推敲は禄にされてないのでガバい文章だけど許してね
おっす、おらバートン(某アニメ風) ワシントン州在住のアメリカ人さ。
ワシントンはワシントンでも首都ワシントンDCと違うから、その点よろしくな。アメリカ人でも間違える奴が多くて困るぜ。
俺は所謂ふつーのアメリカ人で、このワシントン州で生まれ、小学校、中学校、高校を卒業し今大学生。
大多数のアメリカ人は生まれた州から出ないもんさ。俺も他の州は名前しかしらない。まあ一応カルフォルニアに行った事あるくらいかな?
そんな俺でも、ちょっとだけ人とも違うところがある……それは霊能力者ってやつだ。
ああ、ひかないでくれ。俺もこんな能力があるとは思わなかったんだ。
まあ、あと一応日本文化趣味者(穏当な表現)でもあるんだけど、霊能力に比べれば、その重要度は月とすっぽんくらい違う。
この力を手に入れたのは、何故?かは分からない。でも何時?かは分かる。
あれは友人達とキャンプでシアトル郊外の山に行った時の事だった。当時の世相は、犯罪が増えたり、メシア教なる宗教団体が幅を効かせ始めた時だったと思う。でもそれらは東海岸の話で、俺達がいる端っこじゃ関係ないどこか遠い世界の話だとみんな思ってた。
この田舎じゃ野生動物が人を殺傷しましたというニュースの方が重要だった。なんせキャンプに行く人は俺も含めて多いしな。
「おい、バートン」
「ん、なんだ?」
キャンプ場で俺が夕食の準備をしている中、近くの沢に水を汲みに行ったダチのジョンが声を掛けてくる。
このジョン、俺なんかに付き合ってくれる良い奴だ。一発でドイツ系と分かる顔つきと、
「熊もしくは……薬中がいたのかもしれない」
その言葉に俺は眉を顰める。
「熊もやべえけど、薬中がなんでこんな所に?シアトルからざっと100マイルは離れてるし、山ん中で人里も結構離れてるぜ」
「わからないな、私が沢で水を汲んでいるとき、遠目に人サイズの何かが見えてな。それを眺めていたら、人とは思えない速度で遠ざかっていったんだ」
「なんだそりゃ」
「分からないな…分からないが、銃は手元に置いておいた方がいいかもしれん……おい、ドナ、ライフルを持ってきてたな」
「おん?、ああ、任せな!308をもってきたからね。熊でも狩るのかい?」
グリルの前に陣取って肉の調子を見ているドナが、ウィンチェスター弾を持ってきたことを返す。
このドナ、プレッパー志望の変わり種。ラテン系とネイティブアメリカンの血が混ざったと思しき顔と
そんな彼女が俺達と付き合ってキャンプにきているのは、グリルを任せてくれるからだ。
アメリカ人たるものグリル番は男の仕事っていう不文律がある。だが彼女は自分でやりたいと願い、俺とジョンは気にしなかったから一緒にキャンプする事になったという寸法さ。
「ああ、ジョンが怪しい奴を見たってさ。もしもの時の為にってさ」
「なんだ、熊でも見たのかと思ったよ。それよりバートン、あんたが作ってるその
まったく、このソースの良さが分からんとはね。市販のソースに比べて肉がすいすいと入ってくるんだぜ。コストコで売ってるヨシダソースにも負けないね。
「任せとけよ。何回も作ってんだ、こいつを付ければ、どんな肉でもするする入るぜ」
「はは、まったくバートンの日本趣味はすごいよね。どこからそんな情報を仕入れてくるやら。大学での君は私と似た様なスポーツマンで通ってるのにね」
「ほんとよ、クイーンビーのヘレンと付き合ってるって話もあったけど……噂は噂だったって事かね」
俺がクイーンビーな奴と付き合えるかよ。こんな趣味持ってるのがバレたら30秒で振られるね。
「そりゃそこそこスポーツできるけどよ、俺みたいなのがヘレンと付き合えるかよ。それよか卒業後は、日本関係の仕事をしようかって思ってるんだ」
二人とも何言ってんだという顔をする。
「まあいいさ、あんたの判断だ。仕事が無くて食えなくなったら家の農場に来な、飯ぐらいは食わせてやるさ」
