PERSONA3×Blue Archive~Re:Tales Of Our Youth Days   作:花極四季

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戦闘パートが難しすぎる。出力したいイメージに対して文章力があまりにも貧相すぎてコレジャナイ感がすごくすごい。


21話

 オルフェウスの召喚と共に放たれたアギがネズミのピエロに着弾する。

 しかし、接触した瞬間炎は掻き消え、まるで効いた様子がない。

 

『敵シャドウ、炎が効きません!』

 

 こちらの思考を肯定するかのようにアロナが告げる。

 効果が薄いという状況に直面したことはあったが、文字通り無効化されるのは初めてだ。

 それはつまり、盤上の駒を一手無駄にしたに等しい。

 RPGのように殴ったら殴り返すが交互に繰り返される戦いではなく、延々と殴られ続けることもあり得るのが実戦だ。

 互いが互いに常に先手を打たんと機を伺い、隙があれば躊躇いなくそこを突く。

 それを躊躇しようものなら、それが逆に隙となり付け入れられる。

 まさしく、今自分が置かれている状況だ。

 

 お手玉していた複数のボールが飛来する。

 ピエロにとって手のひらサイズであろうとも、こちらにとってはバレーボールを上回るそれが、矢継ぎ早に幾度と繰り出される。

 こちらがまともに食らえば、仮にダメージが軽微でも態勢が崩れるのは必至。

 

「させないよ!」

 

 しかし、それをユメが真正面から難なく防ぎ切る。

 衝撃による後退もなく、状況としては完全な仕切り直しとなる。

 だが、楽観視はできない。

 ピエロの後方にはマジシャンが待機しており、しかし今のところ動く気配はない。

 加えて、ピエロがボールの投擲を止める様子もなく、近づくことも容易ではない。

 相手もこちらを警戒しているのかもしれないが、こちらに有効打がないと踏めば戦闘に参加する可能性は高い。

 そうでなくとも、ジリジリと前進するだけでは、未だ手札を見せていないマジシャンの射程に不用意に入り込むことになりかねない。

 この千日手となった局面で、どうにか形勢を引っ繰り返す一手はないかと必死に頭を動かしていると、アロナが呼びかけてくる。

 

『――さぁ、今こそワイルドの真価を発揮するときです』

 

 静かに、透き通るような声色でアロナが語り掛けてくる。

 ワイルド――アロナが以前語っていた、本来なら単一しか持ちえないペルソナを複数扱える特別な性質。

 その力の源泉こそが絆であり、絆が結ばれたときの感覚には確かに覚えがあった。

 

『貴方が今まで結んできた絆――その性質が司るアルカナは、魔術師、刑死者、剛毅、星、隠者。貴方の中には現在、六つのペルソナが宿っているのがわかりますか?目を閉じて、心の内海に意識を傾けて下さい。それを自覚すれば、後はいつも通りにやるだけです』

 

 アロナが語り掛けてくる度、眼前に迫る絶望により乱れた心がさざ波の如く凪いでいく。

 彼女の言葉に導かれるように、召喚器を構える。

 六人の姿が脳裏に浮かぶと、身体から次第に力の奔流が湧き上がる。

 それは内側だけに留まることなく、大気を揺るがすほどの余波をもたらす。

 

「――フロストファイブ!」

 

 撃鉄の音と共に現れたのは、先日クレーンゲームで手に入れた人形のような五位一体のペルソナ。

 それらはシロコを始めとした対策委員会五人のコスプレをしたようなデザインをしており、非常に個性的でありながら底知れない力を感じる。

 纏まりのない動きをしながらも、互いが互いを思いやっているように動く姿は、まさしく自分の知る対策委員会のそれだ。

 しかし、ホシノをイメージしたであろう方はどうにも気の抜けたというか、今にも眠ってしまいそうなだらけた雰囲気を放っており、自分が知る小鳥遊ホシノとは真逆であることが少々気になった。

