『異世界で勇者召喚されたけどなんか勇者多くね?』   作:じぇのざうらー

19 / 21
続きです


ゼルトブル行く意味あるかなぁ?

 

 

東の村の問題を表面上とはいえ解決した俺たちは一度メルロマルクに帰還していた。というのも……

 

 

 

「グルルルル」

 

「これでこの騎竜は正式に剣の勇者様のものとなりましたです。ハイ」

 

「そうか」

 

 

ラプトの魔物紋契約を奴隷商に頼んでもらうためだ、少し奮発して高位のやつをお願いした。ついでに魔物紋のインクもわけてもらい魔物使いの剣も解放済みだ。これでラプトにも剣の恩恵が受けられることだろう

 

 

 

 

「ではまたな。引き続き村の奴隷の件も頼んだぞ」

 

「ええもちろんです。ハイ。剣の勇者様の仰せのままに」

 

 

 

 

仲間たちと合流し、親父さんのところに顔を出してみる

 

 

「ん?剣のアンちゃんか…おっアンちゃん、魔物を使役し始めたのか?」

 

 

親父さんは後ろにいるラプトに気づいて指摘する

 

 

「まぁ、成り行きでちょっと…それよりも親父さんテオドールのメガネの方はどう?」

 

「ん?ああまぁ専門じゃあなかったが中々上手くできたと思うぜ?」

 

 

そういい親父さんは眼鏡を渡してくれる

 

 

「テオドール掛けてみてくれ」

 

「あ、はい…」

 

 

テオドールは受け取った眼鏡を掛けてみると

 

 

「わぁ…ハッキリと見えます!」

 

「そうか」

 

「剣の勇者様…今までぼやけてハッキリ見えませんでしたけど。そんなお顔だったんですね」

 

「問題無いようで安心したぜ」

 

「ありがとうございます親父さん!」

 

「良いってことよ。ところでアンちゃん達は装備の方はどうだ?」

 

「今のところは大丈夫ですけど……そうですね…」

 

 

今のうちにあの場所用の装備も作ってもらうか?

 

 

「親父さん、海中用の装備って作ってもらうことできます?」

 

「海中用?なんだアンちゃん次は海にでも行くのか?」

 

「いえ、でも後々海でレベル上げを行おうと思ってまして」

 

「ほぉーまあ作れないこともないが…、今店には必要な素材が足りないからなぁ…。アンちゃん達が用意してくれるってんなら作ってやってもいいぜ」

 

「本当ですか?それなら僕らの装備一式をお願いしてもいいですか?」

 

「おうわかった。んじゃあリストを渡すからちょっと待っててくれ」

 

 

そういい親父さんは店の奥に行く

 

 

 

「待たせたな、これが持ってきてもらいたい素材の一覧だ」

 

「えーと何々…」

 

 

冒険の合間にある程度文字の勉強はしてきてわかるものもあるが…やっぱりわからない物も少なくない

 

 

「これは何鉱石って書いてあるんだ?」

 

「タクミ様、この文字はディープブルー鉱石と書いてあります」

 

「お?そういえば勇者様は文字が読めないんだったな」

 

「ええまぁ、それでも何とか少しずつ読めるようにはなってきてますが」

 

「そいつぁ良い心がけだ、その努力は決して無駄にはなんないぜ」

 

「…ありがとうございます」

 

 

努力、かぁ……、仮に俺も原作知識もなにも知らない状態で召喚されてたらちゃんとこういった努力なんてしてるだろうか?

 

 

 

……いや、してないな俺も原作3勇者同様異世界ファンタジーに心躍ってこういう地道な努力なんてしないだろうなぁ…

 

 

あ、文字と言えば…

 

 

「文字で思い出したけどそろそろ新しい魔法書も買うべきかな?」

 

 

今のところ初級の魔法書はある程度慣れてきてはいるから次は中級かな?それとも初級の応用編かな?

