ミレニアムの“廃墟”。名も無き神々の王女アリスが眠り、守護者やドローンが溢れている危険区域です。
カタコンベやアビスのように一般生徒は立ち入り禁止にしています。
僕は良いのかって? ......僕は一般生徒ではないので問題ありません。問題なんてありませんとも。ええ。
僕にとっては見慣れた場所だから王女に接触するなんてミスしませんし? 監視カメラに見つかるような間抜けはさらしません。そもそも立ち入り禁止にしてるのは僕なので僕が良いといえば良いんです。
これでも最高権力者なんです! 僕が白と言えば白だし黒と言えば黒なんです! 権力万歳!! 流石に連邦生徒会長の権限はシャーレほど無茶苦茶ではありませんけどね。
......そもそもキヴォトスの外にいるはずの先生がこんなところにいるわけないだろうって? そんなことは知っています。
キヴォトスの外とはどこを指すと思いますか? そもそもこの方舟の外にどうやって出て、どうやって入るのか分かりますか?
答えは“分からない”です。ええ、答えになっていませんよね。ですが“分からない”で正しいんです。
原作の先生だって目が覚めたときどうやってキヴォトスに来たのか覚えていません。それに先生を迎えにいった連邦生徒会長は行方不明になっています。通常の手段ではキヴォトスの外へと行き来することはできないのです。ゲマトリアの人に聞けばなにか分かるかもしれませんが......彼らを頼るのは最終手段でしょう。
一利......はあるかもしれませんが百害どころか千でも収まらないほど害がありますから。
分からないならどうすべきか。そう、廃墟やアビス、カタコンベ等、未知の領域を探せばよいのです。少しでも先生の手がかりが見つかるとよいのですが。
「邇句・ウ讒倅ク?ュウ」
「萓オ蜈・閠?匱隕」
「謨オ隘イ?√??謨オ隘イ??シ」
......しばらく廃墟を探索してみましたが何一つ成果が得られませんでした。いえ、そんな気はしていましたが......。落ち込んでなんてないし気落ちなんてしていません。うっすらと想定していましたし。
「騾?£繧九↑?√??騾?£繧九↑縺イ縺阪g縺?b縺ョ?橸シ」
「繝壹Ο繝壹Ο繝上い繝上い」
ええ、だからもちろん想定通りです!
「繧「繝ュ繝翫◆繧薙⊆繧阪⊆繧」
「僕なにかしちゃいましたか!?」
見つからないように余計な経路には侵入しなかったのに! 得体の知れない悪寒を感じながら百はくだらない数の無名の守護者に追われつつ廃墟のなかを走り抜けます。入り口からアリスちゃんのいる部屋までは
ただ壊すだけならば簡単なので逃げなくても良いんですが......アリスちゃんを刺激して名も無き神々の王女を起こす訳にはいきません。僕はまだテイルズサガクロニクルを持っていないのでアリスちゃんの脳をバグらせることができませんからね。冷静に考えると脳をバグらせるって怖すぎませんか......?
そうだ! もし起きてるならケイちゃんを説得できれば無駄な争いを防げるかも!
「ケイちゃ~ん! アリスちゃんの所には行かないから見逃して~! ちょっと
「ケイ......? アリス......? よく分かりませんがこの先にいる
ケイちゃんらしき無機質な声でお返事が来ました! やったね!
なんていってる場合じゃありませんね!? 現在進行形で守護者達の攻撃が増えてますし。追加のドローンもやってきましたね。わ~い、おともだちがいっぱいだ~......。
「縺ゅm縺ェ縺溘s繝上ぃ繝上ぃ」
「縺ゅm縺ェ縺溘s縺コ繧阪⊆繧」
って、友好的な雰囲気じゃないですね! うん、知ってた!
......僕のこと警戒しすぎでは? こちとらただの凡人ですよ!? 原作ではケイちゃん充電が枯渇してませんでしたっけ? なんで起きてるんです!?
