そろそろマジメに、はっじまーるよー!
あれからずいぶんと時間が過ぎました。
たくさん撃たれたり、たくさん追いかけられました。ついに追い詰められたわたしに降りかかる、たくさんの暴力。
いたいと叫んでも、やめてとお願いしても、苦しいと泣いても、みんな嗤っていました。
しばらくして、暴力が落ち着きました。
伏せていた頭を持ち上げて、祈るように目を開けました。
そこにあったのは、突き付けられた銃口でした。
きっと撃たれたのでしょう。
痛みを感じる前に意識を失ったのは幸運でした。もしもそうなら、痛くて気絶もできなったかもしれません。そうしたら、きっと気絶するまで、痛い思いを続ける事になりそうでしたから。
次にわたしが目を覚ましたのは、硬いベッドの上でした。
ロボットや獣、異形の様なヒトがわたしを見ていました。あの目には覚えがありました。
わたしを使う人の目です。
わたしを使った人の目です。
そして、わたしを作ったヒトの目です。
どれほどの時間が経過したのかは分かりません。
それはわたしの意識が、昏睡と覚醒を繰り返していたからです。何度繰り返したのか分かりません。あの部屋に窓はありませんでしたし、時計だってありません。あるのは、わたしを拘束するベッドだけでした。時間なんて、分かるはずありません。
ある時は薬を、ある時は痛みを、ある時は苦しみを、ある時は快楽を、ある時は熱を、ある時は暗闇を…ある時は…ある時は…
※この少し暗い空気感のままで終わりたい方は、もう一度1話を見返してから引き返して下さい。それで終了。バッドエンドです。※
一応、簡単なキャラ紹介を置いときますが、現状だと何も分からないままですね。
名前…不明(あえて呼ぶなら『AL-0』とか『AL-1A』とか?)
年齢…不明(正確に覚えていない為)
学校…未定(彼女に手を差し伸ばした人の所へ)
アリスこと『AL-1S』を製作する際、テストの為に用意された試作機が主人公です。試作機とか初号機とか零号機とかって、絶対にあると思うんです。
その試作機がもしも誰にも知られずに残っていたら。もしもそれが、既にヒトであったなら…そんな妄想です。
※シリアス?そんな物、初めから存在しない。あるのはシリアルだ、お食べ※
その日はよく晴れていて、爽やかな風が吹いていました。
空からわたしを見下ろす太陽が、柔らかく肌を撫でる心地の良い風が、そろそろ目を覚ませと言っていました。
えぇ、そうです。
わたしとあなたがであった日。
あの時に知ったこの気持ち、あの時に知ったこの想い。
それは言葉にするのなら
きっと、そう呼ぶのでしょう。
───…と言うシナリオなのですが、モモイさんはどう思われますか?」
「却下!なんで?私が出したテーマは『愛と勇気の王道RPG』だよ!?どうしたらこんな話しになるのさ!?」
「最後に出てきた『希望』を、何も知らない人が撃ち殺して終了。その後ループして引き継ぎ2周目に入ります。そうしたらこんどは主人公ちゃんが発狂しながら『希望』を探しに行き──」
「まって、この刃物で切り付けられてるシーンとか撃たれるシーンとか薬のシーンとか…悲鳴とその描写だけでそれぞれ二万文字ってバカなの?生々しいよ!……って違うから、私の出したテーマは!?『愛と勇気の王道RPG』だよ!!」
「それは実体けん゛んッ!…コホン。テーマ通りでは?死にたくないと言う『自己愛』と、希望を探す『無駄な勇気』のRPGですよ?」
「闇じゃん、心の闇だよ!コワイよ!先生!この子のメンタルケアしてー!」
「そんな、わたしは至って平常です」
「だからコワイんだよ!先生こっち、急患だよ!」
主人公の名前、マジで決まらない…もう無くてもいいかな?