見習い勇者side
ドワルゴン門前
「ここに帰ってくるのはいつぶりかな?この行列はいつになってもあるな〜。待とうっと…」
「ここに俺たちが並んでいてもいいのか?ゴブタ?」
「いいんですよリムル様!!この国は門さえ通れば魔物は何も言われませんので」
「ん?あれは?ゴブリンと喋るスライム?何で、ドワルゴンに?それに…あの魔物たちの前にいるのって…」
…………
リムルside
「おいおい、魔物がこんなところにいるぜ?」
「まだ、中に入ってないからここなら殺してもいいんじゃなねぇの?」
「てゆうか、しゃべるスライムって高く売れるよな?」
「ああ、そうだったな。おい、ゴブリン!!そのスライムを置いてここから立ち去れ!!」
「ひぃ~、リムル様どうしますか?」
「ゴブタ君」
「はい?」
「後ろを向いて耳を塞いでくれるかな?」
「りょ、了解っす!!」
「さて、冒険者たちよ。俺がいつからスライムだと勘違いしていた?」
「違うってんなら、さっさと正体を見せな!!」
「見せてやろう!!この俺の真の姿を!!」
リムルの姿は
「どうせ、大したことないだろ!!」
「おい!!お前らも来い!!5人でやっちまうぞ!!」
えぇ…全然痛くないんだけど…
『威圧をお勧めします。』
わかった!!
「わおぉぉぉーーーん!!」《威圧》
………
見習い勇者side
うわぁ…、威圧で数十人が気絶してる…この状況、あの魔物はどうするんだろう?
「こらー、そこのお前ら!!何をしてる!!」
ほら、言わんこっちゃない…ん?ていうかあの兵士って…
「あっ!!やっぱり!!おーい!!カイドウさーん!!」
「ん?おぉ!!ユウちゃんじゃないか!!帰ってきたのかい?」
「そうなんです!!」
「このあと入国審査ができない状態が続くだろうからここでパッと済ますよ」
「ありがとうございます!!」
「はい…これでokっと。はいじゃあどうぞ」
「じゃあね!!カイドウさん!!」
「おう!!そこのスライムとゴブリン!!行くぞ!!」
「あっ、ちょっと、待ってください!!話を!!聞いて!!」
「後で牢屋で聞いてやる!!」
あははは、カイドウさんも大変だなぁ…
さて、カイジンさんのところに行こうっと
………
カイジンの店
カランコロン
「カイジンさん!!ただいまです!!」
「ん?おぉ!!ユウか!!元気にしていたかい?」
「はい!!あれ?ガルムさんとドルドさんとミルドさんは?」
「あ〜、あいつらは今、鉱山に行ってるよ」
「そうなんですね。カイジンさん、しばらくここにいていいですか?」
「あぁ、いいよ。ただ、ここで作業をするから奥に行っててくれないかい?」
「わかりました!!」
店の奥
ふわぁ…少し眠たくなってきたなぁ…ちょっと仮眠を取ろうかな…?
………
ガヤガヤ
「ん〜…よく寝たなぁ…ん?工房が騒がしい?ガルムさん達が帰ってきたのかな?行ってみようっと」
工房
「カイジンさん、ガルムさん達は帰ってきましたか?って…え?」
「おっ、ユウ起きてきたか。ガルム達は戻ってきたぞ、それとこちらはスライムのリムルさんだ。」
「あの時の門前で騒ぎを起こしてたスライム?なんでここにいるの?」
「それは俺から説明するよ」
「カイドウさん?」
「ガルム達が鉱山に鉱石を取りに行ってるときに鉱山の中にアーマーリザードが現れて、負傷者が出ていたんだ。その話をこのスライムさんの牢屋の前で話していたら、スライムさんが回復薬を出してくれてな。そのお礼として牢屋からだし、そして良い鍛冶屋がいないかと聞いてきたからここにつれてきたというわけだ。」
「ふ〜ん…わかったよ。えーと、リムルさんだっけ?私はユウ。よろしくね」
「改めて、俺はスライムのリムルだ。よろしくな。ユウはカイジン達と同じで鍛冶屋なのか?」
「違う違う、私は勇者を目指してる冒険者だよ」
「勇者?」
「そう、でも魔王を倒すとかじゃないんだ。私の最終目標は"死神を倒す"ことなの。」
「死神?ってあいつのことか!!」
「死神を知ってるの!?どんな見た目だった?どんな口調をしてた?男だった?それとも女だった?どうなの?」
「おいおい、ユウちゃんよ。そんなにたくさん質問したらリムルの旦那も困っちまうだろ?」
「あっ、ごめんね。」
「いや、大丈夫だ。もしかして死神が言っていたキーワードと勇者ってお前のことだったりするか?」
「ん?キーワード?」
「あぁ」
「さぁ?なんのことかわからないよ」
「そうか…」
「そうだ、ユウちゃんもこれからの打ち上げに来ないか?」
「ガルムさん、打ち上げって?」
「カイジンが依頼を終わらせたから行こうって話だったんだけど来るのか?」
「せっかくだから行こうかな?リムルさんも来るんだよね?」
「おう!!」
「じゃあ行くか!!」
………
夜の蝶(エルフの店)
「いらっしゃ〜い、あらカイジンさんとユウちゃんじゃな〜い!!」
「あっ!!エルフのお姉さん!!久しぶり!!」
「旦那、俺たちはこっちだ。」
「お、おう。」
「ユウちゃんは、前と同じものかしら?」
「はい!!」
「ちょっとまってね……はい、コレ」
「ありがとうございます!!」
リムルさんがもみくちゃにされてる…
「ねぇねぇユウちゃんとスライムさん、これやってみない?」
「それって、占い?」
「そうそう、私これ得意なの。結構すごいって評判なんだから」
「でも、何を占うんだ?」
「せっかくだからユウちゃんとスライムさんの"運命の人"を占ってみない?」
「う、運命の人!?そ、それは…///」
「あら?ユウちゃんは好きな人がいるのかしら?」
「い、いません!!///」
私の好きな人なんて師匠……そんなわけない!!そんなわけ…そんな…///もう!!
