機動戦士ガンダムSEED 悪魔は閃光の果てに何を見るか 作:ASHTAROTH
オーブ解放戦➀
C.E.71年6月15日 オーブ近海 タラワ級揚陸艦パウエル
C.E.71年、遺伝子操作された人類"コーディネイター"と遺伝子操作の施されていない"ナチュラル"の対立は最高潮に達し、遂にコーディネイター主体のプラントとナチュラル主体の地球連合の間でプラントの独立を求める戦争が勃発。会戦当初から負け続きだった地球連合軍はここ最近は劣勢を巻き返しつつあるが、依然として初戦の傷は大きく、戦闘で損失した分の宇宙艦隊をあげるためのマスドライバーを欲し、パナマ防衛線で破壊されたポルタ・パナマに代わり地球上でザフトを除く勢力である中立国オーブが唯一保有しているマスドライバーカグヤを求めて侵攻した。そしてその作戦では揚陸艦パウエルを旗艦とし、艦には国防軍需産業理事にしてブルーコスモス盟主であるムルタ・アズラエルの肝いりで"4つ"の後期G兵器が運用する生体CPUと共に搭載されていた。
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パウエル船内の一室には一人の青年がいた。彼の年齢は18くらいで、黒色の短めのウェービングヘアーに緑色の瞳の持ち主である。顔つきは端正だがどことなく穏やかそうな気配を漂わせていた。ここだけ見ればどこにでもいる青年のようであるが、皴一つない綺麗な地球連合軍の軍服と年齢の割に異様に筋肉質な身体が何とも言えないアンバランスな雰囲気を醸し出していた。
彼は一人でクロスワードパズルに興じており、黙々と取り組んでいた。そんな中、静かな雰囲気をぶち壊すかの様に大声が響く。
「おいデゼル!!デゼルいるか?」
青年、デゼル・グラシャラボラスはクロスワードパズルを中断して自分に声をかけた青年、オルガ・サブナックの方に意識を向ける。
「…オルガ、どうした?」
「おっさんが呼んでる、出撃命令だとよ」
「わかった、今行く」
そう言うと彼は立ち上がり部屋を出てオルガの後ろに続いて更衣室へと向かう。
「おそーい」
「遅刻してやんの」
「あぁ!?俺はお前らと違ってデゼルを呼びに行ったんだよ」
「…悪い」
更衣室には既に二人の先客、同じブーステッドマンであるシャニ・アンドラスとクロト・ブエルがおり、待ちぼうけていたのかデゼルとオルガを見ると遅れてきたことを茶化すような言葉を投げかけてきた。
「ま、いいけどさ。デゼルはどこかの誰かさんと違って謝ったりするし誤射しないしね」
「言われてんのー」
「うるせぇ!!シャニお前だって誤射しまくってるだろうが」
「はん、知らないね」
「おい、落ち着けよ…」
「そうカッカしないでよね、遅れたら怒られるよ」
「そうそう」
「んなもん言われなくてもわかってんだよ、ったく…」
「ハハ…」
にぎやかに騒ぎながら4人はそれぞれの緑・青・黄・白色のパイロットスーツに着替えると格納庫に向かって移動しだした。
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大西洋連邦軍の保有するタラワ級強襲揚陸艦パウエルの格納庫内にはMSが搭載されていたが、他の艦とは違いパウエルが搭載しているのは4機だけであった。GAT-X131カラミティ、GAT-X252フォビドゥン、GAT-X370レイダー、GAT-X484ヴェンジェンスの4機であり、軍需産業複合体の主導の下で開発されたいわゆる第2期GAT-Xシリーズと呼ばれるMSであった。
