楽して大金だけ稼ぎたいトレーナーと魔改造されるブリッジコンプちゃん 作:ぶり大根(元・孤高の牛)
ワイ「(驚く猫並感)」
思った100倍くらいブリコンちゃんが人気で草生い茂りますよ神
とか書いてたらもっとヤバい事になってて芝3600所の騒ぎじゃない(日間2位…?嘘やろ…?)
「おっ、光利じゃん」
「誰かと思ったら……なんだ敦史か。ったく、この前の緊急生放送はさすがに驚いたぞ。国内路線捨ててアメリカクラシック路線行くとかどういう発想してんだか」
「問題無い、勝算はあるからな。任せとけ」
「そのバカみたいな発言なのに昔から聞いてるせいで説得力しか無いのほんとタチ悪ぃわ……あ、ブリッジコンプちゃんもなんか色々お疲れ様……」
「あ、あはは……」
朝、食堂。
今日のあたしはトレーニング休みとあってトレーナーと連れ立ってのんびり食べていた、もう1人トレーナーの同期の人もいるけど。
中学の時の同級生で親友って話だったけど、類は友を呼ぶみたいな構図になってるんじゃないのかなこれ……
まあ、こうして労ってくれるしこの人もこの人で良い人ではあるのは分かるんだけど。
「てかアレから3人はどうよ?」
「うん、全員メイクデビュー負けてから未勝利戦は何とか勝ったとこまでは話したと思うが、1人……プリンニシテヤルノは3勝まで勝ち上がった。あとの2人……ケーキキャッスルとスモモはお互い2勝。もう少し俺に知識がありゃ3人全員ちゃんとオープンクラスまで上げられてたのかも知れないが……」
「でも、お前じゃなきゃ3人同時に面倒見るなんて考えなかっただろ。そもそもちゃんと全員勝ちあがらせてるだけ偉いって」
「とはいえ敦史には勝てないわ」
「バッカお前、俺にトレーナーの道教えてくれたのはお前だろうが」
「まあ、そりゃそうだけど」
ふむふむ……こうして2人の話をじっくり聞くのはそういえば初めてかも知れない。
あたしに見せない、もっと砕けたノリや話し方を見ると少し羨ましく思っちゃうのは何故だろう。
それに、トレーナーの道を勧めてくれたのがこの人なのか……そうなると間接的にあたしの恩人にもなる訳で。
なんか凄い複雑……!
「あ、やべそろそろトレーニングに顔出ししねえと。悪いな2人とも、また今度話そうぜ!んじゃ!」
「おーう、じゃあな〜」
「あ、はい!また機会があれば!」
かと思えば明路トレーナーは忙しなく食堂を出ていった、多分あっちの感じが普通のトレーナーのルーティンではあるんだろうなあ……あたし普通のトレーナー間近で見た事無いから分かんないけど。
もう全ての基準がこの人で構成されそうで怖い。
「……アイツ、楽して稼ぎたいって俺と同じ事言う癖にめちゃくちゃ努力家なんだよな。トレーナー試験だって『普通に頭良い』クラスから3年で合格ラインまで押し上げてきたし。かと思えば、間近で指導した3人の中から1人を選ぶなんて出来ないって全員自分のお抱えにして毎日大変そうにしてる、不器用な奴だよ」
「そっかぁ……凄く大切な友達だって今ので分かったかも」
「だろ? 」
でも、1つ分かるのは敦史トレーナーと明路トレーナーは本当に心から信頼し合ってるという事だった。
あたしは何となく嬉しくなって味噌汁を啜る。
「あ、てか今日デートしない?」
「んぐぅっ!?」
そして盛大に喉を詰まらせた、危うく死ぬかと思ったぞこのあんぽんたんアホ天然トレーナー!!
「いや暇だしさ、久々に遊びに行くのもありかと思ったんだが……変か?」
「変も何も言い方!!で……デートって……!!」
何とかかんとか周りに聞こえないように必死に声のトーンを下げる。
どう考えてもあっちにそういう気が無いのは目に見えてるんだから面倒な事になったら言い訳が無い。
「あー、まああの頃はビジネスパートナーだと思ってたからな。今は完全身内判定だからただの体裁上の交流ってより遊びに出掛けるみたいなもんになってるし。その中で男女で出掛けるならそれは自ずとデートになるのでは?」
「デートの判定軽過ぎない?」
「うーむ、そんなものか?」
この男金が絡まなきゃとことん雑か!?
身内判定してくれるのは嬉しいけど身内判定した瞬間出掛ける行為がデートになるのはどうかしてるよ!!
しかも顔は無駄に良いから恋人が過去にいたのかどうかもちょっと分からない……!!
「本当に心臓に悪いからやめて……」
「でもデートには?」
「行く。あたしも羽根伸ばしたいし」
「そうこなくっちゃ」
それはそれとして行くには行くけどね。
海外遠征と海外遠征の間くらいリラックス出来る時間が無いとただでさえ終わってるメンタルが灰になる。
この人なら大方ゲーセンが多いから楽しめると思うし。
……なんかちょっと期待してるみたいな感じになってる?
