ブルーアーカイブ ―青でも透明でもなく銀色の世界観― 作:海軍アザラシ隊
二次創作の1話目は何すりゃいいんだ
「さて、今日からかぶき町改めてキヴォトスの万事屋としての最初の1歩、盛大に踏み出しましょう!」
時は翌日、昼前の万事屋居間にて。
再三になった
新八も本来なら自宅があるのだが、この世界に家があるかどうか確認しておらず、またあったとしても自宅へのルートが分からない以上無闇矢鱈に出歩くものでは無いと考えた為、万事屋に1晩泊まることにした。
そんなこんなで昨日の一件から日を跨ぎ、今日現在において一同、居間兼事務所のソファーでテーブルを囲み、これからの方針について会議でもしようという意気込みを見せる。
はずもなく。前向きな姿勢で迎えようとしてるのは1人だけ。
「神楽ぁ、そこの醤油取ってくれ」
「ん。銀ちゃん、そこの塩取って欲しいアル」
起き抜けの寝間着姿で眠そうな締まりのない顔。ホカホカの白米の上に乗せられた生卵に手渡された醤油を掛けて箸でかき混ぜられる。
市販の漬物が薄味だったのか手渡された塩を軽く振りかけてから齧り付くと歯応えのある効果音が口の中で響き渡る。
「あの……そろそろなんかしませんか?」
この中でただ一人だけ、新八だけが真面目に話を進めようと躍起になっているのに対して、銀時と神楽は昨日と変わらず遅くに起きて今まさに朝飯を食べているところである。
白身、黄身、醤油、それぞれが上手く混じり合うことで白米をさらに美味しく頂く行為、ご機嫌な朝食を咀嚼し、飲み込む。
「なんかってナニ。第一、昨日今日で仕事がある訳ないっつーの。俺らこの世界じゃ無名だぜ?」
「知名度が無いから仕事が来ない、仕事が無いから知名度もない、永久スパイラルネ」
「そーそー。何かやるにしたってやる事自体何も無いんだからしょうがねぇよ」
「何も無いならこっちからやろうという意欲はないんですか」
「俺、万事屋の社長だよ? 頼まれてやるならまだしも、やらせてくれって頼むのはなんか違うっつーか」
「なんですかその変なプライド……」
「一応、万の事をやる会社だからね。やらせてくれって頼み込んでたら会社の社風と相反するだろ」
「万年金欠のほぼ無職に近い癖に何言ってんすか……」
「んだヨー、いっつも人に聞くだけで、自分じゃなんにもできない指示待ち人間アルか。たまには自分で考えてみろヨ」
3杯目の白飯に卵を落として混ぜてる神楽の言葉を待っていたかのように、新八は懐から1枚の紙を取り出すと、テーブルの空いてる所に置き広げる。
銀時と神楽は箸を持つ手を止め、注意深く覗き込む。
そこには大きな文字で【なんでも屋 万事屋 銀ちゃん】の文字と普通サイズで【些細な事から大事まで なんでも解決いたします】という宣伝文句の書かれた──チラシだった。
「ナニコレ」
「なにってチラシだよ。ほら、前にウチの宣伝ポスターを作るみたいな事やってたじゃないですか」
「あー、やったやった。作ったはいいけど結局使ったかどうかの描写が無くて、有耶無耶になった感じのやつな」
「そういうのは言わなくていいんで。それでですね、前のやつに僕なりの修正入れて作り直してみたんですけど」
「お前朝っぱらからそんな事やってたの? 大層なこった」
「新八、お前暇アルか?」
「ちょっとォ! 人が真面目に考えてるのになにその扱い! 少なくともこれさえあればある程度認知はしてもらえるんじゃないですか。声かけるのもいいですが、ここじゃ僕らは余所者で、下手すると不審者と思われても仕方ないですよ。間接的に知名度あげるにはやっぱ紙媒体でコツコツ地道にやらないと」
食べ終わった食器を重ね、口の中に残った後味をいちご牛乳で洗い流す。一息ついた後にテーブルに乗ったポスターを銀時は手に取ると流すように見るとテーブルに置いた。
「いんじゃねーの、なんもしねぇより」
