高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで- 作:留年生リズ
「それで、その......どういうことなんですか?特性が宿るって」
静まり返っていたサブカル研部室を佐々木が破った。
確かに俺も、”特性が宿る”のがどういうことか全く理解していない。
馬場先輩は死に物狂いで手に入れたって言ってたけど、国生さんを見る限りそんなことはしていないはずだ。強いていうなら、毎日放課後、教室に残って自習をしているが。
国生さんは今にも泣き出しそうだった。
「勉強しかしてないはずなのに、特性なんて......私には負担が大きすぎます」
「そんなに身構えなくても、生まれついて持ってない限り、模部のような大それたものじゃないわ。あなた、特性の種類について知ってる?」
「すみません......知らないです」
「知らなくて当然です国生氏。1年はまだそのような授業はないでしょう」
「特性には大きく分けて二つのカテゴリーがある。一つは模部や馬場さんが持っている固有特性。
そしてもう一つは、ある条件を達したものだけが手に入れることができる特性.....
「「『準固有特性?』」」
「私には、準固有特性が手に入るかもしれない......ということですか?」
「そういうこと」
さすが国生さん、飲み込みが早い。
「まあ、固有特性ほど効力はありませんが、この学内で持っておいて損はないものですね」
『なんかいいことあるんですか?』
「たとえば、バトルに勝利することで、ポイントや単位がもらえたり、バトル時に自身のステータスが上がったりします」
『へえ......単位くれるなら欲しいな!』
「残念ですが、死に物狂いの勉強が必要ですぞ」
「失礼します。ああ、ここにいたの」
『馬場先輩?』
「そういえば馬場氏は準固有特性持ちでしたなあ」
国生さんは馬場先輩の後ろに隠れてしまった。二人って、部活がらみの付き合いなのか?
「それが何か。そろそろ部活の時間なので。失礼します」
「失礼します......」
二人は行ってしまった。
国生さん、大丈夫だろうか……。一抹の不安が残る。
あ、
『シャニマス完全に忘れてた!!!』
「ねえ、佐藤が探してたよ」
「えっ佐藤先生が?」
スマホの通知音が鳴る。佐藤先生からだった。
<今すぐ教員室に来るように>
完全にさっきの騒ぎのことじゃん……!!
*
「で?その先輩が特性のことについて国生に突っかかっていたと?」
『準固有特性が宿るかもしれないらしいです』
「成績関連か?まだ確定する時期じゃないだろ。全くどうなってんだか……」
「国生さんって、馬場先輩と部活同じとかなんですか?なんか関わりがあるような感じだったんですけど」
「馬場……?ああ、準固有特性持ちだし、兄が兄だから警戒してるのかもな」
『兄……?』
「国生にはふたり兄がいる。うち1人、国生ナギサはうちの出身だ」
『じゃあ、特性のことについて知らないはずがないじゃないですか?でも国生さんは準固有特性のこと知らなかったんですよ?』
「それはナギサも知らなかったからの可能性が高いな。全く……。
一応釘さしておくぞ。これ以上騒ぎは起こすな」
『はい。よく言っておきます』
そうして俺と佐々木は教員室を出た。個性のこと、調べる必要があるかもしれないな……
設定とかまとめて次回載せるかもです。
馬場さんがどんどんハイスペガールになっていく……まあいいけど、お気に入りだし