 

 

「ではタクミ様、次は魔法屋にいきますか?」

 

「そうだね、ついでにテオドールとシオンの適性も見てもらおうか。親父さんそれじゃあ俺たちはこれで」

 

「おう!頑張んなよ!」

 

「親父さん、メガネありがとうございました!」

 

「おう!ウサギのアンちゃんも頑張んな!」

 

 

 

 

 

さて、魔法屋での用事も終わって次はどこに行くか……時期的にゼルトブルか?たしか第二の波の時に流星剣を錬は使えるようになってたしおそらくゼルトブルの何処かでコピーしたんだろうな

 

 

ただなぁ…俺は親父さんのとこで既にコピーしてもらってるし行く意味があんま無いような気がするけど…どうすっかなぁ…

 

 

「あれ?そこにいるのは拓海さんですか?」

 

 

聞き覚えのある声がしたので振り返るとそこには弓の勇者こと樹がいた

 

 

「樹かお前もメルロマルクにいたんだな」

 

「ええ、ちょうど国の依頼をギルドに報告してきたところです。拓海さんもですか?」

 

「まぁそんなところだ」

 

「それにしても…少し見ない間にまた仲間の方が増えましたね」

 

 

樹が後ろの仲間たちを見てそう言う、逆に樹の方は…緑色の髪をしたどこかで見た覚えのある女の子が一人

 

 

「そういう樹は……えっと彼女は?」

 

「ああ、あたらしい仲間のリーシアさんです。リーシアさん彼は剣の勇者の拓海さんです」

 

「ふぇ、は、初めまして!剣の勇者様!リーシア=アイヴィレットと申します!」

 

 

この娘がリーシアかぁ、いずれ樹にとっての大事なパートナーで将来投擲具の勇者になる素質を持つ娘だよな

 

 

「ああ、よろしく。こっちも新しいメンバーを紹介するよ。テオドールにシオン、それと使役している騎竜のラプトだ。2人とも彼は弓の勇者の樹だ」

 

 

俺は2人と一匹を樹に紹介する

 

 

「はじめまして、弓の勇者の川澄樹と申します」

 

「はじめまして弓の勇者様、テオドールと申します」

 

「…シオンだ」

 

「グルルル」

 

 

ついでに俺はさっきから気になっていたことを樹に聞いてみる

 

 

「なぁ樹、他の仲間はどうしたんだ?」

 

 

すると樹は少し苦々しい顔をしながら答える

 

 

「あの方たちはもう仲間じゃありません」

 

 

樹がキッパリと言う

 

 

「ど、どうしたんだ?」

 

「…あまり話したくはありません、いま思い出しただけでも気分が悪いです」

 

 

??一体どうしたんだ?

 

 

「ふぇええ、ごめんなさいイツキ様。わたしの所為で…」

 

「リーシアさんの所為じゃありませんよ、あの方たちがリーシアさんを貶めようとしたのが悪いんです。それに前々から少し問題行動の目立つ方達だったんですから。解雇して正解です」

 

 

…おそらく会話から察するに樹の元仲間たちがリーシアを良く思わず嵌めようとしたのを樹は事前に防いだって所だろう。まぁ原作や書籍版でも樹の仲間共は碌でもない連中が多かったから良かったんじゃないか?

 

それに死ぬ運命を回避したから原作よりも幾分マシな対応だろう。ま、同情なんてするつもりはないが……

 

 

 

「まぁ、深くは聞かないが…それにしても戦力的に大丈夫か?そのリーシアって娘もまだ入って間もないんじゃないのか?」

 

 

たしかリーシアは初期ステータスがとんでもなく低かったんだよな、そのかわり超大器晩成型だからレベル80以降…だっけ?そのあたりからとんでもない強さに化けるんだよな?

 

 

「…ええ正直あまり良い状況とは言いづらいですね、なので新しく仲間を募るためにゼルトブルに行ってみようと思います」

 

「お、樹もゼルトブルに行くつもりだったのか」

 

「というと拓海さんもですか?」

 

「ああ、と言っても俺はとりあえずのつもりだったんだが…せっかくなら一緒に行かないか?ついでに仲間の募集も手伝うぞ?」

 

「本当ですか?そう言ってくれると助かります」

 

「というわけだが、みんなはどうする?馬車の人数的にも全員は連れていけないから各々自由行動でもいいぞ?」

 

 

流石にこの大所帯で行くのは少し大変そうだからな

 

 

「では私はラプトの面倒を見ますのでタクミ様はどうぞ」

 

「グルルルル……」

 

 

ウェルトがそう言いラプトが少し悲しそうな声を出す

 

 

「すまないなウェルト、ラプトすぐ戻るから待っててくれ」

 

「ギャオ」

 

「あたしも久しぶりにゆっくりするわ」

 

「なら自分は次の波までの準備をしておきます」

 

