俺は言っただろ、どうせバニルとかがウィズがなんとかしてくれるって!
こんな怪しいやつをすんなりと信用してパーティーに入れるわけがないって!
きっとこれは巧妙な作戦だ、相手を自分のパーティーに入れることで監視する、そんな巧妙な作戦なんだ!
(震)
というわけでチャートの軌道修正が今始まる。
ようやく、俺の時代がやってきた!
今回の紅魔の里の一件で俺は強力な魔物を2体、単身で相手取り見事勝利した。
そしてめぐみんも爆殺魔人もぐにんにんという唯一無二のモンスターを討伐した。
ダクネスは……えっと、貴族で…………
…………
とにかく!
そんな数々の大物を仕留めているのにも関わらず、このパーティーには一つ、重要な欠点がある。
回復だ、回復担当がいない。
某有名なドラゴ○クエストだって、RTAを除けば僧侶みたいな回復担当は必要なはずなんだ。
そんで、ドMクルセイダーによるパラディンガード作戦は最強の作戦なんだと思っていた時期もあった。
だが、傷だらけの変態を見て、たまに思うんだ……仲間が傷つくのは――ってな。
まあ、当の本人はむしろ喜んでるんですがね?
俺の回復魔法だけじゃ全ての傷を完璧に癒すことなんてできず、いくら荒々しい冒険者家業で体に傷ができるのが普通だとはいえ、目を凝らせばうっすらと見えるその痕に自分の実力不足を痛感して歯を食いしばることが何度あったか。
変態司教「貴女……強欲デスね? 私と同じ香りがするのデス」
変態騎士「や、やめろーぉ、わ、私の体は支配できたとしても、心までは支配できると思うなー(棒)。かっかかかじゅま! 私はギリギリまで抵抗してみる、してみるが何かあったらエリス教会か父上に頼んだぞ。そう、このシチュエーション! この魔王に連れ去られた姫を仲間が取り戻そうと戦ってくれるようなシチュに憧れてたんだ! さあ魔王!」
変態司教「我がアクシズ教団は安楽少女より厄介で、アンデッドよりしぶとく、そして何より魔王より手強いこと間違いなしですよ? あんな愛のない」
変態騎士「私にたくさん辱めを加えるがいい! さあ、さあさあs――
……まあ、そんな感じで治療されてその傷はなくなるし、お嬢様は大層お喜びだったが。
正直、俺がダクネスのことをアルダープから奪還したあの件のせいで元からある性癖になにか歪みが生じてる気がしなくもないがいつも通りのド変態クルセイダーだった。
だが、いくらドドド変態性騎士とはいえ、仮にも、うん、仮にも乙女だ。
ファンシーな可愛らしいぬいぐるみを集めることがご趣味らしいかわいらしい一面を持つギャップ萌え貴族のお嬢様に「これが貴族の義務だから何もお前がそんな顔をすることはないのだぞ?」とたまに苦笑されるのは……
まあ本人の趣味でやってることなんですがね?
本当に何と言うか……言葉に言い表せないモヤっとした気持ちなんかが湧いてくるんだ。
そもそもの話だが、俺は別にギリギリでスリリングな冒険者生活を望んでいるわけじゃない。
安定して稼ぐことができればそれでいいんだ。
ただ、うちのパーティーメンバーは俺より筋力が強いので、俺を無理矢理あんな目やこんな目に遭わせるんだ。
本当に、俺の気持ちを少しくらい理解してほしい。
……いや、昨日のもぐにんの話は例外だとして!