 

「メギド!」

 

 五体はユメと並び立つように陣形を組むと、手のひらを前方にかざす。

 五体から放たれた無色のエネルギーがシャドウの目前でひとつとなった瞬間、途轍もない威力の爆発が巻き起こった。

 

「す、すごい……!それにこの子達、ホシノちゃん達そっくりで可愛い!」

 

「感想は後で、今は追撃を!」

 

「う、うん!」

 

 ユメが追撃のために肉薄すると同時に、新たなペルソナを出現させる。

 

「ヘルズエンジェル!」

 

 それは一言で表すなら、地獄を駆る暴走族。

 炎の二輪を回し颯爽と現れたのは、髑髏の意匠を施したヘルメットを被った女性。

 男の特攻服を前開きでたなびかせ、下にはサラシと臍だしという奇抜な恰好をしている。

 しかし気のせいか、ヘルメットに纏まりきらずにはみ出した長髪と体格といい、顔こそ見えないながらにあのペルソナを見ていると七神リンの姿が想起させる。

 自分に知る彼女とは真逆のイメージであるにも関わらず、どうしてそう考えてしまったのかは不明だが、フロストファイブの件もあってそういうものなのだろうとひとまず納得することにした。

 

「クレイジーチェーン!」

 

 ヘルズエンジェルがどこからともなく鎖を持ち出したかと思うと、それをまるで鞭のように振るいながらユメの背中を追うようにバイクを走らせる。

 ネズミのピエロが迎撃のために振り上げた腕にクレイジーチェーンを絡めさせ、疾走の勢いのまま引き倒す。

 そして、足場となっていた玉をユメが盾で思い切り殴りつけると、それは砲弾となり後続にいたカラスのマジシャン諸共巻き込んでいく。

 そこから体勢を完全に崩したシャドウに追撃は敢えてせず、ペルソナを切り替える。

 

「ネコショウグン!」

 

 現れたのは、猫の獣人二匹が甲冑とのぼり旗を背負ったペルソナ。

 しかしその外見こそ紛れもなく猫そのものだが、甲冑の色合いやデザインがどこか近代的というか、どちらかというとリアル重視ではなくファンタジー的個性を出そうとしてデザインされた機能美を度外視したもので、将軍というよりも将軍のコスプレをした何かでしかない。

 それに、類似した見た目ながらも耳やしっぽの色が桃と緑で差別化されており、自然とモモイとミドリの姿が想起される。

 

「マハタルカジャ、マハスクンダ!」

 

 二匹が背中ののぼり旗を手に持ち交差させると共に、肉体に力の漲りを感じる。

 その影響は自分だけに留まらずユメにも波及する。そしてそれは、真逆の意味でシャドウにも適応される。

 ユメは自身に降りかかった突然の漲りに困惑しており、シャドウも自身の肉体の変化に戸惑い精彩を欠いている様子。

 

 そこで、突如立ち眩みに近い感覚に襲われる。

 僅かばかりの変化のためユメにそれを悟られることはなかったが、 慣れないペルソナの連続召喚によるものか、肉体というよりも精神に大きな負荷が掛かっているのだと思われる。

 本来なら一度呼吸を整えるべきなのだろうが、それでは相手の復帰する時間を与えるだけ。

 ユメを突出させることでそれを防ぐことも可能ではあるが、体調不全で孤立した自分に万が一が起こらない保証などない。

 今でこそ巨大シャドウ二体のみが相手だが、通常のシャドウがこちらに介入してこない保証などどこにもない以上、短期決戦で決着をつけなければならない。

 それをユメも理解しているのか、自然と互いに視線を合わせ頷き合う。

 意思を確かめ終えた後、不調を隠すように身体に力を籠めた最大火力を叩き込むためのペルソナを召喚する。

 

「ジークフリート!」

 

