人理保証機関カルデア 英霊召喚第二成功例ー時計頭   作:無頼Doボデド

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リンバス6章良かった。アクアマリーは未だく、へならず。
展開が思いつけども筆の進まぬ悲しみなり。
てことで駄作の続きならん。
次でE.G.Oを出したきとおもへど、些か忙しき故遅くならん。


微小特異点X 暗い街

「…………おい、おい!!」

〈うわっ!!〉

胸ぐらを掴まれて揺さぶられる衝撃で目が覚めた。

どうやら気を失っていたようだ。

私を乱雑に起こしたのはー

 

「これは、お前がやったのか?」

〈カドック!?〉

 

先ほど確かに死んだように見えたカドックが、ピンピンして立っていた。

顔色こそ良くは無いが、至って平常そうに見える。

慌てて起きあがろうとして床を触ると、土のような感触を感じる。

周りを見渡してみると、

燃えているのは同じだがどう見ても室内ではなく街中だ。

 

〈待てよ、ここは一体何処なんだ?〉

「!? 待て、お前、喋れたのか!?」

〈君は本当に蘇ったんだね!?というか私の言葉も通じているの!?〉

「貴方が生き返らせたいと願った人は全員生き返りましたよ、ダンテ。」

〈そして貴方は誰なの!?〉

「待て、お前今誰と話してる?」

〈ちょっと、一旦ストップ、ゆっくり話すから一旦みんな落ち着こう!!〉

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「つまり、僕たちを助けようとしたら急に誰かの声が聞こえ出して、

 その声に従って色々したらよく分からない鎖が僕らに向かっていって、

 あんたの激痛と引き換えに僕ら全員が蘇ったと。」

〈そう、そうなんだよ! 分かってくれてありがとう。〉

「はぁ。・・・正気かお前?」

〈なんで!?〉

 

なんで助けたのに暴言を吐かれるんだ!?

 

「死人がそんな簡単に蘇るとか聞いたこともないんだが?

 いくらサーヴァントとはいえ、そんなぶっ飛んだ・・・

 いや、それくらい出来るからこそのサーヴァントか。

 というか本当に僕たちは死んでたのか?

 実際はギリギリまだ生きてて治療系の宝具で助かったとかの方が、

 まだ理解できるんだが。

 そもそもその誰かは誰なんだ?」

 

どうやら私は凄いらしい。

記憶は失ってるし、さっきのをすると信じられないくらいの激痛が走るし、

サーヴァントというものがどういうものなのかすらあまり知らないけれど。

 

〈それで、ここは何処なんだ? というか生き返った他の皆は何処にいるんだ?〉

「・・・ここは多分、特異点だ。カルデアスで最初に観測された人類史の異常。

 冬木っていうニホンの都市だ。」

〈カルデアス?とく、い点?フユキ?〉

「ああそうか、そういう説明とか受けれてないのか。

 カルデアスは簡単に言うと100年後の人類社会が継続してるかどうか、

 それを確認できる装置だ。

 100年後まで続いてるってことはその未来までに問題は起きてない、

 という理論で世界の安全を保証する装置。

 だが、今までは保証されてきたこの星の未来が半年前、唐突に見えなくなった。

 それまで特に翳りが見えなかった文明が、一夜にして滅ぶなんてあり得る訳がない。

 何が原因でこうなったのかを確かめる為に僕らは歴史を1から再確認した。

 その結果、過去のある一点一時期にに異常があった。

 それこそがこの特異点F、冬木であって、僕たちはそれを解決する為にここにきた訳だ。」

〈ごめん、あんまり理解はしきれないかな。〉

「別に良いさ。今はそこまで重要じゃない。」

〈私はなんでここに連れてこられたんだ?〉

「分からない。本来は連れてくるはずじゃなかったが・・・」

(というかなんで僕たちはレイシフトできているんだ?

 間違いなく僕らは爆発で吹き飛ばされたせいで、

 コフィンの中に入れてはいなかったのに。)

「まあ、爆発とかも合わせて本来の計画と大分違う展開になってる。

 ひとまず頼りになりそうな人を探そう。

 Aチームのみんなは恐らく何処か近くに居るはずだ。

 多分変な環境でのレイシフトのせいで出口が多少ズレたんだろう。」

〈了解!〉

まだ良く分からないが、取り敢えずAチーム?の皆を探すとしよう。

 

「というか喋れるようになったなら先に一つ聞きたいことがあるんだが。」

〈何なの?〉

「お前の真名は何なんだ?」

〈私の、真名?〉

「ああ、真名、つまり名前だ。

 僕からの呼び方を決めたいだけだから、言いにくかったらクラスでも良い。」

〈私の名前、名前はーーー〉

 

何だっけ。マズイ、思い出せない。

自分の名前を思い出せないだなんて、私の記憶は一体どうなってるんだ!?

 

「ダンテですよ、管理人。」

ありがとう誰か知らない人!