確かに有名な冒険者パーティーとか大物賞金首狩りの冒険者パーティーって肩書きはなんかかっこいいし、ギルドの新人冒険者にチヤホヤされたい気持ちもある。
それはそれとして危険な冒険者生活は遠慮願いたいってだけだ。
なんだかんだ言ってきたが、まとめると、俺は無理も怪我もないぬるーい冒険者生活を楽しく過ごしたいわけで。
そんなときに冒険者パーティーに入れてほしいと、そう名乗り出てきた女性冒険者が現れた。
これはもしかしたら女神様のお導きというやつなんじゃないかと思った。
きっとこれからも長く冒険者生活をしていく上で、時間稼ぎプラス火力ゴリ押しのパーティーに安定性を持たせるためにも、常識人枠というやつを増やすという意味でも、重大な決断だと思ったんだ。
前にデュークとかいうビジュアル系堕天使が魔王に俺のことを報告しただとかなんとか言っていた気がするが、この冒険者は見たところ人間。
最初こそ魔王の手先かなんかで、俺の悪評を知っていたらうちのパーティーに入ろうだなんて思うやつはいないしおかしいと思った。
だが、ふと俺たちの新聞記事を、そして紅魔の里での俺の活躍を思い出す。
それから人類と魔族が戦争をしているこの世界で見てきた、人類が、冒険者が互いに団結している姿。
そして俺が導いた結論は……
「今までは俺が一応回復担当してたが本職がやってくれるっていうんだったら願ったり叶ったりだ! パーティーに入りたいんだよなよろしく頼むよ!」
ひとまず、パーティーに加入してみて、お試し――ではないが、ちゃんと信用できるやつなのかどうかを見定める様子見期間としてみた。
……とかなんとか言ってみたが、俺は信じたかっただけなのかもしれない。
今まで散々アクセルでなんやかんや言われてきたが、ようやく俺たちのことを正しく見てくれるヤツが現れたんだって。
しかもこの包容力! 魔王軍にあるまじき清楚さ! そして今のところおかしい言動のない常識さ!
俺の周りには変な奴らしか集まらないのかと思っていたが、そろそろそういう常識的な保護者ポジションの仲間がいてもいいんじゃないかって――そう、信じてみたかっただけなんだ。
翌朝。
俺たちは共同墓地へと足を運ぶこととなった。
何でもギルド職員の人が言うには昨晩から大量のアンデッドが湧き出ているらしい。
それを今朝の先ほど、ウィズと仮面の人が話しに来たらしいのだ。
墓地を全壊させたことで弁償代が発生したあの件を思い出しての相談だろう。
その墓地――ウィズと仮面の人が迷える魂を天に還すために日々通っているというその墓地では、ウィズの魔力に感化された死体がアンデッドとして動き出すことがよくあるらしい。
とは言っても、ウィズから聞いたところによれば、もちろんアクセルに危害を加えようとする気はなく、管理者であるウィズが魂を導いてる間に仮面の人がゾンビを即時討伐しているため大きな問題にはなっていないそうだが。
かつては冒険者ギルドがゾンビメーカーの討伐依頼を張り出していた時もあったが、最近は全てウィズに管理を任せているため、最近の掲示板には見かけない。
そんな墓地で一体どうして……
「というわけで話を聞こう。どうしてこんな悪行に手を染めたんだ」
「俺、何もやってないんだが? 俺の知らぬ間に何かやっちゃいました?」
さっきまでウィズとギルドにいたって聞いたから近くにいると思い探してみたらビンゴだったな。
いけしゃあしゃあと他人事のようにそんなことを抜かしている仮面はまるで俺たちを待ち伏せるかのようにいたのだ。
第一目撃者を疑うのは鉄則だとかなんとか聞いたことがあるので事情を聞きに街中を探し歩こうとしていたのだが、そうじゃなくてもまじで疑って然るべきだろコイツ。
もし疑われたくないのならもっと普段の言動をなんとかしてほしいもんだ。
そんな俺の視線にようやく自白する気になったのか仮面の下にある口が動き出す。
「いやな、別に俺は昨日ウィズと一緒に墓地の清掃に行ってただけなんだよ? でもな、今回のゾンビは何かがおかしいんだ」
「何かがおかしいのお前だろ」
「いやほんと真面目に。ウィズの力も何もなしにあいつら湧き出してきて……いや、湧き出してきたというよりはもともとそこにいた、みたいな感じだったな。そして、土をかき分け自ら這い出てきたというよりは誰かに掘り起こされて出てきたような……。しかもウィズの力で魂を導くこともできなかったんだ。俺だけじゃ手に余るほどの数だし、目も赤いし……今回は何かがおかしい」
ウィズの魔法で浄化できなかった?
