無論、何度も勲章授与の為の日程調整等はあったのですが、その都度色々な事に巻き込まれたり、巻き込まれに行ったりしたせいで受け取れ無かったのです
では真っ先に重信氏に勲章を授与したのはどの国か?皆さんお気付きですね?そうです、ソ連です
─── AT博物館 重信氏の勲章より抜粋 ───
2002年 4月10日
ウラジオストクにて
オリョクミンスクハイヴの大規模な爆発、それに伴うダウンバーストにより、オゾン層に穴が開く。大規模な気候変動の結果か、2月終わりにはシベリアの温度が20度近くにまで上昇
ソ連軍は雪崩及び雪の崩落を危険視し、雪中から撤退。除雪が終了していたレナ川まで後退。戦力の再編を図ると同時に、BETAによる被害が少ない地域から復興を開始する
復興計画の一段落と同時に、鈴木重信がウラジオストクに建てられるAT組立て工場の視察を行う情報を手にしたソ連は、国内の士気向上の為に、鈴木重信氏に直接ソビエト連邦英雄勲章を授与する事を決定
この事を大々的に報じ、この日をソ連英雄を称える為の休日にまでする程である徹底ぶりは、各国の度肝を抜いた
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『ソビエト社会主義共和国の英雄に敬礼!!!!』
それは、重信が直々に足を運んだ時に起こった。否、正確には仕組まれていた、と言えば良いのだろう
ウラジオストクに新たに作られるAT組立て工場の視察の為にやってきた重信は、呆気に取られていた
軍楽隊による出迎え、ソ連軍将官達による最敬礼、明らかにソ連の高官である者達が出迎え、こんな事を予期して居なかった秘書と共に、数秒ほどぽかんとしてしまう
「ささ、こちらへ」
「え、ちょ」
流暢に日本語を話す高官が重信の手を取り、ゆっくりとタラップを降りていく。集められた群衆は大きく手を振り、その様子はさながら英雄の凱旋だろうか
報道陣によって炊かれるフラッシュに、少しばかり目を細めながら歩かされた先に居たのは、
「鈴木重信。貴殿のソビエト連邦への献身、並びにその英雄的頭脳を我等ソビエト連邦の為に使ってくれた貢献から、ソビエト連邦英雄勲章を授与すると同時に、ソビエト連邦外部最高顧問の地位を授与する」
スーツの胸ポケットに着けられる、金色の星型勲章。強引に握手までされつつ、全世界に届けられる圧倒的マウント
お前達が出来なかった事をしてやったぞと言わんばかりのソレは、明確なまでの宣戦布告と言っても過言では無かった
「お、お気持ちは嬉しいのですが、私には勲章だけで十分に御座います」
「なんと!!聞いたか皆の衆。我等ソ連の英雄はなんと欲無き男か。同士である我等の為にその栄誉を分け与えると言うでは無いか!!」
ここまで折り込み済みらしい。頭が痛くなるのを感じながらも、彼等は大々的にソ連英雄による休日と触れ込み、ウォッカの配給と共に休めとお触れを出した
結局、3時間で終わる筈の視察は5時間掛かるハメになり、視察に付き添う書記長と報道陣に説明までせねばならなくなってしまった
最後に永住権にサインさせられそうになったのを頑なに断り、自家用飛行機に乗り込んで、ようやく一息つくと同時に、日本の領空に入った瞬間、衛星電話が鳴り響く
「……代表、帝国は大々的な勲章授与式を計画しており、米国や大東亜からは大使館を通じて勲章授与の日程を調整したいと言う報告が入っています
どうやらソ連は衛星通信を利用して全世界にあの映像を届けたようです」
「どうして…………」
この時の事を、後に重信はこう述懐する。「こんな筈じゃ無かった」と
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2002年 4月11日 ×××新聞朝刊
米国上院下院全会一致 重信氏に勲章授与へ
昨日のソ連の横暴から一夜明け、帝国議会、五摂家、政威大将軍同意の元、重信氏への勲章授与が正式に決定した
政威大将軍曰く"勲章の1つも授与出来ず何が国家か。愛想を尽かされてもおかしくはない"との鶴の一声もあり、政威大将軍直々に勲章を授与する事が決定した
同時期に、米国でも重信氏に勲章を授与する動きが存在した。米国内戦の折、大統領救出を果たした第七艦隊は勲章を授与したものの、救出のきっかけとなったダイビングビートルを無償供与した重信氏に対し、何の返礼も出来ていないからだと言う
米国が世界の敵になるかならないかの瀬戸際を防ぎ、それどころか世界に2つ目のマッスルシリンダー製造工場を建てた功績を含め、大統領は上院下院の両方に働きかけた
上院下院では一切の反対意見無く、ほぼ素通りで可決され、栄誉賞を与えるべきだ、との意見まで上がる程であった
その背景には、オイルマネーによって牛耳られていた米国議会が、トルーパーくんシリーズやマッスルシリンダー車によって、オイルマネーの独占がほぼ無くなったことが大きいだろう
鈴木重工のトルーパーくんシリーズによって、世界的に石油価格は大幅に下落、ガソリン1滴=ダイヤモンド0.01カラットと言われていた価格は、今や1L90円にまで落ちぶれた
何とかマッスルシリンダーを締めだそうとした折、米国内戦が勃発して経済界を含め大荒れ。オルタネイティヴ5との関わり、つまるところオイルマネー利権で援助していた議員達が、内戦後軒並みクビになった為、政治的影響力は無くなり、議会の健全化が成されたのだ
皮肉な話ではあるが、ニューヨークが侵攻された後、挙国一致体勢を作り上げられたのも、オイルマネー利権が無くなったからだと言えよう
今後、重信氏がどのような動向を見せるかによって、為替も株価も大きく動くと予想出来る。1人の動きに注視せざるを得ない事はよろしくないと理解しているが、それでも人類の英雄の動きは、誰もが欲しがる物だろう
せめて重信氏に心休まる時が来るよう、編集部一同願うばかりである
Q.これからAI(BT)ってどう言う扱いになるんですか?
A.地球上のBETAを滅ぼすまでは鈴木重信と東雲綾に従います。その後は分かりません
Q.人類至上主義団体とか出ませんか?
A.(マブラヴ世界で)出ないと思いますか???
Q.シベリアで活躍したAI達はどうなったんですか?
A.全部鈴木重工が回収してます。ソ連軍兵士達の士気が著しく下がりましたが些細なことです
Q.巨人降臨(タイタンフォール)はいつ放映されますか?
A.2003年の春から放映予定です