女の子を助けていたら物理的に硬い大型のものにぶつかり撥ね飛ばされてそこで一度意識が落ち、次いで見るときにはノベルみたいな中身にありそうなくらい真っ白な風景があった。
確か、死後の世界とかにありそうか白さだ。
「申し訳ありませえええええんんんん!!」
助けた女の子に瓜二つな子が土下座していた。
どうやら説明を聞くと本当に死後の世界らしい。
びっくりし過ぎてしゃっくりが出てきてしまった。
「え?どういうこと」
戸惑って聞くと少女の肩がびくりと跳ねる。
図星をなにか察したのか、気まずげに言われる。
「あまりに久々に下界へ降りて初心者丸出しで歩いていたら信号機という文明のことを忘れ横断してしまったんです」
そう述べる彼女は女神の中でも下位の女神らしい。
なので、現実の世界で危機をさっせなかったのだとか。
「いえ、貴方がなにものだろうと助けようと決めたのは私です。ここへ来てしまったのも私が決めたことです」
「う、うえええええん!」
何故か泣き始める女神に首を傾げる。
この人女神というくらいだから己よりも年上だろうに。
いきなりビャアビャア言い出す人を見ていると年下を相手にしている気分がしてきた。
泣き止んでとあやしていると、やがて泣き止む。
落ち着いた頃、見計らって話を続けてもらう。
なんだか次も同じことが起こりそうだな。
進行させていくと好きなところに生まれさせることが出来ると言われる。
「じゃあ、平凡な人生を送りたいから平凡な星に生まれさせて欲しい」
「ふえ?そんなのでよろしいので?」
顔を上げて目をくりくりさせる子はあざとい。
そして、色々疲れていたので丁度良い。
ゆるりと頷いて宜しくと頼む。
下の女神はキュッと表情を引き締めて奮える。
「私がなにがなんでも幸せにします」
そんな大層な力もなさそうなのに宣言してしまって良いのかねえ。
苦々しい笑みをこさえて女神はそれに気づかず手をぎゅっと握り締める。
「では、強く願ってください」
「はい」
目を閉じて穏やかな風景を思い浮かべる。
「はじめますっ」
送られる自身よりも緊張した声を最後に暗転。
今、生まれた世界は未確認の実態に包まれ混乱に混乱を混ぜ込みカオスとなっている。
初めに説明を始めると、取り敢えずあの女神は本物で本当に全く違う星へ生まれさせてくれた。
問題は全くの予想外な出来事。
生まれた瞬間には居た親が次に起きると居なくなっていて孤児になっていた。
孤児院に預けられてらしい。
ショックではないというのは嘘だが、平凡でないことが起こって女神の力もそんなに及ぶわけもないかと笑った。
「なにがなんでも幸せにか……親に育てられちゃ不幸せになるからかな」
そうなのだったら心情的に色々と楽だ。
ポジティブに考えてしまおう。
で、孤児になったこと以外で大きなことと言えば、齢をとっくに会話できるまでに成長した頃、この世界が平凡な星だと断定。
そこは良いのだが、そこで、普通でないことが空から降ってきた。
侵略者である。
ほら、他のアニメとかフィクションならばここは侵略をされても生活事態は変わりませんと言ったことが良く展開される。
が、そんなのはやはりフィクションであった。
侵略してきた人達の影響でただの魔法もない世界が魔法の溢れた世界に変貌したのだ。
今までなかったものが現れて今、星は多大なる混乱に見回れている。
他人事っちゃ他人事。
テレビで侵略してきた生物について放送されていると思ったら各地で変な現象も確認され、それを皆は魔法と名付けた。
魔法、ね。
呑気なものだ。
魔法は個人個人で差があるが、大体の人達は使えるようになった。
それにより起こったのは暴力的な事件の増加だ。
目に見える武器を手にしてしまった人は獣へと変貌したのだ。
しかし、そこは政府が直ぐに同じような魔法を使える人達の組織を作り対抗。
鎮圧していった。
侵略者は最初、高みの見物をしていたが、第三勢力により呆気なく潰れてしまう。