 召喚されたペルソナは、今までのペルソナと違い長身の筋肉質な

男性型だが、どこか成長したネルを想起させる屈強な鎧騎士という貫禄に溢れる姿をしている。

 しかし、その鎧の造形が――端的に言えば小学生男子が好みそうなデザインなのだ。

 修学旅行のお土産の定番と言われているドラゴンのアクセサリーを彷彿とさせる金色の所々尖った造形がチープさを演出しており、ペルソナ自身の歴戦の戦士なイメージも相まってアンバランスな印象を受ける。

 だが、そんな形容しがたい姿であろうともそこに動きが生まれれば不思議と絵になるようで、胸元で剣を垂直に構える姿はまさに騎士のそれである。

 

「チャージ!」

 

 タルカジャを遥かに上回る肉体の漲りが内側から巻き起こる。

 気を抜けばたちまち霧散しそうなそれを肌で感じた瞬間、これならいけると確信する。

 シャドウに視線を向けると、今まさに態勢を整えたようで忌々しげにこちらを威嚇している。

 しかし、先程とは違いシャドウ二体が隣り合うように立ち位置を変えており、その前のめりともいえる陣形からそれだけ精神的に余裕がないのだと伺える。

 先程よりも苛烈な攻撃が予想されるが、転じてそれはチャンスでもある。

 死中に活、虎のねぐらに進んで足を踏み入れてこそ見い出せる活路もあると信じ、覚悟を決める。

 

「次で決めます。ユメさんは左を、俺が右をやります」

 

「わかった!」

 

 ユメとペルソナが同時にそれぞれのシャドウへと肉薄する。

 当然、シャドウ達もそれを迎撃せんと玉や魔法を撃ち込んでくるが、スクンダの影響で射線が定まらず、こちらはその散漫となった弾幕の隙間を縫って距離を詰める。

 弾丸もかくやという速度で接近する両者に対応できず、無防備な懐に向けて獲物を振り被る。

 

「「ブレイブザッパー!!」」

 

 ペルソナは剣を、ユメは盾の側面を刃に見立てて、逆風による斬撃がシャドウを切り裂く。

 斬撃の勢いで宙に浮かぶシャドウ達の仮面が砕け、重力に従い地面に叩きつけられた肉体は微かな動きも見せることなく粒子となって消滅していった。

 今までのシャドウとは違う末路に疑問を抱くのと同時に、急激に肉体に襲い掛かる疲労感に膝をくずおれさせる。

 

「結城くん!?」

 

 地面に倒れ伏す直前にユメが滑り込むようにしてこちらの身体を支える。

 外傷もないのに満身創痍な自分に対し、あれだけの大立ち回りをしておきながら彼女に粉塵の汚れこそあれど傷呼吸に乱れもない。

 あるべき立場としては真逆の構図だが、これほど身体能力に差があれば恥とも思えない。

 感謝を伝え、彼女の肩を借りどうにか立ち上がると、静寂ばかりの空間を裂くように等間隔の小さな破裂音が響き渡る。

 自然と音の方向へ視線を向けると、そこには文字通りの"黒"が佇んでいた。

 

「いやはや、かなり無理筋な調整だったとはいえ実戦レベルにはもっていけたと判断したのですが……貴方達にとっては不足が過ぎたようで」

 

 日焼けなどではない、文字通りの漆黒が人型としてそこにいた。

 服装も黒のスーツ一式で纏められており、頭部にあたる場所からは眼球と口唇を表現するように内側から白光が漏れ出ており、その異様な姿は確かな人型でありながらシャドウと呼ばれている怪物などよりも余程シャドウと呼ぶに相応しいものであった。

 

「――貴方が、さっきのシャドウをけしかけたの?」

 

