なんでGW中に一個も投稿できないんだぁ?このバカ主はぁ。
すんません。ほんとに手こずってました。
王の名はサガも同時進行でそろそろ更新しようと思ったのに…
ジャスピオンの撮影会で興奮冷め止まぬままに
アイデアが全て吹っ飛んでしまったもので。
できたのは今回だけです。
サガに関しては更新もっと後になる予定です。
申し訳ございませんが、読者の方はしばらくお待ちください。
あれから数日後。
S.O.N.G.内には衝撃が走った。
シンフォギアを超える、未知の生命体の出現。
さらにはファウストローブさえも軽々と破壊してしまうそれに、
各々は戦々恐々とした。
数々の大事件を繰り広げてきた装者たち。
しかしこの事件はまさしく、前代未聞の出来事だった。
研究を進めてはいるが、手掛かりと言えるものは全く見つからない。
とりあえずS.O.N.G.は、未確認生命体の呼称を
出現と同時に聞こえた声のようなものからとって
『ニューオメガ』と名付けた。
鎧を被った姿は、人によって作られたものなのか。
はたまた、自然が生み出したものなのか。
それさえも分からず、ただひたすらに装者たちは、
いずれ来るかもしれない戦いに向けて訓練を続けていた。
そしてその1人、暁切歌はというと...
「......」
なぜか1人、クレープ屋の行列に並んでいた。
彼女は以前...いや数日前にここに来たばかり。
そこでとんでもない憶測が飛び交った訳だが...
現に彼女はここに並んでしまっている。
とんでもなく危ない事(調が言うには)が待ち受けているのにも関わらず、
なぜこの場所居るのか。答えは単純だ。
この店のクレープ屋が美味かったから。
そう、ただそれだけ。
そのためだけに切歌は危険(?)を犯してまでこの店に来たのだ。
いくら気掛かりなことがあるとはいえ、ここの腕前は確か。
休日となればたちまち行列ができることが、それを証明している。
だからと言って、切歌は楽しむことだけではいられない。
―――店員さんが切歌に一目惚れした。
本当に調から言われなければ気づかなかったが、
そうなるとこの列に並ぶ足取りも重くなる。
そして今日、彼女は決戦の場所へと来た。
切歌はその生まれから、恋愛などは一切経験したことがない。
もし俗に言う『ナンパ』などされたらどうしようか。
今日は調が忍術を使いこなす緒川さんとの訓練をしているため、切歌ひとりだけ。
だからこそ今日調から禁止令の出たここに来れたのだが、
やはり単独だと心細さが伴う。
頼むのはミックスベリー。
そうだ。何もなければあの美味しいクレープが食べれるのだ。
夏に差し掛かった日差しが、額から水滴を流させる。
そうこうしているうちに、ついに前の人が列から抜けた。
手には見ただけでもよだれを流したくなる、美味しそうなクレープ。
目の前にカウンターが見えた。
数日前とは、格段にその威圧感が違う。
ここまで雰囲気が変わるものなのか。
「......よしデス。」
切歌は覚悟を決めた。
勇気を出してカウンターへと目を向けると...
そこには、誰もいなかった。
「すみませーん、少しお待ちくださーい。」
カウンターテーブル越しに、そんな声が聞こえてくる。
聞く限りでは恐らく前回と同じ人だろう。
そして次の瞬間、テーブルの下から1人の人物が顔を出した。
見た限りでは、切歌と近そうな年齢の少年。
顔はさわやかそうで、いかにも接客向きという感じだ。
「...あの」
言葉を振り絞って、注文をしようとする。
本当だったらもっと様子を見てから言おうと思ったが、
緊張のあまりせっかちになってしまった。
さて、この人はどう出てくるかと思った次の瞬間―――
「グハァッ!?」
「...デス?」
目の前の少年が、血を吐いて倒れた。
バタンッ!と大きな音と共に、一瞬にして少年の姿が消える。
「デェェェェェェェェス!?」
数日ぶりに、少女の絶叫が繁華街にこだました。
場所は変わって、S.O.N.G.本部...
