ご注文は楽しい日々ですか?   作:楠富 つかさ

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お久しぶりです。映画を見たのでまた書きたくなりました。
もうじき冬休みなので1巻のお話は全て書ききりたいですね。
また、主人公の名前を含め改稿をいたしました。前話までも確認していただければ幸いです。


五品目 ~迷宮に注ぐココア~

Side ココア

 

 

「普通に? 優等生っぽく? それともフリョーっぽく?」

 

可愛い制服だしどう着ようかなぁ。せっかくの入学式だし、なんかこう……いい感じに……。

 

「ココアさん、何してるんですか? そろそろ行きますよ」

「あ、チノちゃん!」

 

部屋に入ってきたチノちゃんは可愛い青の制服を着ていた。

 

「チノちゃんの学校、帽子もあるんだね。可愛い!」

 

もしやこの帽子の下にはティッピーが……!? いざ、ご開帳!!

 

「何を期待したんです?」

 

いない!! ……まさかいないなんて思わなかったよ。うん。そんなチノちゃんと一緒に一階へ降りる。まだまだ眠そうなチノちゃんが頭の上をわさわさする。

 

「チノちゃんどうしたの? ティッピーいないよ?」

 

ハッとしたチノちゃん。すぐに恥ずかしいのか顔が紅くなる。なんだか可愛いなぁ。

 

「ティッピーの位置を直すの、クセになっちゃってるんだね」

 

タカヒロさんに見送られて学校へ行く。チノちゃんも同じ方向らしくて、一緒に行けると喜んでいたら……。

 

「では、私こっちです」

「早っ!?」

 

すぐにお別れになってしまった……。一人とぼとぼと街を歩いていると、遠くに見覚えのある二人がいた。

 

「おーい、リゼちゃーん、アンジュちゃーん!」

「ココアちゃーん!」

「目立つからやめろ!」

 

アンジュちゃんは反応してくれたけどリゼちゃんからは怒られちゃったや。二人は私とは違うブレザータイプの制服を着ていて、なんだかお嬢様って感じがしてかっこよかった。ほら、タイが曲がっていましてよ、みたいな感じの。

 

「制服交換してみない?」

「いいね、セーラー服着るの二年ぶりかも!」

「お前ら……自分の学校行けよ」

 

ノリノリのアンジュちゃんだがリゼちゃんに止められてはしかたない。

 

「またお店でねー」

「迷子になるなよ」

 

二人にそう言われて別れ、学校へ向かっていると、

 

「あれ? また会ったね」

 

アーチが特徴的な交差点で二人を見付けてお別れすると、また五分後くらいに今度は階段ばったり会った。

 

「すごーい、また会った」

「ココアちゃん、学校の場所分かる? 迷子になってない?」

「大丈夫だよー」

 

心配そうなアンジュちゃんに見送られて、学校へ向かう。

 

「あれれー、まただー」

「ココアちゃん、ほんとにほんとに大丈夫?」

「わ、わたしは異次元空間に迷い込んだいのか……!?」

 

すっごく心配そうなアンジュちゃんと、なんだか頭の痛そうなリゼちゃんに見送られてまた歩き出す。ちょっと疲れてきちゃったかも。学校って遠いんだなぁ。

 

「うぅ、ちょっと歩き疲れちゃったなあ……」

 

体力はけっこう自信あるんだけどね。立ち止まって呼吸を整えていると、ふっと視界の片隅にウサギの姿が見えた。

 

「これが噂に聞く野良ウサギ……」

 

真っ白なウサギと目が合う。ダメだよ、ここでもふもふしてたら学校に送れちゃう! でも、でもでも……。

 

「はぁ~もふもふきもちいい~」

 

抱きしめたウサギの暖かさに気持ちがゆるむ。身体もゆるんだのかウサギが脱兎の如く逃げ出した! もうちょっと触りたい私は慌てて追いかけた。そしたら、ちょっと広い公園に着いた。

 

「あ、あれは……」




次回、千夜ちゃん登場!
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