「あれ、てっきり「そういう面倒臭いのはやらねー」とか言うと思ってました」
予想に反して想像外の返答が返ってきた事に若干困惑気味だったが、鼻くそをほじる男はこう続く。
「俺はやらねーよ? お前らに頼まぁ」
「ハァァァ!? なに一人だけサボろうとしてんだよ! ここまで来たらみんなでやる流れでしょうが!」
「そうアル! 私達は常に一蓮托生! 銀ちゃんがサボるなら私もサボるネ!」
「違うから! 同意するところ間違ってるから!」
「誰がサボるっつったよ! 昨日あった先生から、あの後直ぐに電話がかかってきてよ。今日シャーレに来てくれって言われてんの」
新八と神楽の反論を制し、昨日かかってきた電話の事を思い出す。
「電話なんてありましたっけ?」
「あったよ、作中外で」
「作中外なら分かるわけねぇだろ! デタラメこいてんじゃねぇよ!」
「仕方ねぇだろ、それが今日の内容なんだから! 作者の都合も考えろ!」
食った食器も片さずにそそくさと和室に戻るとすぐさま着替え、居間を通って洗面所に向かう。顔を洗い、歯を磨き、キシリトール系歯磨き粉で一旦
その頃には神楽も朝飯を食べ終えており、新八は2人の食べた物を片付けている最中だった。
「じゃ、俺もう行くからあとはよろしくな」
そう言って木刀を腰に携えると2人に一瞥することも無く、そのまま家を出ていった。
遠くから聞こえる原付のエンジン音を聞き、本当に出かけて行ったのに対して新八はため息をついた。
「ほんとに行っちゃったよ、あのバカ社長……。どうする神楽ちゃん、僕達だけでもポスター貼りやろうか」
「【キヴォトス D.U地区にて 原因不明な怪現象多発か?】いやねー、最近どこも物騒になってきたわぁ。おばちゃん怖くて外歩けないわぁ」
「分かりやすく濁してる……」
銀時が居なくなった事ですっかり静まり返った居間の空気が、ポスター貼りの仕事をしなければならないという圧力に耐え切れず、流す様に神楽はテレビの電源を入れた。
そもそも家ごと転移したとはいえ、電気や水道が通じていること事態が不思議なのだからテレビ線も繋がっている事に突っ込むのは野暮というものだ。
テレビ画面に映し出されたのは、軽装と言うよりもほぼ半裸に近いと言っても過言では無い服装をした女学生がレポートをしている。報道官が地上波で出る服装では無い。1歩間違えればこいつが捕まってもおかしくないのだが、女学生より後ろ、中央よりやや左側に映った白い影に2人の目が食いついた。
「今のって……」
一瞬だけ映り込んだそれが見間違いなのかそうじゃないのか、新八と神楽はお互いに目を合わせたが、テレビあの影はもう既に去った後。
────────────────
「で、なんか用があるから呼び出したんだろ」
時は暫くしてシャーレに呼び出しを受けた銀時は昨日と同じくしてソファーにふんぞり返っていた。
ただ昨日と違うのは、ここが同施設内であってもカフェではなくオフィスであるということ。
均等に並べられた事務机、乱雑に置かれた文房具に書類の束、仕切りに貼られたメモ用紙や写真・ポスターの数々がこの職場の仕事量を物語る。
来客でありながらもソファーで脚を組んで背もたれに腕をかける、この男の事務所とは比べ物にならないレベルの業務量だろう。
自身は対面のオフィスチェアに座ってやや寝不足なのか目の隈が残る男が苦笑して返す。
「すみません坂田さん、昨日の今日で呼んでしまって」
「んな事はいいけどよ、オメーちゃんと寝てんのか? 目の隈スゲーぞ」
「あ、いえ、昨日はこれでも4時間は寝れたので大丈夫です」
「……あっそう、アンタがいいなら好きにすりゃいいけどよ、事務も外も仕事は体力勝負だからな。無理すんなよ」
何でも屋と連邦捜査部、内容は違うがやる事は同じ。頼まれた仕事をこなす事と学園や生徒の問題を調査し解決する。本質的に似た業務内容であっても依頼量と仕事量では言うまでも無い。銀時は少し先生に同情したのだ。
