楽して大金だけ稼ぎたいトレーナーと魔改造されるブリッジコンプちゃん   作:ぶり大根(元・孤高の牛)

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56.ブリッジコンプ世代・それぞれの想い

『ブリッジコンプ引退レース直前特別特集!「本人含む7人の同世代」へ意気込みや想いを特別インタビュー!』

 

 

 

 

 16番人気・プリンニシテヤルノ

 GI未勝利

 GII未勝利

 GIII1勝

 

『Q.最初で最後のGI出走となります。勝負服はどうでしたか?』

 

「う〜ん、ちょっとみんなには意外な勝負服になったかな〜と思います。でもわたしがずっとずっと着たいと思ってきたデザインです、とっても可愛いですよ〜」

 

『Q.親友ブリッジコンプ選手とはデビュー前からの親友とお聞きしました。そして一緒のレースで走るのが夢というのもお聞きしています、今の率直な気持ちを教えていただけますか?』

 

「正直、嫉妬も劣等感も悔しさも沢山感じていました。でもそれを全て吹き飛ばすくらい楽しみで……やっと同じ舞台で走れる、それがこんなにも嬉しいなんて思いませんでした。出るからには負けたくありません、たとえどれだけ格が違っても勝ちたいです」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「ずっと弱かったわたしを応援してくれてありがとうございました。やっとその想いに報いる為の舞台に立つ事が出来ます、やっと恩を返す事が出来ます。応援してくれたみんなの為に堂々と走り抜きます、最後までその声援に報いる走りをするので、みんなも応援してください!」

 

 

 

 

 6番人気・リードパール

 GI 2勝

 

『Q.今年夏に入ってからGI2勝、好調の要因はズバリなんでしょうか?』

 

「3年目の時にホイットニーで負けたワンダーアキュートをサポートコーチとして今年から招集しました。彼女とトレーナーそれぞれの視点から見てくれたのでGIを勝つ事ができたのだと思います」

 

『Q.帝王賞1着入着後の気持ちはやはり特別なものでしたか?』

 

「ええ、それはもう。UAEダービーからあの日まで未勝利でしたから……何度辞めようと思ったことか……それでも諦めなかったから今がある、そう思っています」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「ブリッジコンプ、彼女はあまりにも強い正に天上人です。ですがファンの声援があれば何も怖くはない、今の自分に、ファンに、恥じない走りをしてきます」

 

 

 

 

 5番人気・ロイヤルダーツ

 GI 7勝

 

『Q.今年は凱旋門賞に挑戦、2着でした。やはりブリッジコンプ選手の走りを見て感化されましたか?』

 

「そうですね。ワタシも一度は諦めた芝……すなわち凱旋門賞の舞台でした、それを思い出させてくれたもう一度挑戦しても良いと勇気をくれたのはブリッジコンプに他なりません。勝利こそ挙げられませんでしたが夢のような時間を走れて本当に楽しかったです。それに1着があの人なら納得も出来ますし」

 

『Q.日本でのレースは初となりますが』

 

「この国のダートはアメリカとも特性が大幅に違っていて基本はコンディション調整を一定に保つ為に走らないのですが、今回ばかりは話が別です。ベルモントステークスの頃から走ってきた憧れであり超えたい存在の引退レース。勝つ為の最後のチャンスです。多少なり無理を押してなのは承知の上で出走します、全力を出し切ります」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「今回はジャパンでの出走とありファンの多くは現地に来れない可能性が高いです。それでも現地に来てくれる方、テレビ中継で観ていてくれる方全員の想いを背負って走ります。是非、歓声を宜しくお願いいたします」

 

 

 

 

 4番人気・セイウンムラクモ

 GI 9勝

 

『Q.今年は念願のTCシリーズをダートマイルで初戴冠しました。それでいて4番人気という異例の位置ですが不満などは?』

 

「今更、この面子でそんなものある訳無いです。私より強いから人気をしている、そんな事くらい誰に言われるまでもなく分かっている事です。……何年共に走ってきたのだか、本当に誇らしく、そして悔しいです。海外GIもやっと2勝目ですから」

 

『Q.やはりブリッジコンプ選手への想いは特別か』

 

「何度負かされてきたか分かりませんからね。帝王賞で走った時は3日は引きずった程です。本当に本当に特別な人です……でも、だから負けたくない、最後の最後に一度でも良いから勝ちたい、あの人に、最強に勝ちたい……焦がれたからこそ最後に残ったのはこの想いでした。何がなんでも勝ちに行きます」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「ここで引退ではありませんが、ここが集大成だと思ってもらって構いません。全てをぶつけてきます、応援宜しくお願いします」

 

 

 

 3番人気・リリカルブロッサム

 GI 10勝

 

『Q.昨年度は日本ウマ娘として史上二人目となるエクリプス賞年度代表ウマ娘獲得、取り巻く環境は何か変化などありましたか?』

 

「ん……特にはなかったと思う。今年もコンプちゃんといっしょにたのしく走ってただけだから。わたしとしてはいつもと変わらなくてのんびりできてよかった」

 

『Q.いつもは「楽しく走るだけ」がモットーと仰っていました。ですが今回は違う想いを持っているとも聞いています、本音をお聞かせ出来ますか?』

 

「……今年のチャンピオンズカップだけは『勝ちたい』って思ってる。しばらくコンプちゃんとは走れなくなるし、トゥインクルシリーズ引退レースだから……いつもは楽しいだけだったけどこのレースだけは特別。

