高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで-   作:留年生リズ

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QBKのため決着がつかなかった、の意


第十三話「木村モーブ『Q (急に)B (馬場が)K(来たから)!!!』」

「私もファイターよ。イッケイくんを害悪から守るために日々鍛えているの」

『理由が怖すぎる……』

「やめてくれよ……」

 

どうやら馬場先輩は吉田先輩にただならぬ情があるらしい。めっちゃ怖い。

 

「ショウコお前、固有特性あるのかよ?」

「そりゃあるわよ。イッケイくんのために死に物狂いで手に入れたわ」

『固有特性ってなんか、生まれつき持ってるようなモンだと思ってたんスけど』

「え、そうなの?」

<あれ、固有特性が歴代最凶と恐れられる馬場ショウコじゃねえか?>

<うわ、本物だぞあれ!>

 

そういえば、

 

『固有特性ってなんなんですか?』

「模部お前、そんなことも知らずに戦ってたのか!?」

「タロウ君ってもしかして、直感型...?」

 

それから俺は先輩方と佐々木に1時間みっちり固有特性についての講義をしてもらった。

固有特性とは個人の記憶に基づいて形成された、その人だけの特性(誰もが発現するもの)らしい。佐々木曰く、俺にも固有特性が形成されるだけの強い記憶があるらしいが、専用の機械でスキャンするまでわからないらしい。とりあえず、バトルの時に出る謎のオーラが、固有特性によるものであることだけはわかった。

次いで準固有特性についても習った。どうやら一定の基準を満たした人間が獲得できるらしい。

 

『へえ……よく分かんねえや』

「こればかりは俺たちも確実なことは言えないからな……」

『今度佐藤先生に聞いてみるか……』

 

キーンコーンカーンコーン。

完全下校時間を指す、少し音の上がったチャイムが聞こえた。

物陰から頭をガシガシと掻きながら、佐藤先生がやってきた。

 

「なんだお前ら、まだいたのか。もう帰れー」

『あっ、佐藤先生!』

「げ、帰るぞ!」

「イッケイくん、一緒に帰ろう!」

『ちょっと待ってくださいよー!!』

 

この日は結局バトルの決着はつかないままお開きとなった。この場合ポイントはどうなるんだ?

家に帰ってバーチャルリーグを開くと、どこの高専も試験前なのか、各々のわからないところを教え合うアバターであふれていた。弁明しておくと、あれからもちょくちょくバーチャルリーグにはログインしているぞ。でも、留年生リズさんは忙しいのか全然会えないんだよなあ。

 

<最近バイト始めたんだ。これからめっちゃ忙しくなるから、ここにはあんまり来れなくなるかも。ゴメンね!>

 

これがリズさんからの最後のメッセージだ。バイト、忙しいのかな。なんだか心配になる。

とりあえず行き当たりばったり的な感じで数学と英語のわからないところを先輩ユーザーに教えてもらった。佐藤先生の講義よりわかりやすい。代わりに国語でわからないところがあると言われたので、教えてあげた。平和だ。

 

 

次の日、朝のSHRにて。

 

「今日の体育は固有特性のスキャンを行う。出席番号順に保健室にくるように。教室にいる間は自習しとけよー」

 

ちょうどよかった。自分の固有特性について知るいい機会かもしれない。俺は大いなる期待を込めて、保健室に向かった。




夏休みのうちに次のセクション行きたいとか言って何もしないまま後期始まったよぉぉぉぉ
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