そこのある研究室に、1人の子供がいた。
いや、正確には子供ではない。
「ふぅ、やっと終わりました。」
顕微鏡から目を離し安堵の息をつくその子『エルフナイン』。
この子はS.O.N.G.に協力する錬金術師だ。
錬金術師と言っても、人間ではないが。
エルフナインは錬金術によって創られた存在。
性別の無いホムンクルスというものだ。
そんなエルフナインは、数日前から取り組んでいた
あるものの研究を終わらせようとしていた。
『どうした?急に呼び出しとは。』
そこで机の上に浮き出たモニターから、弦十郎が顔を出す。
「あ、どうも。たった今、これの調査が終わって...」
そうして挨拶をした後、エルフナインは袋に入れられた黒い物質を取り出した。
『それは?』
弦十郎が尋ねると、モニターにある画像が映し出される。
それは、黒い物体に事細かく詳細の記載されたものだった。
「これは先日、銀行強盗事件の現場から翼さんが拾ってきたものです。
以前の会議を欠席してまで、調べていました。正体は、新聞紙。」
『新聞紙?』
「はい。それも、超高温で加熱されたものと思われるんです。」
『高熱で?だったら跡形もなく焼けてるんじゃないのか?』
弦十郎は首を傾げるが、エルフナインは説明を続ける。
「はい、普通はそうなんです。でもこれを見てみて分かりました。
加熱と言っても、それは短い時間。
この新聞紙は、僅かな時間で一気に焼かれて、すぐに鎮火されたんです。」
『燃え始めた途端に、火が消えた...?』
「そうです。どうしてそうなったかはまだ分かりませんが、
少し心当たりが...そこで、皆さんに集まっていただきたいんです。」
『なるほどな。分かった、話はあとにして、全員を招集しよう。』
そこで話しは終わり、モニターが消えた。
「...ふぅ。」
椅子に座っていた姿勢も少し崩れ、エルフナインは再びため息をついた。
(ニューオメガの出現時に発生した衝撃波...きっとあれには何かあるはず。)
そんなことを考えると、エルフナインは研究室の扉を開ける。
廊下には誰も居ない。雑音もしない静かな光景だ。
ビニール袋に入れた新聞の破片を手に持ち、
エルフナインは指令室を目指す。
「これはきっと、謎に包まれたニューオメガの手掛かりになるはず...
そのためにもここで頑張らないと。」
よし、と自分に喝を入れ、歩き出すエルフナイン。
その頭の中は、研究のことで一杯だ。
ニューオメガの登場は、この子自身にも予測できなかったこと。
そうもなれば、やはり知りたいという願望が芽生えてくる。
「それにしても、あの生物は何を基にして...」
依然として独り言を呟くエルフナイン。と、その時―――
ベチャ
何か不気味な音が、廊下に響いた。
「...え?」
そんな言葉しか出てこない。
なぜならエルフナインは、その音に聞き覚えがあったから。
ベトベトとして、赤黒く、液体状のそれによく似た音。
しかもそれは、その足元から鳴っていた。
ゆっくりと、足元を見下ろす。
その動作はお世辞にも平常とは言えず、ガチガチに震えるような動き。
そういえば今の自分の真横は倉庫だったと、エルフナインは思い出す。
すると続くようにして、今度は『肉を噛みちぎるような音』が聞こえてきた。
「嘘だ...」
足元に広がっていたもの、それは―――
「...血?」
赤黒い液体が、倉庫の扉からあふれ出していた。
「おい静流...?おいっ!静流!!!」
金城の叫び声が、店に響く。
あまりにもあっという間の出来事だった。
切歌と少年が目を合わせるか合わせないかのタイミング。
その瞬間、少年は店の床に血を吐いて倒れていた。
「だ、だだだ大丈夫デスか!?」
予想外の事態にパニックになりながらも、
カウンター越しから切歌が呼びかける。
「栗原さん!?栗原さん!」
金城は、店の奥でクレープを作っている栗原に向かって叫んだ。
「栗゛原゛ぁ゛ッ゛!静゛流゛倒゛れ゛た゛そ゛ぉ゛ッ゛!!!」
「なんだなんだどうしt...って、静流君!?」
調理室の奥から顔を覗かせたメガネの男性栗原も、
静流を見るや否や、大慌て。
それに加えて店も回さないといけない為に、
クレープ店は静流の看護、料理、営業の
三つの仕事に分かれ、混沌を極めていた。
「どうしよう...こんなこと今まで無かったのに...」
「やっぱりこないだ1日休んだ時から怪しかったんだ...!」
頭を抱える栗原と金城。
接客担当がここでダウンとはあまりにも痛手だ。
「金城君、今は頼めるか!?」
「ちょ、ちょっと待ってください!
栗原さん付きっ切りで看護ですか!?」
「仕方ないだろ!まだ脈はあるし――」
店内で2人の言い合いが続く。その時...