〈そう、私の名前はダンテっていうらしい。〉

「らしいって何だらしいって。それにしても[ダンテ]か。」

 

(ダンテ。有名どころは[神曲]の作者兼主人公だったか。

 案内人ヴェルギリウスに連れられて地獄、煉獄を越え、

 天国を登ってベアトリーチェに会いにいったという。

 話してる[誰か]はベアトリーチェか。

 だがそのダンテがなぜ時計頭をつけている?

 別人が嘘をついているか、でも時計頭の英霊とか聞いたことないぞ。

 そもそもそんな嘘をつく必要があるか?

 落ち着けカドック。今すべきことは何だ?

 色々気になることはあるが、それよりもアイツらを探すのが先だろ。)

「取り敢えずダンテ。

 今は他のAチームを探したいんだが、手伝ってもらっても良いか?」

〈分かった。取り敢えず二手にでも−〉

 

瞬間、からりからりと軽い音が後ろで鳴る。

近づいてくるその音に、瓦礫でも崩れたかと思って振り返ると・・・

 

〈歩く骸骨!?〉

「スケルトン、いや竜牙兵か!?

 特異点にはこういう連中もいるのか!」

 

慌てて後ろに仰け反った私の前を、鋭い剣が通り過ぎる。

速度はあんまり早く無さそうだが、武器を持っているのがマズイ。

〈カドック、ここは一旦逃げー〉

「ガンド!」

 

放たれた光の球が骸骨の足を砕く。

足を砕かれた骸骨は這いずって動くが碌に進めてはいない。

「これで一先ずは大丈夫だろう。

 危険があることが分かったから二人でーー、どうした?」

〈君、あんな凄いことできるの!?〉

「・・・・・・ガンドのことか?

 あんなのまともな魔術師だったら誰でもできるぞ。

 キリシュタリアとかなら一撃であんな骸骨壊せる。」

〈魔術師って凄いな・・・〉

「魔術師・・・そうだ、霊脈地に行くぞ。」

〈霊脈地?〉

「あー、つまり、Aチームのみんなが集まりそうな場所があるんだ。

 魔術師なら誰でも分かるから、多分そこに皆いるはずだ。」

〈おー!じゃあカドックも分かるんだね。〉

「ああ、取り敢えず付いてきてくれ。」

 

そして私達は、燃え盛る街の中へと進み出した。

 

 

〈ところで。〉

「なんだ?」

〈後ろからカラカラ音がしない?〉

「おいおい、さっきあの竜牙兵は倒して〜」

 

ガシャリ、ガシャリ。

 

〈なんか、30体ぐらい見えるんだけど。〉

「まともにやり合うのは僕らじゃ無理だな。」

「〈よし!〉」

 

 

「〈逃げるぞー!!〉」

 

ガシャンガシャンガシャンガシャン!!!




ダヴィンチちゃんによる調査レポート。

まず、このサーヴァントの時計の分析だけど無理だ。
細かい確認は、魔力系の観測でも物質的な確認でも出来ないね。
針と鐘の音が不規則に鳴るところから見るに、これが言語なのかな?
まだ実験が足りないから、言葉の解読には時間がかかりそう。
指示はしっかり聞いてくれるから
言葉は理解して意思も持ってそうだけど・・・
いかに私が万能の天才とはいえ、流石に解析にはまだまだかかるね。

戦闘能力は無さそう。軽く腕相撲でもしてみたけど、余裕で勝てるね。
雑に言うなら一般人と同レベル、ってところだ。
体力とかについてのテストはまだできてないよ。
視力とかは、頭は時計でもある程度物は見えているね。
目の前の壁とかや接近物とかには明確に反応を示してる。

知能レベルはまだ時間が足りないね。
最低でもヒト並みの知能は持ってる。
ただ、言語が分からないから詳しいラインは分からない。
スキルとかも未だに分からないけど、
この時計は宝具か何かだと思った方が良さそう。
確か召喚直後は普通の頭だったんだっけ?
そこら辺のデータが吹っ飛んでるとは聞いたけど。
これも今のところどうしようもないかな。

それともう一つ。このサーヴァントだけど霊基グラフに乗らない。
だからクラスも分からなければ真名すら分からない。
力の無さからキャスターとかだと思うけどね。
そもそも円卓の盾で呼ばれそうな人に、時計頭の伝承なんてないんだけどな〜。
一応、特異点探索に彼は同行させてみて欲しい。
勿論クリプターの誰かに付き添ってもらってね。
何かに反応を示すかもしれないし、
運が良ければ言葉を話すようになるかもしれない。
とにかく色々試すべきだね。

ドクターからの返信。

完全に無害かどうかが分かりきってない彼を、
この大事なレイシフトに付き合わせることには反対かな。
ただ、レイシフトの様子を見させる位なら、良い刺激になるかもしれない。
所長に少し頼んでみるよ。
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