エメトセルク先生と透き通った青春   作:無名の古代人

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今回は長めに。

皆さんに支えられてここまで来ました!


1-8 刻む軌跡

00Ⅰ:合宿所・教室

 

「お待たせしました」

「重役出勤、ではないが部長が最後か」

「あうう……朝は苦手で……」

 

当然だろう。

私だって寝不足なんだ。

 

あの後、再び部屋に押し入ってきたヒフミは私の手を借りたいと言い出した。

裏切者のことではないのなら、何かと思えば全員が合格するために今できる事をしたんだと。

そこから始まったヒフミの奮闘を私は基本的には見守り最後の仕上げだけを担当する形となった。

勿論、その間動き回る二つの魂を横目に伺いながら。

それが終わったのはとうに夜半は越えていた。

 

よく頑張っていたぞ、お前は。

 

「さて、そろそろ始めるか」

「はーい♡」

「うん」

 

裸を見られただなんだの会話をしていたのだが、男性の私が立ち入って聞く話でもあるまい。

朝風呂云々は好きにすればいいさ、私も一応入ったしな。

そんなことを考えながらヒフミを見れば、どうも無視できないくらいに髪の毛がはねてしまっている。

アホ毛……というには少し跳ねすぎているのだ。

 

ハァ……。

髪の短い私が言うのもなんだが、それくらいは直してきても良かっただろうに。

 

「ヒフミ、髪の毛を直すならせめて鏡の前に立って一周してから来るべきだ」

「あ、ありがとうございます。少し寝坊してしまって……先生は起きられましたか?」

「別に、慣れてるんでな」

「うーん、私が言うのもおかしい気がしますがちょっと不健康な様な……」

「キヴォトスに来てからは昔と比べて健康的な眠りは出来ていると思うぞ?多分、恐らく」

 

時間を飛ばすための眠りとは違う、生きるという意味での睡眠ならばきちんととっている。

仕事の関係で今回の様にどうしても遅くなってしまう日もあるが、そんなものを毎日続かせる私じゃない。

修羅場の期間だけだ。

事務仕事に追い立てられないように計画を立てて、きちんとさばいて眠る。

それは初歩的なことだ。

 

「ではなくて!みなさん、こちらを注目してください!!」

 

さて、本題だ。

昨日の努力はこの瞬間のためにしたのだ。

さあ、お前の舞台を楽しんで来い。

 

「……今日は補習授業部の合宿、その大切な初日です!私たちは大変な状況で、ともすれば慌ててしまいがちな状況ではありますが……難しく考える必要はありません!一週間後の第二次特別学力試験で合格する、それだけです!」

 

それはそうだ。

第一回と違ってナギサが何らかの手を打つのは目に見えてはいるが、それでも合格さえしてしまえばもうナギサが留めて置ける大義名分は存在しなくなる……最もナギサなら別の手を打ちはするだろうがそれでも反発は必至だろう。

事実、三人ともあくまで同意に近い反応を示す。

 

問題は、私の仕事について。

残り一週間で全員を知り、それぞれの問題を解決した上で、裏切者がいるならいるで改めさせ、いないならいないでその証拠をナギサに突き付ける必要がある。

一定の成果物を作ればよかった、ゲーム開発部とのゲーム作りとは違う。

人と人の関係は数字の上でも、プロット上の話でもない。

如何に私がこいつらを理解し、こいつらが私を知れるかだ。

 

「そこで……今から模擬試験を行います!」

「……模擬試験?」

「なるほど……?」

「きゅ、急に試験!?なんで!?」

 

その反応も予測したことだ。

じゃあ勉強をしよう、となるならば理解はできてもまた試験かと。

散々な点数を取った後に。

 

さて、ここは私が口添えしてやるか。

 

「至極合理的な判断だ。お前たちには時間がなく、出題範囲全てを教えるなど物理的に不可能。ならば、各々の弱点を分析しそれを解消する方が可能性としては高くなる……と言いたいわけだ」

「そういうことです!なので、昨晩こちらを準備してきました!昨年トリニティで行われた試験問題と、その模範解答です!まだ中途半端と言いますか、集められたのは一部だけなのですが……先生も昨日遅くまで手伝ってくださって……第二次特別学力試験を想定した、ちょっとした模擬試験のような形にできました!」

 

ヒフミが最初にこれを言い始めた時には驚かされた。

私がやるかと想定していた計劃をヒフミも同じ考えであったこと、そしてその問題を自分で集め分析すると言うのだから。

だから、私はヒフミの手に乗ったのだ。

皆のためを思ってそれを深夜に提案してきたその心意気に、そして何よりそうしたのはヒフミであるとするために。

 

「私がしたのは、問題作成だけで傾向分析などはヒフミ、お前がしたことだ。さて、この問題だが本番同様に60分の60点満点で合格だ。ヒフミ、解答用紙と問題を配ってやれ」

 

