マブラヴ〜鉄のララバイ〜   作:rezeaizen

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アメリカ カリフォルニア。この頃では世界に2つしかないマッスルシリンダー生産拠点の1つがここに存在します
カリフォルニア州に在住する約6割の人間が、何かしらの仕事で鈴木重工と関わっていると言われる程に浸透した為か、カリフォルニア州選挙では、如何にして鈴木重工との仲を良くするか、が取り沙汰される程です
仕事が無ければ鈴木の門を叩け。困窮したなら鈴木の門を叩け。住む所が無いなら……
今やカリフォルニアだけでなく米国中の貧困者を集めていると言われる鈴木重工の寮は、今も尚拡張工事が続けられています

そして、そんな鈴木重工お膝元であるカリフォルニアでバトリングが起きない訳も無く……

─── AT博物館 カリフォルニア違法バトリングより抜粋 ───


密着警察〜違法バトリングを取り締まれ!!〜 後編

アメリカ カリフォルニア州 サンフランシスコ スズキドーム

 

収容人数6万人を誇るこのドームでは、1年を通して様々なイベントが行われている

建設計画では1万人規模の小規模なドームにするはずだったのが、今後の事を考えてと言う重信の一言により6万人規模の大規模ドームへと変貌した

建築基準を日本基準とした為か非常に頑丈であり、その堅牢さはマグニチュード9クラスの地震が来ても崩れないと言われる程である

 

故に、バトリング会場としては最適であった

 

『さあ皆様オッズは確認しましたね!?バトリング大会への切符を賭けたカリフォルニア州決勝戦!!!!泣いても笑ってもこの一戦で決まる!!!選手入場だぁぁ!!!!』

 

会場の盛り上がりは最高潮である。FBIよりも先に到着した報道陣である我々は、報道用の席へと案内された

この手際の良さは最早舌を巻く程である。なんでも地元放送局だけでは飽き足らずCNNまで関わっているらしく、CNNの人間が『善意』で人や報道陣を捌いているそうだ

 

そんなCNNまで関わるような大規模興業になってしまえば、上の方々が深く関わっているのは想像にかたくない

FBI部隊の到着が遅くなっているのも、FBI上層部がこのバトリングを楽しみにしていたり、米国と鈴木重工の関係悪化を怖がる者が居るからだ、とも言われている

現に、連絡を取り合っている捜査官の到着が遅れているのも、FBIの他捜査班が空港でトラブル……否、大捕物をやっているかららしい

偶然、その空港に指名手配犯が居たのだとか

 

『俺に勝てるなら来てみろ。俺は大統領を救った男だぞ。米軍には内緒だ、米海軍第七艦隊所属アレキサンダー・Jr(ジュニア)!!!!

知っている人は知っているでしょう!!!彼は米国内戦の折に大統領を救ったあの第七艦隊のAT乗り!!!これまでの戦いも米軍らしい徹底した動きでライバルを圧倒してきました!!!』

 

『大統領を救ったからなんだ、俺はバトリングに勝つだけだ。カリフォルニア州現チャンピオン、ダレイオス・四世!!!彼は鈴木重工からの刺客とも言えましょう!!!ようやくカタログに並び始めたベルゼルガを使って、彼はここまでのし上がってきた!!!その実力は皆様ご存知の通り!!!』

 

中継は他の放送局に任せ、我々がカメラを向けるのはいわゆるVIPラウンジに居る人物である

大抵はああ言ったラウンジに居るのは、地元の有力者か、土地や金の提供者であるが、今日は少しばかり面子が違うらしい

 

ラウンジに行く為の廊下には多数の警備が配置され、携帯しているアサルトライフルの引鉄には指がかけられ、いつでも発砲可能となっているだけでなく、警戒度も高く、前を通るだけで視線が射抜く程だ

 

我々が番組の為にインタビューしたいと交渉すると、中にいるVIPの許可があれば通してくれるらしく、1人の警備員がラウンジへと無線で連絡を入れる

数分ほどして返ってきた言葉はまさかのOKであった。ボディチェックと金属探知機によるチェックを終え、私達はカメラを担いでラウンジへと入った

 

中に居たのは見慣れた州知事や上院下院議員だけでは無かった、鈴木重工カリフォルニアプラントの工場長が、バトリングを見ながら直々に解説していたのだ

彼は鈴木重工が鈴木工場だった頃、重信氏と共にATを組み上げたATの第一人者である

重信氏の腹心の1人であり、マッスルシリンダーの製作方法を知る世界で数人しか居ない内の1人だ

役員に推薦された事もあったが、現場にずっと居たいと言う彼たっての希望で工場長となっているが、その実情は役員よりも立場が上と言われる程である

 

そして、ここに来てようやく理解出来た。何故FBIがカリフォルニアへの移動を邪魔するのかが

彼が捕まれば、大騒ぎどころでは無いからだ

 

───我々を入れて下さりありがとうございます。まさか貴方のようなVIPに会えるとは

 

「皆そう言うね……まあいいんだけど。バトリングは好き?俺は大好きでね。ほら、最近出せるようになったベルゼルガも……」

 

───好き嫌いは良いのですが、賭博バトリングは如何なものかと……

 

「賭博?あっはっは!私は賭けちゃいないよ。何せ私が賭けたら皆そっちに賭けちゃうしね。それにほら、カリフォルニアだと州法がもうすぐ通るんだよ」

 

───初耳です。本当なのですか知事

 

「カリフォルニアはすっかり鈴木重工のお膝元だ。彼等の貢献を見たまえ。失業率は下がり、ホームレスは消え、平均賃金は上昇、寮の近辺にはマーケットが出来る程だ

ここまでされたなら、我々とて動かねばならんだろう」

 

───改めて聞くとたった1企業が出来る事じゃありませんね……

 

「因みに言えば、このバトリングだって違法では無い。何故かチケットを持って会場外にある換金所へ向かうがね」

 

───運営がギャングと知っていてもこのバトリングを開催されるのですか?

 

「ハッハッハ、今は違法なだけさ。君だって飲酒運転くらいした事あるだろう

それに、上院でも下院でも議題に上がってる。今はギャングだが、彼等は企業になるだけさ」

 

───貴重なお話ありがとうございました。このテープが使えるのは違法では無くなった後になってしまいますが……

 

「寧ろそれが1番だろう。君達だって身の安全が欲しいだろう?……おや、決着が着いたね」

 

「ベルゼルガが勝ちましたね。ダイビングビートルも決して悪いATではありませんが……」

 

警備員に肩を捕まれ、我々は取材も早々にVIPラウンジから放り出された

結局、このテープを使う為に我々は違法バトリングが違法で無くなるギリギリに放送せざるを得なくなった




Q.前話のソ連のやらかし大丈夫なの???

A.
ソ連上層部「いつか日本もウチに組み込まないといけないし、不凍港も欲しいし、何よりシベリア開拓とか出来そうにないし……丁度よくええ土地あるやん。行ったろ!!!」

日本、米国、朝鮮半島「来ないで」

Q.ソ連は何でそんな強気なの?

A.日本……と言うか鈴木重工が未だESP能力者を確保しているからですね
リースにしてる分があるのでそのリースが切れるまでの間に自分達の土地を何とか確保しようとしてます

Q.なら大東亜に同じことされても良いんすよね?

A.旨味があれば大東亜もしますね。問題は旨味が少ないところなんですが
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