高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで- 作:留年生リズ
一回戦は全ての試合が終わり、準々決勝が始まった。俺と馬場先輩はシードなので関係者席で見学している。
斉藤先輩は噂の5年生と当たったらしく、瞬殺だった。かなりのイケメンらしく、黄色い歓声が飛び交っていた。あの野郎絶対倒してやる。
「あれが噂の先輩じゃない?」
『自分で言って自分で当たってるじゃん。秒で終わっちゃったよ』
「よお模部、あの人には気をつけろ......マジで強え......目が冷たい......」
「大丈夫ですか、斉藤先輩!?!?」
『木刀の使用はルール的にOKなんですか?』
「殺傷能力がなければ使用は認められているわ。まあ、あの先輩の場合、拳よりも刀の方が使いやすいんでしょう。家が剣道場で、父親が剣道の世界大会に出たらしいって」
家が剣道場!?こいつは強者だ......
第一試合は知らないが、第二試合も瞬殺だった。ということは......
『俺次あの人とやるの!?無理だって!!』
「なんとかなるでしょ」
『見捨てないで!!!』
馬場先輩は行ってしまった。第一試合、勝てるといいけど。フィールド上では歓声が巻き起こっている。俺、あの人に勝てるんだろうか。
「なんとかなるでしょ」
『馬場先輩!!そんな目で言わないでください!!
えーんえーん、俺も斉藤先輩みたいに瞬殺されるんだー、えーんえーん』
「キモっ」
馬場先輩に汚物を見るような目で見られた。構うもんか。
20分休憩ののち、準決勝の第一試合が行われるらしい。馬場先輩はそれに出るので早々に去ってしまった。俺も待機スペースに行ってくれと言われたので待機スペースに向かうことにした。
『あ』
「お前は......一年の......」
『......』
「.............................お前には必ず勝たないといけない......それが父さんの願いなら......」
『はあ......』
剣崎先輩とエンカウントしてしまったーーーーーーー!!!!
先輩ってコミュ障だったの!?今クッソ気まずいんだけど!?!?ってえ!?今しれっと宣戦布告された!?!?!?父さんの願い!?知らねえ!!(ヤケクソ)
失礼しますと言って足早に去ってしまった。だいぶ思い詰めていたみたいだが、大丈夫だろうか。
『先輩!!!!』
「うっさい!!!!!何!!!!」
『あの人とエンカした!!!!』
「だから何!!!」
『あの人なんか怖い!!!!!』
「あっそう!!!!!」
「馬場さーん、試合の準備をお願いしまーす」
「わかりました」
馬場先輩は行ってしまった。第一試合、勝てるといいけど。フィールド上では歓声が巻き起こっている。俺、あの人に勝てるんだろうか。
剣崎先輩の何かを変えたい