なんと、他の侵略者である。
支配されるのも時間の問題だと専門家はテレビでコメントしていた。
「お代わり」
「自分でよそれ」
もぐもぐとリスの頬袋みたいに膨らませてご飯を掻き込む男に鋭く多々っ切る。
うちにそんな経済的余裕がないのに、食べにくるなと言ってるのに聞いてくれないんだ。
「このコメンテーター適当にもの言ってんな」
テレビを見ながら足を組む男は上から目線で批判。
「じゃあ、当事者らしく教えてあげたら」
「どうせ自分達が家畜だとまだ分かってない奴等に囲まれて、図々しく話しかけてくるから断る」
「家畜家畜煩い。そういう割にはなにも指示しないくせに分かるわけないし」
ご飯を食っているこの男はローと言い、侵略者を蹴飛ばし新たな支配者になった男。
何故こんなにも馴れ馴れしいのか。
それは、まさに因果。
前世が関係している。
前世、リーシャは隕石が原因で死亡。
死亡する前の職業は召し使いだ。
使用人、またはメイドと言われる職業。
そんなに真剣にやっていたわけではないが、お庭を綺麗にしている最中に女の子を見つけて、隕石が運悪く当たった。
死ぬ時は何故死んだのかわからなかったけど、女の子を突飛ばして代わりに近くで被弾してそれらのなにかを受けてしまったのだ。
女の子は女神だったけど。
そのお陰で記憶ありきの人生をスタートさせた。
しかし、次元が同じところに転生したとは思わなかった。
普通に異世界で始まったとばかりに。
その仕事をしている時に執事長だった男が今回の首謀者なのだ。
なぜ執事をしていた人が侵略者になったのかは全く分からないが。
それに、会ったのも久々なのにここまで図々しく居座るなんて出ていって欲しい気持ちが日に日に強くなる。
「他人みたいに接してるがおれ達は付き合ってたことも忘れたか」
「……前の人生の関係なんてリセットするのが基本」
普通、ラノベとかじゃそういうの持ってこないんで。
当然、ローとどんな関係だったかなんて今世からしたら無効。
なにを言われようが、関係は解消だ。
「それに、貴方は私のことなんて対して好きでもなかったよね」
知ってるんだから。
「あ?いつそんなふざけたことをおれが口にした?」
「いつもなにも、日頃から態度に出てた」
毎日毎日、仕事を言いつけて。
失敗しても失敗しても怒るし。
だからと言って一緒にプライベートで居るときも対応は変わらない。
本当に付き合っているのかと何度思い出したことか。
「それは悪かったと今は反省してる」
「謝ってももう後の祭り」
「こうやって会いに来ただろ」
「他人だけど」
ローは組んでいた足をほどいてこちらへ寄せてくる。
なんだ、距離近いな。
「本気で反省してる」
「だからどうでも良いっての」
「また付き合えよ。異種間恋愛」
「良くその単語知ってたな」
寧ろ、ローの方が本の読み過ぎ。
しかも、恋愛観で言うと確かに異種であるが、別に偏見はないから壁などない。
苦労して価値観を変える意味もないし。
星が違うから恋愛出来ないとかいう葛藤も起こらん。
「付き合ってくれんならこの星から撤退してやっても良い」
「私は嫌だしこの星のことを背負わせられるなんてお断り」
なんで星のことを一般人に選ばせようとしてるんだ。
政府が聞いていたら人身御供として差し出されるな。
乾いた笑いが浮かぶ。
誰も止めてくれなさそうだ。
毎日家に来ては恋愛の意味で付き合えよと言われる。
嬉しくない。
彼の顔がかっこよくても嬉しくない。
負の記憶はなくなってないんだから。
あのまた、もやもやとした気持ちを持って生きたくない。
男女間恋愛なぞ、もうこりごりだ。
なにかお土産を持参してくるローはいつも夜近くになると現れる。
今日は珍しくお昼からインターホンが鳴った。
「はぁい、久しぶり」
「ナミお嬢様!」
使用人として働いていた雇い主が突然訪問。
びっくりしてつい言葉遣いが改まる。