「ははは、忠告ありがとうございます。それでですね、本日御足労願いましたのは、坂田さんにお渡しするものがありまして」
「俺に渡すもの?」
「はい、まずはコチラを」
そう言って先生が引き出しから取り出したのはファイルに挟まった1枚の用紙と小さなカード。
「なんだこれ」
「これは連邦生徒会より発行された特務提携に関する書類です。簡単に説明しますと万事屋皆さんの身元を保証する証明証のようなものです」
「証明証ねぇ……」
「はい、キヴォトスに来られた以上は身元の確認ができるものがあると便利かと思いまして。それにこちらへ署名頂けると今後キヴォトスで生活する上で必要経費であれば、ある程度免除されるとありますが」
「マジでか!?」
「正直僕からしたら羨ましい限りですよ。しかし偶然とはいえ此処に来てしまった以上、皆さんに迷惑かけられませんから、こっちでできる限りのサポートをする。それ為の書類だと思って下さい」
「なんだよ、結構待遇いいじゃねぇか。でもこういう上手い話には大抵裏があるもんだ。あるんだろ、裏が」
手渡された書類にざっと目を通すが堅苦しい契約書に書かれた文字なんか全文読む気にもならず、流し目で飛ばしていく。
無論、この世中にローリスクハイリターンなんてものは存在するはずも無く、それを信じた人間から失敗し、堕落していく。そういう人間が五万といたのが欲望渦巻く町 かぶき町。そしてそこで生きていた人間だからこそ警戒心も着いてくる。
「大方、身元保証人になってやるからお偉方のご機嫌取りでもしろって感じか?」
書類から目を離し、腐った様な目で先生の方を向くと彼もまた苦虫を潰したような困り果てた顔をしていた。この書類を渡してくる以上、連邦生徒会の管理する連邦捜査部としては内容を確認していたのだろう。どこか納得出来ない部分もあるが、この地域で生身の人間が生活する難しさに共感しているのだろう。
「結構な事じゃねぇか。お上の言うことさえ聞いてれば生活に困らねぇ上に身元保証人になってくれる。これほど上手い話は無いわな。これで俺も上級国民の仲間入りってか」
そんな返答に彼も少し肩の荷が降りたのか安心した顔になる。
だが、銀時は片手で持った書類を両手で横に持ち直すと、中央から半分に破り、そのまま目の前のテーブルに放り捨てた。
「えっ」
胸を撫で下ろしていた先生の顔が、聞くことが無いと思っていた紙が裂ける音で安心から混乱に変わっていた。
対面の男が放り捨て、宙を舞い、テーブルに乗るそれをただ見つめることしか出来なかった。
「だが断る」
荒〇先生ばりの濃い顔付きで声高らかに書類を破り捨てる事、これ即ち自分に有利でありつつも相手の反応を挫く某漫画家の如くなり。
これが漫画であればこの部屋には特大の文字で効果音が溢れている、そんな空気に一変していた。
「侍にも侍のやり方ってのがあんだよ。誰これ構わず主人を変え、
「で、でも……」
「でももへちまも有るもんか。首輪つけられた飼い犬が本当に幸せか、お前は考えたことあるか? 衣食住に不便がなくても命令されてる生活に自由があると思うのか。人間ってのは社会に縛られても他人に縛られるもんじゃねぇんだ」
政治、経済、学界、ありとあらゆる組織や派閥についてまわるのが権力闘争と保守的思想。そこに属する人の在り方が人を従わせる者と隷属する者。
なにかに属する者は知ってか知らずか自分の立ち位置を1度認識するとその束縛から逃れられない。
侍、武士の時代を生きていたからこその考え方。
「通すべき道理も義理人情も自分さえ曲げなきゃどうとでもなるもんさ」
虚言や誇張では無い。のらりくらりと掴み所の無いように見えるこの男の言葉が何故か先生の中にすんなりと入ってくる事に先生自体も気づいていない。
だが、心のどこかで望んでいたのかもしれない。境遇に縛られず、悲観せず、とことん自分の決めたことに突き進む。そんな真っ直ぐな人間である事に。
