高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで-   作:留年生リズ

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試験前に何をやっているんだ私は......
種自由に通算5回介入しました。


第十四話「知らないよこんな特性!!」

『ちわーっス』

「随分と遅かったじゃない。勉強は進んでるのでしょうねえ?」

『言われなくてもちゃんとやってますよ』

「タロウくん、数学の問題集がすっかり解けるようになったんですよ!」

「問題集だけ出来てたって意味ないわよ」

「そういえば、今日1年生は特性測定があったと、風の噂で聞きましたなあ」

『あっ、そうなんすよ!』

 

 

体育の時間のこと。今回は1年の全クラスで特性測定が行われた。クラスの大多数と浜田(こいつは授業中にも関わらずTINEで送ってきやがった。おかげで先生に注意された)は特性がなかったらしい。

 

「タロウくんの特性ってどんなのだろう……」

『バトルが始まった時、なーんか体から力が湧き出すんだよなあ』

「それが固有特性からだったらやばいよね……」

「次、模部」

 

俺の番が回ってきた。迷わず俺はスキャナーの前に立つ。

 

『(これで特性なしとか言われたらやばいよな……。

特性あってくれ〜〜〜!!)』

「(そんなに気張る必要があるのか?馬場と同じく特性なしとかありえないんだがなあ……)」

 

[模部タロウ、固有特性:神童の(サンドバッグ)獲得済]

 

クラス中がざわざわと騒ぎ出す。

「あいつ、やっぱり特性持ちだったのかよ」

「そりゃあ入学早々あんな戦いをしてちゃあなあ……」

『良かった〜〜!!!』

「やっぱりタロウ君、特性持ちだったんだ!」

『やった、やったぞ佐々木!!』

「はいはい、良かったね〜〜」

「そこ騒ぐなー、次」

「はあ……」

 

山口がスキャナーの前に立った。まだクラスはざわついている。

 

「(特性持ちとつるんでるからって、あたしまで特性持ちなわけないでしょ〜?いや、万が一とかないから)」

 

[山口リイサ、固有特性なし]

 

クラスからは安堵と落胆の声が混じる。山口も安心しているようだった。

 

「1年なんだしこんなもんでしょ」

 

 

「ふうん。やっぱりアンタ特性あったのね」

「1年生で特性を獲得しているとは、なかなかやりますなあ模部氏」

『そんなにすごいんですか?』

「1年生、それも本科でハナっから特性を獲得したのって、私の知る限りアンタだけのはずよ。佐藤ですら卒業して高専の教員になってから特性を獲得したって言ってたし」

「佐藤先生って特性もちだったんですか!?」

『あの佐藤が……』

「先生をつけなさいよ先生を!」

『すんません』

「とにかく、1年で特性持ちとなると、いつどこから撃たれるかわからないんだから、気をつけなさいよね」

『1年相手にそんなことしないでしょ。馬場先輩じゃあるまいし』

「それがわからないものなのですよ模部氏。模部氏の登場で界隈はかなり荒れてますからな」

 

俺は背筋が凍った。この学校にバトル界隈なんてあったのか。

とりあえず試験頑張って、試験終わったら刺客に備えよう。そう思った。




タロウは馬場さんのことを自分から勝負をふっかけるバトルジャンキーのように思っていますが、その通りです。吉田に喧嘩をふっかける奴に自分から勝負をふっかけて完膚なきまでにうちのめすあたおかです。
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