個人的には75点か80点合格にしたい。

そうすればナギサが足切りラインを上げてきた時にも余裕を持てるからだ。

だが、それは現状ヒフミでも不可能。

とりあえずは先に3人をヒフミ水準まで押し上げてから動く方が効率がいい。

 

私の言いつけ通り、ヒフミが全員に配り終わり彼女も席に着いた。

試験開始の合図は任せたという事だろうが……正直前ほど言葉を用意できない。

ここは素直に行くか。

 

「準備はいいな?なら、始めろ!」

 

00Ⅱ:合宿所・教室

 

解いてる側の60分は一瞬だが、見ている側の60分は暇である。

テストに臨む生徒を尻目に他の生徒へモモトークを返すのは少し気が引けたがこれも仕事だ、そう割り切って60分を過ごし続けた。

そして試験が終われば今度は逆に私の方が採点で忙しくなる……事もなくすんなりと終わってしまった。

悲しいことに。

 

「では先生、結果発表をお願いします!」

 

いつも思うが、どうしてかこれがテレビでやっているクイズ番組の様にしか聞こえない。

そんなワクワクする瞬間でもないだろうし、CMに入るわけでもないのだから。

 

「さて、今回は全員の点数を開示する。例外なんてない、今の自分の実力、あるいは己の立ち位置を理解しろ。ではまず、ヒフミ――68点合格、アズサ――33点不合格、コハル――15点不合格、ハナコ――4点不合格……以上だ」

「……そうか」

「……え?」

「あらまぁ」

 

今回はヒフミも動揺しない。

一回目の試験のお陰である程度は想定してたはず、何なら前よりは点数が上がっている。

先は遠いがな。

 

「これが今の私たちの現実です。このままだと、私たちの先に明るい未来はありません……ここからあと一週間、みんなで60点を超えるためには、残りの時間を効率的に使っていかなければならないのです!」

 

念のために言っておくが、この演説に私は一切関与していない。

どれもこれもヒフミが自分で考え、持ちえた才能でやっているのだ。

こいつ将来は、ティーパーティーのホストにでもなっているんじゃないか……そんな未来を思わせるには十分だった。

 

「そこで!まず、コハルちゃんとアズサちゃんがどちらも一年生用試験ですので……私とハナコちゃんが、おふたりの勉強内容をお手伝いします!ハナコちゃん、最近何があったのかは知らないですが、一年生の時の試験では高得点だったんですよね?」

「あら……?えっと、まあそうですね……」

 

ここでハナコを巻き込むと言うのは私ならできない一手だ。

私の場合、あくまで個人個人にあったカリキュラムを考えて動く。その方がそれぞれとの対話も並行して行えるからだ。

だがその場合、一週間と言う期限はネックでどうしても第三回まで引き延ばすことになるだろう。

そうなれば、別の不安がこいつらに芽生えかねない。

 

それに比べたらヒフミの一手は、そうならずに済む。更に言えばハナコは自分自身に対してはどうあってもいいと思っている可能性はあっても、他人に害を及ぼす性格ではないだろう。先日の問答で何となくだが私の中ではそう思うに足る部分を見いだせた。

 

ますますヒフミがいてよかったな。

 

「実はその、一年生の時のハナコちゃんの答案を見つけてしまいまして……それでハナコちゃんの方については後程、今の状態になってしまった原因をしっかりと把握したうえで、私とエメトセルク先生と一緒に解決策を探しましょう!」

「……」

「安心してください、ハナコちゃん!エメトセルク先生ならどんな問題でも最後まで向き合って解決してくれます!」

「おい、確信をもてないようなことを言うな……」

 

ヒフミ相手ならまだしも。

得体のしれない、出会って直ぐの大人に誰が自分の深層を好き好んで見せると言うのか。

それをなんだ、『どんな問題でも最後まで向き合って解決してくれる』だと?

ハナコの顔を見ろ。

笑顔だが、目は笑っていないじゃないか。

踏み込み過ぎだ、ヒフミ。

 

まあ、こうなっては仕方ないのだが。

 

「まだ途中ですが他にも試験を作成中ですので、今日から定期的に模試を行って、進捗具合も確認できればと思っています……これがおそらくは、ベストの選択……頑張りましょう!きっと、頑張ればどうにか、みんなで合格できるはずです……!」

 

お前と言う奴は……。

ああ、厭だ厭だ。

二度目の人生があるなら、あいつみたいな輝きを持つ奴に会えるなんて思っていなかった。

それだけのことを私はしたからな。

なのになんだこれは。

どうして私の第二の人生はこんなにも、眩しい奴が多いんだ。

本当に、本っ当に……。

 

私にはもったいない存在だ。

 

「……うん、了解。指示に従う」

「わ、分かった……」

「ヒフミちゃん……すごいですね。昨晩だけでこんなに準備を……」

「あ、いえいえ、エメトセルク先生も最後の最後まで手伝ってくださったので……」

「なるほど、エメトセルク先生が」

「だから言ってるだろう、私がしたのは問題作成だけだ、と。感謝や凄いと思う気持ちはただ、ヒフミにだけ向けていればいい」

 

