私の名前は
個性は『理想』寿命と引き換えに噴出したガスは吸った相手を一時的に私の理想の状態へと変える。
心から願っていないと寿命だけ消耗するのが欠点だが、TSショタ&ロリを大量に撮影出来るのならば我が人生に一片の悔い無し!
「さあ! ヒーロー殺しを捉えるべく集まったヒーロー達よ! 奇抜な異種に身を包んだ愛くるしい姿で被写体になってく、ぶげらっ!?」
「必殺・空襲鉄拳」
ガスを人混みで噴出しようとした瞬間、私は頭上から飛来した何者かに殴られて気を失った。
「変態王撃破! ……気絶しても解除されないタイプか」
お昼前の保須市、ご飯を食べようと飲食店が集まっているエリアにて目標を発見した私はガスの噴出を目視した瞬間に空中からの急降下パンチを脳天に叩き込んだ。
……迄は良かったんだけけれど。
「五十点。もう少し捻るべきだな」
「劣化版とかに比べりゃマシだけれどな」
「えー。ちょっと厳しいんじゃないですか?」
何時迄も技名を伯父さんの流用+劣化版ってのは助けられる側の心理を考えれば、そんな意見から付けた技名は父さんと少し胸が大きい以外は元の姿のミルコさん(ピチピチ状態のジャージ姿)からは不評だ。
「私の方は時間が来たみてぇだな。男だった時に女に寄せた影響で胸が大きいままだけれどよ。……こっちはいつ戻るんだ?」
「ホルモン弄ってる関係で明日迄は掛かりますよ。邪魔なのは分かるけれど我慢して下さい」
胸を支えて揺らす姿を見てれば分かる、動き回るタイプの彼女からすれば大きな胸なんて邪魔だろう。
「お前も男になって大きくなってるな。顔は仮面で見えないけれど。よし、ちょっと顔見せてみろ。私だって見せただろうが」
「不可抗力なので文句は変態王とお役人にお願いします」
そう、かく言う私もぶん殴る際にガスを僅かに浴びて男になっている。
仮面の下の顔を見ようと伸ばされた手を躱し、直ぐに傲慢を発動。
あー、無駄遣い無駄遣い。最低消費量があるって不便だよ。
「ズリィ! 自分だけさっさと戻しやがった」
「自分の時間操作は楽ですからね。他人は個性因子が邪魔なだけで
どれだけ八木家の遺伝子が強いのかって話で、お祖母ちゃんに似ている私が男になったら伯父さんの若い頃にそっくりだ。
父さんの遺伝子って劣勢なんだなあ。
「てかよ、お前なら自由に男になれんだろ? ちょっと見せて……」
「失敬、彼女は現在私の所で職場体験の最中です。ターゲットの捕縛も済みましたし、此処で別行動で宜しいですね」
「へいへい。んじゃ、もう少し技名捻れよ?」
「え〜?」
空中から急降下しての拳骨だし、わざわざ技名付ける必要自体が無いんだし、別に良くないかい? 連携の時とかに便利なだけだし、技名って。
「じゃあ、私はさっさと帰るわ。そろそろ飯だけれど、そっちの経費で……」
「落ちません。そもそも貴女の方が月給が高いのでは?」
こうして今回の一件は無事終了、ヒーロー殺しのせいで空気がひりついているし、混乱が広がらなくって良かったよ。
「あのヴィラン、変態王って名乗ってたのか」
「服装からして変態だもんね」
あのヴィランの名前、私達が適当に付けた呼び方が定着しそうだけれど、本来は何だっけ?