ドナはプレッパー志望ゆえに卒業後は自分の農場を買うか切り開く計画を持っていた。なんで大学に来たと言えば知識を得る為だった。さすがに無鉄砲に自給自足できるとは思っていないようで、まったくずいぶんと計画的なプレッパーだ。
「二人はいいさ、私は牧師になれって煩くてね。しばらくはスポーツで食っていきたいんだよね」
ジョンの家はプロテスタント、それもマイナーな派だ。聖書と神のみの関係を重視し天使やイエスすら否定的な教えを説いている。そんな出自故まったくモテない。
そんな俺達変わり種三人組は、肉を食い、馬鹿話をしてそれぞれのテントで寝た。その夜あんなことが起こるとはまったく思わずに。
「いったいなんなんだよコイツは!」
「神よ!我に力と勇気を!」
「往生せいやあああ!」
その夜、俺達は、―後になってみれば悪魔と分かったが― 正体不明の奴に襲われた。
俺やジョンの拳銃も、ドナのライフルも通じないその正体不明な生物に、吹き飛ばされ、骨を折られ、絶体絶命となったとき……俺達は覚醒した。
木々が折れ、ボロボロとなったキャンプ地に朝日が差す。
世界は変わった……悪い方に。
そして俺ことバートンは思い出した、前世の事を。
「俺、日本人になっちまったわ」
「バートン、ちょっと意味が分からないね。僕たちは…あー…なんというか、力は得たと思う。でもそれと日本は関係ないと思う」
「あんた疲れてるのよ、私達は、えー、なんというかスーパーマン?になったんでしょ」
蜘蛛に噛まれても無いし、ほうれん草も食べてないけどねとドナは続けて言う。
まあ、そうだよな、意味分からんよね。俺も分からないけどさ。
日本人の前世があって、今生がアメリカ人で、悪魔にあって……これってもしかして前世で遊んだ女神転生かペルソナってやつ?、あっでもメシア教あるなら女神転生???
-三か月後
「おいいいい、メシア教がぶいぶい言わせてるのに、ヤタガラスとか諸々無いやんけ!!!」
これは……終わったわ……日本に核が降って、世界が洪水で流されるんや……
ネットで情報を調べてみればでるわるでるわ。ファッキン諸悪の根源たるメシア教が全米どころか日本を含む世界中に展開し、現地宗教勢力を弾圧している様が。
ついでにいえばメガテン系に出てくる勢力がほとんど居ないか滅んでいるんですよ……
一応メシアのカウンターパートになりそうなガイア教―正確にはガイア連合なる名前だけど―は存在してはいた。どうにも日本の経済界を牛耳ってるようで、ひじょーーにコンタクトを取りづらい連中となっている。
元々仏教とか密教系のマッチョ集団じゃなかったっけかガイア教。どうして経済ヤクザみたいなことしてるんです???
いや確かに宗教勢力が経済界に食い込むことはよくあるけどさ、原作じゃそんなことなかったよね?
「だけどなー、どうもメシア教が一部地域では人を奴隷化してるって噂も聞こえてきてやばいんだよなー」
あの賭け事の街ラスベガスも、宗教指導者の集団農場?と化したとかで、あーもう滅茶苦茶だよ。
ラスベガスミレニアムってなんだよ???(宇宙ネコ
子供の脳をミサイルに詰めてるとか、話十分の一でもイカレテル話が聞こえてきてマジヤバイ。
このワシントン州も最近滅茶苦茶になりつつあるし、背に腹は代えられない!と思いつつ俺はガイア連合に連絡を取った。
-一年後
「ジョン、ドナ、郊外に逃げよう」
「ああ、その言葉待っていたよ」
「適地は選んであるからね」
俺達が覚醒してから1年ちょい、アメリカ合衆国は坂を転がり落ちるように滅んでいった。
数か月前、俺が断腸の思いでガイア連合に連絡を取ってみれば、ものすごいスムーズに話が進んだ。なんというか俺みたいな前世日本人は結構いたらしく、彼らがガイア連合なる組織を作ったのだと知った。
なんでガイア連合?と聞けば、掲示板の安価だったらしく思わず天を仰いだ。ややこしいからやめろって!!!