しかも掘り起こされたような形跡とか、2人が到着する前にそんな惨状になっていたとか……
「つまりあれか、お前がやったのか。自分が犯人だから敢えて自らそういう証言をすることで自分を疑いの対象から外そうって魂胆か」
「それはただの自白だろ。別に俺を疑ってくれても構わないが……」
俺たちの新しい仲間(仮)より知り合いなのに全く怪しくないところがない、そんな胡散臭い知人が否定してきた。
まあ、俺としても半分冗談で言ってるだけなんだが、俺の知らないところで一体どんな行動してるのかまるでわからないこいつを――
最終的に巡り巡って俺たちのことを助けてくれているこいつが意外と黒幕だったなんてこともありえそうだし、信用はしていても信頼はしていないこの仮面の嘘と誠を見破ろうと鎌かけてみたんだが……
どうやら今回の件に関しては本当に関与していないらしい……が、気になることを言い出した。
「……何か不思議だと思わないか? お前らのところにプリーストが入ってきただろ? そのプリーストにとってこの現状は、自分の実力を見せつけるいい機会だな。うん、実に都合が良い展開だ」
「つまり何が言いたいんだ?」
「お前のことだから分かっていると思うが……あんまり信用するんじゃないぞ? まあ、墓掃除の件は頼んだ。死体が日中放り出されて腐ってきたみたいで、ちょっと鼻を刺激するような香りとかが酷いが、よろしく頼んだ」
本当に何言ってやがんだこいつ。
お前がこの世で一番人の振り見て我が振り直せを体現してるやつだわ!
と、そんなツッコミをする間もなく仮面の人は姿を消してしまった。
姿をくらますのがどれだけうまいのか、それこそ長年にわたって全ての人から身を隠し続けたような暗殺者、忍者のようだった。
こうなってしまってはどこを探していいものか。
お前の管轄だろ、しっかり主導しろよ……
そんな思いを抱きつつ、追跡困難と判断した俺は諦めて、いつもの2人に加えて新たな仲間を引き連れ、街中の冒険者とともに墓地へ向かった。
そして墓地へ着いた時……
「なんじゃこりゃー!」
そう誰かが叫んだ。
共同墓地――そこは金のない人や、家族がどこにいるかも分からない冒険者などが眠る場所。
街の郊外にあるその大きな墓地には100や200……いや300近い大量のアンデッドでひしめいていた。
「な、なあ、帰ってもいいか?」
思わず弱気になってしまうほどで、これは確かに仮面の人が討伐仕切れなかったのも頷ける。
夥しいアンデッドの群れ、咽せてしまいそうな臭気。
それを目の前にして冒険者たちは誰もが前に出て戦うことを躊躇う。
しかし、俺たちのパーティーだけは違った。
そう、俺の考えと違ってしまったのだ。
「ほほう、この量のアンデッドを一掃すれば、すこぶる爽快になる事間違いなしでしょう! 我が爆裂魔法のサビにしてくれます!」
「いいや、それでは墓場はどうなる! 神に仕えるクルセイダーとして、墓荒らしを見逃せるか! 大丈夫だ、あのアンデッドたちはどう言うわけか動きがノロい。私の剣でも三回に一回は当たるはずだ」
「えっと……私が使える浄化魔法を見てもらいたいのですが」
「借金量産機とドポンコツは黙って大人しくしてろ!」
「おい、それが誰のことを言っているのか詳しく聞こうじゃないか。時と場合によっては私がその借金量産機とやらに変わり果ててあげましょうか!」
「も、もしかしなくてもポンコツとは私のことか!? 確かに不器用ではあるがさすがにその言い方は…………クッ///」
「だからお前はポンコツなんだよ……。セレナさん、こんな街中じゃめぐみんの爆裂魔法を使うわけにもいかない。パーティーに入れて早々で悪いんだが……」
「ええ、もちろんです。カズマ様率いるパーティーの皆さんにも、私の真の実力がどれほどであるか、そして私が背中を預けるに値するか人であるか見ていただくためにも!」
すごい、何だろうこの今まで味わったこともない常識的な会話が成立してる感覚!