そんな訳無いよね……?
「お。DDRあるじゃん。やってく?」
「前来た時はそこそこ止まりだったけど今日はそうは行かないんだから!見ててよねトレーナー!」
「おーう、まあ羽目外し過ぎない程度になー」
案の定トレーナーとゲーセン巡りになってたその途中でこれまたゲーセンの宿命と言うべきか、ダンスゲームの王道DDRを見つけた。
あの時はまさかのトレーナーにすら負けてしまうという屈辱を見せられたけど、今日こそはリベンジしてやる!
こちとらサウジアラビアの曲覚えて今はアメリカクラシック三冠用楽曲の練習もしてるんだから!
国内なら覚えるものも少なかったはずなのにどうしてこうなったとか思ってるけど、ダンスレベルの向上だけ見るなら色んなもの覚える方が良いのはそれはそう。
「よっ、ほいっ」
うんうん、確実に前来た時とは段違いで軽快に踊れてる。
踊るだけで必死だったあの頃とは違って少しずつファンの前で踊ってる感覚にも慣れて来てる証拠かな。
……GIだとこれまでの比にならないお客さんの入りになりそうな上に初GIが完全アウェーのアメリカなのはほんとどうかしてると思うけど。
「……っと。ふぅ……よし、最高スコア更新!全国50位以内も達成!」
「感心感心、上手くなってんじゃん」
「ふっふーん!どう?今日こそはトレーナーにも勝てたと思うんだけど!」
「ほうほうそうかそうか、そんじゃ俺も本気を出してやるとするか」
自分のスコアに満足しトレーナーにバトンタッチする。
この人これ本当に上手いんだよなあ、ゲームに関しては何でも上手いけれど。
「それじゃあ、ミュージック・スタート! 」
選曲はもちろんあたしと同じ曲。
今日こそは勝ってやる〜とか、これは負けないでしょ!とか色んな感情があった……この人の踊ってる姿を見るまでは。
「……カッコいいなぁ」
ふと漏れ出た言葉に気付いて口元を押さえる……気付かれては……いないよね。
――無意識に見とれていた、トレーナーの後ろ姿に。
そう思ってからは、もう勝負とかそういう話じゃなくなってしまってどうやってこの赤くなった顔を鎮めるかと格闘していた。
いやいや、いやいやいや、だって金稼ぎにトレーナーになってあたしをダート転向させる変人だよ!?
確かに敦史トレーナーは顔は良いし頭も良いし仕事もサボってるように見せかけてちゃんとやってるし肝心なところでは優しいし何よりあたしの手を取って引っ張り上げてくれたけど!
……あれ?割と良いところ多くない?
い、いや確かにイケメンで頭良くてあたしの運命の人なのは認めるけどそれはそれこれはこれ!こんな変人トレーナーと恋愛とか無いから!無い!
「フハハ、見ろコンプ!パーフェクトレコードだぞ!ギャラリーも湧いてるぜ!」
「う、うわぁ……そこまで上手いと悔しいとか通り越しちゃうんですけど……」
「……ん?顔赤いけどどうかしたか?今日そんな暑くなかったと思うが」
「え!?……こ、これは踊ったらちょっと火照っちゃっただけだから!」
「まあ、なら良いが体調は崩すんじゃないぞ。ケンタッキーダービーは来月なんだからな」
「分かってるって。……はぁ、なんで初GI挑戦がよりにもよってケンタッキーダービーなんだか」
またサラッと優しい事言ってる……とぐぬぬとなりながらデートは続いていくのだった。
まずは友人Tの無双を楽しみにしていた読者の皆様とは真逆の展開になっている事、お詫び申し上げます
この友人Tですが、作ったコンセプトは『才能の壁』です
主人公が異常であるのと同時に、この主人公みたいに何でもかんでも上手くいくだけがトレーナーではないという、でも主人公からしたらトレーナーの道を示してくれた大親友だという立ち位置となります
これはこれとして気に入ってもらえたら幸いです
明路光利
下の名前は読み方次第では『ヒカリ』になる
主人公が天才サボり魔変人なら光利は秀才努力家でお人好しの変人
全員メイクデビューを勝たせられなかったのが心残りで自分の事を「才能無しの凡人」と言っている
お前は一度1勝出来るウマ娘の確率を見直した方が良いと思う
プリンニシテヤルノ
お馴染みプリン、早くウマ娘に来い
シレッと史実超えしてる
黄色いロングヘアに茶色のアクセントが前髪に少しある天然子
ケーキキャッスル
完全オリジナルウマ娘
王道のお姫様になりたい系あざとい甘ロリ
スモモ
元ネタはスモモモモモモモモ
仲良し4人組のツッコミ担当