これ等の機体は第1期GAT-Xシリーズと違い、来るべくプラントとの最終決戦に備えて決戦兵器としてのワンオフ機体であった。そしてそのパイロットたちは外科手術で脳内や分泌腺内にマイクロ・インプラントを埋め込み、更に人工的に調剤された物質である"γ-グリフェプタン"を投与したうえで、特殊訓練と心理操作を受けたコーディネイター以上の身体能力を持つブーステッドマンと呼ばれるナチュラルであった。
すでにこの4機のパイロットであるオルガ・サブナック、シャニ・アンドラス、クロト・ブエル、デゼル・グラシャラボラスは既にγ-グリプヘェタミンを服用し自らの機体に搭乗して待機していた。
そこに通信が入る。
『あ~君たち?』
『あん?』
『ん?』
『へぇ』
「は?」
通信の相手は金髪で水色のスーツを着た男性、大西洋連邦国防産業連合理事にして反コーディネイター団体ブルーコスモスの盟主であるムルタ・アズラエルだった。
『マスドライバーとモルゲンレーテの工場は壊してはいけません、いいですね?』
『他はいくらやってもいいんでしょ?』
『ですね』
『うっせーよ、お前ら』
「…了解」
思い思いの返事を返す四人。
『では、いってらっしゃい』
「じゃ遠慮なく…デゼル・グラシャラボラス、ヴェンジェンス出る!!」
そう言うとジョエルはパウエルの船体真横の発着ハッチが開いたのを確認するとヴェンジェンスを操縦しハッチの上に移動させてから、前のフォビドゥンが発艦したのを見計らって後に続く。
背部バックパックのスラスターと機体各部のスラスターを点火し、発艦と共に海上を飛行して他の三機に続く。
戦闘は既に開始されており、既に先発した輸送機からパラシュートを展開し降り立ったストライクダガーにより上陸地点は確保されつつあった。そして視界にビームや砲弾の軌跡が見え、戦場であるオーブ領オノゴロ島に近づきつつあった。
『オラァ行くぞお前ら!!』
「じゃ、行くか…」
『ハァン…』
『滅殺!!』
口々に言葉を発するとお互いに散開しながらオノゴロ島に向かい、相手を探し始めた。
ビームの奔流が各所で飛び交う。量産型MSを大量投入した戦闘で両軍がともにビーム兵器を標準装備している実戦は歴史上これがはじめてであった。
デゼルはヴェンジェンスを駆り、オーブ行政府の方角にカメラを向けると移動を開始した。そして早速味方のダガーと戦闘中の8機のオーブ軍MS、M1アストレイを発見した。
「ハハハハッ、見つけた見つけたァ!!」
彼は獲物を定めると戦闘前のおとなしい雰囲気が嘘だったかの様にふるまいながら、即座に装備した2挺のビームマシンガンを発砲。即座に2機のアストレイのコクピットに直撃させ撃破する。
「まずはふたぁつ!!」
標的にされた哀れなM1アストレイは爆発四散。それに気づいたほかの機体が応戦しようと装備したビームライフルを向けて発砲するも
「ノロマがぁ!!」
彼は即座にスラスターを吹かして右側に急加速して空中で回避する。
『なっ!?』
『バカなぁ!!』
必中を疑っていなかったオーブ軍パイロットの驚愕する声が無線越しに聞こえたが、デゼルはお構いなしに機体を安定させるとお返しとばかりにシールドバインダーの計2門の120mm4連装ガトリング砲と両肩部の220mm8連装ミサイルポッドで応射する。
『し、しまっ!!』
『だめだ、避けられない!!』
圧倒的な弾幕の前に4機がこれに撃墜される。そして残った機体もあわてて回避行動をとりつつビームライフルを発砲して反撃するが、彼はその弾幕を縫うように移動しつつ相手を照準に収めると再びビームマシンガンの連射を浴びせる。
『ぐわぁぁぁぁぁ!!』
『ヒッ!?』
「オラァこれで7機目と8機目ェ!!」
さらに2機のM1アストレイがビームマシンガンの弾幕にからめとられて爆散する。しかしまだ敵は残っているため、デゼルはスラスターを全開にしてその場から離脱する。