「……何となくそうなるだろうと思ってました。坂田さんはこの申し出断るんだろうなって」
「俺は元の世界でも誰かに従ったつもりは無ぇ。俺が従うのは俺のルールだよ。折角だが今回の話、断らせてもらうぜ」
「真っ向から武装集団に切り込んでいくなんて、普通の人ならあんな事しませんよ」
「何それ、褒めてんの貶してんの?」
先生は苦笑いを浮かべると再び引き出しを開ける。今度は中から茶封筒を取り出すと、向かって左側のソファーに腰をかける。その際、銀時が割いた書類を手に取るとくしゃくしゃに丸めてズボンのポケットにねじ込んだ。破かれて破棄されたとはいえ重要書類をぞんざいに扱うあたりこの先生も図太い。
「では次にこちらをどうぞ」
「今度はなんだ」
封の口を指で破り開けると中には黄色のカードが1枚と銀行の通帳のようなもの。大きく"C"と書かれたICチップの埋め込まれたプラ製。
「やけに安っぽいけど、IDカードか?」
「それはここでの通貨でクレジットカードです」
「また随分のシンプルなデザインなことで……。Cの文字単体はねぇだろ」
「デザインは兎も角、昨日の1件で皆さんにご迷惑をかけたのでそのお詫びです。この先買い物するにも使われると思いますので。あ、銀行にはちゃんと事情を説明してありますので安心してください」
「ふーん……。でもよぉ、悪いがガキ数人にお灸据えて貰った金なんかで飯なんか食えねぇよ。最近のガキは他人に叱られるって事が無いから、ああやって非行に走るんだよ。そりゃそうだろ、自宅で親に怒られるのは自宅内での行為を親しい親に怒られるんだからよ。見知らぬ他人に外で怒られる経験の無いやつは外に出ても何をしたら怒られるかを知らないんだから加減てやつを知らねぇ馬鹿ばっかだよ。それを叱るのが大人の役目ってやつだろ」
「確かに言ってる事は間違ってませんけど……」
「大体よぉ、世間体とかコンプラ気にする暇があるなら、まずは起こさせない予防策を考えろってんだよ」
ぶつくさと愚痴垂れるとどんどん違う方向に話しが進みそうなので話を戻す為にも遮る。
「あの、でしたらこれは謝礼ということで受け取って下さい」
「あんたも案外強情だよ……な」
優しそうな好青年のくせして意外と押す所は押す。そんな押し問答しながら銀時が通帳の中を見て目を丸くする。
「1……10……100……」
「少ないですけど100万程入れておきました。万事屋さん3人分じゃ少ないと思ったんですけど、これが今のところ精一杯ですので……」
「ま、まあ謝礼って言われちゃ断るのも失礼だよな! 俺達いいビジネスパートナーに慣れそうじゃないか! これからも問題児が来たらいつでも呼んでくれ。いくらでもシバいてやるから」
「いや、一応僕の生徒達なんで好んでシバくのはちょっと……。あ、あとこちら返しますね」
先生がおもむろに自分の財布から取り出すのは現金2000円ほど。
「これは以前万事屋さんが下のコンビニで使われた紙幣です。生憎とこの世界の通貨ではないのでお返しします」
「返すって言われても俺ら使ったヤツだし、あのこども店長も何も言わなかったぞ」
「ああ、ソラですよね。あの子、引っ込み思案な所があるので。それにヘイローのない見かけない大人から一方的にお金渡されたら言えなさそうですし、料金の方は僕が立て替えておきましたので気にしないでください」
「……なんかすまん」
金を払ったとはいえ、使えない金を渡されてどうすることも出来ない子供の慌てふためく様子が容易に想像できた。
「いえ、いいんですよ。ところで話を変えるんですけど、万事屋さんにちょっとしたお仕事を紹介したくて」
「お、早速仕事か。いいぜ、なんでも言ってくれ」
万事屋、キヴォトスにて最初の依頼。一体どんな内容なのかと銀時はクレジットカードを懐にしまってどっしりと構えた。