私には向けないでくれ。

裏ではお前たちを『裏切者』かもしれないと見ているのだから。

絶対に、感謝など言うんじゃない。

むしろ、恨んでくれた方が百倍マシだ。

 

「それだけではありません、何とご褒美も用意しちゃいました!」

 

そう言いながらヒフミはひと際大きなカバンからゴソゴソと荷物を取り出す。

そして悲しいかな、また奴の虚ろな目と目が合ってしまう。

ハァ……ああ、厭だ本当に厭だ。

 

どうせならスカルマンと目が合いたかったよ。

 

「こちらです!良い成績を出せた方には、この『モモフレンズ』のグッズをプレゼントしちゃいます!」

「モモフレンズ……?」

「……何それ?」

 

……おい。

全然流行ってないじゃないか!

あれほど私に押してきたわりに知名度がない。

どれだけ私が見たと思ってる。

スカルマンやMR.ニコライならばいい、興味深い内容も多い。

『善悪の彼方』などはその代表だろう。

だが、ペロロ。これだけはダメだ。

水晶公の召喚でこの着ぐるみを着た『稀なるつわもの』が混じっていたらと思うと寒気がする。

 

「あ、あれ……?最近流行りの、あの『モモフレンズ』ですが……もしかして、ご存知ないですか……?先生でもご存知なのに!」

「おい!私でも、とはなんだ、でもとは」

 

お前が私に教えたんだろう!

ペロロのことなんて知りたくもなかったんだ、私は!!

 

「初めて見ましたね……いえ、どこかでちらっと見た気も……?」

「えぇっ!?」

「何これ、変なの……豚?それともカバ……?」

「ち、違います!ペロロ様は鳥です!見てください、この立派な羽!そして凛々しいくちばし!」

「……目が怖い。それに、名前もなんか卑猥だし……」

 

いや、名前に関してはコハルが過敏なだけだろう。

それ以外は同意だ。

目があまりにも悍ましい。

 

ヒュトロダエウスなら、なんと判じるんだろうか。

悪乗りするような気がしないでもない。

 

「えぇっ……!?た、確かにそう仰る方も一部にはいますけど……よ、よく見てください。じっくり見てると何だか可愛く――」

「あ、思い出しました。そういえばヒフミちゃんのカバンや、スマホケースがそのキャラクターでしたね。たしか、舌を出して涎を垂らしながら、もう許して……っ!と泣き叫ぶキャラクターだったとか……?」

「え、いえっ、後半部分は色々と違いますよ!?」

「……わ、私は要らない」

 

ペロロをあげると言われて喜ぶ奴の方が少ないだろう。

が、コハルも早計すぎやしないかと思う。

それ以外のキャラクターなら別に悍ましくもないきちんとした可愛らしいキャラクターと言えるだろう。

いや、別に私がそう思ってると言うわけではなくて客観的な意見だが。

 

「……か。可愛い……!!!」

「……なんだと?」

「……あら?」

「か、可愛すぎる……!何だこれは、この丸くてフワフワした生物は……!!この目、表情が読めない……何を考えているのか全く分からない……!」

 

本気で言っているのか?

理解できない、この悍ましい鳥の何処が可愛いすぎるんだ?

表情が読めないのだけは同意するが。

もう正直、何も言えない。

独特な感性というのはそういうものだ、そう思おう。

 

「さすがはアズサちゃん、ペロロ様の可愛さに気付いてくれたんですね!そうです!そういうところが可愛いんです!」

「うそぉ……!?」

「こ、こっちは?この長いのは?イモリ……いや、キリン?何だかクビに巻いたら温かそうな……!」

 

もうついては行けない。

その後も暫く続くヒフミとアズサの……『賛否を呼ぶ』議論を聞き流しつつ、私もまた何か賞品でも用意してみるかと思案を巡らす。

可愛い系のものならば幾つか候補があり、それくらいならクラフトチェンバーないし創造魔法でどうとでもなる。

何?私の人形?

あんな物好きが作って、物好きだけが手に入れそうなものなど誰が欲しがると思う。

 

やはりファットキャットか。

ジャイアントビーバーでも文句は出ないだろう……その実態を知らなければ。

いや、むしろあれこそペロロ枠か。

ペロロよりはまだ見た目は可愛らしい、目は……さもありなん。

 

「……やむを得ない、全力を出すとしよう」

 

どうも、向こう側でも折り合いがついたらしい。

ペロロでやる気を出すのは理解に苦しむのだがな。

まあ、悪いことではない。

 

「良いモチベーション管理だ、ヒフミ。約束しよう。必ずや任務を果たして、あの不思議でふわふわした動物を手にしてみせる!」

「は、はいっ!ファイトです!」

 

えへへと満面の笑みで微笑むヒフミを見て、まあいいかと私の中で決着を付けることにした。

もう何も言うまい……しばらくは。

 

00Ⅲ:合宿所・教室

 

太陽は落ち月が照らす夜になっても容赦はしなかった。

だからこそ、未だ教室に残り各々が勉強を続けている。

興味深く観察をしていたが、なんだかんだ言いつつも全員が休憩を取りながらも懸命に勉強する姿勢は取り続けていた。

私?

