推しを喰らうのを必死で止めたい   作:1年5ミリ

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切 ち ゃ ん の 誕 生 日 に 投 稿 で き な か っ た
これは大罪、判決ぅ〜地獄ぅ〜行き〜(某琵琶法師)

とりあえず、切ちゃん誕生日おめでとう!!!
俺もこの小説続けるから!(その先に何があるとは言わない)

と言うことで待たせたなぁひよっこ共ぉ!
ルーキー日間26位に行ったやつの復活だぁ!


第3話 推し!それは俺のすべて!

国連直轄の超常災害対策機動部タスクフォース、『S.O.N.G.』。

シンフォギアの装者6名が加盟しているこの組織は、

日々アルカ・ノイズおよび錬金術師達との戦いに勤しんでいる。

しかしこの日、本部の潜水艦ではいつもとは違うことが起きていた―――

 

 

「全員、集まってくれたか。」

 

司令室にてそう呼びかける赤髪に赤いシャツの男、風鳴弦十郎(かざなりげんじゅうろう)

そしてその前に6人の女性達が並んでいる。

いずれも全員、シンフォギア装者だ。

 

「今回話すのは、先日翼が担当した錬金術師との事件についてだ。」

 

6人の反応を待たずに、弦十郎は話を続ける。

 

「確か...新型のアルカ・ノイズを使った、強盗事件でしたよね。」

 

そう言った黒髪のツインテールの少女は、月読調(つくよみしらべ)

シンフォギア『シュルシャガナ』の装者だ。

 

「そうだ。」

 

調の言葉に頷くと、弦十郎は部屋の正面モニターを見せつけるように体を退ける。

すると巨大なモニターに、見るも無惨にされた部屋の写真が映し出された。

 

「ひどくやられてますね...」

 

「これが新しいモグラ型っていう奴の仕業なのか?」

 

銀行内の惨状を見てそう言った橙っぽい髪の少女は、

立花響(たちばなひびき)。シンフォギア『ガングニール』の装者だ。

その横で尋ねる銀髪のハーフらしい人は雪音(ゆきね)クリス。

同じく『イチイバル』の装者である。

 

「短時間で地下の金庫まで一直線に...よっぽど速いらしいわね。

 よく初見で勝てたわよ、翼。」

 

そう風鳴翼に呼びかけるのは、マリア・カデンツァヴナ・イヴ。

『アガートラーム』の装者だ。

しかし一方で、翼は表情の暗いまま。

会議が始まってからというもの、不自然に何も喋ろうとしない。

周りもなぜそんな事になっているのか気になっていた。

 

「...それなんだが。」

 

そこで、弦十郎が話し始める。

 

すると画像が切り替わり、

今度は外側から見た銀行の画像が現れた。

 

「これが、翼が到着した直後の現場だ。」

 

「どういうことだ?さっきと変わらねえじゃねぇか。」

 

意味が分からず、クリスが尋ねる。

 

「居ないんだ...」

 

そこでついに、翼が口を開いた。

 

「居ない?まさか...!?」

 

そこまで言ったところで、マリアは絶句する。

 

「今回の事件を起こした錬金術師達は...

 既に何者かによって制圧されていた。」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

6人全員に、衝撃が走る。

それはつまり、アルカ・ノイズを倒したと同意義。

錬金術師を倒したとでも言うのならば、そう言うことだ。

信じられないが、翼の口から出たものだから疑う余地はなかった。

 

「どういうことだ!?シンフォギア以外に

 アルカ・ノイズを倒せるものがあるのかよ!?」

 

問い詰めるクリスに、弦十郎は首を横に振るしかない。

 

「今現在我々で調べていますが、何か痕跡のようなものは全く。」

 

そこで弦十郎の隣にいた緒川慎次(おがわしんじ)が、代わりに説明する。

 

「その場にいた錬金術師達は全員重傷。未だに意識は戻っていません。」

 

「そんな...」

 

「ただ、何も収穫が無かった訳では無い。

 気を失う直後、錬金術師は言っていた...バケモノとな。」

 

「バケモノ?」

 

そして再び画面が切り替わり、

今度は床に飛び散った血の画像が示された。

 

「直接的な損傷は見せられない。

 だが、このような血痕がそこら中にあったのが証拠だ。」

 

「...あれは、人間業ではない。」

 

すると今度は、翼が話し始めた。

しかしその声は、決して明るいものではない。

何かとてもおぞましい物を見て、それを記憶の片隅から掘り起こすようなものだった。

 

「翼、嫌なら言わなくてもいいぞ。」

 

「大丈夫です。ここは目撃者である私が...」

 

弦十郎の心配を振り切り、翼は話を続ける。

 

「錬金術師たちに付けられた傷...

