唯神夜行 >> シキガミクス・レヴォリューション 作:家葉 テイク
「シキガミクスってのは、
首を傾げる
それは──つまり。
「
設計図さえあれば。
本来唯一無二のはずのシキガミクスの複製を、自由に可能ということ。
「と、とんでもないチート霊能だぞ……」
「此処だけ聞けば、そうかもしれねェが……」
唖然とする
確かに、作中の重要なアイテムを完璧に複製できるという点だけ聞けば
乾いていないペンキなどを使って足場を悪くする応用もあるにはあるが、触れたところからイラストを描くという霊能の性質上、影響を真っ先に受けるのはよほど状況をコントロールできない限り自分になってしまう。
引火しやすいシンナー等を発現して火をつけるにしても同様の難点が立ちはだかるし──考えれば考えるほど、戦闘的な意味での伸びしろが見いだせなくなる。
むしろ──。
「察したか? ……この話が下手に広まれば、
人格的にも霊能的にも戦闘向きじゃねェのに、たった一つの抜け穴みてェな悪用法だけがクリティカルすぎる。……これはそういう厄介なシキガミクスなんだよ」
「な、なんて難儀な……」
もっとも、放り投げたところで『そんなシキガミクスを運用できる』という事実があるだけでその後も狙われ続ける、そういう類の厄ネタなのだが……。
そう考えたら、
むしろ、
(……考えてみれば、コイツにしたら自分を襲ってきたわたしは、『稀有な霊能を狙ってきた怖いヤツ』に映っていたのかもしれないな……)
改めて自分の罪を思い出した
「それに、
だからこそ、ピースヘイヴンから図面を引き出すことが可能(という触れ込み)な
もっとも、今はピースヘイヴン本人の協力を取り付けることができているが。
「だからわたくし、最初に
世間話でもするみたいに、
思い出したくない己の罪をつつかれた
なお、元凶であるピースヘイヴンはどこ吹く風であった。
「そ、その節は……悪かったんだぞ……」
「あ、いえ! そうではなくてですね、あの時『困っていることがあるなら協力しますわ』って言っていたでしょう? アレ、実はちょっと『草薙剣』の図面を持ってるんじゃないかって期待も半分だったのでしてよ。
わたくしを襲うということは、わたくしの霊能に何かしら期待している可能性があるということかもしれませんから……」
「わたくし、レイア様ほど人間ができているわけではありませんの。だからこういう風にわりと現金なことを考えていたりするので……あんまり気にしすぎないでくださいましね」
「……なんていうか、もー、わたし、オマエに一生頭が上がらない気がしてきたぞ……」
「どうして今の流れでそうなるんですのっ!?」
◆ ◆ ◆
一目で全体が木製だと分かるGペン型シキガミクス。
片手で扱える通常サイズだが、持ち手を捻ることで最大で一・五メートル程度まで伸長し、槍のように取り回せる。槍状態では通常の槍に比べるとかなり細身となるが、それでも鉄棒以上の頑強さを誇る。
触れたものの表面にイラストを描いていく能力。
書く動作を行わず、触れた箇所からインクが広がるように描画される。
また、下書きなどを無視していきなり術者のイメージしたイラストの完成形を描画することができる。
材質も無視することができ、ガラスの上に鉛筆画を描いて定着させることも可能。また、乾燥具合や塗料の材質なども実在する限りで自在に設定できる。
元々は物質創造系の能力だったが、本人の趣向でイラスト具現化能力に調整された。
『
攻撃性:40 防護性:40 俊敏性:20
持久性:20 精密性:本人次第 発展性:70
※100点満点で評価