そのガイア連合から俺に提示された案としては2つあった。
案1、俺達三人だけ日本に脱出する。
案2、援助を受けつつカナリアとしてアメリカで耐える。
代表のショタおじは1を勧めて-それも強引に-くれたが……なんというか、日本は大切なんだが、この地元も大切な俺としては2を選んでしまった。
だが時間と共にインフラは滅茶苦茶になり、悪魔は跋扈する。メシア教も傘下(=奴隷)か死かを迫り、まさに地獄のような有様となっていった。
俺達は大学周辺の悪魔を狩ったり、異界を封印したりもしたが焼け石に水。
悪魔召喚プログラム(そう、あの悪魔召喚プログラムである)越しにアイテムを売り買いし(後で聞いたが非効率だったらしい)装備を整えたが、平和を保てるエリアは狭かった。
食料の入手も難しくなってきたため、俺は自分の中のプランBを発動することとした。
戦略的撤退、つまり郊外に逃げるってことだ。
ガイア連合側でもメシア教をどうにかする計画は進んでいるようで、まずは俺達と俺達の家族だけでも生き残れるように郊外に逃げ、そこでしばらく自給自足をするのだ。元々州単位で守りたかったが……ちょっと悪魔とかメシア教強すぎんよー。
悪魔召喚プログラム越しに結界を購入、ドナが契約した地母神と俺達の力で農場を切り開いたのだった。
「これでなんとか生き残れるな」
「ああ」「ようやくね」
ジョンとドナが居れば、こんなアメリカでもなんとか生き残れそうだ。
-二年後
「ぬわーん、つかれたもー」
「いいから働け」
はい、俺達が切り開いた名無しの農場ですが、絶賛拡大中です!
俺達と俺達の家族だけの為に作った農場でしたが、どこかで噂を聞きつけたのか難民がくるわくるわ。
いや、おなじ州の人間だからさ、助けられる奴は助けるさ。
でもちょっと来過ぎかなって(小声
住民登録の状態を前にちらっと見たら、村を超えて町!って感じになってる。この湖と山の間に切り開かれた農場は、植えられた小麦によって黄金の絨毯になり収穫を待ちわびているんだけど、俺は悪魔狩りの毎日です(疲
いや覚醒者も増えたよ?でも人が来る⇒食料を増産しなければならない⇒農場の拡大⇒悪魔へ対処できる人間が不足。のコンボで結局俺が戦うはめになってるわけよ。ついでにいえば人が増えると強い悪魔もきやすいときたもんだ。
「町長!バートン町長!、それにジョン牧師!、郊外に高レベル悪魔がでました、すぐに来てください!!」
「分かった!、すぐ行くから時間を稼ぐんだ。よし行くぞバートン!」
俺達が待機している建屋に駆け込んでくる人間が呼ぶ声に答えて席を立つジョンを見てげんなりする。
わかったじゃねーよ、今日で三回目だぞどーなってんだ。
そもそも村?町?のトップはドナじゃねーのかよ、俺はトップって柄じゃねーし。
前にそう言ったらジョンからは、あのガイア連合と取引できるのは君だけなんだから、君がトップだろ、と言われるし。ドナからは私は巫女の役目があるからと言って断られた。
そもそもネイティブアメリカン系大地母神の巫女とキリスト系の牧師が一緒にいていいんですかね???