 その深さから、怪物の凄まじさが伺える。

 恐らくたった一撃で、奴らを倒したとしか思えん。」

 

「一撃って、証拠は?」

 

「周囲への被害がそれだ。

 あれほどの損傷を受けるものであれば、普通ならもっと建物も壊されているはず。

 それが無いということは、奴がどうたち振る舞ったか分かるだろう。

 しかもそれを、人ではない獣の腕で...」

 

「下手すりゃとうにあたしら超えてるってことか...」

 

翼の言葉に、クリスは唾をのむ。

彼女だけでなく、今ここでは全員の間で緊迫した空気が張り詰めていた。

自分たち以外にアルカ・ノイズを倒すことができる相手。

しかも残忍な行為を厭わない程の凶暴性。

これまで彼女達は何度も様々な戦いに巻き込まれたことはあったが、

今回は類を見ない話だ。

相手の素性は全くわからないのだから、尚更である。

さらに今話しているのはメンバーの中で最も経験のある翼。

その彼女がそう言っているのだから、侮ることができないのは当たり前だろう。

 

「対象が人間でなく、本当に別の生物である場合は...?」

 

「それについては現在、上の許可を待っている。

 捕獲か、駆除か...それについては実際に目撃してからだな。」

 

「分かりあうことって、できるんでしょうか...

 一緒に協力できるかも知れないのに、殺すなんて嫌です。」

 

そう言ったのは響だ。

 

「バケモノ相手かも知れねぇのにそれかよ...!?

 まぁお前らしいけどな。」

 

あまりにもぶっ飛んだ話ではあるが、クリスはいつものことだと言うようにため息をつく。

その常識を逸脱した『お人好し』に彼女含め何人かは救われてきたのだから。

 

「理想であれ、何であれ、それが一番だがな。」

 

 

「...質問デス。」

 

 

そんな中で、1人の少女が手を挙げた。

金髪についたバッテン印のトレードマーク、特徴的な語尾の『デス』。

そしてシンフォギアの一つ『イガリマ』の装者。

 

「なんだ?”切歌”君。」

 

「その人...ノイズを倒してくれたなら、きっといい人じゃないんデスか?」

 

「いや、そもそも相手を病院送りにしてんだぞ!?

 むしろ危険な奴じゃなぇか!」

 

おとぼけた少女の言葉に、クリスがツッコむ。

 

「切ちゃん、これはちょっと難しい話だから...」

 

その横で調も、少女に呼びかける。

 

「まぁ、とりあえず今日話せるのはこれだけだ。

 各々、それぞれ覚悟を決めておけ...今回の事件は、“今までとは規格外“だ。」

 

弦十郎がそう言って、その日の会議は終わりを告げた。

しかし―――

 

 

「う〜ん...よく分からないデスよ。

 その人はノイズを倒して、みんなを助けてくれたはずなのに...」

 

1人の少女『暁切歌(あかつききりか)』だけは、終始頭を抱えているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー暁切歌ー アカツキ キリカ

 

シンフォギアの第2期から登場した、正真正銘の天使。

 

親の顔を知らぬ孤児であり、

幼い頃からクソッタレの畜生米国の組織『F.I.S.』に引き取られて暮らしていた。

(もし切歌が捨て子なら、俺はこの生きた希望を捨てた親をぶん殴ってる。)

 

 

どこぞのデュオ・マックスウェルが使っていそうな大鎌が特徴のシンフォギア、

『イガリマ』の使用者。基本的に技の殺意が強い。ものすんごく強い。

 

トレードマークは清らかな金髪に付けられた、

バッテン印の髪飾り。

これは纏っているシンフォギアにも影響を及ぼしている。

 

最初は敵であったものの、

主人公サイドと和解したのちに3期からは正式に味方として参戦。

 

2期ではシリアス面が多かったものの、

シーズンを重ねてゆくうちに秘めたアホっぷりを発揮してゆく。

またそれがいい。

 

あ、ちなみにそれは中の人にも言えることで......

 

 

――中略――

 

 

主要メンバーの中で最も仲がいいのが月読調。

同じ場所で幼少期を過ごし、同じご飯を食ってきた彼女たちの絆は凄まじい。

人はこの組み合わせを『きりしら』と言う。

あ、ちなみに私もその一派です。(やはり百合は尊い)

 

 

つまり何が言いたいかというと...

