18禁でエッチな世界に転生させてと願ったら遊技台的な意味での18禁でした!? 作:なふぉい
教会を出発した俺とノアと師匠(人形)の3人は、
『まずは広大な草原を移動する為の馬車を確保しましょう!』
「街の様子が変だな……いつもの活気が無いぞ……」
「あっ!裏路地に猫ちゃんがいますよ~!ちょっと撫でてきますね!!」
と三者三様の発言をし……、おい待てこのポンコツぅ……。この前それで酷い目に会いかけたのすっかり忘れてるじゃねぇか(半ギレ)
「いくら住み馴れてる街とはいえ、一人で勝手に裏路地に入ろうとするのは危ないぞ、ノア。裏路地行くなら誰かと一緒にだ」
『そうですよ。ノア。今は非常事なのですから気をつけるのです』
と不用心な幼馴染を引き止めつつ、彼女を庇える立ち位置を確保する。師匠(人形)はノアの後ろに付いてくれて後ろをカバーしてくれてる。ありがてぇ。
「あっ、ごめんねシモン……気をつけるね」
この前の事を思い出したのかしおらしい反応を見せる幼馴染。やめろぉ!さっきのテンションとの落差で風邪引いてしまう!
「で、裏路地の何処に猫ちゃんが居るんだ?」
若干気まずい雰囲気を紛らわすついでにノアが見た猫について聞いてみると、
「あそこの樽の上に寝ていますよ、可愛いですね!セレスティア様もそう思いません?」
『私はこの身体で一度もみくちゃにされたことがあるので猫は苦手です……』
「確かに師匠人形って猫が好きそうな動きしてますよね、特にふよふよ浮いてるところが」
『ちょっと、シモン!変な事を言わないでくれませんか!』
とそんなやり取りをしてると、肝心の猫ちゃんが興味津々で師匠(人形)を見ている。
『あっ、すごく嫌な予感がしますです!猫ちゃんちょっと待って……はにゃああああ!?』
抵抗も虚しく猫ちゃんにじゃれつかれている師匠(人形)、ノアにモフられる比ではない位のダメージを負いかねないので流石に引き離してやる。
『ううぅ……酷い目に会いました……だから猫は苦手なのです』
師匠は猫ちゃんをジト目で見つつノアの後ろに隠れている。おい、背後の警戒大丈夫か?
「お腹空いてるのかにゃ~?」
猫撫で声で猫ちゃんを可愛がってるノア、猫ちゃんをモフりつつ手持ちの鞄から何かを探している。魚か?それともミルクでも出すつもりか?
「あったあった!はい!どーぞ!召し上がれ♪」
取り出したのは目茶苦茶分厚い美味そうなお肉だった。わー十字架がそろそろ期待できそう()って……おいまさか。
「……なあ、ノアそのお肉どうしたんだ?」
「さっきのお肉屋さんで買ったの!最高級だけど聖女割引ってサービスしてくれたの!」
「……まさかと思うけど。今日出発前に渡したお小遣いは?」
「……テヘッ☆」
――ッスー……、よし落ち着けた。ちょっとこのポンコツ幼馴染が自分のお小遣いを溝に捨てただけだ。気にする事じゃない。ポンコツ幼馴染のお金に対する計画性のなさは今に始まったことじゃない。その対策にお小遣い制の導入をしたじゃないか。つまり、リスク管理がうまくできてるってことだヨシ!
『もうお小遣い全部使っちゃったのですか!?ノア!?まだ初日も初日ですよ!何考えているのですか!そこに正座なさい!お説教です!』
「ひえぇ、ごめんなさい〜。セレスティア様〜」
師匠(人形)も流石に秒でお小遣いを使い切るのは想定外だったようで、大変お冠の説教モードに入っている。哀れノア、ガチギレ師匠のお説教は30分程度では済まないぞ。
(やっぱあの格好のノアが正座するとワカ◯ちゃん一歩手前な股下なスカート部分のせいでおしりが丸見えになりそう。やっぱこの宗教あたおかだって)
そんなくだらない事を考えつつ、師匠(人形)とポンコツ幼馴染のお説教をBGMに猫ちゃんを撫で続けていると。何だか表通りのほうが物凄く騒がしい。
「なんだ表通りが騒がしいぞ……?これは……悲鳴だ!?」
『――急ぎましょう!ノア!シモン!』
「――っ!はいッ!セレスティア様!」
さっきまで説教と正座をしていたとは思えない切り替えの速さで表通りへ駆け出す二人。
(普段の様子から考えられない程に誰かが緊急事態となればこの二人はすごく頼もしい。普段からそれくらいカッコよくいてくれると嬉しい……それはそれで酷い目に会いそうだからやっぱなし)
そしてその二人の後ろを追いかける俺、足の速さはノアと師匠の方が軍配が上がるので先に現場についているだろう。先走らないでくれると良いのだが。
そして現場に到着した俺が見たものは。
「聖なる加護よぉ…我に力をぉ…」
『落ち着いて!ノア!』
人を簡単にバーベーキュー串にできそうなランスを装備した槍兵型のドラキュラの手下と対峙してる二人だった。
(幼馴染よ地味に声が震えているぞ。だけどちゃんと魔力はこもってるしちゃんと神聖魔法が発動しそうだ。あの魔力なら槍兵くらいなら一撃で楽勝だ。)
とノアの修行の成果が実っているのを俺は確信していた。そして神聖魔法が発動する直前で、――巫山戯た事に、ノアの持つロッドがポフッ!っと間抜けた音を鳴らした。
「あっ」
『逃げるのよ!ノア!逃げて!』
あっあっあっ、あの、クソロッド、目茶苦茶肝心な時に神聖魔法の発動失敗しやがった!?まじでやりやがったアイツ!?マジでありえねぇ!?
【ギィイイイ!】
しかも最悪な事に槍兵は攻撃の予備動作を終えている。
このままでは数秒もしない内に幼馴染のバーベーキュー串が完成してしまうだろう。
「――ッ!十字架よ!俺に力を貸してくれ!間に合え!」
俺は先祖たちが遺してくれた偉大な遺産の中で唯一現存しているフリスビーサイズのクロスを槍兵に対して全力で投擲した。
クロスオーバーの部分がホント一部で申し訳無い。
ここまで読んで頂きありがとうございます。