マブラヴ〜鉄のララバイ〜   作:rezeaizen

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語るに及ばず


修羅場

2001年 12月15日

 

九條純孝(仲裁者)鈴木詩織(被害者2)鈴木重信(被害者兼加害者)香月夕呼(加害者)

地獄のような空気が流れる。子供達は九條家の本家へと避難しており、現在この屋敷内に居るのは、数名の女中とこの4人だけである

振り子時計の音だけが響き、熱々に淹れられていたお茶はすっかり冷めていた

 

「まあ詩織、ここは譲っても良いでは無いか。2人は世界を救った立役者、国としても世界としても、2人の子供が出来る事は万々歳だ」

 

「いいえお父様、私は譲れません。確かに夫も香月博士も世界を救った立役者、ですがこれは家庭の問題です。夫が酒に弱い事を知りながら酔い潰して子供を作るなど……!!」

 

「だーかーらー、それはアンタも言えないでしょ?アンタだって酔い潰して1人目こさえたんだし」

 

「その時はもう正式にお付き合いをしてました!!貴女のように1晩だけの関係ではありません!!」

 

「それで出来るって事は、私と彼の相性がすご〜く良いって事でしょ?」

 

煽る煽る。当たり前だが香月博士は堕ろすなんて選択肢は最初から無いのだろう。まあ堕ろすつもりならそもそもこんな事にはなってない

俺?俺に発言権は無いよ、ハメを外すつもりがハメちゃったんだからね

 

「それに貴女に関係無いわよね?私はこの子を認知して貰わないならそれで良いし、別れろなんて言う訳でも無い。家庭を壊すつもりなんてないし、シングルマザーで良いって言ってるの」

 

「ええそうですね、問題は横浜基地に夫が公的な用事で入り浸る事が問題なんです。基地内で夫に会わせるつもりでしょう?」

 

「あら、バレてたの?あんまり横浜基地に来ないから託児所の事なんて知らないと思ってたわ」

 

コワイ!!気付かない内に外堀まで埋まってた!!思わず視線で義父に助けを求めるも諦めろと言わんばかりに瞼を閉じている!!

すっかり冷えたお茶で喉と唇を潤す。あ、冷えても美味しいなコレ

 

「問題はそれだけではありません。仮に香月博士が良くても、夫が更に他の女性から狙われても良い口実になります。今だって他の五摂家、旧宮家、財閥、海外の王族……色々な所から話が舞い込んで来るのですから」

 

初耳なんだが???なるほどよく出来た妻だ、俺に心配をかけまいと情報を遮断していた訳だな

……いやでもせめて一言欲しかったな。ストレス発散のご乱心製品1つ増えるだけだからさ

え、良くない?そんなー

 

「そこは大丈夫よ、この子の父親は公開するつもり無いし。なんなら一筆書いても良いわ。言ってるでしょ?恋から愛に変わったのよ」

 

詩織の眉間に青筋が浮かぶ。それならそんな事してんじゃねえよって言いたげの顔である

ああ、子供達に会いたい……2人と遊んでいたい……パパな、ATのプラモ作るの上手いんだぜって言いたい……

もう1人産まれるだろって?HAHAHA、胃が痛い

そろそろ現実逃避止めないとなぁ……

 

「詩織。本当にすまない。俺の不手際でこんな事になった。香月博士、こんな事になって申し訳無い。本来なら腹を切って詫びるべきなのだが、私にはまだやらねばならない事がある

……詩織、重ねてすまない。俺は香月博士との子を認知する」

 

「あなた!!そんな事をすれば……!!」

 

「ああ、分かっている。明らかなスキャンダルだ。……だが、先程香月博士が言った通り、公表さえしなければ父親の事はバレない。……香月博士には随分と迷惑をかける事になるが」

 

「言ってるでしょ、別に構わないって。まあ認知してくれるなら万々歳、私と貴方の子供ってだけで嬉しいのに……あ、遺産とかそう言うのは放棄するように一筆書いとくわ」

 

詩織が不満そうに顔を歪めているのを見ながらも、この事態を引き起こしたのは自分であり、全ての責任は自分にある

決意を固めてそう告げれば、今まで沈黙を貫いていた義父は膝を叩き、ニカッと笑った

 

「よう言うた、それでこそ男じゃ。詩織、これ以上は不毛だと分かっておるだろう。考えてもみろ、これだけ身持ちの固い男だぞ?公私共に優秀な女性2人が支えればこれ以上の事は無い。儂や秀一のように側室も居らんし、家に帰らない日がある訳でも無い。夫の甲斐性の次は、妻の懐の広さを見せる時では無いか?」

 

「…………3人目が欲しいです。それで!!手を打ちます!!!!」

 

実の父親からこう言われてしまえば、武家の娘として育てられてきた詩織にとって、男が度量を見せたのであれば女はこうして懐の広さを見せるよう教育されてきた

最初で最後であろう不貞も、女の度量として許さざるを得ない。……そもそも、他の武家や宮家、財閥等の慣例である側室や愛人の事を目にしている詩織からしてみれば、妻である自分一筋であった重信が異常だったのだが

だからこそ逃がしたくなかった。級友と話す際も自分がどれだけ愛情深く接され、この時代の女としての幸せとして最上級である事を感じていたから

……長々と話したが、結局の所、自らの夫にベタ惚れなのだ。これでは犬も食わない夫婦喧嘩と同じである

 

「なら私も2人目予約しちゃおうかしら?」

 

「博士?さすがに次は許しませんよ?」

 

「冗談よ」

 

この女が言うと嘘に聞こえない。そんな考えが詩織の頭を過ぎるものの、これにて一件落着、の父の一言によって場は締めくくられ、久しぶりに男同士で飲もうと重信を拉致して出ていく背中を見送る事しか出来ず、詩織は大きく溜息をつく事しか出来なかった




Q.ジョン・ドゥくん再利用されたん……?

A.次回のお楽しみって事でオナシャス

Q.今の日本で1番評価高いのって何処っすか?

A.オーストラリアですね。人類の食糧庫として役目を果たし続けている仕事人気質が人気です
因みに1番トルーパーくんシリーズを買ってる国でもあります

Q.逆に今の日本で1番評価低いのは?

A.アメリカ(満場一致)

Q.メキシコとかAT使った犯罪とかすげー起きてそうですね

A.AT使って襲撃して鉄砲玉ごとドカンするのが定石なんで、実は以前より平和だったりします
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