唯神夜行 >> シキガミクス・レヴォリューション 作:家葉 テイク
天井に投げられたロープが
そして
ググ、と。
そこで、
『何……? 馬鹿な、これは……』
「違うぞ、
そこで、背後から本体・ピースヘイヴンの声がかけられる。
「『五秒』だ……。既に時間遡行の限界秒数に到達している! これ以上の遡行はできない!!」
ピースヘイヴンの言葉を受けて、
先程のロープで天井にぶら下がっての小休止。
アレはガソリンに注意を向けさせないだけでなく──
愕然とする
「シロウはこの後の一秒で確実に倒す! この状況、もはや
『……了解した!』
『しかし決着はここで着けるぞ! ここから先「一秒」は我々のみが時を書き換えるッ!!』
背後のピースヘイヴンが
足元のガソリンは、やはり消えてはいない。
この状況で下手に移動しようとすれば足を取られて転倒し、逆に隙を生んでしまうだろう。
だからこそ──あえて炎上は受け入れ、燃え尽きるまでの数秒で二対一の盤面を形成し、勝負を決する。
その為の『待ち』の構えである。
「
そして『時の慣性』が終わった直後、
──『時の慣性』に囚われている者は、『一秒』の間に生じた動きの変化についていくことができない。
それは裏を返せば、『時』を書き換えた場合はその瞬間に動きの差分がはっきりと表れるということにもなる。
空中に位置していた
「その反応。やはり『四秒後』の
空中で、
そしてそれを別で空中に発現したマッチ箱にこすりつけることで着火し、
足元のガソリンで身動きが取れない
「『
『だが、ただではやられんッ!!』
足元にばら撒かれたガソリン。
これは
炎上を回避しようとしても行動を無駄にするだけだが、炎上を不可避のものとして受け入れれば、逆にその大量の可燃物を
『私が焼け落ちるのはいい……。だが君にも同じ目に遭ってもらうぞ!!』
ヒュドッ!! と、
それだけで、ガソリン塗れの足は可燃物の水弾を
こうすれば、
《『女中道具』の解除による回避……その可能性もあるだろう。しかし、果たして水滴単位を選択しての解除が可能なほどの精密さが君の霊能にあるか!?
いや、不可能だ……!
つまり解除すればこの『詰め』の盤面を放棄することになる!!》
──
発現直後はその場に強い力で固定され、その後は自由意志で解除することができる。
発現・解除は部品ごとに行うことができ、たとえば一つのマッチ箱を『マッチ棒』と『マッチ箱』に分けて発現することで取り出しの手間をなくすことも可能である。
ただし──個別発現・解除の限界は『もともと分かれているもの』ごととなり、組み立てられた椅子をバラバラに解除することなどは不可能。
また、粉末の集合体や液体などは発現時の一塊で『一つ』とカウントされるため、個別に解除することもできない。
(ピースヘイヴンは知らないことだが)
そうした個別の事例を知らないにも拘らず、それまで培ってきた経験則からこの法則を暴き出し即座に突いて来た
ただし。
「あァ、テメェならそこまで読むと思っていた」
そう言い残し──