「まだまだ敵は残ってんだからさぁ…もっと俺を楽しませてくれよ!!」
そういいながら彼はさらに敵を狩るべく次の獲物を求めて移動を開始する。
――
元モルゲンレーテ社預かりのテストパイロットで、現在はオーブ国防軍の正規パイロットであるアサギとマユラ、ジュリの三人も他の部隊と同じように愛機であるM1アストレイを駆ってオノゴロ島を防衛するため出撃していた。彼女らは元々このM1アストレイのテストパイロットを務めており、操縦技能に関しては他のオーブ国防軍のパイロットよりも連携を取りながら倍の数を誇る連合軍相手に敢闘していた。しかしながらそのせいで周りの動きの悪い機体と比べても難敵として連合軍から悪目立ちしており、それが原因で彼女たちに死の宣告がもたらされるのは皮肉以外の何物でもなかった。
『あれは……連合軍の新型?』
ジュリは一通りこちらに向ってきたストライクダガーを撃破すると海の遠くから接近する1機の赤錆色のMSに気づく。そして次の瞬間には赤錆色のその機体の火砲が火を噴いた。
赤錆色の機体-ヴェンジェンス-は腰部に装着された88mmレールガン"エクツァーン"で攻撃を行い、これに対して反応できたアサギとマユラは咄嗟に機体のスラスターを全開にし、なんとか上空へと回避する。しかしジュリは間に合わず、彼女の機体のコクピットにレールガンから発射された運動体貫徹弾が直撃し、ジュリごとコクピットをかち割ってひき潰すと、M1アストレイは胸部に大穴を空けて沈黙した。
『ジュリ!?』
『そんな…』
「そぉら直撃だ、一人死にやがったぜ!!」
二人の機体が上空へと逃げるのを傍目に見たデゼルは、自身の駆るヴェンジェンスのスラスターを吹かして猛然と突撃する。
『よくもジュリを!!』
『アサギ、待って!!』
ジュリの機体が撃墜されたのを見たアサギは怒りに燃えると、マユラの制止を聞かずヴェンジェンスに向けてビームライフルで攻撃する。しかし、その攻撃を読んでいたかのようにヴェンジェンスは軽く機体を傾けてビームを回避するとそのまま向かってくる。そして胸部に装備された固定武装である胸部内蔵型120mm短射程プラズマ収束火線砲"コッファー"を超至近距離で拡散モードで発砲し、情け容赦なく蜂の巣にしてしまった。
『なっ、そんな!?』
アサギの搭乗したM1アストレイが吹き飛ぶ様子をヴェンジェンスのコクピットでデゼルは興奮しながら喜色もあらわに、マユラは絶望しながら見ていた。
「ハッ、ほんと戦争は最っ高だねぇ!!」
『あ、あぁ‥‥』
そう言いながら彼はその場で恐怖で立ちすくんでいたマユラ機を両肩部シールドバインダーから抜き取った試作型の投擲式対装甲貫入弾を叩きつけてコクピットを一撃で粉砕すると、機体を反転させ再度オーブ行政府の方向へと向かいながら、道中でオーブ軍のMSや艦艇を破壊していく。
『くそっ、なんだこいつは!?』
『は、早すぎる!!』
『何て反応速度してんだこいつ!?』
『化け物が!!』
「最近よく言われる、よ!!」
そんな彼らの悲鳴じみた叫びを聞くとデゼルは笑いながら返答する。そしてわずか数分の間に約10機のM1アストレイと4隻のオーブ軍護衛艦が彼の餌食になる。
そして彼が次の獲物を狩るべく港口近海方面へ移動を開始したところで、彼のいるポイントに向けて高速で接近する機影をレーダーが捉えた。
「あぁ?新手か?」
訝しがりながらレーダーに反応があった方角を確認すると、確かに1機のMSが急速に接近してきていた。
オーブ軍のM1アストレイでもなければ友軍のストライクダガーでもない、真っ白で天使の翼を彷彿とさせる6枚羽のようなバックパックが特徴的なその機体は、右手にはビームライフル、左手には盾を装備しておりどことなくG兵器と似通ったシルエットをしていた。
