生産者な魔王だって英雄になれる!   作:背の眼

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いきなりですがこの前学校の友達と話していて、

自分「はあー、顔もダメなのに声もダメとか泣ける」

友達「俺、お前の声聞いてると落ち着くけどな」

自分「え?」


・・・

はっ!ということで本編どうぞ!


四話 過去の記憶

満月の夜、社交会から帰ってきた俺は月見酒をしていた。

酒は、平民が飲むようなとても安い奴だ。

貴族である俺が、なぜそんな物を飲むかって?

そりゃあ、俺が元々、平民だからさ。

 

俺の爵位は、名誉爵と言って、貴族でない者が普通では出来ない、国に利益のあることをやることによって与えられる爵位のことだ。

その名誉爵の中の騎手爵を俺は与えられた。

何をしたかと言うと、単独でのドラゴンの殺傷。

つまり、自分一人でドラゴンを殺したのだ。

 

モンスターランク、モンスターの危険度を表したランクのことだが、F~SSSまであり、

F~Dは下級、CとBは中級、Aは、上級

そしてS~SSSまでが災害級と呼ばれている。

ドラゴンはその中でも、Sランク 災害級だ。

災害級はギルドの最上位ランカーの奴でさえも単独での殺傷は無理なのだ。

 

 

それならば、なぜ俺がドラゴンを殺したか、なぜ殺そうと思ったのか

少し昔話も含めて、説明しようか。

 

 

 

 

※※※※※※※

 

 

 

俺は、ある村の農家の子供だった。

毎日のように桑の振っていた。

 

15歳になったとき、俺は家を出た。

別に、村が嫌いになったわけじゃない。

ただ俺は、外の世界を見てみたかった

まあ、ずっと村に籠っていた籠っていたわけではなく、育った野菜や森に入って狩ってきた獣の皮などを売りに王都に行ったことがあった。

そのときだ。俺が村を出ようと思ったのは。

野菜や獣の皮を売り終わって、帰ろうとしたとき、門のあたりが騒がしいのに気が付いた。

俺は、気になったので近くに寄っていった。

 

「おじさん、何があったの?」

 

近くにいたおじさんに聞いてみた。

 

「ん? ああ、坊主、これはな、パーティー 空の監獄、Sランカーが二人にAランカーが三人の王都最強パーティーがワイバーンを狩ってきたからみんな見てんのさ」

 

「へえー」

 

俺はそのすごさがわかっていなかった。

でも、その姿は見たいと思った。

 

「んーっ、んーっ!」

 

精一杯背伸びをするが、人が多すぎて見えない。

少ししょんぼりした。

 

「ん? 坊主みたいのか?」

 

「うん、でも人が多くて見えない......」

 

落ち込んでる俺を見て、おじさんが

 

「しょうがねぇな、ほら、坊主、肩車してやるからこっち来い」

 

「いいの!?」

 

俺は目を輝かせた。

おじさんは苦笑いをしながら頷いた。

 

「やったー! おじさん、ありがとう!」

 

俺はおじさんの近くへ寄っていき、肩車をされた。

 

「よっこいしょっ、ほら見えるか?」

 

「ほぇー....」

 

言葉を失った。

傷の付いた鎧を纏い、様々な武器を持ってる人達がいた。

その姿は、まるで物語の英雄のようにかっこ良かった。

俺は、その輝かしい姿に見とれていた。

 

「な、すごいだろ?」

 

「うん、すごい..すごいよ....」

 

俺もいつかはこんな人達みたいになりたい

そうおもった。

 

 

それから、俺は毎日のように剣を振った。

朝起きたあと、仕事の合間、夜寝る前、

俺は剣を離さなかった。

 

俺は剣の才能があったのか、どんどん強くなっていった。

15歳のときには、村で俺に勝てる人はいなくなっていた。

そして、

村を出た。

最初は親に反対された。

だけど、村のため等と思ってもいないことを理由にして、納得させた。

 

 

王都に着いてから、すぐにギルドに向かった。

ギルドに着いたときはびっくりした、予想以上にでかかったからな

 

「ここがギルドかー、でかいな」

 

「よしっ!」

 

