秋田新幹線「こまち」東京-秋田殺人連鎖   作:新庄雄太郎

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そして、事件の捜査中に行方不明の捜索願が入った。


第6章 行方不明

「はい、公安特捜班、えっ、行方不明の捜索、はい、わかりました。」

 

 

と、高山は電話を切った。

 

 

「どうした、高山。」

 

 

「大変なんですよ、行方不明の捜索願だって。」

 

 

「えっ。」

 

 

「それは本当なのか。」

 

 

「ええ。」

 

 

「一昨日から東京から新幹線に乗って旅に出たまま行方不明なったって。」

 

 

「一昨日から新幹線に乗って行方不明に。」

 

 

「はい。」

 

 

「一昨日からおじいちゃんとおばあちゃんが行方不明になっていたんです。」

 

 

「なるほど、一昨日に東京から新幹線に乗ってどこかへ旅に出たとこういうわけですね。」

 

 

と、小海は言った。

 

 

「何処へ旅に行ったか覚えているか。」

 

 

「はい、何でも新幹線に乗って秋田へ行くとか言っていたから。」

 

 

「ほう、東京から新幹線に乗って秋田へ行ったんですね。」

 

 

「はい、間違いありません。」

 

 

と、その時だった。

 

 

「あれ、この老夫婦。」

 

 

「どうした、高山。」

 

 

「実はですね、僕か休暇の時に一緒に乗っていたんです。」

 

 

「えっ、それ本当か。」

 

 

「ええ、東京駅の新幹線ホームで一緒にいました。」

 

 

「えっ、それ本当か。」

 

 

「はい。」

 

 

「高山、何時の新幹線に乗ったか覚えているか。」

 

 

「そうだな、はっ、思い出したよ。」

 

 

「えっ、何かわかったのか。」

 

 

「あの時、一緒に乗って秋田へ行ったんですよ。」

 

 

「本当か、何時の新幹線か覚えている?。」

 

 

と、南は高山に言った。

 

 

「ええ、確か8時発の新幹線に乗って秋田へ行ったんですよ。」

 

 

「ほう、という事はそれに乗った夫婦は秋田へ行った後に行方不明になった。」

 

 

「という事は、大宝飾展示会で起きた毒殺事件で犯行を目撃されて逃げ回っているって事も考えられないかな。」

 

 

「ああ、それも考えられるな。」

 

 

「乗るとしたら、8時発の「こまち1号」と見て間違いないですね。」

 

 

「ええ、あの時は高山も一緒に乗っていたな。」

 

 

「そして、乳頭温泉で泊まった後に角館へ行ったからね。」

 

 

「つまり高山は、角館で夫婦と一緒だったわ。」

 

 

「じゃあ、高山は角館で桜を見に行った時は一緒だったんだな。」

 

 

「えーと、新幹線「こまち1号」が東京に発車するのは午前8時で、秋田に到着するのは11時55分か。」

 

 

「待てよ、秋田なら青森へ行ったって事は考えられないかな。」

 

 

「えっ、秋田から青森に。」

 

 

「うん、秋田からは奥羽本線経由して青森へ行ったって事は考えられないのかな?。」

 

 

「えっ。」

 

 

「という事は、秋田から特急に乗って奥羽本線を経由して、青森へ向かった可能性が高いですね。」

 

 

「ええ。」

 

 

「今回の事件は、宝飾展示会で起きた毒殺と田沢湖で起きた殺人で、その行方不明の2人が事件の目撃者の可能性が高いな。」

 

 

「それは、考えられますね。」

 

 




さて、特捜班はこの事件の謎を解けるのか。
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