高専交戦-モブだった俺が高専界隈最強になるまで- 作:留年生リズ
始業式の次の日から、早速授業が始まった。
俺が中学校時代に苦手としていたのは数学と英語だ。高専では高校より進んだ数学をすると聞いたので少し怖い。吉田先輩にそう話すと、
「佐藤は、まあ……大丈夫だろ。困った時はググれ」
とだけ言われた。
案の定、佐藤先生の授業は進むスピードが早く、とてもじゃないが追いつけない。これに追いついた先輩方はすごいな。演習の時間になったが、言ってることがさっぱり分からなかったせいで問題が解けない。
『山口、これ分かるか?』
「わかんない」
幸いなことに席を自由に立っていいらしい。俺は迷わず佐々木の席に向かった。
『分かった?』
「うん。つまりこういうことだよね」
佐々木はそう言うと数式をスラスラ書いていった。
『おお……わかりやすいな』
「佐藤先生の説明って分かりにくいよね」
「悪かったな」
いつの間にか先生が席の近くに来ていた。ずっと立ったままじゃ疲れるだろうと言われたので、俺は自分の席から椅子だけ持って佐々木の席に戻って、授業が終わるまで佐々木と問題を解いていた。
『ありがとな!だいぶわかった気がする!』
「そんな、僕は何もしてないよ」
佐々木は中学の時から数学においてはテストの成績が良かった。
同じところに進んでよかったなあ!←
*
そんなこんなで昼休みだ。俺は今日はサブカル研の3年の先輩に呼び出されているのだ。なんでもサブカル研の活動に必要な話らしい。また昼食べ損ねるよ。
「入って!」
『失礼します』
俺を呼び出したのは副部長の本条アマネ先輩だ。吉田先輩が入学するまでは部長だったらしいが、吉田先輩が入部したとたんめんどくさいからと言って部長職を押し付けたらしい。どういう神経してんだこの人。
『こういうのって部長がやるんじゃないんですか?』
「吉田くんコロナだって」
『コロナ』
「そう、だから諸々のことはやっといてくれって言われたの。あたしだって暇じゃないんだけどなー」
『ええ……』
「気にすんな。本条氏は再試験の勉強に追われているだけだから」
『じゃあこんなことしてる場合じゃなくないですか?』
「だからやりたくなかったの!あ、そういえばアンタ佐藤学級じゃない!アンタからお前のせいでこっちは猫の手も借りたいくらいだって言っといてくんない!?」
「本条氏、八つ当たりはよくないですぞー」
「そうだそうだー、そもそも単位落としたお前が悪いんだろー」
「俺たちー、あんなに口を酸っぱくして佐藤の数ⅠAだけは落とすなって言ったのになー」
「うるっさい!!!」
「おーこわいこわい」
先輩たちはたわいもない(?)会話を繰り広げていた。そういえば、
『単位ってなんなんですか?』
本条氏と主は数学が苦手です。
あと単位ってなんなんだっていうのは次で先輩たちが説明してくれます。主は再試の勉強で暇がない。