ああ、こんな事になると知ってたら最初に日本に逃げておけば良かったかも。
DDSネットで見れる漫画とアニメだけを心の支えに俺は立ち上がる。
-一年後
俺達が右往左往しつつなんとか人々を守る日々を過ごし1年が経ち、ようやく待ちわびた情報が来た。
ガイア連合とメシア教過激派の決戦である。
いやメシア教に過激派と穏健派が居て、やべー事してるのは過激派らしいが、よくわからんので両方ノーサンキューだ。
決戦が行われると言われた数日後、西から光が流れた。
これが決戦の結果だと思った俺はニコニコだった。
なにせこの光にはロウフルな臭いを感じなかったからだ。
ああ、俺もようやくお役御免で世界は平和になり、日本に旅行とかしようかなーとるんるん気分だった。
だが俺の端末に送られてきたメールは想像と異なった……悪い方に。
『地球が地獄に着地しちゃったZE☆』
What's the F〇〇K???
天使は弱体化したけど悪魔は消えないって?えっこれマジ?
一転してふらふらとした足取りで仕事場にたどり着いた俺に、ジョンとドナがあらたまって話しかけてきた。
「ああ、良いところにバートン。ちょっと聞いてほしいんだ」
「ん、ああ、どうしたんだ二人して」
「これは私とドナ、そして地区長達とも合意をえた話なのだが……
国を興そうと思うんだ」
くに…国って言った?
「
「君がやりたいならその日でもいいさ。だがワシントン州の一つの町のままじゃいられないんだ。
私もガイア連合の配信は見ている。あの
まあそうだな。世界は元通りにならない。神も悪魔も去らなかった世界で俺達は生きてかなきゃならない。
「国を起こすに賛成してくれるだろ?」
ドナまで俺に圧を掛けてくる。だが今のままで何がわるいのかよくわからない。
「いまのままじゃ何がまずいっていうんだ?」
「ワシントン州の一部ということは州法や連邦法に影響を受けるということだ。
行政府として連邦政府や州政府は滅んだと思う。だが、施行された法律を持ち出してこられると面倒なんだ
それで住民の意見が分裂したらたまらないからね」
まあ確かに法律に則ってあれこれ言われても面倒ななのはわかる。
「そういうわけさ。だからさ、バートンには王様になってもうらよ」
「なんだって???」
今、王って言った?、今は21世紀じゃなかったんか?
「いやまてよドナ、俺達のご先祖は旧大陸の貴族たちに中指立ててこの国を興したんだろ?、なんで今王様が必要なんだよ」
「それなんだが…」
ジョンのやつが言いにくそうに言葉を連ねる。
「ローマと同じだ。議会も連邦政府もこの滅びを救えなかった。救ったのは力を持つ君、そして俺達だ。
もちろんガイア連合も君を通じて力を貸してくれた」
「まーつまり強い奴がトップに立たないと纏まらないのさ」
あけすけにドナが要約するが、俺はまだ納得できない。
「俺じゃなくてジョンとかドナがやればいいじゃん」
俺でなくても良い。俺達からトップがでれば良いと言うが、二人は納得しなかった。
「私には牧師の地位があるし、宗教国家にすべきでは無いとも考えているんだ。
私の宗派は神と人と聖書のみを重視するが、それでも天使を名乗る悪魔達がやったことはあまりにも大きい。一部の人たちは宗教そのものを忌避するようになっている」
「そーねぇ、私の方もトップになったら神様が自分だけを信じるように強要しかねないからね」
二人ともある種納得できる理由で断ってくる。
「だから……やってくれるな」
「大丈夫、私達も手伝うからさ」
「えっ、あっ……どうしてこうなったし」
俺は皆へ新たな王が誕生したことを知らせる為、引きずられてゆく。
日本の
めでたし、めでたし?
やっぱりどくいも氏ほど信用できない語り手風にならなかったし
そもそもシキガミのことを入れる隙間がなかった……