 

 

私の推しです。(周知の事実)

 

 

 

ようお前ら、俺だよ。(満面の笑み)

先日希望を見出してからニヤニヤが止まらないね。

だって、推しに会えるんだぜ?この世の全てである推しに。

なんなら前世よりも愛が重くなってる。

 

いや、前世も凄まじいほど愛は重いけど。

 

なんせこの世界って、"特撮がない"んですよ。

推しに次いで私が愛する特撮がですよ?

だから要するに、見ることもできない。

主題歌も聞けない!

俳優のお顔も拝めない!!!

 

試しに完全にネームアウトな『電光刑事バン』ってやつを見てみたけど、

 

 

酷 か っ た 

 

 

ギャ○ンに謝れ。

チャー研程ではないけどメタルヒーローの完成度に比べれば一歩も及ばない。

いや、メタルヒーローシリーズが凄すぎるだけなのか?

 

 

そんなこんなで、今熱中できるのは推しのことのみ。

 

ということで思った。

推しに会うにはどうすりゃいいの?って。

 

向こうは学生で世界の平和も守っていて、たまに並行世界にも行っている猛者。

(並行世界について知りたいならギャラルホルン編を調べろ)

 

対して俺は、クレープ屋で働くバケモノ。

 

会うチャンスなんて、学校の行き道ぐらいでは?

しかしそっちの学舎は女子校なんですわ...

下手すりゃ変態扱いされてリアルにポリスメンに連れてかれるかも。

 

あれ、無理じゃね?

 

あんだけ言っといて、もしかしたら不可能じゃね?

俺はどこぞの光の国のメビウスみたいに不可能を可能にできる訳じゃないんだわ。

やばいかも知んない。

 

正体バレが先か、推しに会うのが先か。

 

圧倒的に前者の方が確率高いように思えてきた。

 

やっぱ人喰い(アマゾン)が夢見ちゃダメなんですかね...?

 

「ご注文どうぞ〜」

 

あぁ、急にやる気が落ちてきた。

現在進行形で接客中なのに...

ごめんよお客さん。俺今すっごく落ち込んでんだわ。

クソ接客でも許しておくれ...

 

 

「切ちゃん、何がいい?」

 

 

アカン。本人ボイスで理想のきりしらのやりとりが脳内再生されてる。

こりゃ俺も末期かもしれねぇ。

錬金術師たちよ、もし今事件でも起こしてみ?

俺信じられないほど雑魚になってるから。

 

やはり推しとは、最も近く最も遠い存在なのかもしれない...

 

 

「どうしようデスかねぇ〜」

 

 

 

 

...ん?

 

 

 

今の声エコーかかってた?

 

 

 

え、生声?

 

 

 

...デス?

 

 

 

 

 

目の前を見ると、そこには風で靡く、輝かしい金色の髪。

パーソナルカラーの、緑色の服。

黒で目立った、バッテンのトレードマーク。

 

「じゃあ、このミックスベリーでお願いする“デス”!」

 

隠そうにも隠しきれない、『デス』口調。

 

誰よりも美しく、可愛らしいその人....

 

 

 

 

 

 

 

アイエエエエ!?推し(切歌)!?推し(切歌)ナンデエエエエエ!?

 

 

 

 

 

 

 

え、本物?ガチモン?

 

ギュゥ〜(血が出るほどに握りしめる拳)

 

 

痛い、現実だ。

 

 

え?ガチ?

 

今目の前にいるの、暁切歌?

 

 

「......」

 

 

 

コ ロ ン ビ ア(心の中で)

 

 

 

勝ったな、勝ち申した。

この世界の誰よりも俺は勝利した(?)

 

まずい、早くメルアドをっ...!

 

 

「あの〜大丈夫ですか?」

 

突如響く、調の声。

 

ナニイッテンダ!俺は今から人生最大の推しに...

 

 

 

あ、やべ。

 

 

 

今接客中だったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

一口、クレープをかじる。

 

「!!!んん〜絶品デ〜ス!」

 

それを食べるなり切歌は人前だと言うこと関係なしに叫んだ。

 

「切ちゃん落ち着いて...そもそも今日は捜査目当てでここに来てるんだから。」

 

隣で調が、興奮冷めやらぬ切歌を必死に落ち着かせようとする。

 

先日発生した錬金術師殺害未遂事件。

翼が最後に聞いた証言から、

現在は正体不明の人とは違う何かによる犯行だと言われているが、まだ確証は掴めない。

そのためにこうして、2人は実際事件があった場所へと来ていたのだ。

確かに最初はしっかりと任務をこなそうとしていた。

 

切歌が行列のできたクレープ屋を見つけるまでは。

 

いくらやっても、犯人の痕跡らしきものは見つからない。

その息抜きだと休憩しているわけだが...