己の中で、現状の時点での『裏切者』への結論を付けた。

 

疑いたくもない、きっと事情がある。

それくらい痛いほど分かっている。

だからこそ、決めるんだ。

救う為に。

お前のその白い魂を信じるために。

もしかしたら居る本当の裏切者を見つけるために。

 

「コハル、質問」

 

暫く続いた静寂をアズサが破る。

他の奴なら私も反応しなかっただろう。

渦中の奴が声を出したせいで、思わず私も顔を上げアズサを見る。

 

「うん、え?私?私に!?」

「そう、コハルに。今同じところを勉強しているはずだ。この問題なんだけど……」

「う、うん……。あ、これ知ってる!これはたしかこうやって、下の所と90度になるように、線を引いて……そうすると、この三角形とこの三角形が一緒。分かった?」

「……なるほど、そういうことか」

 

コハルも点数には反映されていないが、理解しているところを誰かに言語化することができる。

つまり、まるっきしのバカではない。

あとは、理解の範囲を広げていくことだ。

そうすれば、点も上がる。

そこが難しいんだがな。

 

「助かった。これは確かに、正義実現委員会のエリートというのも頷ける」

「……!?そ、そうよ!エリートだもの!!……も、もし何かまた分からなかったら、私に聞いても良いから。アズサはその、特別に」

 

存外簡単な奴だ。

良い笑顔も出来るんじゃないか。

それにしてもアズサはこういう人との関わりが上手い。

本当にな。

 

「ありがとう、助かる」

「あらあら……さすが裸の付き合いをしただけはあると言いますか、もう深いところまで入った仲なのですね……♡」

「ちょっ、何言ってんの!?そういうアレじゃないから!?」

「うん?ハナコも身体を洗って欲しいのか?」

「あ、あの、うぅ……」

 

まあここは多めに見るか。

脱線が長引くようなら問題だが、交流の範囲だ。

いちいち目くじらを立てるほどの事じゃない。

私が入れる話題でもないがな……。

 

「あ、コハル。もう一つ聞きたい」

「ん?この問題は、えっと……」

「コハルも知らない問題か?」

「うーんと、これ、たしか参考書で見たような……。ちょ、ちょっと待って」

 

確か持ってきてたはずだと言いながら小さなカバンを漁り始める。

そのカバンに一体どれだけの荷物を詰め込んでいるのか、と聞きたいものだが。

私なんて見て見ろ、あまりにも身軽だぞ。

 

「んしょっ」

 

そういって取り出したのは、どう見ても参考書ではない。

なんなら、勉強の場には持ってくるべきではないし持ち歩くべきではない。

所謂、そういう本だ。

 

「この参考書に乗ってるのか?」

 

余りにも純粋すぎるアズサ以外はもうそれが何かは理解している。

どうするんだ、この空気。

 

「うん、この参考――あれ?」

「エッチな本ですねぇ」

「うわあぁぁぁっ!?な、なんでっ!?」

 

なんで?

そんなのは私が聞きたいぞ。

どうみても、お前の年齢では持っていてはいけない本だろう。

 

「コハルちゃん、それエッチな本ですよね?まあある意味参考書かもしれませんが。隠しても無駄です、『R18』ってバッチリ書いてありましたよ?」

「ち、違う!見間違い!とにかく違うから!絶対に違う!!」

「私の目は誤魔化せませんよ、確実にアレなことをする本でした。それも結構ハードな……トリニティでも、いえ、キヴォトスでもなかなか見ることができないレベルの内容とお見受けしました。きっと肌と肌とがこすれ合い、敏感な部分を擦り合わせ、矯正が飛び交い理性が飛び去るような……!」

 

やめてくれ。

頭が痛くなってくる。

ただでさえ、寝不足で辛い挙句に昼寝も出来てないんだ。

そんな中でどうでもいい情報の暴力は効く。

 

「どうしてそのような本を持ってるのですか?確か校則でも禁止されていたと思いますが……?」

「い、いや、そのっ……こ、これはほんとに私のじゃなくて、えっと……」

「でもそれ、コハルちゃんのカバンから出てきましたよね?それに合宿所まで持ってくるなんて……お気に入りなのですか?そうですか、あの真面目なコハルちゃんが、エッチな本を……」

 

言い過ぎだろう。

おそらくもう少しすれば噴火してしまうのは火を見るより明らかだ。

コハルはまだハナコに懐いてはいない、それどころか警戒さえしているのだ。

その距離感を見間違えば……。

まあ、そんな本を持ち込んでるコハルもコハルだがな。

 