めぐみんやダクネスは自分勝手に動き俺の作戦から外れて大変な目に遭うことも多々あったが、もしかしなくてもセレナを入れたなら、この考えて動ける回復職が子守を片方肩代わりしてくれるというのなら、危機的な状況に陥る前に回復魔法や支援魔法で俺たちのことをサポートしてくれるというのなら、ベテラン冒険者として堅実な立ち回りができる!
そんな期待を胸に魔法の詠唱をしているセレナの方を見ていると、どうやら準備が終わったようで俺の方に視線を送ってきた。
「準備できました、カズマ様。放ってもいいですか?」
「もちろんだ!」
「では……迷える魂たちよ、あるべきところに帰りなさい。ターン・アンデッド!」
それはよく通るセレナの声。
同時に、彼女を中心に衝撃波のような風が吹き抜ける。
魔法陣はなく、しかしその言葉を唱えた瞬間まるで糸が切れた操り人形のように次々とアンデッドたちが地に崩れ落ちた。
多くの冒険者たちが見守る中、重圧や緊張を感じていただろうに、セレナの浄化魔法は墓地にいたおよそ3分の2のアンデッドを消し去ったのだ。
「あ、あれ? おかしい……どうしてまだ動けるやつが……」
「こ、こんなに多くアンデッドを一瞬で……それでも力を驕るどころか自分の力不足を恥じるとは、なかなかのやり手のようだ。このような優秀で心強いプリーストが仲間になると言うのなら文句もない。むしろこちらからお願いしたいほどだ」
「確かにダクネスの言う通り、なかなかのプリーストのようですね。特に紅魔族的に言えば魔法を放つ前に一つ言葉を放っているところがポイント高いですよ! しかしまだ洗練されていませんね、もしよければ私の舎弟にしてあげてもいいのですよ?」
「誰がお前の舎弟になりたいやつなんているか! こいつの言うことはあまり気にしないでくださいねセレナさん? 巷で頭のおかしい爆裂魔法使いなんて言われてるので……悪いやつじゃないんですが時々こうしておかしなことを言うんですよはははは……!」
「いえ、その、お気遣いなく?」
こんなに素晴らしい優秀なプリーストなのに、まさか謙遜の心まで持ち合わせているとは……
俺、もしかしなくてもこの世界で初めてこんなに心美しいプリーストを見た気がする。
初めてだよ、こんな「ザ・プリースト」な……アクシズ教の奴らとは大違いだ!
ゼスタのおっさん、あんたに言ってるんだぞ?
