『異世界で勇者召喚されたけどなんか勇者多くね?』 作:じぇのざうらー
『盾の勇者の成り上がり』
今ではよく見かける流行りの異世界ファンタジーなのだが、web版が完結してもなお小説サイトでは常に上位の人気をキープしており。
現在では書籍化、漫画化、アニメ化、果てには舞台化。更には外伝の『槍の勇者のやり直し』が連載までしているというとすごい名作品だ。
かくいう俺も暇が出来たらちょくちょく読み返したり、アニメを見たりするほど好きで。そんな作品の考察やオリジナルな要素を付け加えたりもする二次創作もよく見るくらいである。
で、なんで俺がいまこんな話をしているのかというと……………
「勇者様方、どうかこの世界をお救いください!」
「「「はい?」」」
とまぁ、こういった具合である
なぜか二次創作よろしく俺も勇者として召喚されてしまったらしい。
何で召喚されたかはこの際置いといて、現状この世界が何の時系列の世界なのかを確認する必要がある。
原作の『成り上がり』のweb版なのか書籍版か、若しくは外伝の『やり直し』のほうなのか、はたまた全く違うオリジナルな…
「おい、聞こえてるのか?」
なんて考えていたら横から声がした。
「え?」
「いや…、大丈夫か?なんかすごい深刻そうな顔してたから声かけたんだけど…」
自分の世界に入って思考してたらどうやら心配されたらしい
「あ、ああ…ごめん。いきなり『勇者様』とか『世界を救ってください』とか言われてちょっと気が動転しててぼーっとしてたみたい。心配してくれてありがとう」
「まぁ、確かに普通こんなことが起こったら混乱もするか…、というよりも他の2人がやけに順応しすぎているのか?」
……なんとかごまかせたな…
……それよりも俺に話しかけてきたこの黒髪の青年って…もしかして…
「あ、俺、尚文。 岩谷尚文。」
…やっぱり、本物の尚文だ。すげぇ
ぱっと見オタク感満載だけど、優しそうな印象だな…。
とりあえず、違和感ないように返しておこう。
「あー、えっと。俺は拓海。霧島拓海。」
「おう、よろしくな拓海!」
「よろしく、尚文」
しかし………うわー、ということはこんな優しそうな…いや…実際優しい青年が後々あんな目に…
「ま、まずは王様と謁見して頂きたい。報奨の相談はその場でお願いします」
なんて思ってたらりしていたら他2人が報酬の話に進んでいたらしい
「ま、どいつを相手にしても話はかわらねえけどな」
「ですね」
初期のこの2人はなんでか偉そうだなぁ、まぁ実際この世界じゃあ四聖勇者で偉いんだろうけども……ん?というか今更思ったけど…あれ?
「おい拓海。また考え事か?先に行っちまうぞ?」
「あ、ああ、うん……今行く」
俺は気になる違和感を抱きつつ急いで3人の後を追う
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しばらく歩いていると、謁見の間に着いた。
玉座に座る威厳のある老人が俺達をと観察するように見て来る。
「ほう、こやつ等が古の勇者達か。
ワシがこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。勇者共よ顔を上げい」
うわぁ…メルロマルク王だ…。
なんというかやっぱ威厳とういかオーラ?がすごいな…
いずれあんなことをするけどもやっぱ腐っても上に立つ人間ではあるんだなぁ。
「さて、まずは事情を説明せねばなるまい。この国、更にはこの世界は滅びへと向かいつつある」
ここから先は原作通りだな。
よくある世界を救ってくれ~からの報酬云々のやり取りを終えて自己紹介に移る。
「じゃあ、最初は俺だな。俺の名前は北村元康、年齢は21歳、大学生だ」
やっぱり、語尾に『ですぞ!』や尚文を見ても『お義父さん!』呼びしないあたり、この世界は『やり直し』世界ではないみたいだな。
とりあえずブリューナクの餌食にされずには済みそうだ
しかし、さすがは恋愛ゲーム出身のことだけはある、顔が整ってんなぁ。
「次は僕ですね。僕の名前は川澄樹。年齢は17歳、高校生です」
樹の番か、こんな儚げな少年が後にいろんなことをやらかすのかぁ。それが独善的な正義感からくる行為で周りも増長するから質が悪い。なんというか闇が深いなぁ。
そうこうしてたら俺の番か。
緊張でうまくしゃべれる自信がないが…。
「えーっと、俺は霧島拓海。24歳、社会人...です。」
ちゃんと自己紹介できただろうか?
…というか天木錬らしき存在がいないからうすうす感じてはいたけど…、やっぱり俺が剣の勇者になっちまってる………。
…なんでよりにもよって俺なんだ?剣道すら碌にやったことないのになんでだ?
