そんなときに姿を見せたのは、原作でも野心のまま動くあの存在でした。
……真女神転生5Vでは、更に色々な意味で株を落とすことになったあいつの登場です。
序、邪悪の城からの脱出
唯野仁成が振り返る。
其所には、何とも言い難い存在が降り立とうとしていた。
背中には黒い翼、浅黒い肌。青白い唇。長身の男性の姿をした、恐らくは悪魔。
頭にはいわゆる天使の輪。白い衣服が、黒い肌や翼と反した、何とも言い難い違和感を生じさせる。
凄まじい力を感じる。
あのアレックスと同等か、それ以上か。
デメテルもそうだったが、どうやらこのボーティーズは魔郷になりつつあるらしい。そう唯野仁成は思っていた。
「貴方は?」
「私は大天使マンセマット。 人の子らにはマスティマとも呼ばれる事がある存在です」
「大天使……」
天使の中で、特に高位の存在を大天使という。
それについては、調べて知った。
デモニカの悪魔分類については、一通り目を通している。大天使と言えば、秩序側の悪魔の重鎮。
天使には階級が九つあり、下から二番目の天使も大天使と称するらしいのだけれども。
その大天使とは別に、一神教の天使における重鎮達を大天使と称するのだという。
光に満ちて降りてくる様子。
更には、舞っている光り輝く羽根からして。
此奴が大天使である事は間違いないだろう。
名乗ると。大きく頷くマンセマット。
そして、促した。
「唯野仁成よ。 私はそこの敬虔なる神の信徒を死なせる訳にはいかないと考え、参上いたしました。 この魔界と化した世界にも、敬虔なる信仰を捨てないものがいる。 ならば助けるのが私の役割です」
良く言う。
唯野仁成は、文字通り眉をひそめたが。口にはしない。
そもそも敬虔なる神の信徒を助けるというのなら、地上の混乱をどうにかすればいいだろうに。
ずっと人間は苦しみ続けているし。世界は悪くなる一方だ。
国際的な紛争、環境の苛烈な汚染、何よりもモラルハザードが進みどんどんおかしくなっていく人間の社会。どれをとっても、天使とやらが救いを行っているとは思えない。
いずれにしても、脱出の好機である。
ノリスを担ぎ、背負う。ノリスはもう動ける状態ではない。担ぐしかない。
ゼレーニンは、歩けると言った。
マンセマットが軽く印を切ると、部屋の中に積まれていた大量の死体が瞬時に焼却される。
ゼレーニンは、震えながら、それでも感謝の言葉を述べていた。
「ありがとう大天使マンセマット。 私はゼレーニン。 祈っていたのは私よ……」
「人は弱く脆い。 狂気に心を放棄して、よく逃げませんでしたね。 しかし、身を守らなければならないのも事実です」
「しかし、悪魔が恐ろしいのです」
「……」
部屋を出て、すぐに撤退に入る。ケンシロウも、ある程度やりとりは聞いていたのだろう。
浮塵子の如く押し寄せる敵を蹴散らしつつ、攻撃を防いでくれている。
唯野仁成は、可能な限り急ぐが。前衛にも取りこぼしが少し来る。
だが、マンセマットがすっと手を横に動かすだけで。その悪魔達は、文字通り蒸発した。
何が起きたのかは分からない。
だが此奴には、まだ勝てる状態には無いと、唯野仁成は悟る。
ケンシロウが開けた穴から降りながら、通信を入れる。後方はケンシロウとマンセマットが守ってくれているが。とにかく不安定なノリスの方が心配だ。
フックロープをもたもた降りてくるゼレーニン。
科学士官なのだから仕方が無い。
唯野仁成は、ノリスも抱えて降りているのだから、もう少し急いで欲しいと思ったが。
どんな地獄を見せられたのか、あの部屋だけで分かる。
あまり、強い言葉は掛けられなかった。
もたつくゼレーニンを守り、ノリスを担いで悪徳の城から出る。
