高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで-   作:留年生リズ

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新章、中間試験編です。
作者は今回大爆死しました。


初めての前期中間試験
第十話「あと二週間」


時期は少し経って5月下旬。

進捗報告を終えて帰ろうとしたところ、再試から解放されて(数学ⅡA以外は取れたらしい)しばらく機嫌の良かった本条先輩がまた唸り出した。

「ううう〜〜〜〜、試験滅びろ〜〜」

「本条氏うるさーい」

「部室内では静かにしてくださーい」

『そんなに唸ってどうしたんですか?』

「毎年恒例のこの時期がやってきたのである」

「前期中間試験がね!!」

『はあ……

 

 

え!?!?!?』

え、もうそんな時期!?そういえば佐藤先生が試験範囲について話していたような……

どこからかドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえた。

「おい模部、数Aの範囲知ってるか!?」

『一応メモったけどそんなに当てにすんなよ』

俺は浜田に試験範囲を書いたメモを渡した。あ、浜田は化学科の2組のやつで、最近サブカル研に入ってきたやつだ。

「あ!やっぱり見たくない!」

『何だよ!?』

「俺が見るまでは試験範囲はない、つまり試験は無い!!

これはシュレディンガーの試験なのだ!!」

『そういうのいいから!!』

俺は試験範囲を堂々と見せつけた。

「ほう、これはまたなかなかに難関ですな」

「去年と全く一緒じゃねーか」

「いや、俺らここ期末にやったぞ」

「過去問やろうか?」

「ちゃんと勉強しないと落とすわよ、佐藤は」

「だから見たくなかったのに……」

『いっぺんに喋らないで!!』

俺は聖徳太子じゃないんだ、いっぺんに喋られても困る。

それにしても、浜田が言ったように数Aの範囲は少し広いような気もする。いや、こんなもんなのか?なんであれ、俺にとって数Aはしっかり勉強して試験に備えなくてはいけない。2週間頑張ろう。

「そういえば機械科の1年といえば咲田先生のコンピュータ基礎があるが、大丈夫か?」

『コン基礎ですか?課題がやばすぎです…』

「あ〜、毎週あるもんな〜」

『試験ってどんな問題が出るんですか?』

「穴埋めと選択問題」

「そんなものより数Aでしょ!?あれ3単位よ!」

「終わった…」

『そんな悲観的になんなよ!!』

「シラバスを見た感じ、試験8割ですな」

「頑張れよー」

浜田はますます悲壮な顔をした。浜田にとっても佐藤先生の数Aは難しいんだろうな。

家に帰ってきた。

『ただいまー』

「お帰りなさい。あんたに郵便が届いてたわよ」

『え?』

郵便って誰からだろう。誰かに郵便を出した記憶がないから困惑だ。

部屋に置いといたと言っていたので見てみよう。

『高専メタバースより…?あ!!』

バーチャルリーグか!そういえば課題やらなんやらに追われて全然ログインしてなかったな。まさか、一定期間ログインしてなかったらアカウント消されますよとか、そういうやつか!?!?

 

<拝啓

初夏の候、課題に追われてログインする暇がないなか、いかがお過ごしでしょうか。こちらも課題と卒研に追われてログインなんかしてる暇がないのでご安心ください>

 

ご安心くださいの前に卒研やれ。こんな手紙なんか書くんじゃねえ。←

<さて、この度はご案内とお願いがあって卒研の時間を惜しんでこの手紙を書きました。

われわれ高専メタバースでは、このたび、高専機構や各高専と連携し、バーチャルリーグにおけるバトル成績を課外活動単位として認定できるようになりました。つきましては、あなたの学生情報とアカウント情報を連携していただきたく申し上げます。アカウント連携は、こちらのQRコードから行なっていただけます。これには時間を要しました。おかげで卒研が全然終わっていません。猫の手も借りたいくらいです。>

 

すごいのはわかるが卒研しろ。卒研が終わらないと卒業できないんじゃないのか?

 

<まずは書中にてご案内をさせていただきます。近日中にアプリ内のお知らせでも通知いたします。末筆ですが、課題は期限内にちゃんと出しましょうね。課題を出さないととんでもないことになりますからね。

敬具>

 

何だこいつ。微妙に高専生にしかわからない末筆なんざ初めてみたわ。失礼にも程があるだろ。

しかし、バトルで好成績を叩き出して単位になるなら頑張りたい。ちょっとやってみよう。

連携は完了したが、どうにもバトルをしている暇がないことに気づいた。何せ2週間後には試験なのだ。今から勉強しないと、本当に数Aがやばい…

頭を抱えていると、スマホに一件の通知が来た。




新キャラ、シュレディンガー浜田出せました。割とすんなり出た。
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