今年ずっといっしょに走ってきて引退しちゃうのがさみしいって思っちゃったのもあるけど……楽しくても……負けて悔しくないレースなんて、1つも無かったから。勝ちたい、コンプちゃんに。このチャンピオンズカップだけは、おともだちじゃなくてライバルです」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「ん、今回はちょっとわたしらしくないかも……だけど、勝ちたいを全面におしだして走るよ。見ててね」

 

 

 

 2番人気・サンライズローズ

 GI 17勝

 

『Q.まずは凱旋門賞優勝、おめでとうございます』

 

「ありがとうございます。一度きりの挑戦だと思っていたので今年もロンシャンの地に立っている事自体本来は予定外でしたけれど」

 

『Q.今年はヨーロッパ各国のGIレースを走っていました。それでも凱旋門賞二度目の挑戦は考えていなかったと?』

 

「ですわね。ワタクシにとって凱旋門賞とはあの日のブリッジコンプとスノーフォールの激闘のまま思い出の中に眠っていく予定でした」

 

『Q.心変わりがあった?』

 

「そうですわ。本来ならあそこにだけは行かないつもりだった……ですが、彼女の引退が決まって日に日にワタクシの中で気持ちが膨らんでいきました。本当に思い出の中で眠らせたままで彼女の引退レースを勝てるのか、本気で勝ちたいなら思い出を塗り替える程の情熱を取り戻す必要があるのではないか、そう思って『自分が凱旋門賞を勝つ』という事で振り切って来ましたわ!最後の一度だけでも勝ちたいですもの!」

 

『Q.この世代で一番ブリッジコンプ選手と長く走ってきた貴方に質問させてください。貴方にとってブリッジコンプとは、どのような存在ですか?』

 

「大事な親友であり、私達の英雄であり、全てを照らし出す黄金の輝きであり……生涯を通じたライバルですわ。本当にあの人は……強い、強過ぎるくらい。ですが、だからこそ超えたいと思っています」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「いつも通り最高の走りを届けますわ!ですがこのお祭りはこれが最後、出来る限りリアルタイムで観てその情熱を、ウマ娘の魂を、是非とも刮目してくださいまし!オーッホッホッホ!!」

 

 

 

 1番人気・ブリッジコンプ

 GI22勝 歴代最多賞金・最高勝率・GI勝利数、連勝数歴代2位*1・ダート1位

 

『Q.レース後に同じ事を聞く前提で伺います。貴方にとってこのトゥインクルシリーズを走った5シーズンはどのようなものでしたか?』

 

「うーん……そうですねぇ……あたしにとってトゥインクルシリーズで走る事って言うのは何度も話していた通り、最初はトレーナーが付いてくれるかどうかさえ危うくてデビューすらもしかしたら手が届かないような立ち位置で。

だからトレーナーが付いて、デビュー戦を圧勝して、2戦目であっという間に重賞ウマ娘、3戦目には海外重賞も取って世代で最初のダービーウマ娘になって、4戦目で初GIがケンタッキーダービー。ここを勝ったらいよいよ夢なんじゃないかと思ったのに勝っちゃって、でも夢じゃなくて。

自分がGIウマ娘だと自覚を持てたのはベルモントステークスでしたね、ライバルが……ローズちゃんがいてくれたからあたしはGIウマ娘として独り立ち出来ました。そしてそこからも沢山の友人やライバルそれにトレーナーもいて……」

 

「だから、うん。そうですね……簡潔に言い表すなら『人と環境に恵まれた』そういったものじゃないですかね」

 

『Q.引退に寂しさは覚えますか?』

 

「多分無いです。欲を言えば有馬記念にも出たかったというのは小さい頃からの夢でしたが、時期的に仕方なかったですし。安田記念と宝塚記念、それに凱旋門賞に出られたので大満足です。……それに、ドリームトロフィーリーグにはジャスティファイさんが待ってますから。寂しさより楽しみが大きいです。

もちろん、他のライバル達からはちょくちょく引き止められたりもしちゃいましたが」

 

『Q.ドリームトロフィーリーグではスノーフォール選手も待っています。やはりそこも注目してよろしいですか?』

 

「もちろんです!また走れる日が近いと思うと楽しみです!あれから連絡もしたりして仲良くなったんですよあたし達」

 

『Q.貴方にとって《THE FIRST EMPEROR》……始皇帝の名を冠するこの二つ名はどのようなものでしたか?』

 

「正直、あたしの性格的に誰かを先導する王様……みたいなのは絶対似合わないんですけど、あたしがダート界隈を切り開いたのは史実だけを見ると事実なので……似合わないとは思いますが荷が重いとは思った事はありません。そう思う事は、そうして名付けて言ってくれる人達の想いを裏切る事になりますから。

なので大事な二つ名です、あたしの誇りです」

 

『Q.最後にファンの方々へ一言いただけますか?』

 

「トゥインクルシリーズで走るのはこれが最後になります。ですがあたしはまだまだ現役です!しんみりするよりもお祭り騒ぎみたいな感覚で大騒ぎしてくれたら嬉しいです!最後まで1着取れるように精一杯走ってくるので応援お願いします!」

 

 

 

 

 

 ――それぞれの想いが交差する。

 

 その渦は、世界を包み込む。

 

 

「さあ、最後の祭りだぜコンプ。楽しんでこいよ」

*1
1位はどちらもオーストラリアのウィンクスが打ち立てた25勝、同連勝




ちょっと特殊な感じにはなりましたがこれで少しでも空気みたいなのを味わってもらえたら嬉しいです!
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