外には敵はいない。ミサイルや速射砲を怖れて、城に逃げ戻ったのだろう。通信を入れて、救助を呼ぶ。
ランデブーポイントを指定されたので、歩く。
マンセマットが、ゼレーニンに何度も優しく声を掛けていた。ゼレーニンも、笑顔でそれに応えている。育ちが良いのが一目で分かるが、同時に危ういと感じた。
「有難うございます大天使様。 唯野仁成も、本当に助かったわ」
「後でケンシロウ氏にも礼を。 あの人がいなければ、救助など無理だった」
「ええ、分かっているわ」
「大変な目にあったでしょうに、心は折れていないのですね。 その素晴らしい気丈さ、称賛に値します」
また、悪魔が散発的に仕掛けて来たが。
マンセマットが手を振るだけで消滅する。
どうやら浄化の魔法を使っている様子なのだが。その火力が強烈すぎて、普通の悪魔では文字通り消し飛んでしまうようだ。
此奴が明らかにゼレーニンにつけ込もうとしているのは、唯野仁成にも分かる。
話し方が、心が弱っている相手につけ込む詐欺師のそれだからである。
ましてやゼレーニンは前から悪魔嫌いを公言し。
今回の地獄で、決定的にもなっただろう。
まさにこのペ天使には、つけ込める最高の相手、と言う訳だ。
「ゼレーニン。 悪魔を使うのが苦手というのなら、天使を使って身を守ってはどうでしょうか」
「天使?」
「パワーよ。 何名か来なさい」
「はっ」
不意にその場に現れる、赤い鎧を着て、いかめしい槍を持った天使達。分類天使、種族はパワー。
九段階いる天使の中で、中級三位に属する天使で、要は上から六番目。主に天使の中で、悪魔との戦闘を担当する階級に位置するらしい。
ただし、そのため悪魔の思想にも染まりやすいのだとか。
「ゼレーニンを守るように」
「はっ。 マンセマット様」
「この神々しい天使をお貸しいただけるのですか!?」
「はい。 貴方の助けになる事でしょう」
色々とまずいな。唯野仁成はそう思ったが。一応、何も顔には出さないようにはしておく。心が弱っている人間に、一気に情報をぶつけるのは悪手だからだ。相手が学者でも同じ事である。
やがてランデブーポイントに到達。敵の追撃も無い様子だ。
戦闘は。他には行われているのか。
いや、どうやら他でも戦闘は終結したらしい。
なけなしの装甲車で、ゴア隊長が数名の手練れと共に来る。一緒にサクナヒメが来ていたが。目を細める。
彼女はまた戦闘をこなしたばかりに見えたが。
それよりも、マンセマットの方が気になるようだった。
「どうやら迎えが到着したようですね。 私はこれで失礼させていただきます」
「ありがとうございます、大天使様」
「いえ。 神の信徒を守るのは当然の務めゆえ。 それでは世界に光あらんことを」
光に包まれながら、文字通り昇天していくマンセマット。死んだわけでは無く、どっかに戻るのだろう。
唯野仁成は、どっと冷や汗を掻くのを感じていた。
あいつはゼレーニンにしか興味が無い様子だった。
唯野仁成の言葉にも応じてはいたが、ほとんど無関心。ヒメネス以上に、冷淡な内心が伺えた。
天使は秩序側の存在に過ぎない。それは既に知ってはいる。
そして一神教が、世界でどれだけ科学の発展を妨げ、迷妄に人々を押し込んでいるかも、である。
だが、よるべき所がない人はたくさん世界にいる。
そういう人から信仰を取りあげてしまったら、もはや何も残らない。
それもまた、事実なのである。
それらを分かった上で、タチが悪い連中が暗躍している。
人間だけの問題では無い。
天使があんなだとすれば。今後は、更に様々なものに気をつけて行かなければならないだろう。
ケンシロウが戻ってくる。
何体か、生きたままの悪魔を引きずっていた。