いかんいかん、もう前世とは関係ないんだ。
「お邪魔するわね」
「やめてください本当に」
「ほら、通るから」
帰ってくれと体で通さぬようにしたが、種族値により普通に突破される。
負けるのは当たり前の差。
「いきなり来て押し掛けてごめんなさい。どうも見てらんなくって」
「はぁ……なにをで?」
「トラ男があんたに本当のことを話さないこと」
「トラ、男……」
思わず吹き出す。
だって、微塵もあの顔に合わない可愛い名前を。
「あら、笑ったわね。伝えておくわ」
「家が吹き飛ばされる未来しかないんで勘弁して下さい」
冗談よ、と笑顔を浮かべるナミは次いで穏やかな顔で話す。
「あんたの体、本当に無惨だったんだから」
「まぁ、隕石が降ってきたので無抵抗ではあったでしょうね」
「その時の、体を見たトラ男は酷かったわ」
「ああ。無関心でしたでしょう」
ナミ達は仲間内も家族のような暖かさであったから、衝撃的な反応だっただろう。
しかし、違うわよと言われて目をぱちくりと瞬きさせる。
「無関心どころか叫んで暴れたの」
「え……ええ。嘘ですよね」
「全くの本当に事実」
「情くらいは辛うじて引っ掛かっていただけですよ」
「いいえ。その後、トラ男は執事から転身して星を突然探し出したのよ?なにをしてるんだって聞いたら、死んだ命を蘇生させる方法を探してるって言うの」
「蘇生……?」
「そ。あんたをね」
生まれて初めてというほどの石で殴られたような鈍い衝撃が襲う。
そして、ナミが帰ったあとも呆然としていて、いつの間にか不法侵入していたローが目の前でこちらを見ていた。
そんなに時間が経過していたのかと驚き、己もゆるりと動く。
「なにがあった」
「なにもない」
目の前の女に関心も無さげな顔をしたローが叫んで暴れたとはにわかに信じがたい。
夜のご飯を用意しなければとキッチンへ立つ。
「もう今から作っても遅い。食べに行け」
「うちは節約なの」
「おれが出す」
「もう関係ないのにいらなっ」
途中、ナミの台詞が脳裏に甦る。
「兎に角、今日は忙しいんだから帰って」
無闇に否定する気持ちを削がれて気まずさをどうにかしたいとその原因を退かせる。
「何故そんなにイラついている」
「そんなの言わなくても察してよ」
魔法とか、そういうのから離れた場所で生きていこうと思い、ここに生まれたのに。
わざわざ過去が足を取り付けてやってきた。
環境に落ち着きもなくなり、なんのための転生だと叫びたくもなる。
「!」
唐突にギュ、と緩やかなハグをされる。
抱き締められているのだ。
「え……」
ローの行動としてありえないと言わざるをえない。
こんな恋人みたいなのは当時でも気配すら皆無だったのに。
「些細なことで命はなくなるんだ」
彼は独白を進める。
「一瞬で。明日もあると思って先延ばしにしていたらお前はもう物言わなくなっていた」
死んだ日の事を考えているのか。
少しだけで、すぐに解放された。
フワッとした包容力でこっちが肩透かしを負う。
「貧弱な種族として今は存在している。少しでもストレスを抱えたらお前は死ぬかもしれないだろ」
「人はそこまで弱くないと思うよ」
「万が一がある」
「ああそう」
きりもないので適当に返す。
真面目に言っても対して効力もないので、無駄な時間。
しかし、ローのことが前よりかは気になっている。
ナミの言葉が多大なる影響を与えていることは確か。
それにしても、彼女はそれをいうためにここまで来たのかな。
結構忙しい人だったような気が。
ローの事を構っているとも取れる。
そもそもがかなりのお節介な世話焼きなのだろうけど。
「で、なんの悩みだ」
「もしあるとしても貴方だけには言わないよ」
元恋人で、今はこの星の侵略者である。
悩みを言ったところで解決してほしくない。
「うるせェ、言え」
執事だった面影が微塵もないとは恐れ入る。
言葉遣いくらいもう少しで穏やかでいてくれ。