 

「まさに美味デスよ〜。」

 

側から見れば完全に遊んでいる。

そうは思っても自分もそうしているのだからと、調は口を出さずにいた。

 

「やっぱりここを選んで正解デスよ!ね、調...」

 

しかし一方で、調は非常に険しい顔をしている。

 

「ど、どうしたんデスか...?」

 

一瞬思考が停止した切歌だったが、思わず質問してしまった。

 

「...切ちゃん、あの店員さん覚えてる?」

 

「店員さんって、あたしたちに接客してくれた人デスか?」

 

「うん。」

 

そう言うと調は、クレープ屋へと目を向けた。

 

「あの人、怪しい。」

 

「デデデデ〜ス!?調、初対面の人を疑うデスか!?」

 

調の言葉に、耳を疑う切歌。

 

「....あの人、さっき切ちゃん見た瞬間、少しの間ずっと切ちゃん見てた。」

 

「デス!?気づかなかったデスよ...それがどうしたんデスか?」

 

「私も切ちゃんも、あの人に初めて会った。つまり...」

 

するとくるりと顔の向きを変え、調は切歌と向き合う。

そして―――

 

「あの人、切ちゃんに一目惚れしたんだよ。」

 

「......デ?」

 

そう言われると切歌は、一呼吸置き...

 

「デェェェェェェェェェェス!?」

 

彼女の人生史上最大の、叫び声を上げた。

 

 

 

 

 

信じられん...到底信じられる話ではない。

 

 

ありのまま、今起こったことを話すぜ。

俺はいつもの如く推しの妄想を楽しんでいたと思ったら、

その推しが実体化して目の前に出てきた!

何を言ってるかわからねぇと思うが、俺にもわからねぇ...

すぐにでも「アマゾンッ!」って叫べる程には頭がどうにかなりそうだったぜ...

 

 

いいかい?これは現実だ。

今すぐにでも叫びたいが、俺はそれを抑えなくちゃならん。

 

ただ一つだけ、言いたいことは...

 

 

あ り が と う

 

 

俺を転生させたどこぞの誰か、本当に感謝している。

これでいつ死んでも悔いはない。

本当にありがとう。

 

 

 

だけど、不思議だな。

 

どうして切歌を見た瞬間...

 

 

よだれが溢れ出そうだったんだろう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひひひひ、一目惚れって、あの一目惚れデスかッ!?」

 

一方で切歌たちの会話は、大盛り上がりだった。

 

「そうだよ切ちゃん!あの人ずっと夢中で切ちゃんのこと見てたもん!」

 

「そそそそんなの、私人に好きになられたのなんて初めてデス!」

 

「でももしかしたら、あの人今後切ちゃんの前に現れるかもよ!?」

 

「そ、そうなったら...」

 

そこでガッチリと、切歌は調の方を両手で掴む。

 

「あたしは絶対に、調を選ぶデス!」

 

「き、切ちゃん....」

 

そうして、味をしめた2人の距離が縮まっていった、その時―――

 

 

ドガァァァァァァン!!!

 

 

凄まじい音と共に、はるか向こうで煙が上がった。

 

 

「「...え(デス)?」」

 

 

タイミングぴったりに、2人の声が重なる。

 

 

 

 

 

「な、なんだぁッ!?こりゃぁ!?」

 

突如響いた爆音。

店内もパニック状態となり、金城さんが倒れる。

外の方でも、爆発を見たお客さんたちが一目散に散らばっていっていた。

もう誰の仕業か察せてきた。

 

「すみません、今日は帰ります。」

 

そう言って仕事着を脱ぎ捨て私服に戻ると、

俺はすぐさま出入り口へと走ってゆく。

 

「おおおおい、待ってくれよぉ!」

 

後ろで腑抜けた叫び声が聞こえるが、今はそんなのどうだっていい。

俺は自分にできることをするだけだ。

 

 

 

人喰いと歌姫の邂逅まで、あと少し




これを書いている時のワイ
「(グロに目を背けず)アマゾンズしっかり見るか…モチベ上げないと。
 ファッ!?アマプラ見れなくなってるやんけ!しゃーないか…」


ウォーウォーウォーウォーウォーウォー……


ようつべで色々切り抜き視聴後
「あ、あぁ…ああぁぁぁ…」

てな感じで逆にモチベが下がる。
普通の作品とは真逆の状況。
やっぱダメだなこの作品。

この後にジャスピオン見たら『辛い時ほど笑おうぜ』で泣けてきた。
なんでだろ…
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