「……いえ。なるほど、そうですね。考えてみたらそんなに変なことでもありませんね?予行演習もバッチリ……つまり、合宿のために必要なものなんですよね、コハルちゃん♡」

「こっ、これは違うんだってばああぁぁぁぁっ!!」

 

絶叫にも近い叫び声が教室に木霊し、コハルが涙を流し始める。

これ以上は看過できんな。

こんなことで空中分解などされても困る。

 

「いい加減にしろ」

 

我ながら随分と低く冷たい声が出せたものだと思う。

久しぶりだよ、こんな声を出すのは。

アーモロート以来か。

 

「……!」

「え、エメトセルク先生……」

 

場の空気が一変してしまう。

アズサに至ってはまるで敵にでも出会ってしまったかのように警戒を開始するレベルだ。

まあ、仕方ない。

 

「お前たちはここに何をしに来たんだ?猥談でもしに来たのか?多少なら目を瞑ろう、交流をするなとは言わない。それで?相手を泣かせるまでやるのが『交流』なのか?」

「いえ、そういうわけでは……」

「……なら、相手の顔を見てやめておくべきだったな」

「そうですね……コハルちゃん、本当にごめんなさい……お話が合うかと思ったのですが……」

 

ハナコに言うのはこれくらいで良いだろう。

距離の間違いくらいは誰にでもあるからな、そんなものだろう。

ハァ……まさか毎日この調子になるとは言わないだろうな?

 

「えっと、コハルちゃん……。その、正義実現委員会としての活動中に差し押さえた品を、つい入れたままにしてしまった……とか、そういう感じなんですよね?」

「……うん。私、押収品の管理とか、してたから……これは、本当にその時のやつで……」

「なるほど。そういえば、トリニティの古書館の地下には何やら、禁書がたくさん積まれているという噂も聞きましたし……正義実現委員会がそういったものも含めて、色々と差し押さえているとしても何か不思議ではありませんね」

「と、なれば押収品は返しておくべきだな。このまま持っていても面倒事を呼ぶだけだろう」

「た、確かに……ずっと忘れてたけど……」

「先生の言う通り、騒ぎになる前に返しに行った方が良いかもしれませんね……」

「今のうちにこっそり行って、バレないように正義実現委員会のところに戻してくれば大丈夫じゃないですか?」

「え、今?」

 

一理ある。

処分は不味いからやはり返すしかなく、それは早ければ早い程いい。

今回のやり取りで分かる。

ただただ面倒事を呼ぶ禁書だ。

 

「なら、私と行けば問題ないだろう。責任者として不足はないはずだ」

「せ、先生が?」

「……そうですね。エメトセルク先生が一緒であれば、万が一ハスミさん辺りにバレたとしてもそこまで怒られないでしょうし……」

「私が出て行ったからと言って、サボるなよ?」

 

怒りはしないだろう。

逆にハスミが困るはずだ、どうして私まで来たのかと。

それにコハルと話す機会にもなるしな。

 

「ところでコハルちゃん、それはそれとして、もし他にもお勧めがあればぜひ♡」

「う、うるさいっ、バカっ!!」

「ハァ……」

 

前途多難だな。

私のため息はあと何度出るのだろうか。

 

00Ⅳ

 

「……その、い、言っておくけど、こればっかりは本当に間違いだから!」

 

道中、突然コハルから先ほどの件の言い訳が飛び出した。

大方、沈黙に耐えかねたか本当に今回ばかりは違うと釈明したかったのか。

或いはその両方か。

 

「そうか」

「いつものはちゃんと隠……じゃなくて、あんまり持ち歩いたりしないし……」

 

やはり、そういうものを持っているのは事実なのだろう。

別にそれを咎めるつもりは……いや、対象年齢外なのだから咎めるべきか?

いや、いいだろう一個人の趣味にまで口を出すのは得策ではない。

銀行強盗でもないかぎり。

 

「なら、次はしくじらないようにしておけよ」

「!?!?な、何言ってるの!?それ、バレなきゃ持ってても良いって言ってるのと同じじゃん!?」

「だからそう言ってるんだろ……」

「せ、先生なんでしょ!?何考えてるの!?エッチなのはダメ!死刑!!」

「なら真っ先にお前が死刑じゃないか……」

「え、や、ちがっ……!?わ、私は、その……」

「別にお前が何に興味を持とうが、それが他人に害を成すものでなければいいんじゃないか?」

「で、でも、先生で大人なんだし…!」

「こっちが玉虫色の回答をしているということは、そういうことだ」

「……!?なっ、何それ!大人の余裕ってわけ!?」

 

どうしろというんだ。

こっちが趣味を認めたら認めたで口答えし、なら同罪と言えば言葉に詰まり自分は違うという。

 

『なら、ワタシたちは同罪だね』

 