「次はユウちゃんね」
「えっ?リムルさんは?」
「ん?もう終わったわよ」
私が色々考えている間に…
「お、お願いします…」
「じゃあいくわよ…何か見えてきたわね。これは…黒装束を着て浮いている人?あっ、こっち向いた?」
『________………』
ビシッ
「ひっ!!水晶玉が割れた?」
「ユウ、あの姿に見覚えはあるか?」
「いや、ない。」
「そうか」
ん?誰か来た?
「いいんですか?こんなところでのんびりとしていて。………カイジン殿?」
「…………大臣のベスターだ。」
「アレが噂の…」
「私、あの人大っ嫌い。」
「遊んでいる場合なのですかな?確か、ロングソードの納品の期限は………。」
「さっき、納めてきた。」
「期限に間に合わなければ………えっ?納めてきた?」
「ああ。きっちり、20本。」
「そ、そんな………。」
「納品書を確認するか?」
「うぅん!そうですか………。受けた仕事を期日内にやるのは、当たり前の事です。」
「それよりも………それですよ、それ。」
「えっ?」
「いけませんなぁ………。こんな上品な店に、下等な魔物を連れ込むなんて………。気分が悪くなる。」
「おい、この店は、魔物の連れ込みを許すのか?」
「魔物といっても、無害そうですし………。」
「はぁ?魔物だろうが、違うのか?スライムは魔物と違うとぬかすのか?」
「い、いえ………そういう訳では………。まあまあ、大臣さん。一杯、いかがですか?」
「………フン。魔物には、これがお似合いよ。」
バシャッ
「くっ…」
「ユウ!!」
「ベスター、飲み物を粗末にするな…」
「あら?あなたは数ヶ月前にこの国から旅立った
「おい!!ベスター!!それはさすがにやりすぎじゃねぇか!!」
バキッ!!
「きっ………貴様………!私に対してその様な口を………!」
「黙れ!!」
「カイジンさん………!」
「程々にね………。」
「顔はダメだよ、ボディだよ。」
「カイジンさん、それほどに…」
あれ?倒れちゃった?
「そういえば…良いの?そいつ大臣でしょ?」
「…………リムルの旦那、腕の良い職人を探してるんだろう?……俺じゃあ、ダメかい?」
「ええっ!?良いの!?」
「リムルさん、私も行っていいかな?」
「えっ?ユウも?」
「うん、あなたと居たら、死神に会えそうだから。」
「おう、大歓迎だ!!」
ガチャ
あれ?カイドウさん?あっ、手錠…
「兄貴、一体何やったんだい?」
「………フン!そこのバカ大臣が、リムルの旦那に失礼なことをしやがるもんだから、ちぃとお灸を据えてやっただけよ。」
「えぇ〜………。大臣相手にそれはまずいだろ。とにかく、こっちも仕事だから、裁判まで拘束させてもらうぜ。」
「裁判?」
あら、行っちゃった。裁判の傍観席行くか…
………
裁判
「ガゼル・ドワルゴ王の、お入りである!」
あっ、始まった
こういうの聞いてると…眠く…なっ…てき…た…
……………ハッ!!
「判決を言い渡す!カイジン及びその一味は国外追放とする。今宵、日付が変わって以降、この国に滞在することは許さん。余の前より消えるが良い!」
あれ?もう、終わり?
「出るか…」
………
ドワルゴン門前
「兄貴、元気でな。」
「迷惑をかけたなぁ。お前も元気で。」
「………リムルの旦那。兄貴を頼む。」
「心配ない。こき使うだけさ。」
「………判決に則り、カイジン及びその一味は国外追放とする。早々に立ち去れ!ユウちゃんはまた帰ってきてもいいぞ!!」
「カイドウさん、多分私帰ってこないよ。」
「それでもいいさ!!」
「さぁ、行くぞ!!森の入り口で俺の仲間が待っている。」
リムルさんについていけばきっと…
いかがでしょうか