 

ファリーとバクタ―も待機と

 

 

「私は一緒にいきますわ」

 

「僕もついていきます」

 

「自分はどちらでも」

 

 

ならメンバーはテルシア、テオドール、シオンで決まりだな

 

 

「よし、なら早速ゼルトブルに行くか」

 

「ええせっかくなので道中互いに情報交換でもしながら行くとしましょう」

 

「そうだな」

 

 

俺たちはゼルトブル行きの馬車に乗り込みメルロマルクを発つ。馬車の乗り主によると早くても4~5日程はかかるそうだ

 

 

 

 

「……なるほど、それでリーシアさんが仲間になったと」

 

「はい、あの時イツキ様に助けてもらったご恩に報いるためにも私はご迷惑も承知の上で仲間に入れてもらったんです」

 

 

馬車でリーシアが樹の仲間になった経緯を聞いたが概ね原作と変わりは無かった。正直原作の樹と少し違うからどうなることかと思ったが杞憂だったな

 

 

すると樹が小声で俺に耳打ちする

 

 

「ただ…仲間になってくれたのはもちろんありがたいのですが…、彼女、言っては何ですが…その…ステータスがちょっと…」

 

 

ああ、樹もリーシアの異様に低いステータスが気がかりなのか。まぁ、なにも知らないとやっぱそうなるか

 

 

「その点に関してはおそらく俺の知識に誤差がなければ彼女は大器晩成型だから今は長い目で見てやってくれ」

 

「なるほど、拓海さんがそう言うのでしたら心配はなさそうですね」

 

「ああ、それに強さ以前に信用出来る娘だから樹も彼女のことは信じてみてくれ」

 

「わかりました、ここのところ以前の仲間たちも含めて少し人間不信になりそうでしたので少し安心しました」

 

 

 

そのあとも俺たちは互いに情報共有や他愛ない話を続けていった

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

4日後、割と早い期間でゼルトブルに到着した俺たちは、まずは武器屋に寄ることにする。時間帯的にも今は昼なので酒場に行ってもそんなに目ぼしい人はいないだろうと考えまずは品揃えのいい場所に行く

 

「流石に傭兵の国というだけあって武器の数が豊富だな」

 

「そうですね色々と気になる品もあります」

 

「ふぇぇぇ、広くて迷ってしまいそうですぅ」

 

「こんなに大きい場所は僕も初めてです」

 

 

 

武器屋に着き早速俺は剣、樹は弓をそれぞれコピーしていく。代金については店のそこそこ高い品を買って妥協してもらうことにする。ただでさえゼルトブルは武器屋の数が多いのでいちいちコピーの説明して行ったらキリがない

 

途中、隕鉄シリーズの武器のコーナーがあり樹は隕鉄の弓をコピーし無事流星弓を使用できるようになった。心なしか樹の顔も晴れやかの様だ

 

 

「拓海さんはコピーしないんですか?」

 

「俺はもう既にコピーして解放もしている」

 

「いつの間に?ゼルトブルは拓海さんも初めてですよね?」

 

「メルロマルクの親父さんが非売品の隕鉄の剣をコピーさせてくれてな」

 

「あのお店にそんな武器があったなんて…」

 

 

まぁ原作知識がないとそんな裏情報知る由もないよな

 

 

「僕もあの時ちゃんと正直に話していればもっと早めにコピーできたかもしれなかったんですね……」

 

「過ぎたことはしょうがない、それにあのあと樹は親父さんにはちゃんと謝罪したんだろ?だから今後はもっといい武器を作ってもらえるかもしれないだろ?」

 

「…そうですね」

 

 

さて、ある程度コピーして多少装備も追加したが…まだ夜までに時間がかかりそうだな…。それなら…

 

 

「このあとはコロシアムでも観に行くか?」

 

「コロシアムですか?」

 

「ああ、この国の名物で色んな種族の傭兵が戦っている。色んなコロシアムを観てその中で良さげな人材がいたらスカウトするのも悪くないんじゃないか?」

 

「たしかにそれも悪くはありませんね、それにコロシアムでの戦いというのも興味があります」

 

「なら決まりだな」

 

 

 

俺たちはとりあえず近場のコロシアムに入っていく

 

 

 




ここまでがストック分です

以前にも申しましたがリアルで長期の間を空けます

楽しみにしている皆様誠に申し訳ありません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。