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2001年 10月31日 19:00 帝国ホテル 地下1階
国連軍横浜基地所属の人員全員が集められていた。これは国連の命令等では無く、鈴木重信氏の要望が国連に出された為である
オリジナルハイヴ攻略後であり、比較的余裕も出来ている現在、国連としても要望を通さない理由も無く、その要望は重信氏のご機嫌取りも兼ねて許可された
横浜基地は隣接する鈴木重工警備部によってしっかりと警備されており、空き巣を狙う様な輩も撃退できるようにされており、警備の穴等が無いようにしっかりと計画した事が伺える
何故横浜基地の人員が集められたのか?それはただ1つ……
『皆様の尽力により人類の未来に光が差し込みました。本来であれば世界中でこのような催しをせねばならないのでしょうが、私の力では皆様を労うので精一杯で御座います。長々とした挨拶は抜きにしまして、人類未来を紡いだ皆様の更なるご健勝を願い、乾杯とさせて頂きます。乾杯!!!!』
「「「「「乾杯!!!!!」」」」」
祝勝会である。本来はこのような規模の予定では無かったのだが、衛士達だけが英雄じゃないやら、派手にやらねば意味が無いやら、鈴木商事と帝国ホテルが超絶乗り気であった事から、このような規模の祝勝会となった
帝国ホテルは今や
「魚かぁ……」
「福岡県で養殖だってよ……養殖?なあシェフさん、養殖ってどう言う事だ?」
「鈴木商事様が新型の生け簀を使って養殖した、重金属による生物濃縮の無い魚で御座います。是非ご賞味下さい」
「へぇ〜、じゃあ食べてみようかな」
この魚介類は鈴木重工にて開発されていた草薙フィルターの試験も兼ねており、多くは無いが少なくもない量の消費先を探していた所、真っ先に手を挙げたのが帝国ホテルである
市場に流せるようになるまではもう少し時間が掛かる事、国際的にも使用される事、鈴木重工時代から使っている事を含め、鈴木商事と帝国ホテルは手を組み、今回の宴会(ビュッフェ形式)に使用して感想を聞く事にした
結果は言わずもがなである。養殖とは言え天然物が不味い筈が無い。用意されていた鯛10匹分の刺身は10分で消えて無くなり、即刻お代わりが要請される程であった
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「大成功ね」
「彼等には足りないくらいさ。しかし詩織が来れなかったのが残念だ……」
「風邪は仕方無いじゃない。アンタの為に待ってたりした無理が祟ったんでしょ」
「俺にも子供にも移さない為に女中以外入らせるなって厳命されちゃあな……」
わいのわいのと騒がれる会場内、壇上近くでシャンパンを飲むのは、主催者である鈴木重信と、今やアインシュタインと並ぶと言われる香月夕呼博士である
その事に多くの者は気付いていない。否、気付いたとしても敬礼したりするだけに済ませているのだ
当たり前ではあるが無礼講とは言えど節度はあるのだ。……この場合の節度は2名に対してお酌をしない、と言う節度であるが
そういう事が出来るのは基地司令や、個人的な親交がある者だけである
「社長!!!こんな祝勝会開いてくれてありがとうございます!!!」
「おお、白銀くん……いや、今は2人とも白銀だったね。武くんと純夏ちゃん」
「えへへ……って、そうじゃありません!!!お酌させて下さい!!!」
「そうかい?じゃあ貰おうかな」
シャンパンを飲み干してはコップに持ち替え、2人の持っている瓶からビールを注いでもらう。あまりビールは得意では無いが、だからと言って若人2人の、特異点の2人のお酌を受けないと言う選択肢は無い
隣に立つ香月博士もシャンパンを飲み干し、ビールを注いでもらう。改めて乾杯、と言いながら飲みつつ、2人に楽しんできなさい、なんて言いながら背中を見送っては、鼻の下に泡髭をつけて飲み干す
「ペース早いわね、大丈夫なの?」
「今まで見えてなかった希望は見えてる。羽目を外す時があるとすれば今だろ?」
「そうそう。今羽目を外さねば次は地球を解放した時にまでなりますからな」
立派な泡髭を付け、パーティ用の鼻眼鏡を着け、パーティ用の三角帽子を被り、片手にはチキンレッグ、片手にはビールと言う素晴らしい飲兵衛スタイルのいい声のおじさん……否、ラダビノット司令が絡んできた
「しかぁし〜、本当におふた方の尽力無くばこのような事も出来なかったでしょうしぃ〜、人類未来なんて遠く宇宙の彼方まで行かねば見れなかったでしょうねぇ〜〜。本当に、本当に……ぶるあああぁぁぁぁぁ!!!人類の勝利が近くて、近くて、私は嬉しい……!!!」
もう酔っ払ってる。口には出さないものの、2人してそう考えていた。香月博士と話していたまりもちゃんが介抱しながら連れていくのを見届けては、思わず噴き出しそうになるのを
「あんなに酔っ払ったあの人見た事無いわ。司令室に置いてあるブランデーを嗜んでるのは見た事あるけど、それでもあんな風になっては無かったし」
「それだけ嬉しいんだろう。……俺がしてきた事が間違いじゃないと、今ようやく実感出来た」
「なぁにそれ。アンタまさか自分がして来た事が人類未来の為じゃ無かった、なんて言わないでしょうね?」
「ここまでやってそう言えるなら、相当な捻くれ者だな」
2人してケラケラと笑っていれば、今回の立役者である伊隅ヴァルキリーズの面々がやって来る。手に持っているのはワインのようで、コップからワイングラスに変えてお酌を受ける
羽目を外し過ぎている気がする。ちゃんぽんのせいもあるかもしれないが酔いがかなり回っているような気も
よくよく考えれば何も食べていないのにアルコールばかり摂取している。道理で酔いが回る訳だ
ヤバイ。この酔い方は良くない。意識が飛ぶパターンだ。そう考えながら最後に見たのは、自分の隣で美味しそうに房からマスカットを食べる彼女の姿であった
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2001年 12月15日
香月夕呼 妊娠発覚
相手の事は語らなかったものの、恋から愛に変わったのよ、とだけ告げた
Q.やっちゃったんすか!!!
A.皆もお酒で意識飛ばさないように……しようね!!!(2敗)
Q.重信くん認知するんですよね?
A.
政府「国家的には認知して欲しいなぁ!!!」
五摂家「認知したら天才と天才の子だってバレちゃうだろ!!!」
情報省「ただでさえバレかけてるのにやめてクレメンス……」
軍「もっと凄いの開発しそう……しそうじゃない???」
Q.もしかして何か仕込んだんスか?
A.伊隅ヴァルキリーズは香月博士の懐刀です。つまりそう言う事です