「あたしがッ!」
テーブルの向こうから、女の子の声がする。
2人が同時に振り向くとそこには、切歌が立っていた。
「あたしが看護するデス!」
「お、お客様!?流石にそんなことは...」
「その人はあたしがやってきた時に倒れたんデス!
少なくとも、原因はあたしに―――」
栗原の言葉も跳ね除け、そう主張する切歌。
「...分かりました。申し訳ございません。」
状況も状況。渋々栗原は、切歌にゆだねることにした。
「では、早くこっちに!」
金城が静流を担いで切歌を休憩スペースまで案内すると、
ソファの上に静流を寝かせる。
「ありがとうございます。では、彼を...」
そこまで言ったところで、金城も部屋から去っていった。
切歌と静流、2人だけが取り残される。
「デース...」
直後、切歌は頭を抱えて膝から崩れ落ちた。
「おったまげどころの話じゃないデスよ~.」
そうして振り向きざまに、寝そべった静流の顔を見つめる。
「あたしのせい、なんデスかね...?」
流石に目の前で人が血を吐いて倒れたのは堪えた。
できればもう2度と見たくはないものだが。
しかし嘆いてばかりでは居られない。
気絶した静流を見ながら、切歌は額にそっと濡らした雑巾を掛ける。
「みんなを呼んだ方がいいんデスかね...」
そう言って、スマホを取り出す切歌。
だが不思議なことに、その手は動こうとはしなかった。
「いや、だめデス!あたしがやらないと。」
スマホを仕舞い、静流に向き合う切歌。
と、そこで...
「で、ここから何をすればいいんデスか?」
どこか暗く、音もしない部屋。
そこで1人の男が、ワイングラスを揺らしていた。
あるのは虚無、何の飾りつけもない壁。
置かれた1つのソファとテーブルが、唯一挙げられる特徴だった。
そんな男の背後に、1人の女性がやってくる。
すると男に向かって、跪くようにして屈んだ。
「計画はどうでしょうか。」
抑揚が無く、どこか無気力さを感じさせるその声。
彼女の質問に、男もまた淡々と答える。
「問題ないさ。みんな信用し切ってる。」
「...本当に、楽園が来ると言うのですか?」
「当たり前だ。まもなく私たちが、笑える世界が...」
そこまで言ったところで話を止め、男は立ち上がり後ろを向く。
視線は女性には当たっていなく、さらにその奥。
「あと1人、必要だ。」
一言呟いた男の前には、確かに"銀色の影"があった。
―――あれ、ここはどこ?
推しは天使...?(大正解)
てか俺が自己紹介する前にもう4000文字使ってんだけど!?
どないなっとんじゃあこりゃあ!?
ちゅーかなんでこうなったんだっけ?
―人外思い出し中―
...推しと会ったんだっけ?
うん、確かにそうだ。推しと会ったわ。
それも2回目。初対面から数日後に。
なるほど、ここは天国か。(完全に納得)
道理でこんな何もない空間にいる訳だ。
大して徳も積んでねぇのに推しに会うなんて...
すぐにでも死ぬ運命にあった訳だな、俺は。
ん?でも待てよ。
新目標って達成したっけ?
推しの笑顔見れたっけ?
...してねぇな。
してねぇなぁ!?
や、やばい!今にでも現世にも戻らないと...
まだ間に合う、きっと間に合う!
頼む神様!最後の慈悲を!!!
この目で...この目で推しを拝めるその瞬間まで!
ヤメロー!死にたくなぁい!死にたくなぁぁぁぁい!!!
(哀れな手のひらドリル)
まだ星も降ってねぇ!間に合うだろ!
やがて星が降る頃には成仏してやるから!
そのためにも、今は...
今は死にたくないんですぅ!
足掻いてやる!何度でも!
そのために、俺は―――
あぁぁぁぁぁ眩しッ!
何の光ぃ!?
視界が、視界が開けてゆく...
あの世への扉でも開こうってかぁ!?
その先が三途の川なんて俺はお断りだぞ!
まずい、吸い込まれ...
て...
ない?
感触がある。
目を閉じてる感触がある!
明るい。目の前がいまだに明るい。
まさかついに、人生の最終地点に...
「...デス?」
え?デス?
ん?なんで愛おしいその瞳が?
「もしかして...」
もしかしてもしかして...
「やったー!ついに起きたデェェェェェス!!!」
ひゃあぁぁぁぁ!何かの間違いだぁぁぁぁ!!!
今はあの某ブゥンでもいい!
どこぞの神様はどういう悪戯を俺に仕掛けてきてんだぁ!?
