煌黒の滅竜魔導士   作:皐月の王

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日刊ランキング入りありがとうございます!ゆっくりですがよろしくお願いします!

もっとアルバトリオン要素を出していきたい


バトルオブフェアリーテイル編
開幕バトルオブフェアリーテイル


「あー、寝みぃ。でも行かなきゃ」

 

「ほら、起きてよアルバス。ファンタジアの準備しないとだよ!ミラに買い出し頼まれてるんでしょ!ほら、買い物リスト!!」

 

アパートで行くのを渋っているアルバスをアーリィが引っ張り外に引きずり出す。

 

「買い出しのリスト……そういえば買い出しの約束……」

 

「だから言ってるじゃん!ほら、行くよ!夜までに買い出し全部終わらせないとなんだから!」

 

「分かった、分かったから、押すな、押さないで…」

 

未だに眠たそうなアルバスの背中をアーリィが押して、街を歩かせる。アーリィは呆れながら

 

「全く、連日遅くまで武器の確認なんてするからだよ。全部把握してないってなんでってなるよ」

 

「そりゃ、片手剣、大剣、槍、戦斧、棍棒、杖、弓って様々あるだよ。主に使ってんのが刀剣類なだけで」

 

「他の武器に謝りなよ千剣の王者」

 

再度アーリィに呆れられたアルバスはリストを見ながら、買い物をする。

 

「珍しいなアルバス!お前が買い物なんて滅多に来ねぇじゃねぇか!」

 

「ミラに頼まれてるんだよ」

 

「ミラジェーンに頼まれてるなら早く行かねぇとダメだろ!ほら!リストのもんだ!シャキッとしろよ!ファンタジア今晩だからな!」

 

店員に背中を叩かれながら苦笑いをして答えるアルバス。

 

「オレは見てる側だからいいんだけどなぁ。出来ることなんてほぼ無いし」

 

「そんなこと言って、お前だって妖精の尻尾の魔導士なんだから、頑張れよ!」

 

店員に送り出されるまま、店を後にする。

 

そのままフラフラとしながらギルドに向かう。途中、アクセサリーショップが目に入る。出来のいい物が揃っているのは見て分かった。

 

「お?彼女さんへのプレゼントととかにどうかな?」

 

店員が気づいて言ってくるが、アルバスは

 

「いや、綺麗だなぁと思って見ちまった程度だよ。オレにそういう相手は居ないよ」

 

そう断りを入れて店を後にする。それを見ていたアーリィはニヤニヤしながら

 

「ミラとウェンディに買って渡せばいいのに」

 

とアルバスを煽る。アルバスは少し固まりながら振り返り

 

「どうしてその二人が出てくるんだよ?」

 

と言う。アーリィは

 

「だって、アルバスが女の人と関わるとなればその二人しかいないし。その二人を逃せば……ぷ」

 

「何言ってんだこの化け猫が!」

 

アーリィをつかみブンブンと揺する。

 

「酔う酔うからやめてーアルバスー!」

 

アーリィは目を回してフラフラと飛ぶ。アルバスは荷物を持ちながらもため息をつきギルドに足を運ぶ。ギルドに到着して

 

「流石の活気だなぁ」

 

「ミラー、頼まれてた物買ってきたよー」

 

「あっ、ありがとうアルバス、アーリィ!こっち持ってきてくれない?」

 

「分かったー」

 

言われるまま、買ってきた荷物を持っていく。

 

「これ、ここでいい?」

 

「うん、ありがとう。……なんか眠たそうね?ちゃんと寝てるの?」

 

眠たそうにするアルバスにミラジェーンが心配そうに聞く。アルバスは苦笑いを浮かべるが、アーリィが

 

「連日夜遅くまで武器の確認をしてろくに寝てない。怒ってよミラ!」

 

それを聞いたミラは少し怒った表情で言う

 

「魔導士なら、しっかり休めると聞き休まないとダメよ!依頼で何があるか分からないんだから!」

 

真剣に言うミラジェーンにアルバスは。

 

「そう、だよな」

 

頷く。いや、頷くしかできなかった。二年前の事故のことを知るアルバスにとっても当事者であったミラジェーンにとっても忘がたい記憶。

 

【何があるか分からない】

 

それは常識のようで来る時は何時も意識外から嘲笑うように迫り来る。

 

「そういう事で、しばらく医務室で休みましょ」

 

「え?ミラ?」

 

ミラジェーンはアルバスの手を引っ張り医務室まで連れていきベットに寝かせる。アーリィはそれを見送りハッピー達のいる所で魚を食べる。

 