ゴア隊長を守っている兵士達が、すぐにノリスとゼレーニンを装甲車に保護。ケンシロウが引きずって来た悪魔に銃を向ける。
流石にもうどうしようもないと判断したか、悪魔達が両手を挙げるが。
ケンシロウは、それには何の興味も無さそうだった。
「無事か」
「無事と言えば」
「何かあったのか」
「強大な気配を感じていたと思います。 それについて、後で報告します」
ケンシロウは頷くと、周囲を見回す。
サクナヒメが、大きくため息をついた。
「アレックスとやらにデメテルとやら。 この二人だけでも相当に厄介なのに、またそなたは面倒なのを連れてきたのう」
「申し訳ありません、姫様」
「……まあ、顔を出してくれる方がまだましよ。 似たような力を纏っていたが、デメテルとやらとはまた別なのかアレは」
「一神教は、基本的に他の宗教を認めていません。 一神教内部ですら派閥が違えば尋常では無く憎み合っている程でして。 オリンポス十二神など、天使から見れば邪神にしか見えないでしょう」
呆れた様子のサクナヒメ。
これらの知識も、唯野仁成にとっては其所まで掘り下げたものではなく。開いた時間を見てデータベースで拾い読みした程度なのだが。
それでも、色々と業が深いことが分かってしまって心苦しい。
ゴア隊長が、全員の無事を確認すると、戻るように声を掛ける。
そのまま装甲車が反転し、周囲を最大限警戒しながら戻る。
サクナヒメがぼやく。
「わしが駆け出しの阿呆だった頃、大きな失敗をしでかした事があってな。 人間達と共に未開の島に飛ばされて、其所で米作りを一から始めて。 それから色々あった」
「姫様がそんな苦労を」
「わしは米作りを自分でする事を苦としておらんが、それは時間の流れがおかしいその島で、何十年も米作りをしたからよ。 その時一緒にいた人間が、この世界とは違うものの、今になって思えばその一神教の信徒だったのだろう。 良い奴だったが、わしが神であるという話をしても、最後まで認めんかったわ」
それだと関係は最悪だったのかなとも思ったが。
そんな事もなかったという。
自分なりにサクナヒメを解釈しようとしていて。決して論戦がヒートアップして、口論になるような事はなかったそうだ。一緒に学者肌の男がいて、素直に理論を受け入れては、穏やかに話が出来たのが理由の一つでもあるらしい。
学者か。ゼレーニンが完全に光の魅力にやられているのを見ると、真田さんのようなタイプは本当に貴重なのだと思う。取り入れた情報に主観を入れず判断するのは、非常に難しいのだろうと唯野仁成は痛感していた。
レインボウノアの至近に到着。野戦陣地に入る。
すぐに医療班が来て、ゼレーニンとノリスを連れていく。
ノリスは船内に入り次第、即座に人工呼吸器を当てられていた。医療班のリーダーをしている女医、ゾイとゴア隊長が話している。
サクナヒメは頭を振った。
「そなたも来い。 大天使とやらが話していた内容を分析する必要がある」
「分かりました。 ヒメネスは無事ですか」
「二度も同じ技を受けてやるほどわしは甘くないわ。 勿論無事だ。 今頃ふてくされてベッドで寝ているだろうよ」
「……」
それならばいいのだが。
ヒメネスは、強さに対しては無条件で賛辞を送る傾向がある。性格的にあわないゼレーニンさえ、感情を向けている。
逆にヒメネスは、弱い奴には感情さえ向けない。
アレックスの圧倒的な強さを見たヒメネスが、また更に好戦的にならないか、少し心配である。
少し休憩の時間を貰ったので、休憩所でサクナヒメと休む。
米が美味しいという話をすると、嬉しそうにサクナヒメは笑う。
「そうであろう。 あれは「皆」で作り上げた自慢の米よ。 だが本来はもっと美味いのだがな」