「今まで一人で生きていけてたんだからいつか解決する」
「おれはお前と生きたい」
「種族違うよね」
「異種間恋愛」
「私は同じ星の人と歩みたい」
わざわざ探してきて付き合うなんて、面倒なことをするな。
「良いだろ、異種間。ノベルじゃ憧れる奴も多い」
「フィクションだもん」
フィクションだから考える、フィクションだから良いと思える。
現実に反映された途端手のひらを返して嫌だと皆訴えるやつだ。
「それに、お前はおれを知っているしおれも知ってる」
「それは凄いね」
皮肉を返す。
本来、会う筈のない存在同士。
こうやって会話しているのだって偶然の重なり。
「おれのものになれ」
「一度なってあげたんだからそれで我慢して。貴方はもう永遠に彼女には会えない」
彼女、即ち自身。
過去の己とは別だ。
彼はそれを分かっていない。
「確かに死んだ。そんなのは分かってる。でも、また求めてなにが悪い」
「私が嫌って言ってんの」
合意でないと付き合うなど不可能。
しかも、漫画じゃあるまいし、侵略者が侵略した側の星の生物と付き合うなんて可笑しいだろ。
さっきのローの引用とは真逆の気持ち。
フィクションならそんなに試練などないかもしれないが、ここは現実。
普通になにかしら横に入られていく。
「きっと罵られるしヤダ」
己はずっとこの星で生きていかなきゃならないのだから。
ローは好きなだけ好きな所に行けるんだろ。
「そん時はお前と他の星に旅行へ行く」
「他の星ぃ?」
こっちは星から出るとぽっくり行く軟弱さなんだけど。
いくらなんでも酷い答えだ。
「前に行きたいって行ってたな」
それは、前の星の方が丈夫な生命体だったから。
今は無理なのだ。
「今はこの体。もう一度生まれてこなきゃ外には行けないよ」
「おれの血を飲ませりゃ行ける」
「いやそれやりたくない」
拒否するよ、拒否。
ローは瞠目して信じられんとこちらを見下げる。
「飲ませりゃ良い」
グッと距離を縮めてくる勝手な男。
ひっぱたいてやる。
いや、蹴りあげた方が反抗度合いが高いやも。
ムカッ腹がMAX。
ふら、と足を振り上げる。
──ドス
空気の抜ける音と、呻き声が部屋に響く。
ほんの僅かな差。
「いっっっ」
やった方が多大なダメージ。
痛みに口から声がもれる。
痛い、痛すぎ。
なんというか椅子を蹴ったような固さ。
「何故蹴った……見せろ」
「さ、わらな」
血を飲ませるとかヤバイことを考えているのなら触れられたくない。
「医療学を取得してる」
「執事なのに」
今は戦闘職だと笑われる。
ゆるりと足を持ち上げられてまだじくじく痛む箇所を淡い光が瞬く。
直ぐに鈍痛が無くなる。
医療系の魔法とは高度な。
メイド時代は難しすぎて取得を諦めた酸っぱさが甦る。
苦々しく、羨ましい。
「手取り足取り、教えてやろうか」
「え……でも私はもう」
困り顔で断る。
その魔素がない。
体は別になったので扱えなくなった。
こくり、と喉が動く。
ローはこちらを覗き込み、くつりと鼻で笑う。
その種族差を埋めるにはまた生まれ変わる敷かないなと薄く笑ってしまう。
「アリアレポートって知ってるか」
「アリアレポート……懐かしい」
「ああ、お前の研究内容だ」
「多種族への魔素の譲渡」
遠い日に想いを寄せる。
メイドの傍ら趣味で小説を書いていた。
その題材でおまけとして研究をしていたのだけれど、あくまで庶民の暇潰しの個人的な事だ。
アリアレポートはどうなっているだろうか。
せめて燃やしてもらえたら良い。
うかがい見てみると懐から紙束を出してきた。
アイテムボックスのスキル持ちとは。
執事万能説。
「な」
というか、それもしや。
「そ、れはレポート!?」
黒歴史なのですが。
「いやぁ!返して!消してぇ!」
色んな日記とかあったからきっとこいつ読んだ。
ローとの再会から一番怨念を感じる。
昔の書いたものを出してくるとか悪意があり過ぎる!
