唯神夜行 >> シキガミクス・レヴォリューション 作:家葉 テイク
と、いうわけで。
現在、暴走メイドは廊下を全力疾走中である。
それにしては
「あの、
例によって俵のような形で、お尻を前に向けて肩に担がれながら。
平穏な生徒集会。
現れない生徒会長。
かつての確執。
『裏切り』。
──思い当たる節は、
状況はさっぱり分からないが、動機と呼べるものならば幾らでもある。
そう、そういえばあの生徒集会にはピースヘイヴンの他にも、
「決まってんだろ。
「あっやっぱりあのダメ生徒会長でしたの!?」
一瞬でも、『師匠が思い余ってピースヘイヴン会長と揉め事起こしちゃったんじゃないかな……』とか思ったことに、激しく反省する
しかしそれはそれとして、ピースヘイヴンが『裏切った』となると、急に事態の緊迫度は増していく。
「昨日の段階で、もっと深く考えておくべきだった……!」
その様子にただならぬ非常事態の気配を感じつつ、
「何がですのっ?」
「何故、
それは、『原作』においても提示されている事実だ。
『神様』は全知でも全能でもない。本質的には、ただ圧倒的な出力を誇るだけの『怪異の一種』。それが、この世界においての『神様』だ。
だから、秘されていた事実を知っているならばそれは長い歴史からの推察であったり、何かしらの情報源があったり、さもなくば特有の霊能だったり──とにかく何かしらの『からくり』がある。無条件に何もかもお見通しというわけではない。
そして。
「ヤツの霊能は、詳細じゃねェが概要が分かる程度には
「……そうじゃなかった。
そう、断言した。
「会長の企みが……? あの、
「『神様』に限らず、怪異ってのは存在の維持に霊気を必要とする。だから現世に存在する連中は生物、とりわけ人の霊気を取り込んでいるわけだが……『神様』は特別でな。連中は、大気中に残存している霊気を吸収することで存在を維持することができる」
「それは流石に覚えていますわよっ! それがどうしたんですの?」
「おそらく『神様』は、その生態上霊気の流れをある程度読むことができる」
言われて、
「……これは『原作』では明言されていねェ。『神様』は大抵独自の情報網を持っていたし、本筋に絡みづらい以上、作中でのそれらしい描写も『「
「『裏設定』……」
そもそもの発端となった『霊威簒奪』だって、そもそも裏設定という触れ込みで広まったデマだ。そんな『裏設定』がこの局面に来て重要な判断基準となることには、何か皮肉な因果を感じざるを得ない。
「つまり、
「カガミサマが会長の企みを察知していた理屈は分かりましたわ。でも……それって結局、『
「あァ。
「…………?」
意図が読めずに首を傾げる
「あの時点で周知の事実だった
「え……それって」
「