そんな俺が絶賛している彼女の顔はどういうわけかいまだ厳しい目つきのままである。
一体どういうことか俺は考え……
「どうしたんだよ? こんだけの浄化魔法が使えるとなればかなり優秀なんだろ? 性格もこいつらみたいに変じゃないし、どうしてそんな厳しい顔してんだ? もしかしなくても魔力切れで次の魔法を放てないとか?」
「い、いえ、そうではないのですが……本当に一体どうして……」
「じゃあ一体どうしてそんな顔してんだよ……もしかして浄化魔法に一点特化したプリーストなのに自分の魔法が通じなかったことに戸惑ってるとか?」
「そうでもないのです、私は別に回復魔法も補助系の魔法も使えます……私が問題に持っているのは残っているアンデッドなのですが、どういうわけか私の魔法では消しされませんでした……私の魔法は均等にかけたはずなのに……」
こんな広範囲の魔法を放って、そのほとんどを浄化して見せたセレナ。
その実力は本物なのだろう。
しかしそんなセレナが放った魔法が通用しなかった個体がいたということだ。
遠くにいるアンデッドではなく、まばらに散らばっているアンデッドたち……
「こいつらはまさか……特殊個体……なの――!?」
「『ターン・アンデッド』!」
俺が言いかけたその時、どこか聞き覚えがあるようなないような、そんな不思議な声が後ろから聞こえて、そんな浄化魔法の発声が聞こえてきた。
その方を見ると魔法陣が展開されており、その中心には……決まっていつものあのやつだ。
「逃げたんじゃなかったのか仮面の人!」
「誰が逃げたんだって? 変な誤解を生むような発言はやめてくれよ」
そう、いつもニコニコ俺たちのそばに這い寄る仮面、その名を知る者はいない、その人を知らぬ人はいない……仮面の人だ。
その魔法陣からは神聖なオーラが出ているような感じがあり、それに引き寄せられてか、アンデッドの群れはその魔法陣の方へ歩き出し、そしてその魔法陣に足を踏み入れると次々と浄化されていった。
ウィズから聞いていたがどうやら普段から墓地のゾンビを撃退しているというのは嘘ではないらしい。
しかし、一体どういうことだ?
いくらベテランな仮面の人とはいえ、本職のプリーストであるセレナと比較してその魔法の威力は数段落ちるはずなのに……
その魔法陣といい、そのセレナが浄化しきれなかったアンデットを次々と天に還していく能力といい……
「おや、おやおやおや? もしやそこにいるのはダーク……げふん、じゃなくてただのプリーストのセレなんちゃらナさんじゃないか! 噂はウィズからかねがね聞いている。なかなか同僚として楽しくやっていたそうじゃないか?」
「な、何のことですかね? 私はそのウィズ? という人のことは何も知りませんよ?」
「あくまでしらを切るつもりらしいがこの仮面に見覚えはないのだな?」
「え、ええ、そうです」
「そうかそうか、つまり俺の勘違いだったか! いや失敬失敬! 我が輩の知人であるレア職なプリーストかと勘違いしてしまった! つまり君は上級職でも何でもない俺が使う魔法より威力の低い魔法を使う見習いプリーストのようだ。ちなみに俺はこのパーティーのお目付け役だ」
「「違います!」」
俺とセレナの声がシンクロした。
なぜか仮面の人は俺の方を見ると目を見開き驚いたような素振りを見せたが何勝手に俺たちの保護者ポジションに居座ろうとしてんだよ、偽ろうとしてんなよ!
そんな俺の視線に気付いたのか肩をすくめやれやれと言ったような様子で。
「まあいい。問題は植物のような心で平和に暮らしたい素敵な夢を持つ冒険者ではない。どちらかといえば魔王討伐するのなら私も連れてって……と言わんばかりのそこなプリースト」
「わ、わたくしですか?」
仮面の人はそう言うと、先ほどまでの相手をおちょくるような言動から一転し、神妙な面持ちでセレナの方に歩み寄り……
何かをつぶやき去って行った。
「お、おい、大丈夫か? なんか仮面の人に言われたなら俺から次会ったときにガツンと……」
「い、いえ、なんでもないのですカズマ様。しっかりプリーストの修行を積むように言われただけですから。今度同じようなことがあっても対処できるように。ですので、カズマ様、次こそは期待していてくださいね?」
「そんな頑張らなくてもいいと思うが……」
「いえ、本職が負けてはいられません! それにカズマ様のパーティーを思えばこそ……」
「お、おう、ありがとな?」
一瞬硬直したように見えたのは気のせいだったのだろうか。
俺はそこまで気にせずにめぐみんたちと打ち解けた様子のセレナの方へ……