なんて、ヒュトロダエウスの様には言えないのが私だ。

 

「ハァ……いいか、コハル。世の中に『絶対的な正義』なんてものはない。それが例え、ルールや法律であったとしても」

「え……?」

「正義の反対は悪ではない。相手にも信じる正義があることが殆どだ。とすれば、正義の反対は正義であり、正義を謳うものもまた敵からすれば悪……つまり、双方が悪とも言える」

「……なんだか、む、難しい」

「お前の人生は長い。だから、お前の中での正義を見つけて行けばいい。どんなものが好きで、嫌いだろうと決して砕けない、砕かれない想いを持てばいいだけだ」

「……砕けない、砕かれない想い」

「そうだな、今のお前に贈る言葉としては――コハルはコハルなんだから縛られるな、だろうな」

 

いつかきっとコハルは壁にぶつかる。

一体どれが正義なのか分からない、信じたものが揺らいでしまう……そんな瞬間が。

それはきっと、誰にでも訪れるもの。

ならばこそ、己はしっかりと持つべきだ。

そうしてこそ、人は人であれる。

 

「分かったような……分からないような……」

「まあ、難しい話だからな」

「うん、でも……。先生が私の事を考えてくれてるってこと、見かけより怖くないってことは少しだけ分かった……」

「なら、いいんじゃないか?」

「じゃ、じゃあっ!お返しに、ひとつ私の秘密を教えてあげる!」

「お前の秘密?」

 

そういう本が好きです、も十分な秘密だろうに。

それ以上に何があると言うのか。

 

「実は、私……補習授業部が上手く回ってるかを監視するための、スパイなの!」

「……スパイ?」

 

おいおい。

只でさえ面倒な『裏切者』問題があってそれに対する推論を確立させた私に対してこれか。

まあ、元々組織に属するものだしこれくらいはな。

随分とおちゃめなスパイだが。

 

「つまり、秘密のミッションを遂行中の身ってこと。だから今は私がバカみたいに見えてるかもしれないけど、これも全部フェイクってわけ!」

「何とも首を縦に振り辛いが……で、誰がお前に?」

「う、えっと……だ、誰って、その……んと……は、ハスミ先輩!」

 

どう見ても張ったりの類だろう。

もし本当ならもう少しスムーズに答えるべきだし、何なら別の秘密を用意しておくべきだ。

それにバカみたいだと?

押収品をカバンに入れたまま持ってきて、本気で焦るのはどうみても本物だろ……。

 

「そう!ハスミ先輩はトリニティの中でもすっごく強くて、正義実現委員会の副委員長だし!」

「それで?」

「あ、あと、そう!つ、ツルギ委員長だっているんだから!」

「お前がハスミをとても尊敬していることは分かった」

「つ、ツルギ先輩だってその、えっと、委員長だし……そう、何でもできるの!ぶ、文武両道……?だから!多分!何回かしか会ったことないけど……と、とにかくすごいの!」

「……」

 

ツルギが不憫だ。

多分とまで言われたらおしまいだ。

それだけ、ハスミへの想いが強い裏返しだろうが。

 

「だから、そういうこと。私は別に、本当に勉強ができなくて補習授業部に入ったわけじゃないってこと、覚えといて!私はスパイとして大事な任務を任されてる、エリートなんだから!」

「……まあ勉学については置いておくとして。教えて良いのか?お前個人の秘密ではないだろうこれは」

「せ、先生が生徒の秘密をやたらに言いふらしたりしたいでしょ!?しないよね!?」

「まあ、そうだな」

「じゃ、じゃあ大丈夫!」

 

どうにも、本当に賢いなんてのは有り得ないだろう。

まあ、こういう奴だから『裏切者』候補から早々に除外したわけだが……。

そう思いながらも、私たちは正義実現委員会の押収品管理室へとたどり着き、そうそうに任務を果たした。

 

「……うん、これで良しとりあえず一安心――」

「……コハル?」

「は、ハスミ先輩!?」

 

誰にも見つからずなんてのはやはり不可能なのだ。

あいつや私なら簡単にできたとしても。

 

「それに、エメトセルク先生まで……?たしか合宿で別館にいると聞いたのですが、どうかしましたか?成績が良くなるまで、ここへは出入り禁止になっているはずですが……」

「そ、その、違うんです、えっと……」

「授業に使う書籍を探しに来たのもあるし、コハルのやる気を引き出すために空気くらいは味合わせてやってもいいだろう?」

 

我ながらうまい誤魔化しだ。

褒めてやりたいくらいスラスラと嘘を並び立てて。

まあ、空気の件に関しては正直ではある。

嘘にほんの一握りの真実――よく言ったものだ。

 

「なるほど、そういう事でしたら仕方ありませんね」

「は、はい……」

「ですが、ある意味ちょうどよかったです。コハルにあらためて伝えておきたいこともありましたし……」

「え?わ、私ですか……?」

「先生、申し訳ないのですが……」

「いいだろう。せっかくだし、水入らずで話せばいい」

 

何を話すにせよ、だ。

聞き耳を立てたり、気配を完全に消して入ってもいいがそこまでする必要もないだろう。

まあ、本来なら疑うべきなのだが止める方が不自然だ。

 

「……すみません、ありがとうございます」

 

はいはい、と手を振りながら早々に隣の部屋にまで退散したまでは良かったが、何というかだな。

声は駄々洩れなのだ。

 

『本来の……を……ないで……」

『でも……には……無理……」

『それではダメなんです!』

 

耳栓でもすればいいのか、私は。

というかだな、お前たちもう少しなんとかしろよ。

隣の部屋に居ることくらいわかるだろ!

