─── AT博物館 横浜基地建設に関わったAT達より抜粋 ───
※お気に入り1600件越えありがとうございます!!
「で、何で……鈴木重工を横浜基地隣に誘致すると?」
「そんなの決まってるじゃない。アメリカは内戦起こして機能不全、国連軍への支援も各国への補給も止まった、今までアメリカの支援ありきで立てられていた補給計画も全部パー!!オルタネイティヴ4もそのせいで中止寸前。5に関しては内部抗争。アメリカって言う一大国家様が崩れただけで世界が終わりそうなの。財閥ですら重篤とも言える経済ダメージを受けてるんだから、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの鈴木重工様に土地をお貸しして融資をおねだりするのは当たり前でしょ?」
遅ればせながら第1子のご誕生おめでとうございます。なんて言われれば通すしか無い。詩織から愛人ですか?なんて静かに詰め寄られたものの、彼女がオルタネイティヴ4主任者の香月博士と知ればすぐに襟を正し、純一に会わせたりして俺が着替えるまでの時間を稼いでくれた
義父は未だ斯衛から帰ってこれないが、G弾はどうやら東京には被害をもたらさなかったらしい
……原作だとあまり描写されてなかったけど、北陸方面とかそこらへんは比較的普通なんだよね。かなりの勢いで開発されてはいたけど
「悪い条件では無いでしょ?どうせ政府から復興予算寄越せ〜、なんて言われてかなりの額使わないといけないんだろうし。ATの注文数も昨日の今日で何倍にも増えたんじゃない?」
「……通常時の5倍。アメリカ内戦が始まった瞬間にBETAの侵攻が一気に強くなった。講習中の歩兵までATに乗せて戦わせてる。問題は、この金は各国……正確に言うなら国連の借手形だ。それに土地だってあくまで帝国の物だろう、土地の権利問題だって……まさか」
「お察しの通り。G弾爆発後に調査に赴いた帝国軍によって、
「言いたい事は分かった。そうだよな、オルタネイティヴ4で直接的な面識があるのは俺と君だけだもんな……何で???」
そう言えば何でだろう。鈴木重工ってかなり大きい規模だし、オルタネイティヴ4の寄付〜とか研究施設〜とかの話上がってきたっけ
……いや違う。純粋に俺がそう言った社交界に行って無いだけだこれ!!良いからマッスルシリンダー製戦術機の開発だ!!!とか言いながら開発しまくってたせいだ!!
ダラダラと冷や汗が垂れる。招待状とか来てたのに捨ててたのバレてないよな?義父がゲラゲラ笑ってたのそう言う事かよ
しまった、なんか榊首相からパーティの案内きてるな〜とか呑気に考えてるんじゃ無かった。正月の挨拶で何で俺なんかに国の重鎮が来てるんだ?とかさりげなくオルタネイティヴ4計画については……とか聞かれてたのはそう言う意図だったんだ。よく分かりませんなで通してたけど榊首相内心めっちゃ焦ってただろうな、いやマジでごめん
「……まさか、本気で言ってる?社交界とか来なかったのわざとじゃ無かったの?」
「い、いやぁ、その、開発が楽しくて」
1拍置いて、大声を上げて
その笑い声に釣られて純一が笑ったらしいが、その笑顔を見れたのは詩織だけだった。マジかよ畜生
一頻り笑った後、目の端に浮かんだ笑い涙を拭いながら息を整え、改めてコチラを見てきた
「はー……そうよね、元々普通の人だもんね。通例とか分かる訳無いわ。でもそれなら、尚更この話は受けてくれるわよね?」
「…………」
1999年 3月5日
香月博士が国連横浜基地を提案。国連によって即決すると同時に、鈴木重工が国連から提示された隣接地を借り上げる事を決定。それと同時に横浜基地建設に対して全面協力を表明。また、オルタネイティヴ4への協力も表明した
この事に最も安心を示したのは榊首相であり、翌日から帝国の威信をかけた横浜基地建設が開始された
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「お会いできて光栄です、重信様」
「いえいえこちらこそ光栄です、榊首相」
建設計画についてお話しましょう、なんて一国の首相から言われたら断れるはずも無く。それこそ昨日の今日でお誘いを喰らえばこうもなろう!!いやほんとごめんって無視してた訳じゃないんですよ
「ハイヴ解体用に集めた人員を建設作業員として転換、現場からは悲鳴が上がっていますが、なんでも全面協力の為に建設用の新型重機をお貸し頂けるとか」
「え、ええまあ。クレーントルーパーくんがようやく完成しましたので。それに燃費を改善した重機トルーパーくん3号も」
本来ならもっと後に発売する予定だった代物だ。クレーントルーパーくんも重機トルーパーくんも2000年前半かな〜、なんて思ってたんだけど、今更そんな事言えねえ。と言うかこの世界の人類の寿命後2年しか無いってマジ???タケルちゃんウチで確保しといて良かったのかなコレ
と言うかスゲーイキイキしてんなこの人。まあこの人の悲願だったからしょうがないんだけどさ
「鈴木重工は今や世界に誇る日本企業の一角。いえ、頂点と言っても過言ではありません。そこで折り入って頼みがあるのです。我が国の、いえ、世界の命運を握る貴方様に」
「あ、頭をお上げ下さい!一国の首相がたかだか一企業の社長に……!!」
どうやら本命はこちらのようだ。こんなにも気高い人が机に頭を擦り付けている。こう言う事されるとお願い聞かないとこっちが失礼とかになるのほんと嫌だよね
「ジョン・ドゥを、我が国でも生産して頂きたい」
「………………香月博士からですか」
「いえ、彼女に流したのが我々です。昨日のアメリカ第7艦隊を救ったのがジョン・ドゥだと言うことも、我々は知っています」
どうやら本当に、ヤバい事をお願いされているようだ
僅かな希望を提示する者に 縋り付くのは当たり前
例えそれが遙か彼方であろうとも
例えそれが修羅の道であろうとも
ほんの一条の光を奪い合う 人こそ人の天敵か
次回 マブラヴ〜鉄のララバイ〜
ジョン・ドゥ
名も無き者よ 英雄となるか