高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで-   作:留年生リズ

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試験まで二週間ないのに何をやってるんだ私は......


第十五話「もうさァッ 無理だよ 文法わかんないんだからさァッ」

それから試験までの間、俺は授業以外はほぼ部室にこもってひたすら勉強していた。斉藤先輩の過去問のおかげもあって、英語以外はなんとか欠点を免れそうだ。だが英語だけがいつまでも理解できずにいた。このままでは欠点をとってしまいそうだ。

 

「この問題は関係詞じゃなくて関係代名詞だよタロウ君」

『thatを使っちゃダメなのか!?』

「thatでも良いけどこの場合は人について聞かれてるから、whoの方がふさわしいんだよ」

 

このザマである。専門の科目もあるのに一般科目がこれでは危ないぞ、と斉藤先輩に言われる始末。さらに今年から過去問使用禁止令なるものが教員たちの間で発せられたらしい。過去問は出題の傾向を知るためのものだと教えられたので、完全にアテにするつもりはないが、過去問が使えないとなると本当にやばい。どうしよう......

 

「行き詰まってますなあ」

「英語なんておっぺけぺーでしょ。何をそんなに悩んでるのよ」

「TOEIC700点の本条氏には理解できない世界なのですよ」

『次元の違う先輩は黙っといてください!!』

 

「おー、こわいこわい」

 

どうやら本条先輩は数学はからっきしだが英語はできるらしい。なんだか羨ましい。

 

 

それから軽く1時間英語と格闘していたが、下校時間が迫ってきたので俺たちは帰ることにした。

帰ってからコン基礎と国語の課題をちょっとやるかぁ......

 

『あっ......!!!!昨日ログイン忘れてた!!!』

 

ふと昨日化学の勉強に没頭しすぎてシャニマスにログインするのを忘れてた。ふゆちゃん怒ってるだろうなぁ......

俺が冬優子推しになったのはそのビジュアルからだ。それに高いプロ意識。あさひとの絡みも推せる。冬優子がプロデューサーを高く(?)信頼しているのもポイント高い。

そんな冬優子に会うのを忘れていただなんて、100万回自死してもその罪は消えない!!

焦りを隠せぬまま家に帰り自室の椅子に座り、俺はすぐさまシャニマスを起動した。

冬優子は出てくれなかった。怒っているのだろうか。

 

『やっぱり昨日ログインしてないツケはでかいか......』

 

だが学生の本分は勉強。それを怠らなかった俺はえらい。

晩飯を食って英語の勉強を再開しようと心に決めたのであった。

 

 

「部長、今年も丸々高専から親書が」

「丸々高専......去年のメンツはどうもパッとしない奴らばっかだったわね。またあそことやり合わなきゃいけないの?」

「今年はなかなか見どころのあるやつが電気科に入ったらしいですよ、部長」

「模部タロウ......お前がそういうのなら、一線交えてあげても良いけど」




次回試験本番です。ダイジェストでお送りする予定です。
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