簡単なものから危険なものまで何でも来い、と言わんばかりの物言いだ。
「実は昨日、皆さんが来られた頃から各地で何やら異変が起きているようでして」
「異変?」
「はい、本来空き地であった場所や所有者不明の土地に突如として家や商業施設などの建築物が出現したらしく、皆さんのようにヘイローの無い外から来た一般人、大人達がおられるという報告がありました。昨日、シャーレを空けていたのにもその確認や対応もあって不在にしてました」
「大人ねぇ」
「そちらの調査をお願いしたいのです。無論、こちらに慣れるためにも空いてる時間で構いませんのでお願いできませんか」
思う所があるようで、銀時は1度腕を組んで何やら考える。自分達の置かれた状況、キヴォトス外の建築物や見知らぬ大人、様々な要因を考えるに思い当たる節は一つ。
「多分、俺達みたいこっち来た同郷の者だろうな。いやー、なんか悪いな、騒がせてるみたいで」
「え」
「こういうのはさ、大体主人公一味が転移するー、みたいな流れが多いんだけどよ、どうやらモブも来ちまってるようでさ。ま、それはそれで何とかコンタクト取ってみるから、お前さんの方から皆に言ってくれや」
「はぁ、坂田さんが言うなら一応皆に通達しておきます……。一応聞くんですけど、犯罪者とか居ませんよね」
思い当たる節は幾つかあり、銀時は包み隠さず伝える。
「馬鹿野郎、人間誰しも1歩間違えれば犯罪者だよ。小さい事を気にするな、起きてから考えろ」
「未然に防がないと意味が無いんじゃ……」
「いいよいいよ、起きたら起きたで何とかするから。じゃ、俺もう行くわ。またなんかあったら呼んでくれ。あ、あとこれ」
着物の裾から取りだしたのは今朝方新八が作った宣伝ポスターの試作用紙。それを先生に手渡すと立ち上がって出口の方に向かっていく。
「それうちのポスターな。いつまで厄介になるか分からないし、金は自分で稼がないとな。そっちでも告知頼むわ。じゃあな」
そう言って男は振り返ることも無くオフィスの出口のドアノブを回すと部屋を出ていった。
部屋にポツンと残された先生は手渡されたポスターに目をやる。ひと目でわかる安い仕上がりだが要点を掴んでいるポスターをただ黙って見ていると、入れ違いに生徒が入ってくる。
凛とした佇まいに大人びた立ち姿、学生と言うより大人に見える彼女は隣の部屋から戻ってきたのだ。
「良かったのですか、あんな人に任せて」
「……分からないよ。でも悪い人じゃなさそうだし、きっと私なんかよりもずっと頼りになる、そんな気がするんだ。リンちゃんだって最初は私のこと信用していなかったでしょ?」
「リンちゃんて呼ばないで下さい。確かに、最初はこんな優男が先生になるなんて、連邦生徒会としては信じられませんでした」
「辛辣だなぁ」
「ですが信頼と信用は行動で示せばついてくる。今の先生を見ていればそう思います。連邦生徒会としても未確認要素である彼らを野放しにはできませんが、今は少なくとも様子を見るつもりです」
「リンちゃん……」
「さ、お喋りは終わりました。本日付けの仕事はまだ残ってますし、彼らに関する書類も作り、各学園や地区にも伝えなければならないのでよろしくお願いします」
「リンちゃん……」
銀時の居なくなった部屋で、今日もまた徹夜で仕事漬けの日々が始まろうとしていた。そんな先生の境遇なぞ知るはずもなく、銀時は出口に向かって歩いていく。
「……やっぱ、署名しとけばよかったかなぁ」
そう呟いて外へ出ていった。
「はい、後書きです。
世の中はもうゴールデンウィーク真っ只中、最大10連休だってさ。スゲーよな。
でも間の祝日でも何でもない日に有給取ってこその10連休なんだって。
何が最大10連休だよ、ちゃんと【有給取って】って付けたせよ!言ってる事は半分詐欺だろうが。作者だって普通に仕事してるし、これ読んでる奴の中にも同じ境遇の沢山居るよ!