ハァ……これでスパイねぇ……

 

『……先生を……を……です……』

『……はい……ます』

 

私の事か?

なんだ、私を騙してみようとかの可愛らしい悪だくみか?

まあ、ハスミに限ってはないだろう。

冷静に見えて存外直情的というかなんというか。

 

「お、おまたせ……先生、帰らないの?」

 

結局、その後すぐにコハルが迎えに来たわけだが……

まあ、なんだかんだ言って気になりはするのだ。

 

「平気か?」

「え、う、うん?別に、大丈夫だけど……?」

「……そうか」

 

厭でも聞こえてくるその声からはコハル自身少しいやそうな声ではあったのだが、平気というならいいだろう。

頭の片隅には常に残して動くのだから、な

 

00Ⅴ

 

結局、あの後は特に他愛もない会話をしながら戻り、全員が風呂に入った後の雑談状態の場に私も混ざることにした。

私も入りたいんだがな?

 

なんだかんだ和気あいあいとした猥談とかしたその場の空気を変えたのはハナコの何気ない一言から。

 

「……その『真実』かもしれない何かは、どうすれば証明できるのでしょう?証明できない真実ほど無力なものは無い……そう思いませんか?」

「な、何言ってるのかわからない……け、結局どういうこと!?」

 

証明できない真実ほど無力なものは無い。

確かにそうかもな。

無実の証明もまたしかり。

しかし、真実とは常にそういうものだ。

証明できれば善ではない。

 

「……なるほど、五つ目のあれか」

「……!」

「五つ目……?えっと、アズサちゃん、何のお話ですか……?」

「ただの聞いた話だけど……キヴォトスに昔から伝わる七つの古則。確か、その内の五つ目だったはず。『楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか』……そんな感じだった気がする。残りは知らないけれど」

 

ジェリコの古則、だったな。

なぞかけのようなもの、もしくは己の中で答を持てるかどうか。

 

「つまり、誰も証明できない楽園は存在し得るのか……そういう禅問答みたいなものだったと記憶してる」

「アズサちゃん、どうしてそれを……その話を知ってるのは……もしかしてアズサちゃん、セイアちゃんにあったことがあるんですか……!?」

 

セイア。

入院中と言っていたが……それが真実かなどわからない。

どうみても軽症ではなく公にできないほど。

場合によっては……。

 

しかし、アズサが面識があるとすれば私の想定が外れることになるな。

アズサを入れたのはミカだろうと考えていた。

セイアがどういう人物かは知らないが、まがいなりにも前ホスト。

ナギサが把握していない筈はないのだが……。

 

「……分からない。この話はただ、どこかで聞いた記憶があるだけで……」

「……」

 

誤魔化したか。

面識はありそうだが、それがどうしたという話だ。

あろうとなかろうと、変わらないだろう。

 

「そうでしたか……そういえばアズサちゃんは転校生、でしたね……Vanitas Vanitatum……ということは……」

 

ハナコの反応からは、アズサの元の学校を知っている節。

しかし、その表情を見るにいい学校ではない。

当然だろう、そんな言葉を使うような場所、良いはずがない。

 

「……いえ、何でもありません。もう遅い時間ですし、そろそろ寝た方がよさそうですね」

「……エメトセルク先生」

「なんだ、アズサ」

「プールサイドで全ては虚しくないと言えた先生なら、『楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか』をどう答えるの?」

「……ほう」

 

わざわざ己からその話題を続けた。

アズサの目からはあくまで私への関心があるのみ。

さて、どう答えるか。

 

「むしろ、先生なら答えを持ってると私は思う」

「随分と高く評価されてるみたいだな」

「なぜだろう、エメトセルク先生はなんでも知っている様に思えてしまう」

「それはわかります。エメトセルク先生の言葉はいつも不思議とすんなり聞こえてしまうというか……外見的にはどう見てもお若いと思うのですが……」

 

最近また、外見の話が増えてきたと思う。

いや、おじさんじゃないだけいいんだが。

 