彼の手に向かって突進。
しかし、ひらりとかわされる。
苛められるぞこれは。
「どういうつもりっ」
「持ってきてやったんだろ」
「いやいや、体と一緒になんで燃やしてくれなかったの」
「燃やせるか」
グッと眉を寄せて不快な様子で怒られる。
なぜこちらが怒られるのか分からなかったが、ローの怒気に声を突っ返させなにも言えない。
そんなに怒ることなんて言ったっけ。
本人の嫌な事を葬ってくれないなんて鬼畜。
そこはどうにかして消してくれと。
「アリアレポートなんてただの趣味の個人的なノートなのに」
「いや、色々興味深かった」
あ、読んじゃったのか。
それゃ持ってるんだから読むわな。
「えー、評価とか聞きたくない」
「そう言うな。面白かったぞ」
「私のことなんて欠片も虚味なかったのに」
ボソッと呟く。
全くなかったくせに私物を漁るなんて非道過ぎ。
普通に
燃やすなり壊すなりしてくれ。
睨み付けようとしたら、ローは首を傾げ味に覚えのないような顔をしている。
いやいや、覚えてるでしょ。
そんなに昔ではないみたいだし。
すっとぼけてもこちらは忘れてないし、ずっと忘れない。
なにがなんでも覚え続けるんだからな。
「なんのことだ」
「私たちは付き合ってたのに、全然そんな雰囲気もなったことはないし、デートだってしたこともない」
「それがどうした」
それがどうしたではない。
ため息を我慢して小さく吠える。
「私のことなんてどうでも良かったから放置したんでしょ」
「放置?」
「そう、放置。なにもしなかった。それで分かったの」
なんだか喧嘩のようになってしまい、もうそんな関係じゃないんだからと冷静になる。
相手だっていきなり怒ってくる相手に変に思うに決まっている。
ローを見ると難しい顔をして顎に手を添えていた。
まだ考えてたんかい!
怒っている間も考えていたのなら話聞いてないんじゃないのか。
彼はまだ考えている。
こっちが先に放置しようと思い、相手が気をそらしている間に部屋を移動。
もう彼もどの部屋がどの使い道なのか知っているし案内する必要もなし。
「思い出したんだが……おれは放置してない」
移動先の部屋に来たローは開口一番に唱える。
双方でとんだ記憶の差だ。
ローからすれば構ってやったって心情なのかもね。
もう終わってるから過去、どうだったかなんて些細な経緯。
「話はそれで終わりならもう帰ってよね」
キッチンでお皿を水切り。
居座るのもさせたくない。
余計な記憶を刺激していて心に良くないから。
「まだ居るぞ」
「ええ」
心底嫌な顔をしたのに察してくれない男。
ここは、空気を読むべき。
是非に。
しかし、物理的に退かせることも難しい。
相手は所謂ステータスを腕力に割り振っているタイプで、政府すら今は愚か、恐ろしいと触れないようにしている存在である。
ため息を遂に吐いて、諦めの境地に落ち着いた。