気合いを入れ直し、ギルドの中に入る

 

チリンチリン♪

 

ドアを開けた。

中はすごく賑わっていた。

 

「えーと、受付は......あ、あそこか」

 

走って受付のところまで行った。

 

「すみません」

 

「はい、なんでしょう」

 

受付の女性は笑顔で返してくれた。

少しドキッとしたのは内緒だ。

 

「えーと、ギルドに登録をしたいんですけど」

 

「はい、ギルド登録ですね。では、この紙に、名前、出身地、使う武器をお書き下さい」

 

「はい、わかりました」

 

名前には、オルト

出身地には、アリアンド村

武器には、剣

と書いていく。

 

「書き終わりました」

 

「はい、では、登録させていただきます。

ギルドカードを発行するのに銀貨1枚要りますが、お持ちですか?」

 

「あ、はい、持ってます」

 

袋から銀貨を1枚取り出す。

危ない、親から金貰っといて良かった~。

ちなみに、さっき渡した銀貨が貰った金だ。

 

 

金の基準として、

銅貨、銀貨、金貨、白金貨、聖金貨の5種類で、

銅貨が10枚で銀貨1枚

銀貨が10枚で金貨1枚

金貨が10枚で白金貨1枚

白金貨が10枚で聖金貨1枚

となっている。

 

 

 

俺はいろんな説明を受けて、その場をあとにした。

 

 

 

 

 

それから俺は、沢山依頼を受け、5年後にはAランクに達していた。

 

収入が安定してからは、親に仕送りも送っていた。おやじとお袋はすごく喜んでいて、俺も嬉しかった。

 

 

 

 

突然だが俺は今、教会にいる。

理由は、捨て子を拾ったのだ。

では、なぜそうなったのか。

 

それは、依頼を終え帰っている途中のことだった。

 

「はあー、今日の依頼も面倒だったな」

 

悪態をつきながら歩いていると路地裏から視線を感じた。

 

「ん?」

 

路地裏に視線を向けるボロボロの布切れを着ていて茶髪の汚れた一人の少女だった。

 

「おい、お前こんなところでどうした。親は?」

 

「....いない。お父さんもお母さんも私をおいて何処かに行っちゃった」

 

「.........」

 

...まぁ、予想していなかった訳ではない。

この王都ではよくある話だ。

税のせいなどで貧困に陥った者は子供を捨てるか奴隷に出すものが多い。

奴隷などは生きてるもの扱いではないためそれを予想して奴隷に出さなかったのだろう。

ある程度の仮定は立てたはいいが、この子はどうしようか。

俺が育てるっていうことも出来なくはないが 俺は、子供を育てれるような状況じゃない。

職業柄、いつ死ぬかわからないのだ。

女もいない身として、子供を育てる訳にはいかない。

んー、あ!そうだ、教会に行こう!

あそこは孤児院も並列にやっていたはずだ。

よし、そうと決まれば即行動だ。

 

「なあ、お前俺と一緒に来ないか?」

 

教会に預けに行くにしても身だしなみを整えた方がいいよな。

まず飯を食べさせて、服着替えさせるか。

 

「んー?なんで?」

 

「ああ、お前が寂しくない所に連れていこうと思ってな」

 

「寂しくない所?」

 

少女は首を傾げた。

 

「ああ、寂しくなくてとても暖かい所だ」

 

「んー、行くっ」

 

「よし、じゃあ俺についてこい」

 

「うんっ」

 

それから体を洗って服を着替えさせ飯を食わせた。

全部が終わったあとの時間が遅かったので今日は教会に行くのをやめて明日にした。

 

 

そして次の日

今教会の前にいる。

 

「すみませーん」

 

....返事がない。

今日はいないのか?

