3日後、高山が休暇から戻って来た。
「ただいまー。」
「おう、高山か、どうだった。」
と、高杉は高山に言った。
「ええ、とても楽しかったですよ、後は乳頭温泉へは行ってきましたよ。」
「おお、それで桜は綺麗だったのか。」
「うん、角館へ行ったら桜は凄かったよ。」
「へぇー、秋田新幹線「こまち」」
と、桜井は言った。
「東京と秋田を結ぶミニ新幹線で、東京と盛岡までは「やまびこ」と連結して、盛岡で切り離して秋田へ向かうの。」
「へぇー、新幹線は「つばさ」と同じくミニ新幹線なの。」
「そして、東京から秋田へ行くには歴史があるんだよ。」
「へぇー。」
L特急「つばさ」
上野から秋田へ 所要時間7時間52分
東北新幹線「やまびこ」とL特急「たざわ」
東京から秋田へ 所要時間4時間28分
秋田新幹線「こまち」
東京から秋田へ 所要時間3時間49分
「へぇー、東京と秋田へ行くには歴史があるんだな。」
「高山は乗ったことがあるのか。」
「うん、小学生の時に特急「つばさ」に乗って秋田へ行ったことがあるんだ、食堂車で食事をしたり、後は沿線の駅弁を食べながら車窓も楽しかったよ。」
「へぇー、食堂車か。」
「懐かしいなぁ。」
「俺の青春時代は、485系の特急に乗って食堂車の旅は凄かったよ。」
と、松本は言った。
「それで、僕が休暇中に何か事件は起きなかったんですか。」
高山は、高杉と南に言った。
「ああ、今秋田県警から捜査協力の要請がありまして、今南と小海が捜査しているところだ。」
「あれ、この女性は確か。」
「高山、何か知っているのか。」
と、南は言った。
「ええ、確か主任と一緒に大宝飾展示会で会っているようなんです。」
「えっ、展示会で。」
「ええ。」
「でも、何で田沢湖で死んだんですかね。」
「つまり、犯人が彼女に毒入りのペットボトルの紅茶を用意したって事は考えられないのかな。」
「ああ、その可能性が高いな。」
と、梶山と松本は言った。
「とにかく、その会場へ行って見ますか。」
「ええ。」
「よしっ、早速当たってみます。」
南と高山は、先日原宿起きた毒殺事件の現場へ向かった。
「はい、この女性なら11時頃にお見えになっいました。」
「間違いなく、ここに来ていたんですね。」
「その時に、怪しい人物は見ませんでしたか。」
「そうですね、そこまではね。」
と、そこへ1人の男が南と高山に声を掛けた。
「ん、何だね君たちは。」
「鉄道公安隊特捜班だ。」
「何で、君たちが現場に来ているんだ。」
「あのー、あなたは。」
南は、1人の男に言った。
「わしは、警視庁捜査一課・警部の関だ。」
「何で、警視庁が捜査しているんだ。」
「ここで、毒殺事件が起きたんだ。」
「毒殺だって、我々は田沢湖でも女性の死体が発見されたのでこちらでも捜査をしているんですよ。」
「何だって、こっちでも捜査しているのか。」
「ええ、被害者はここの客らしいんです。」
「なるほど、すると鉄道公安隊の方ではその捜査をしていたって事だね。」
関警部は、南と高山に言った。
「はい、一昨日秋田県の田沢湖で死体で発見されたんです。」
「ほう、その女性が田沢湖でか。」
「はい。」
「彼女は、盛岡から秋田新幹線に乗って田沢湖へ行ったと考えられます。」
「ほう、今回の殺人は宝飾展示会で起きた毒殺と田沢湖の殺人は一連に関係しているのか。」
「ええ、その可能性があります。」
と、南は言った。
田沢湖で起きた女性は宝飾展に来ていた客と分かった。