「ええ。補足しますと、先のシャドウ――いえ、【シャドウミメシス】の名はシロとクロ。本来ならばその性質上スランピアの外に出ることの叶わなかったミメシスを、シャドウと融合させることで別の存在として再定義した産物です。製作者は私ではなく、私の協力者――いえ、共犯者によるものです。彼の者の作品ゆえ、私が説明するのはお門違いかと思いましたが、なにぶん未完成中の未完成を披露するのは恥以外の何物でもないと頑なでして、僭越ながら私が台頭した次第です」

 

 ユメの問いかけに対し、影男は独壇場が如く延々と語りだす。

 どこか神経を逆撫でするような調子の語りは、男の造形も相まって酷く不気味で掴みどころがない。

 

「おっと、私としたことが自己紹介を忘れていました。私【黒服】と申します。以後お見知りおきを」

 

 そうかと思うと一転して真面目な雰囲気で90度腰を曲げて恭しく頭を下げる。

 予測のできない反応の数々に言葉を返せずにいると、黒服と名乗った男は軽く肩をすくめて話を続ける。

 

「……貴方がたのことは存じております。不完全もいいところでしたが、並みの生徒では太刀打ちも叶わないであろう規格のアレらをこの短時間、それもたった二人で討滅しうるとは。流石【星喰らいの器】と【黄昏のオシリス】といったところでしょうか」

 

「ほしぐらい?オシリス?私達のことだよね、それ。というか、貴方は何者なの?シャドウを使って何かしたのはわかったけど、なんでそんなことを?そもそもシャドウって何か知ってるの?」

 

 情報量の多い会話に頭がついていっていないであろうユメ。

 とはいえそれはこちらも似たようなもので、疲労も相まって思考が定まらず漫然と状況を静観するしかできないでいる。

 

「クックック……逸る気持ちは理解できますが、時間は有限。伝えるべきことだけ伝えましょう。我らは【ゲマトリア】。端的に言えば、貴方がたの敵です」

 

「いや、それはそうだろうって思ってたけど……」

 

「形式というものですよ。話を戻しますが、我々の目的は"あらゆる事象の探求"で、シャドウを使った実験はその一端に過ぎません。私は"神秘"が該当します」

 

 神秘、という言葉にどこか聞き覚えがあったが、思考が定まらず思い出せない。

 

「シャドウに関してはこちらも完全な理解には至っていませんが、少なくとも貴方がたよりは理解があるでしょう。そんな私が今貴方がたに必要な情報を開示するとしたら――満月に気をつけなさい」

 

 その言葉に釣られるように上を見上げる。

 雲にかかることもなく余すことなくその全体像を映す満月に意味を与えられた瞬間、影時間の背景によってより存在を主張する乳白色のそれが妙におぞましいものに感じる。

 数ある天体のひとつではなく、もっと根源的に畏れるべきなにかだと本能が訴えてくる。

 

「……貴方が敵だというなら、どうしてそんなこと教えてくれるの?」

 

「これは異なことを。質問したのはそちらでしょうに。――などと冗談はこれぐらいにして、答えは私にとってもそれが必要なことであるから、ですね」

 

「……何をしたいのかはわからないけど、悪いことの手伝いはできないよ」

 

「貴方がたがそれを望まずとも、シャドウと関わる道を選ぶならばいずれ我らの道は必ず交わる。これは必然です」

 

 確信めいて語る黒服。

 情報アドバンテージにおいて圧倒的に敗北している現状、鵜呑みにすべきではないとわかっていてもそれを前提に行動の指針とすることしかできない。

 無論、彼がまったくの出鱈目を言っている可能性だってあるが、それでもそうせざるを得ない。それぐらい、こちらは影時間ひいてはシャドウに関して何も知らないのだ。

 

「……さて、そろそろ私は失礼します。此度は挨拶のみのつもりでしたが、思いのほか話が弾んでしまいました」

 