「最高の状態の天穂を食べて見たいです」
「いずれ、な。 ともかくそなたは力を更につけ、生き残れ」
「分かりました」
栄養食が運ばれてくる。
あまり美味しいものではないが、ミーティングの前に少しでも回復するためには、食べておかなければならない。
食欲がないが、軽く食べる。サクナヒメも、普通に物理的な食事を口にしていた。
そういえば牢の内部で、ゼレーニンとノリスのコピーが散々積み上げられていたが。
あれも囓られた形跡があったっけ。
悪魔は普通に物理的な食事も出来るという事だ。
マッカだけではなく、食事も出来るという事は。
今後は、凄惨なものを見る可能性が増えそうだと思って。唯野仁成は、暗鬱たる気分となった。
サクナヒメはまだ本調子ではないという話だし。
ついさっきまでアレックスとガチンコでやり合っていたはずだ。
ストーム1も一緒に戦闘していたとはいえ、それでも肝を冷やしている様子が無いのは流石である。
食事を終えると、少しだけ座って緊張を解いて。それから、艦橋に出向く。
艦橋には、既に幹部全員が揃っていた。
唯野仁成も素人では無い。話については、帰路にて頭の中でまとめていた。
何があったのかを説明すると。正太郎長官が、静かな怒りの声を上げた。
「魔王と言っても色々いるのだな。 モラクスはまだ残忍ながらかわいげがあったが、ミトラスとやらは許しがたい」
「今、ゼレーニンとノリスのデモニカから、内容を確認しました」
真田さんが、皆のデモニカや手にしている端末に内容を転送してくる。
口にするような話では無い、と判断したからだろう。
凄惨な内容に、唯野仁成も分かってはいたが言葉がない。
悲しそうにした春香が、怒りをたぎらせる皆の中でわずかな救いになっていたと思う。彼女は確かに空気を劇的に改善してくれる。
真田さんは更に続ける。
「ノリスは、当面復帰は無理でしょう。 現在医療班が治療を行っていますが、精神が殆ど崩壊しています。 仮に精神崩壊を回復出来るとしても、数ヶ月はかかるでしょうね」
「文字通り地獄を見たのだ。 やむを得まい」
ストーム1が同情の声を上げる。
彼は戦場でPTSDになる兵士を幾らでも見て来たはずだ。
ましてやノリスは、敵を殺すとか味方が死ぬとかですらないそれ以前の。文字通り、狂気の宴を目の当たりにしてしまったのである。
それは、壊れてしまっても、惰弱だ等とは言えない。
「ゼレーニンは比較的状態が落ち着いています。 ただ、ゼレーニンの場合は……」
「あの黒い翼のが色々吹き込んだのであろう」
「……姫様。 その通りではありますが」
「わしの知っている一神教徒が「大天使」という表現をしていたな。 あんなものと一緒にされていたのだと思うと、流石に今更に腹が立つ。 とはいっても、わしの仲間であったあやつは、事実に誠実に向き合おうとしている良い奴ではあったから。 あやつがあのペテン師を見ても、腹を立てたではあろうな」
言ってしまうか。
此処には一神教の信者だっているだろうに。
だが、サクナヒメは即座に見抜いたのだろう。あのマンセマットとかいう大天使が、ろくでもない輩であるという事に。
「心の弱ったゼレーニンにつけ込む様子は、手練れの詐欺師のものであったわ。 それに大天使は心が清いだの霊性が美しいだの……大嘘では無いか。 あ奴の心は野心と渇望に充ち満ちておったわ」
「姫様」
「わーっておる!」
サクナヒメをライドウがたしなめる。
周囲の兵士達が、不安そうに此方を見ているのに気付いたからだろう。
だがサクナヒメは余程不愉快だったのだろう。
一目で分かったはずだ。
心が弱り切ったゼレーニンを籠絡したマンセマットのやり口が。
