もしも先生がコユキの姉だったら的な話   作:リズリンザ

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コユキを妹にしたいという願望が生み出した怪文書か何かだと思ってください。
もし、お楽しみいただけたなら最高の喜びです。


黒崎先生の1日目

夢を見た

 

 

……私のミスでした。

私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況

結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったこをと悟るだなんて……。

……今更図々しいですが、お願いします。

先生。

 

 

私はお願いされるような大した人間じゃない。私が正しいわけじゃない。

 

 

きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。

何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……。

ですから……大事なのは経験ではなく、選択。

あなたにしかできない選択の数々。

 

 

私の代わりなんてわんさかいるよ。答えなんてその時々で変わるものだ。

 

 

責任を負うものについて、話したことがありましたね。

あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます。

大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。

それが意味する心延えも。

 

 

責任、嫌いな言葉だ。万人に対しやらなければいけないという気持ちを植え付ける悪魔の言葉。責任など必要ないと常々私は思っている。

 

ですから、先生。

私が信じられる大人である、あなたなら。

この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。

そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。

だから先生……どうか。

 

 

どうか……

 

 

「私に期待しないで」

 

 

 

 

 

「先生?」

 

「……先生、起きてください」

 

 

 

声が聞こえる。

鋭く訴えかけるような声。

 

目を開ければ目の前にはきれいな黒髪を揺らしこちらをのぞき込む女性。

 

「んぅ……」

 

「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは。

……夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中してください」

 

「……どなた?」

 

「私は七神リン、学園都市【ギヴォトス】の連邦生徒会の幹部です」

 

 

目の前の女性、多分肩書的に年下だし女の子でいいだろう。

彼女は七神リンというらしい。

ぼぅっとしていた頭もはっきりしてきた。

そうだ、私は今日から先生として、この【キヴォトス】という世界で過ごすことになるのだ。

 

「意識ははっきりしてきましたか?」

 

「うん、もう大丈夫だよ、ありがとうね」

 

「そういうことでしたら、いろいろとお願いしたいことがございますので一緒に参りましょう」

 

「はいよ~」

 

「返事が軽いですね」

 

「うん、まぁこれは許してほしいかな、昔からの癖でね」

 

 

 

エレベーターに乗って学園都市の景色を眺めながら七神さんから説明を受ける。

この世界が今までいた世界とはかけ離れた世界であること。

私が連邦生徒会長に選ばれてこの世界に来たこと。

そして、

 

 

「あぁ、先生の妹さんである黒崎コユキさんは、いまミレニアムサイエンススクールという学園の反省部屋に入れられているそうです」

 

 

私の妹が何かをやらかしていること。




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