 そういって無防備な背中を晒し立ち去ろうとする黒服。

 逃がしてはならない――そう思考は結論付けているも、自分は召喚器を持つ腕すら動かないほど満身創痍、ユメはそんなこちらを心配して動けないでいる。

 そもそも、あれほど堂々と身体を晒して自らを敵と豪語して登場している以上、相応の防衛手段を隠し持っていると考えるのが自然。シロとクロと呼ばれたシャドウのキメラのようなものを作れる技術力があるというならなおさらだ。

 

「では、次回の満月の日まで――ごきげんよう」

 

 黒服がそう締めくくった瞬間、影時間の終焉が訪れる。

 薄緑の世界は晴れ、視界はいつも通りの夜へと回帰する。

 黒服の姿はあたかも最初から存在しなかったかのように消え、心地よい風が熱を内包した身体に程良く染み渡る。

 

 緊張によって強張った身体が緩んだ瞬間、押し出すような感覚に襲われる。

 当然のように身体を支えることはできず、されるがまま地面に倒れこむ。

 転倒によって襲い掛かるはずだった痛みは、それを掻き消すほどの金属を叩きつける音によって瞬く間に霧散する。

 明らかな異常に限界を超えて肉体が稼働し、どうにか立ち上がり音の方へと視線を向ける。

 そこには、先程の自分同様にうつ伏せで地面に倒れ伏すユメの姿があった。

 

「ユメさん……!」

 

 緩慢な足取りながらにユメの傍に寄り添う。

 倒れ伏したままピクリとも動かない様子に焦りが浮かぶ。

 先の衝撃は、倒れることを予期した彼女が、重装備による巻き込み転倒事故を免れるための判断であったことはすぐに気付いた。

 あれほどの大立ち回りをしていた彼女が、物言わぬ石像のように動かなくなったのも、こちらと同じく限界までそれを悟られないように我慢していただけと考えれば合点がいく。

 とはいえ、こちらも満身創痍なのは変わらない。影時間を抜けてしまい回復魔法も使えないし、どうするべきか――そう思考を絞り出そうと必死になっていると、ユメが呻くような声を上げる。

 微かな音でしかないそれをどうにか拾うべく彼女へと耳を近づける。

 

「――結城くん、装備が重くて動けない……助けてぇ……」

 

「……は?」

 

 あまりにも予想外の返答に思考が停止する。

 単なる疲労によるものにしては、声色自体は快活そのもの。

 おそらく、呻きに聞こえたそれは、装備によって肺が圧迫されているからと推測する。

 だからどうだということもなく、何故そうなったという疑問の方が遥かに重要だ。

 試しにベストの隙間に手を入れて持ち上げてみるが、かなり重い。

 いくら防御力に優れていても、これだけ重くてはまともに防具として機能しない。

 キヴォトスの生徒が身体能力に優れているという前提において、そのうちの一人がまともに動けないほどに重いとなれば、仮に万全な体調でもまともに動けるとは思えない。

 ますますの混乱が押し寄せている中、しばらく沈黙を貫いていたアロナが話しかけてくる。

 

『……えっと、勝手ながら私の方で救援を呼びましたので、しばらくお待ちいただけると』

 

 そう言うが否や、モモトークに登録していなかったはずの氷室セナの名前でトークが届く。

 深夜帯であるにも関わらず速い返信に舌を巻きつつ内容を確認すると、事前にアロナが状況の委細を伝えてくれていたこともあり、急ぎ向かうと書かれていた。

 彼女との接点は僅かだが、医療に携わる人物であったと記憶しているし、こちらの事情を知るという点でも救護という観点においても最適解なのだろう。

 

 取り合えず事情をユメに説明すると、ひぃんと情けない鳴き声を出しつつも納得したようだ。

 ふと、後顧の憂いが断たれたことで緊張の糸も同じく切れてしまったようで、今度こそ一切の抵抗を許すことなく地面に倒れ伏す。

 ユメとアロナが何か叫んでいるようだが、言葉として理解する余裕などなく、襲い掛かる睡魔に抗えずそのまま身を委ねることしかできなかった。

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