最大10連休のこの【最大】っていう表記に無性に腹が立つ、そんな作者の心境です。
はい、今回プロローグ後の第1話なんですけどね、やっぱりまだ銀魂らしさが出てない、そう思います。
というかウチ以外にブルアカ×銀魂書いてる方で銀魂パロを上手いことブルアカに組み込んでる方が居て、やっぱり読んでて面白いんですよね。
こうなるとオリジナルで創作しないで俺もああいう感じでやればよかったって思うわ。だってギャグ考えるのクソ難しいんだもん。改めて原作者の偉大さを感じる、書かれてそう思った1話でした。
じゃ、感想です。
1人目 シーサイドあたりめ さんです。
【ヅラもこっちに来てるとしたら、討幕じゃなくて打倒連邦生徒会とか言い出すんか?連邦生徒会長に俺はなる!とか言い出すんか?
やべーよ絶対ろくな事になんねーよ
絶対マニフェスト「宇野をする時、泥2の次に泥4を重ねるのはOK」とか、「バナナは印税に入ります」みたいな事言って同志募ってるよ】
はい、ありがとうございます。念の為言っておきますが、作者はなんも考えてません。本作品のあらすじで銀魂一同を出すと公言していますが、どう出すかは考えてません。従って彼の感想通り、ヅラをこのように出すのも良いし、全く別の出し方が思いつけばそういう風に書きます。心して待たれよ。
2人目 WHEEE さんです。
【メタメタのメタ発言スタイルは銀魂らしさを感じて好き】
ありがとうございます。銀魂は作者の青春でもありました。当時は「漫画のキャラのくせに時事ネタ持ってくんのアリなんか?作者スゲーな」と【こ〇亀】を読みながら思っていたものです。
だからこそ本作品でもキャラだけでなく、原作の作風を崩す事が無いように意識してます。あとこのせいで登場キャラがメタ発言したり、読者・視聴者に語りかけてくるといった作風がツボになりました。デッド〇ール 3作目、待ってます。
3人目 北月裏輔 さんです。
【あの……この作品の時系列って将軍暗殺篇よりも前でしょうか?それとも最終回の後でしょうか?
後だったとしたら…この頃の万事屋の社長は新八で、銀さんは平社員だった筈です。関係ないけど、神楽は副社長だったような】
はい、実にいい質問です。本作では無能な作者がプロットも考えずに手当り次第に始めたので、まだ設定資料的な物はありません。だからこそ、こういう質問があると大変助かります。
お答えすると【本作品は最終回後の銀魂世界線】と認識してもらって構いません。ですがこの方が言う通り、万事屋は最終編に突入した時点で2~3年経っていることになり、また銀さんは新八に社長の座を譲った事になって最終回を迎えてるんですよね。この人はよく観てます。視聴者の鏡ですよ。
ですが、本作では【原作終了〜キヴォトス転移の間に再び銀時が社長に戻った】という世界線です。
そもそもさ、新八が社長って違和感あるよ。明らかに過剰評価でしょ。なんで駄眼鏡が一丁前に社長ポジションに収まってそのままやって行けると思うんだよ。銀さんあっての万事屋銀ちゃんだよ?【万事屋 新ちゃん】じゃ読者も歯痒いって。なんかパッとしねぇし。
銀さん不在の万事屋を潰さない為にも新八が社長継いで存続させてた訳だから、戻ってきた以上は役職返上してもおかしくは無い。
だから本作では
『社長』坂田 銀時
『副社長』 神楽
『部長』 定春
『給湯室の横にある半分だけ使われたがそれ以降誰にも使われなく忘れられたスティックシュガー』 新ちゃん
くらいの立ち位置で覚えて下さい。
じゃ、次回もまたよろしくぅ。
感想くれた3人は【どっかの山奥にポツンと残された発掘途中の源泉地】の上で立ってなさい 」