「ちょっとは手加減して!」
「お断りします」
「ひ~」
要望をあっさりと却下されつつも仕方がないので応戦していきます。アリスちゃんが居ない方向であれば攻撃しても大丈夫だと信じて! ええ、絶対に大丈夫です! たぶん! きっと......。
神秘を込めてレーザーを打ち*1そのまま横に凪ぎ払います。追いかけてきていた無名の守護者が全て両断されて倒れますが次の瞬間には先程までの3倍近くの無名の守護者が補充されます。
このまま続けてもキリがなさそうなので銃に込める神秘の種類を変えましょう。
「!!」
「えいっ」
ケイちゃんの息を飲む音を聞き流しつつサブマシンガンのように銃を掃射していきます。*2
ケイちゃんの指示なのか先程のレーザーを警戒していたのか無名の守護者達は飛んでレーザーを避けようとしたりシールドを展開して耐えようとしますが全てが無駄です。
一つ一つの弾に込められた神秘が僕の知覚している敵へと命中します。動かない敵はただの的、飛んだ敵はただの的。シールドも一つ目の弾で破壊され二つ目の弾が無名の守護者を貫通し、跳弾が遠くにいるドローンを無駄なく蹂躙していきます。
ノーマルタイプの装甲はどのタイプの攻撃も半減されないから楽ですね! その代わりに弱点もありませんが僕にとってはかなり戦いやすい装甲です。
「今のは......? たかだか百の弾で八百体の守護者を破壊した?」
「見逃す気になった?」
「いえ、危険度が上昇しました。ここで排除させていただきます」
「ですよね~。でもいくら兵隊を用意しても意味ないよ?」
こりゃ勝てないといって攻撃を止めてくることを期待していましたが残念ながら想定通りに事は進みません。
言葉でも止めようと考えますが返事はなんと建物の揺れと大きな地響き......もしかして生き埋めにでもするつもりですか!!?
さすがの超人ボディーでも生き埋めはきついです! いえ、別に生き埋めになっても生き延びることはできますし、日が回る前には家に帰ることができます。それでも凡人の精神にはダメージが入ります! ビックリするから嫌です!!
再度神秘を切り替えて建物の崩壊に備えます。
「やはりヘイローが......。見間違いではなさそうですね」
ケイちゃんがなにか言っていますが生き埋めになりたくないので先手必勝! 頭上に弾を打ち込みます。
「たーまや~」
そのまま天井に突き刺さった弾を爆発させると爆音と共に煙が立ち上ります。*3
「無茶苦茶な......。仕方がありませんので直接排除します。全ては王女のために」
「排除なんてされませ~ん! ではナムサン!」
壊した無名の守護者の破片が一つに集まり始めたので急いで天井の穴から逃げ出します。
このままじゃケイちゃんをやっつけるまで止まらなさそうなので!
今回は敗走になっちゃいましたがケイちゃんは先生についての何か知っていることが分かったので今日のところは良しとしましょう!
走りながら背後を確認します。ふふっ。今度は先生の情報を貰うからね! 銃を構えてスコープ越しにケイちゃんを見ます。
ズドンっ!*4
......いいところに当たった気がするからヨシ! 安全装置をしっかりかけて......と。バキューンなんて柄にないことしてはいけませんでしたね。撃つつもりはなかったのですが......。
では今度こそ、サラダバー!
「逃げられましたか......」
いえ、むしろ見逃してもらった立場でしょうね......。恐ろしい速度で遠ざかっていく背中を見て安堵の息をもらします。
いえ、実際に息をはける訳ではありませんが......。
恐ろしいので守護者の数を増やしておきましょう。
最後の一撃も絶妙なタイミングだったため巨大な守護者のコアを一撃で破壊されてしまいました。
形成途中のコアが露出した一瞬を狙い済ますとは......。絶妙に嫌なことばかりしてきましたね。
やはり危険な存在ですドローンの数も増やしておきましょう。
あと少し、それこそ後一歩でも奥に進んでさえいれば王女のもとへ行けたというのに進まずに天井から出ていったのは今回が警告だったからしょう。どうして私達の存在に気がついたのかは理解不能ですがしっかりと釘を刺されてしまいました。
この体たらくでは王女を満足に守る事ができません。次にあの化け物が来ても良いように守護者の数を増やし、王女の守りを固めることにしましょう。
連邦生徒会長。聞きしに勝る超人っぷりですね。理不尽が超人の皮を被っている存在です。
一言も発していない私に気づき、王女の元へ最短距離で進んでいました。
三種類の神秘を使い分け、こちらの攻撃は当たらず、こちらの動きは初動で潰されてしまう。
......王女は目覚めた時に務めを果たせるのでしょうか? 女王のためにも守護者の数をふやし......て......。
「えねるぎーが......」
守護者やドローンの数が必要以上に増えていることに気がつきます。私は恐怖を感じないはずなんですが......。
「もうしわけ......ございま......せん。おう......じょよ」
王女が目覚めるその時まで守護者達に守りを任せてスリープモードへと移行します。これもあの超人の策略なのでしょうか......?
王女の目覚めまでお守りできない不甲斐なさと、スリープモード中は超人と関わらなくてすむという安堵感とに挟まれつつも意識を落としていきました。
感想、評価ありがたやです! もっとちょうだい!(強欲)
乞食していいってナギちゃんも言ってたじゃんね☆
会長ならなんでもありだと思ったので好きに属性切り替え......衣装で属性代わる生徒も多いし誤差だよね(ハート)