俺が一人思考の渦に陥っていると尚文の自己紹介が始まる。…とりあえず一旦落ち着かないと。
「最後は俺だな、俺の名前は岩谷尚文。年齢は20歳、大学生だ」
そして最後に尚文。これから数々の困難の渦に巻き込まれる災難な主人公
「ふむ。モトヤスにイツキにタクミか」
「王様、俺を忘れてる」
「おおすまんな。ナオフミ殿」
……知ってる身からするとホントに尚文...というよりも『盾の勇者』が嫌いなんだろうなぁ…。
王様の生い立ちを知ってるから気持ちもわからなくはないけど…、もうちょっとこう…何とかならなかったんだろうか…。
「では皆の者、己がステータスを確認し、自らを客観視してもらいたい」
「へ?」
「えっと、どのようにして見るのでしょうか?」
樹が困った様子で進言する。というか俺もわかんないどすんのコレ?
「視界の端の方になんかアイコンみたいなのがあるの分からないか?」
「え?」
「これか?」
元康の言う通りアイコンを押すとピコーンと視界に大きくアイコンが表示された。
錬がいないからこのやりとりどうすんの?かと思ってたけど元康に役が回るのか。
霧島拓海
職業:剣の勇者 Lv1
装備:スモールソード(伝説武器)
異世界の服
スキル:無し
魔法:無し
おお、こうして見るとホントにゲームっぽいなぁ。確かにこれはこの世界がゲームって言われても違和感ないし俺でも勘違いしそう。・・・・・・・・ん?
スモールソード 0/5 Ⅽ
専用効果:無し
熟練度 0
アイテムエンチャント:無し
スピリットエンチャント:無し
ステータスエンチャント:無し
〇〇〇〇
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………なんか色々な項目が現れた…。これって他の聖武器・眷属器の強化方法だよな?おいおいおいなんでだ…確かに原作を知ってるから強化方法もわかるけど。
というか待ってこんなん出てきて周りに強さ知られたら俺tueee!のチート扱いされちゃうじゃん。やだよ俺そんな扱いされんの。
それに後々これを元に強化しないといけないの?ただでさえ現状をどう打破すればいいのかわからんのに気が滅入るなぁ。
………ひとまずこれは後回しにしよう。
「Lv1ですか……これは不安ですね」
「そうだな、これじゃあ戦えるかどうか分からねぇな」
「というかなんだコレ」
「勇者殿の世界では存在しないので? これはステータス魔法というこの世界の者なら誰でも使える物ですぞ」
「そうなのか?」
「それで、俺達はどうすれば良いんだ? 確かにこの値は不安だな」
「ふむ、勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたいのです」
「強化? この持ってる武器は最初から強いんじゃないのか?」
「はい。伝承によりますと召喚された勇者様が自らの所持する伝説の武器を育て、強くしていくそうです」
「伝承、伝承ね。その武器が武器として役に立つまで別の武器とか使えばいいんじゃね?」
元康が槍をくるくる回しながら意見する。
「俺達四人でパーティーを結成するのか?」
「お待ちください勇者様方」
「ん?」
偉そうな大臣が発する。
「勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になります」
「それは何故ですか?」
「はい。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っておりまして、勇者様たちだけで行動すると成長を阻害すると記載されております」
「本当かどうかは分からないが、俺達が一緒に行動すると成長しないのか?」
そういえば、そんなめんどい設定があったなあ。確認するとご丁寧にちゃんとヘルプにも載ってるし。
※注意、伝説の武器を所持した者同士で共闘する場合、反作用が発生します。なるべく別々に行動しましょう。
ゲームっぽい説明だなぁ、現代人が順応しやすくするための仕様か?
「となると仲間を募集した方が良いのかな?」
「ワシが仲間を用意しておくとしよう。なにぶん、今日は日も傾いておる。勇者殿、今日はゆっくりと休み、明日旅立つのが良いであろう。明日までに仲間になりそうな逸材を集めておく」
「ありがとうございます」
「サンキュ」
「どうも…」
それぞれの言葉で感謝を示し、その日は王様が用意した来客部屋で俺達は休むこととなった。
それにしてもこの先どうするべきか…。これから起こる尚文の冤罪事件はできれば未然に防ぎたいし、晴らしてあげたいけど…。そんな余計な事すると三勇教徒共や貴族らに睨まれる。けどかといって見て見ぬふりは人としてどうかと思うし、それに俺の良心が痛む…。
はぁ…かなり八方塞がりな状況だなぁ、原作知識を知ってるから余計に。
はぁぁぁぁぁ。
とりあえずこのあとは勇者同士の相談か、ひとまず気持ちを切り替えよ
初めて書きましたがすごく大変です。
続くかは未定です。