 

「すみませーーん!」

 

次はもっと大きな声で言った。

 

「はい! 今、行きます!」

 

それはすごく透き通った声だった。

静かな教会の中、声は反響しながら、俺の鼓膜に響かせた。

 

「すみません、子供達の世話をしていたものですから」

 

「あ、いえ、別にいいで....す....よ..」

 

声の方に振り向きながら答えた返事が途切れた。

そこにいた女性はまるで女神のようだった。

綺羅日やかで先が少しカールのかかった金髪、青い瞳、肌は決め細やかで雪のように白く、十人が十人、美人と認めるであろうほど美しかった。

決め手は、聖母のような笑みだった。

 

 

「..........」

 

見とれていた。ただ見とれていた。

いや、もう一目惚れしたと言っても過言ではない。

 

「?どうかしましたか?私の顔に何か付いていますか?」

 

俺がずっと黙って、彼女の顔を見ていたからであろう。

彼女は、心配そうな顔をして俺に聞いてきた。

 

「い、いや!何でもないでごじゃりまする!」

 

変な口調になってしまった。

今、顔がすごく赤くなっているだろう。

自分で赤くなった自分を想像するが、似合わないな。

20歳の大人、しかもむさい男の赤面とか誰得だよ、とか思う。

 

「ふふ、おかしなひと」

 

彼女は微笑んだ。

 

......その顔は反則だろう。

 

「それで、今日はどのようなご用ですか?」

 

あ、そうだった!

つい、彼女に見とれて本来の目的を忘れていた。

 

「あ、ああ、今日は、この子を預かって貰いに来たんだ。」

 

そう言いながら、子供を前に出す。

 

「この子ですか?」

 

彼女は不思議そうに首をかしげる。

そんな彼女も可愛いな!

でも、まあ、首をかしげる理由はわかる。

ここに来る前に、水で体を洗って、服も汚れていたから、新しいのをかってあげたのだ。

 

「ああ、捨て子らしくてな。一応、体を洗って、服を変えさせたんだが、

俺は、冒険者をしているから、いつ死ぬかわからない。嫁さんもいないから、子供を育てる訳にはいかなくてな」

 

俺の考えを彼女に伝えた。

彼女は、最初は驚いた様子を見せたものの、すぐに慈愛に満ちた表情に変わった。

 

「そうだったのですか。それは、ありがとうございます。神も、貴方を見て、喜んでいることでしょう」

 

綺麗なお辞儀をした。

様になってるな、と本気で思う。

 

「そりゃ、良かったよ」

 

「じゃあ、俺は、ここらで帰るよ」

 

「え、せっかくですから。もう少し、ゆっくりしてあってください」

 

「これから仕事なんだ。悪いな」

 

名残惜しいが、依頼を受けてから見つけた子供だったから、時間はあまりなく、もういかなくてはいけない。

 

「そうですか、残念ですが、しょうがないですね」

 

本当に残念そうだった。

すごく嬉しいけど彼女にそんな顔はしてほしくなかった。

だから、

 

「また、明日も来るから、そんな顔すんなよ」

 

彼女は、嬉しそうな顔をした。

 

「はい、ではお待ちしております」

 

「じゃあな、......えーと、名前なに?」

 

彼女は口を押さえながら笑い、

 

「マリア、です。覚えててくださいね?」

 

「俺はオルト。絶対に忘れないさ」

 

お互いに笑い、

 

「じゃあな、マリア、ちびっこ」

 

「はい、さよなら」

 

「ばいばーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、2年の月日が経ち、その間に俺達は恋人になっていた。

 

 

すごく、幸せだった。

マリアと過ごす時間が、1分、1秒が幸せだった。

 

だけど、そんなある日、こんなことを聞いた。

村が誰かに襲われた、と。

 

俺は、すぐに村に戻った。

そして、

 

「なんだよ....これ..」

 

ボロボロになった村があった。

 

そうだ!おやじとお袋は!?

急いで、自分の家に向かった。

 

「おやじっ!お袋っ!」

 

バンッ!

と勢い良くドアを開けた。

そこに広がってたものは、

おやじとお袋の死体の転がった、血が飛び散った部屋だった。

 

「おやじ....お袋....」

 

俺はその場に倒れ込んだ。

 

「なんで....なんでだよ......

なんでなんだよ!!!」

 

床を叩いた。何度も何度も叩いた。

 

「クソッ!.........クソ....」

 

 

 

 

幸せのあとに必ず絶望は追ってくる。

それはまるで、死神のように......。




あー、オルトの家族がー(´д`|||)
自分で書いてて腹が立つ!


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