「ありゃあ‥‥オーブの奴ら、前期G兵器のコピー品でも作りやがったのか?」
そう彼が考えたのも仕方が無く、実際その機体はデュアルアイを採用しており、計4本のアンテナを装備している前期G兵器であるストライクと頭部のデザイン等が酷似していた
「どっちにしろ今までの雑魚共と違って楽しめそうじゃねぇか!!」
そう言いながら、ヴェンジェンスのスラスターを吹かし向かってくる敵機に接近を開始する。そして一瞬の内に距離を詰めると、高エネルギービームマシンガンで牽制を行いつつ胸部のコッファーを発射する。
対する敵機は機体を左右にスライドさせてビームを回避し、さらに左手に装備したシールドでコッファーの砲撃を防ぐとそのままスラスターを吹かして前進してくる。
「ボケが、誰が避けていいつった!!」
そんな敵パイロットに罵声を浴びせながら彼は肩部シールドバインダーに装備された計2門の120mm4連装ガトリング砲とビームマシンガン、88mmレールガンによる弾幕を浴びせる。
『このおっ!!』
しかし敵機は機体を左右に反らす事で回避し、さらにビームライフルと背部の翼に添えつけられたビーム砲と腰部のリニアガンで反撃してくる。
『これ以上オーブを!!』
敵機は機体をさらに加速させて追撃してくる。そして再び両者の距離が縮まり、交差する直前に互いに格闘武器を抜き放って斬りつけあう。
「もらったぁ!!」
敵機はビームサーベルを機体の右腕から振り下ろすが、デゼルはそれを9.1メートル対艦刀で防ぐとそのまま再度胸のコッファーを放ち反撃する。しかし敵機はその攻撃を回避しつつ、後退したがすかさず追撃を行う。そして再び接近しては両者は交錯し刃を交える。
「くそったれ!」
『ウォオオオ!!』
幾度となく交差する刃。ヴェンジェンスと白いMS-フリーダム-は互いに機体をかすめながら激しい打ち合いを行う。そして先にしびれを切らしたのはデゼルのほうだった。彼は距離を取るために肩部シールドバインダーのガトリング砲を放ちつつ後退すると、それを回避し攻撃するために接近してきたフリーダムの頭部目掛けて左手のビームマシンガンを放つがそれをシールドで防がれてしまう。そこでナーゲルを発射するがまたしてもその攻撃をかわされる。彼はこの敵がそんじょそこらの雑魚と違って、自分一人では手に負えない厄介な敵であることを悟るのだった。
「オルガ、クロト、シャニ!!面白い奴がいるからこっち来いよ!!」
『あぁ、マジかよ!』
『僕らの分も残しといてくれないと!!』
『楽しいのひとり占め、ずるい』
「じゃあ早く来い、さもないと俺が全部喰っちまうぞ!!」
仲間を呼んで、物騒なやり取りを無線で交わしながらなおも戦闘を継続する。そしてそこにフォビドゥンとレイダーが合流し、更に地上からカラミティが(気まぐれにとは言え)支援砲撃を打ち込んでくることで実質4対1となったことから次第にフリーダムが押され始める。
「シャニ、あいつを!!」
『いわれなくても!』
デゼルの合図でフォビドゥンを先頭にヴェンジェンスが続いてフリーダムに向かう。
それに対してフリーダムの背部に位置するバラエーナプラズマ収束ビーム砲を発射するも
『ハンッ』
フォビドゥンのバックパックユニットが展開し、ゲシュマイティヒパンツァーが作動するとフリーダムのバラエーナプラズマ収束ビーム砲を屈折させる。
『ビームが、曲がる!?』
「俺がいるのも忘れてねぇよなぁ!!」
そしてバラエーナを屈折させたフォビドゥンの後ろからヴェンジェンスが躍り出て投擲式対装甲貫入弾を投げつける。
『な、しまっ』
投げつけられた二本の対装甲貫入弾に対してフリーダムは咄嗟に左手のシールドを構えて防御することに成功するもシールドを破壊されてしまう。