「子守唄も歌ってあげるわよ?」

 

「んな事しなくても寝れるから!と言うか別に休まなくても……」

 

「しっかり休もうね?」

 

ミラの圧に負けて大人しく天井を見る。

 

(確かに寝みぃけどさぁ。寝れる気はしねぇなぁ)

 

そんな風に考えてミラの方を見ていると、微笑んでいるミラジェーンが居た。それは優しい表情で慈しむような、そんな温かい表情だった。アルバスは負けた気がして

 

(はー、寝よ)

 

観念して目を瞑る。夢の中に落ちるのにそう時間はかからなかった。そして夢を見る。

 

それは、まだアルバスが幼い時の話。幼いアルバスと両親と両親の冒険家達と共に旅をしていた。両親は勿論、冒険家達にも可愛がられて育っていった。船で航海をしている時に事が起こる。ある領域に踏み入れた瞬間、天候が急変した。炎の雨、吹雪、嵐、雷が目まぐるしく変わる天候。まさに天災と言うに相応しい。

 

さらにそれだけではなく、機械的で甲高い呻き声とでも形容すべき声が、強いノイズを伴った割れ鐘のような咆哮が辺りに響いた。その声はまさに、悪魔のような咆哮だった。直後船は雷や火の雨に晒され、その身を海に投げ出される。

 

 

そして気が付くと島に居た。生命が感じ取れない……存在を許さないと言った環境に。濃いエーテルが支配し、環境が変動する場所にて幼いアルバスが投げられた。しかし、何故か幼いアルバスは生きていた。そしてなにかに導かれるように歩くと、全身を天を向いて生え揃った鋭利な刃の如き漆黒の逆鱗を携え、二股に分かれて形成された異形の大角を持つ何かがアルバスを見ていた。

 

「っ!」

 

そこで目が覚めた。久々に見た邂逅の夢に冷や汗が出ていた。

 

「ははは……洒落になってねぇよ……!」

 

思わずこぼれる言葉に頭を振りベットから降りる。寝たには寝た為、頭はスッキリして気分もそれなりに晴れた。しかし異変を感じ取る。外が騒がしいのだ

 

「なんだ?」

 

アルバスが耳を済ませると同時に

 

「アルバス起きて!!大変だよ!!」

 

アーリィが大声を出しながら医務室に入ってきた。突然の大声で耳を抑えながらアルバスは

 

「な、何があったんだよ……アーリィ」

 

「ラクサスが!雷神衆が!」

 

「はぁ?」

 

「とにかく来て!」

 

アーリィが慌てた様子で案内する。アルバスは首を傾げながらその後を追いかけると、石化した女性陣とマスターとナツとハッピー、そしてつい最近加入したガジルが居た。

 

「何してんだ?」

 

「おお!アルバス!」

 

「居たのかよ!アルバス!」

 

「ああ、ミラに言われて今まで医務室で寝てた」

 

そう言うとアーリィ以外はズッコケた。

 

「ま、とにかくじゃラクサスを止めてくれ!彼奴はバトルオブフェアリーテイルというものを開いて、同士討ちさせているんじゃ」

 

「何でまたそんな事を……」

 

「ラクサスがギルドマスターの地位を狙って、ラクサス達を倒さないと、ルーシィ達が」

 

ハッピーが説明してくれる。そしてアルバスは解せないと言った表情で

 

「ラクサスの目的は分かったけどよ。何で滅竜魔導士が揃ってここにいるんだよ」

 

「出られねぇんだよ。80歳以上は参戦出来ないルールでな」

 

ガジルが忌々しげに言う。アルバスは首を傾げる。

 

「え?お前ら80歳以上なの?マジで?」

 

「「ンなわけねぇだろ!!!」」

 

ナツとガジルは同時に否定する。思わず息が合うくらいには否定したかったのだろう。

 

「頼む!ラクサスを止めてくれアルバス!」

 

アルバスはマスターと石にされた仲間を見て

 

「それは勿論止めるが、相手が相手だアレ使うかもだぜ」

 

「……最小限でとどめるようにな」

 

「ああ!」

 

そう言うとアルバスはギルドから出るため入口に向かう。

 

「なぁ、ガジル。この流れでアイツも出れなかったらどうするよ」

 

「んな事知らねぇよ」

 

と二人は話すが、阻まれることなく出ることが出来た。

 

「謎の80歳と一緒にするなっての!行くぞアーリィ!」

 

「うん!」

 

ここにフェアリーテイル最強の一角が出陣する。




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