「悪いが、答えなんてしらない」

「エメトセルク先生でもか?」

「私の中での答えならある。だが、これは万人の答え足りえない。それはきっと、アズサお前自身が見つけだすものだ」

「私自身で……か」

「だがそれでもあえて私から何か言うならば……『何が楽園か』と言う目線を持ってみる事だ」

「『何が楽園か』?」

「アズサにとっての楽園、ヒフミにとっての楽園、ハナコにとっての楽園、コハルにとっての楽園。そう解釈をしてみれば存外面白いかもな」

「他の人の楽園……先生にもある?」

「……あった、さ」

 

ああ、あったとも。

そして、今はない。

私の愛した楽園は今ではない。

 

故に、戦えた。

 

「『あった』?」

「……さて、ハナコの言う通り今日はもう遅い。お前たちもとっとと寝ろ」

 

話過ぎたな。

その輝きを持つお前はきっと答えに辿り着く。

その時に、語ろうじゃないか。

 

――――

――

 

「……先生」

 

夜も更けた頃。

二日連続、夜更かしして私の部屋を尋ねるヒフミがいた。

 

「なんだ。楽園の話ならもうしないぞ」

「ち、違います。ハナコちゃんのことです」

「ハナコがどうした」

「……模範解答を集めている最中に、なぜか束になって保管されていたんです。珍しいことだから保管されていたのか、その理由は分かりませんが……。昨年の試験、一年生から三年生までのすべての試験における解答用紙が、まとまってました」

「それらすべてをハナコがした、と?」

「……はい、ハナコちゃんでした」

 

やはり、天才だったのだろう。

故に、壊れた。

生き辛いのだ、天才は。

孤独で、いやな期待まで背負う羽目になるから。

 

「ハナコちゃんは去年の一年生の時点で、三年生の秀才クラスでも難しいとされる過程を含めて『すべての試験』で満点を出しています……完膚なきまでの秀才、と言えるレベルです……」

「つまり、二年生から分からなくなったわけではない、わざと落ちている」

「……やっぱり、先生は分かってたんですね」

「まあ、そういう奴も見たことがあるからな」

 

一人や二人じゃない。

自分からそうなった奴、私が壊した奴、私たちが利用した奴……数知れず。

……だからどうしていいか分からないんだよ、私も。

分かるさ、その状態くらい。

で、利用してきた側がどうしてやれと?

言葉で伝わるのか?

ホシノとは違う形で殻にこもっている奴を相手に。

 

「ハナコちゃん……どうして……」

「結局、今のお前の言葉が全てさ」

「どういうことですか?」

「そんなに賢いのにどうしてワザと落ちるんだ、それは結局お前の視点……つまり大多数の視点だ」

「大多数の視点……」

「私も思う。優れた才能があるのなら、人のため、世界のため、星のために尽くすべきだ。それは人として誇るべきことなのだからと」

「……」

「だが、同時にこうも思う。自分が本来望んでいないものを背負わされると思うと、厭で厭で仕方がない……腹の底からうんざりする……ともな」

「……でも、先生は背負ったんですよね」

「どうしてそう思う?」

「さっきは濁しましたけど、先生の言葉がすんなりと入ってくるのはきっと先生の体験したことの話だからじゃないかと思うんです。……先生は自分の過去を全て話してはくれませんけど、こうしてやんわりとそれでも私たちが聞きやすい様に話しているんだって」

「……」

 

ヒフミがもしあの時の私の傍に居たならば未来は変わったのだろうか。

いや、こいつならそれでも自分の答えを見つけ出すだろう。

私の目的も尊重こそすれ、肯定まではしないはずだ。

 

だがそれでも、ヒフミが居たならば『なりそこない』と失望することも無かったのかもしれない……最近、ふと思う様になった。

 

「ですから、ハナコちゃんの事は先生だけじゃなくて、私も手伝いたいんです。エメトセルク先生一人だと、先生の事が心配ですから」

「……私のこと?」

「だって、先生は自分とは決定的に違う、自分ならそれすらも背負ったけどそうじゃなかったかもしれないハナコちゃんも含めて救うって言ってました。それはきっと大変なことだから……」

「……生意気な奴だ」

「それに、元から『共犯』じゃないですか」

 

生意気そうに笑うヒフミを見て、思う。

やはりこの世界にはきっと『善き人』が多いのだと。




エメトセルクがどんどんとヒフミの輝きにやられはじめてますが、それはそれとして本人の心も心配になる今日この頃。

多分、一番エメトセルクがどう接して良いのかわからないのはハナコだろうと思ってます。
エメトセルクも天才です、こと魔法において。
そして、彼はあらゆる期待と想いを背負った存在。
だから、投げ出すのは嫌い。だけど、気持ちは痛いほど分かる。
ヒカセンならきっとストレートに行けるんでしょうけどね。

そして、次回はエメトセルクと絡ませたい生徒の一人との会話です。
お待ちください!

弊ヒカセン像について(選択肢や行動、人物像)

  • 出しても良き
  • ダメ!死刑!
  • 良いが、幾つかの選択肢を混ぜて欲しい
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