高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで- 作:留年生リズ
俺と佐々木、2人の先輩は野球場に移動した。大勢の人が野球場を取り囲んでいる。
「フィールドオン!」
先輩がそう言って何かの機械を作動させると、あたりにフィールドのようなものが展開される。何だかバトル漫画みたいで面白いな。
[吉田イッケイ、斎藤ダイジペア
正常にスキャンされました]
[学生証をスキャンしてください]
学生証?
「なんか青いカード、もらった封筒の中に入ってただろ!枠の中にスキャンしろ!」
『はい!ありがとうございます!』
俺と佐々木は学生証のスキャンを行った。
[正常にスキャンされました。
模部タロウ、佐々木一郎
以下の二名をバディとして登録しますか]
「えっと、します!」
[登録が完了しました。バトル開始まであと120秒]
もう始まるのか!?なんだかわからないが、とにかくやるしかない!
[バトル開始]
バトル開始のアナウンスと共に、自分の中から何かエネルギーのようなものが溢れてくるのを感じた。
[固有特性発動。防御力+20、HP+20]
何だこれは!←
考えている暇もなく、二人の先輩がこちらに殴りかかってくる。俺はとにかくパンチを交わしていたが、佐々木は交わしきれず殴られてばかりだ。ボクシングをやっていた姉ちゃんの練習相手になっててよかった。しかしこれでは佐々木が….反撃に出るしかない!
『くらえっ!!』
俺は一人の先輩にストレートをかました。確か吉田だったか。
「ぐはあっ!!」
効果は抜群だ!続けざまにもう一人にもストレートをかます。こっちは斎藤と呼ばれていた。
「なんだこいつ、強すぎる……」
『サンドバッグの実力、舐めてもらっちゃ困りますよ』
「サンドバッグ….?ああ、そうだったね」
あ〜〜、姉ちゃんのサンドバッグやっといて良かった〜〜〜……
[模部タロウ、佐々木一郎ペアの勝利。
勝利ペアには50ポイントが加算されます]
ポイント?貯めれば購買の商品と交換できるとかかな。
「すごいよ、僕たち勝ったんだ!」
「お前、模部とか言ったか?まさか、あの模部ハナヨの…」
「コイツ絶対そうだぞ、なあ吉田!?」
『確かに模部ハナヨは俺の姉ですけど、どうかしたんですか?』
「そうか…。
認めるよ、お前たちの実力。これから頑張れよ」
そう言って先輩たちは去っていった。何がしたかったんだ。
「タロウ!!何してるの!!教科書は買ったから、早く帰るわよ!!」
うげっ、母さんめっちゃ怒ってるじゃん…
『ごめん母さん!佐々木、また明日な!』
「うん!」
こうして俺の入学式は終わった。明日から憂鬱だな…..
試合開始時にタロウの防御力とHPが上がっていたのはタロウの固有特性である「神童の弟(サンドバッグ)」が発動したからです。名前がちゃっちいですね。←
佐々木、吉田、斉藤は一応まだ固有特性はありません。普通の高専生です。
つまりこれは高専生が殴り合っているだけなのです。暴力反対。←
模部ハナヨはタロウの姉ですが殴り合い高専生に名前が知られています。なぜでしょう。