起きたら暁切歌なんて誰がどういう思考回路したら仕掛けてくんだよ!?
脳を破壊する気満々じゃねぇか!
一体何がどうなってんだ!誰か説明してくれよぉ!(ロンリーウェーイ)
ギュゥ〜(握りしめる拳)
痛い、現実のようだ。(軽く昇天)
「えっと...これは...?」
しゃ、喋っている...喋れるのか俺よ!?
「あ、ちょ、ちょっと説明するのデス。」
どうした我が推しよ!?そんな気まずそうな顔をして!
(だが結局それでいい模様)
ひゃあぁぁ!寄ってキタァ!推しがこっちにキタァ!!!
「えっとデスね。まず、あたしがあなたに注文をしようとしたら、
いきなりあなたが血を吐いて倒れてしまってデスね...」
吐血したのか?心の中以外の場所で...!?
「それで、あなたが俺の面倒を?」
「その通りデス!」
...何やってんだお前ぇぇぇぇぇぇぇぇx!!!
バンッ!(自分で自分を殴る音)
「デェェェス!?何してるんデスか!?」
「止めないでください!これは俺の俺に対する罰です!
あなたに迷惑をかけてしまって…なんてことを、俺はなんてことを…」
まだだ、まだ足りるものか!
推しを少しでも曇らせる要因を俺が作ったのなら、
その罪は万死に値する!
せめて
「そそそそんなに思い詰めなくていいんデス!
“頼むから”やめてくださいデス!」
「はい、分かりました。今後二度としません。」
「うわぁ!急に落ち着かないでデス!」
推しの頼みだからね、仕方ないね。
さて、少し時間を使いすぎた。そろそろ起き上がらなければ。
だがその前にコミュニケーションを図らないと…
「あ、すみません。そういえば言っていませんでしたね。
俺の名前は―――」
「あ、それなら知ってるデスよ。静流さんデスよね?」
「ファッ!?」
グハァ!?なんと言うことだ!こちらから仕掛けるつもりが
嬉しさで凄まじいほどのカウンターを喰らってしまった!!!
「あ、怖がらせてごめんなさいデス。
なんか同業者の人がずっと名前を呼んでたので...」
「なるほど、金城さんか。
あと別に謝らなくてもいいですよ。俺の方が悪いんで。」
流石に初対面で謝罪ラッシュはきついからね。
ここで止めるのが吉って訳ですよ。
「そうデスか。あ、あたしの名前も言わないとデスね。
あたしは...」
暁切歌ッ!って即答したらドン引かれるから、
ここは大人しく自己紹介を...
「暁切歌デース!」
グホアァァッ!!!(LP3000→LP0)
なんと尊い声だぁッ!!!
ま、まずい。今のを何度も聞いてしまっては、俺の精神が―――
「切歌さんですか。いい名前ですね。」
とりあえずは、平成...じゃなかった、平静を装って、
いい感じの返事をしておいt
「デデス!?そ、そこまで言わなくていいデスよ〜///」
グゲボアぁ!!!(照れる切歌を見て盛大に吐血)
な、なんと言うことだ...
戦闘と日常で変わるだけで、ここまで尊さが変わるとは...
「じゃ、じゃあこれから呼ぶときは切歌さんでいい?」
「あ、全然いいデスよ。じゃあこっちも静流さんでいいデスか?」
「もちろん。切歌さんは一応はお客様なんですから、
好きに呼んでもらって構わないですよ。」
なんとか耐えた...推しに名前を呼んでもらったけどなんとか耐えた。
でもここで喜ばないのは切歌推しとしてどうなんだ?
やっぱり狂喜乱舞するべきなのではないだろうか...
「分かったデス!静流さん!」
「......」
「はえ?静流さーん?」
無理だ。推しに名前を呼んでもらって落ち着かずにはいられない。
現在進行系で昇天しかけている。
許してくれ切歌よ。俺のライフはもうゼロだ。
というかこれ、いつになったらまともなコミュニケーション取れるんだろう...
なんんか今回は静流君の吐血回数が多めでしたが安心してください。
彼は切ちゃんの前だったら不死身です。
それに吐血も切ちゃん相手じゃないとしません。
そうじゃないとこの小説の主人公務まらんぞ…
何度も言いますが私の作品は不定期投稿です。
週一程度でやっていますがたまに間に合わないこともあります。
それを承知で皆さんもお楽しみにしていただけると嬉しいです。
良ければ感想、誤字報告お願いします。
ではまた次回!