唯野仁成にも分かったくらいなのだから。
アーサーが、分析を終えたらしく。感情の存在しない声で口を挟んでくる。
「分析を終了いたしました。 まずノリス隊員は、皆様の意見通り、残念ながらしばらく休養をせざるを得ないでしょう。 精神的、肉体的にもとても戦える状態ではありません」
「うむ……生きているだけの状況だな。 療養に徹してもらう他無い」
「ゼレーニン隊員は、注意が必要だと考えます。 精神的に相当な負荷が掛かった状態に、甘言を受けて心が大天使マンセマットに傾倒しています。 マンセマットがどのような事を目論んでいるか分からない以上、最悪の場合は調査班から外し、仕事も停止させる必要もあるかと考えます」
真田さんが右腕に、と考えている人物なのに。
真田さんは腕組みして目を閉じている。
やむを得ない、という雰囲気だ。
「現状を整理しましょう。 まずシュバルツバースに出現した人間、アレックスですが、非常に高い戦闘力と敵意を持っています。 アレックスは現在でもボーティーズに潜伏しているとみられ、作戦無しにプラズマバリアを出て行動する事は避けるように隊員に徹底してください」
「分かった、そうしよう」
ゴア隊長も、恐らくデモニカ越しに見ている筈だ。
アレックスの圧倒的な戦闘力を。
ストーム1とサクナヒメを同時に相手にして、大した怪我も無く撤退したと先に聞かされた。
ストーム1がライサンダーを叩き込んだが、それでも衝撃を殺しきり、目立った外傷は与えられなかったという。
携行用艦砲と呼ばれ、実際艦砲並みの火力を持つライサンダーでそれである。
そうなってくると、もはや常時スペシャル二人がかりで、アレックスに対策するしかない。
「また、デメテルと呼ばれる存在に加え、大天使マンセマットも我々の前に姿を現しています。 どちらも現時点では我々に敵対的行動を取ってはいませんが、目的が分かりません。 その上、戦闘力はアレックスに匹敵するかそれ以上と思われます。 迂闊な接触は避けるようにしてください」
「やれやれ、やっと一段落したと思ったのだがな」
正太郎長官がぼやく。
いずれにしても。何とか人質を救出する事は出来た。それだけは、可と判断するべきなのだろう。
更に、アーサーは続ける。
「アレックスの不可解な言動については、今後分析を進めます。 今後はアレックスはあくまで強大な敵勢力と判断し、それとは別にまずはミトラスを撃ち倒してロゼッタを回収することを第一に考えましょう」
「うむ……」
ゴア隊長が頷く。
さて、ここからが大変だ。
軽く話をした後、艦橋での会議は解散。唯野仁成は戻ると、部屋に他の機動班クルーと集まる。
悪魔の使い方や、悪魔合体を一緒にやる。
どうも変な人望が生じ始めているらしい。悪魔が恐ろしくて仕方が無いと言うクルーもいるので、一緒にやるようにしていたが。
とっつきにくいヒメネスやゼレーニン。更にはスペシャル達と違って、唯野仁成は接しやすいのかも知れない。
誰かが悪魔合体を失敗して、エラーが出てしまう。
自分より強い悪魔を作ろうとしてしまったらしい。
頭を掻くその隊員の作ろうとした悪魔を見て、唯野仁成は思わず口をつぐむ。
分類魔王。種族モラクスとあるからだ。
魔王さえ作り従える事が出来るのか。
モラクスのレシピを見た後、唯野仁成は悪魔合体講習を解散して、一人になる。
魔王を従える、か。
恐ろしい事だ。
ヒメネス辺りがこれを知ったら、嬉々として実行しそうである。勿論、ロクな結果が予想できない。
大きく溜息を唯野仁成はついていた。
どうにも業が深い話ばかりである。
それでありながら。シュバルツバースをこれからも進むには。必須でもあるのは確定だった。