『クッ!?』
「ハッハー!!クリーンヒットってなぁ!!」
『そりゃー!!撃滅!!』
更に追撃をいれるべくヴェンジェンスは腰のレールガンを撃ち込んでフリーダムの体勢を崩し、そこでレイダーが前に出てツォーンを放つが、その攻撃は突如横合いから死角を突く形で投げ込まれた三角形のビームブーメランの所為で阻止される。
「あぁ!?」
『ん?』
『な!?』
『あ?』
そしてブーメランが飛んできた方向から1機の紅いMSが現れて、フリーダムとレイダーの間に割り込んだ。
「どこのどいつだ?」
『このぉ、なんだテメェは!』
『へぇ、まだいたんだ……変なモビルスーツ』
『なんだありゃ、増えてるじゃねぇか!』
ここで地上のカラミティも紅い機体に気づいたのか、周囲のオーブ軍機を一通り破壊してから標的を変更しだす。
そしてヴェンジェンス・レイダー・フォビドゥンの3機が各々の武装で同時に射撃するも難なく2機に回避される。戦闘のさなかオープン回線で声が聞こえてくる。
『こちらはザフト特務隊所属、アスラン・ザラだ。聞こえるかフリーダム!キラ・ヤマトだな?』
『っアスラン……どういうつもりだ!ザフトがこの戦闘に介入するのか!?』
『軍からはこの戦闘に対して、何の命令も受けていない!!……この介入は……これは俺個人の意志だ!』
「抜かせ!!ザフト所属の‥‥それもあの
オープン回線で聞こえた会話に対して、怒鳴り返すと即座にシールドバインダーのガトリング砲で弾幕を貼りながら急加速して接近し、紅い機体-ジャスティス-に向けて9.1メートル対艦刀で切りかかる。
しかしジャスティスはその攻撃を回避してお返しとばかりにラケルタビームサーベルを抜いて斬り払った。
「チィッ!!」
『何遊んでんだよ、お前ら!!』
斬り払われたことによってヴェンジェンスは少なからず姿勢を崩すが、姿勢が崩れたのを利用して落下しながら距離を取り、それを掩護するかの様に海上のカラミティが背部に装備したシュラーク2連ビーム砲をジャスティスに向けて撃ち込む。
しかしながらそれはジャスティスとフリーダムにあえなく回避されたばかりかレイダーに当たりかけていた。
『オルガ!!テメェッ!!』
『ウザイんだよ!!』
『ウザイのはお前だ、オルガ!!』
『うざい・・・』
『シャニ、お前もウゼェ!!』
挙句の果てにはフォビドゥンにまでシュラークをぶっ放して、そのビームがフォビドゥンのゲシュマイディッヒパンツァーによって屈折され、またもやレイダーの方向に向かう始末であった。
『シャニ、この野郎!!』
「お前ら俺を仲間外れにして何やってんだよ‥‥」
デゼルは3人の様子に呆れながらもフリーダムとジャスティスを相手取っていた。
(つってもこのままじゃ不味い・・・)
現状は後期G兵器4機がかりで対峙しながら拮抗状態というありさまであった。そしてとある事情から長い時間戦闘の行えないブーステッドマンである彼らにとって時間が長引けば長引く程不利であった。
”ドクン”
異様に自身の心音が大きく聞こえた次の瞬間、激しい頭痛と激痛が奔る。
「ぎッ!?がぁあぁぁぁああ!!」
『うっ、うぁぁ…』
『畜生、時間切れかよ…クロトォ!!』
『クッそぉ!!』
(もっと時間があればアイツを…)
歯がみするような思いと激痛に身をむしばまれながらも、ヴェンジェンスを最低限操作すると、シールドバインダーの残ったミサイル計12発を目くらましも兼ねて一斉にばら撒くと同時に急反転して、薬に対する欲望で頭を占めながらもカラミティ・レイダー・フォビドゥンの後に続いてパウエルに帰還するのだった。
ちょっと見づらいですがまずはこんなとこですかね、なんとか各キャラの魅力とかを出したい所