「では、もう少しパトロールを続けたら食事を摂ろう」
「サー、私の個性発動に必要なエネルギーの供給として林檎やパフェがqるけれ、この近所に林檎を使ったパフェが名物の店があるんですが」
「……他の能力も考えてメニューを選ぶ様に」
じゃあ豚足や牛肉……。
『あっ?』
良いじゃんか、モッさん。暴虐の怪力は使い勝手が良いんだよ。
相変わらず自分の思考と混ざり合う悪魔の声にゲンナリしそうにするけれど、その店はカレーが有名なんだ。
さーて、食事も仕事の内だし、しっかりと学ばせてもらうぞ。
「はい、個性使ってのカツアゲだからアウトね」
それからランチでビーフカレーに豚足入りサラダ、デザートにリンゴパフェまで堪能した後は職場体験続行だ。
「なんだテメッ、ぐあっ!?」
手から火を出してる恐喝犯が居たから手首を掴んで投げ飛ばし……。
「ギャオオッ!」
脳ミソ丸出しのヴィランが暴れていたので破壊光線で鎮圧し……いや、確か定法に基づくあった脳無の特徴そのままだよね?
「未だ残っているみたいだし、鎮圧で良いですか、サー? って、グラントリノ爺ちゃんじゃないか」
私を危険と認識したのか向かって来た別の能無を叩きのめした小さな人影、その正体は伯父さんを指導していたヒーローのグラントリノ、あの伯父さんがガチでビビる相手の一人だ。
私も昔会った時に空中移動のコツを教えてもらったっけ。
「その声はさ、さ……裁兎の嬢ちゃんか。サーも居るって事は職場体験か」
直ぐに名前が出ないかぁ。お歳だしなあ、この人。
「お久し振りです、グラントリノ。今は緊急事態ですので積もる話はありますが……」
「まあ、今はヴィランが優先だ。嬢ちゃん、何か重要そうな連中の声は聞こえるか?」
「この混乱した状況だと声が混ざりすぎてね。悪魔達にも声の分別をさせているけれど時間が……いや、今発見したよ。ヒーロー殺しだ」
粛清とか偽物が蔓延る世の中を正すとか中二病臭い事を叫んでるのがいて、それをヒーロー殺しって呼んでる声。
「……いや、どうして学生だけでヴィランに挑んでるんだ?」
声からして参戦はしていないけれどヒーローらしき声が混ざってはいるけれど戦っているのは三人、轟君に飯田君、そして確か緑谷君。
「あの小僧、何やってやがんだ!」
「……」
緑谷君の名前を出すと父さんと爺ちゃんが反応を見せるけれど、え? 爺ちゃんが職場体験で彼を指名したの? 何でさ? ぶっちゃけ体育祭りで良い感じにイカれてる以外は大きな活躍はそこまで無かったよね?
父さんまで意味深な感じだし、気になるけれど……。
「火事場泥棒みたいな声も聞こえるし、パニックだって起きていて事故に繋がりかねない。サー、どうします?」
それはそれ、これはこれ。ヒーローという職業を目指す以上は興味よりも市民優先、それを忘れちゃ駄目だ。
「火事場泥棒や避難誘導を頼む。私はヒーロー殺しの方に向かおう」
「了解、どうやら血を舐めた相手の動きを封じるらしくって飯田君とヒーロー一人が動きを封じられているみたいです」
情報伝達はこれで十分だろう、ヒーロー殺しの言動はガチで腹立つけれど父さんに任せるとして……。
「ああいった革命的な思想に影響されるのが居るからなあ。……報道のヘリも来てるのか」
ヘリに視線を向け、直ぐに声に耳を傾ける。優先順位、効率の良い動線、その選び方は父さんから教わった。
さてと、ヒーロー有精卵としての役割を全うするとしよう。
「もう終わっていたか。あれが九代目……あまりにも不足としか言えないな」
時間は少し経過し、サー・ナイトアイがヒーロー殺しステインの元に到着したのは、緑谷を掴んで飛び上がった能無がステインによって殺された場面。
「来い、偽者共……」
サー・ナイトアイが遠目にその姿を捉える中、駆け付けたエンデヴァーやそのサイドキックに対して殺意を振り撒くステインがよろめきながらも足を踏み出し、その姿をテレビカメラが撮影している所だった。
ビリッ!!
そのズボンの尻の部分がパンツと共に急に劣化したみたいに破れて晒される、カメラの前に。
ブリリッ!
そして身が出る、ぶっとい一本の長いのが、それもカメラに晒された。
職場体験何処が良いかな?
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リューキュー
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ホークス
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サーナイトアイ
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ミルコ