手向けにカトレアを   作:さわたり

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第十話「嘘」(2)

カルサ神父の案内で、アルテルナの配下の面々のもとへ。整頓されモノの趣味はアルテルナらしい上品さだが、しかし妙に歪な空気が漂う。

いまこの場に居るのは、フロフキと数名ぐらいのものなのに。

 

「やあ」

 

「あ? ああ……っは、愚弟が世話になったな。 リン・アゾット、だっけ?」

 

「君は……フロフキ。チフキから話はかねがね」

 

「……へぇ?」

 

「裏切る形になった相手にこういう話をするのも良くない気もするけど……君のことはチフキが賢い、凄い、ってよく言っててさ。優しくしてくれて、」

 

「やめろ」

 

吐き捨てたフロフキは今にも限界という様子で、握り込んだ拳を振るわす。

 

「故郷の連中と同じだ……アイツまでオレをコケにするわけだ! ッハ、く、ハハハ……あの、ボケで、マヌケで惨めなクソガキがだ!!!」

 

「ちょっ、えっ……」

 

「フロフキさん、落ち着きましょう? 一旦、」

 

「オレに指図をすんなァ!!」

 

カルサを突き放し、フロフキはイライラと髪をいじり始める。サクヤはリンに目を向ける。

戸惑っているようだが、おそらくわざと神経を逆撫でする言葉を選んでいる。……他者への理解を武器にしているからこそ、こういう爆弾も埋め込んだり、軽く爆発させて様子を見たりできる。

 

「何があったの?」

 

「……どいつもコイツをオレを見下す。あのクズどもは自分がいかにマヌケかを棚に上げてる」

 

「故郷の人たち?」

 

「病気でつかえねえ、ただ飯食らい、どいつもこいつもチフキ以下のッ…………はぁ、取り乱して悪かった。じゃあな」

 

最後にどうにか取り繕うと、さすがに気分が良くないのか、そそくさと退散。入れ替わるようにアビスが入って来る。漂う緊張感。フロフキ以上にどうすればいいかわからない相手だ。

 

「なんなのです? 僕の顔に何か? ……ッフ、にしても愚かな方ですよねえ、自分の肉親にあァんな汚い言葉を吐けるとは! 僕の兄様への愛を見習ってほしいものです」

 

「そんなに大事か、兄が」

 

「えェ? 愚問をおっしゃる。ふふふふ、兄様はね、僕の全てなんです」

 

「まあ……実際アドーネ隊長は、みんなに優しくて」

 

「……みんなに?」

 

ただよう、異様な空気。ただ振り返って聞き返しただけなのに。サクヤのやめておけという視線を気にしてか、リンはそれ以上掘り下げない。

だが、去ろうとしつつも背中で聞いていたフロフキは、この空気を叩き割れる。

 

「兄様兄様ってずっと縋り付いてるほうがキモいと思いますけどねェ?」

 

「ふん……別に僕のことを何と言おうと、」

 

「どうせ大したことねえだろ、意味わかんねェ事ばっか言ってたぜ、キラキラだヒーローだ」

 

もう、そこからは無言。響の剣を蹴り上げて震わせ、斬りかかる。フロフキはただ不敵にニヤついているだけ。張られた糸にアビスが八つ裂きにされるより先に。カルサが剣を抜いた。

 

「やめなさい」

 

「だってさ、アビスくん?」

 

「あなたもですフロフキ。必要以上に煽らないで」

 

「けっ、そいつのその不安定すぎる性格、いっぺん叩き直せばいいと思うんだけどね、オレは。見ててイライラすんだよ、グズが」

 

リンは頭を抱えつつ、不安定さをどうにかしないのか?と思う点には共感がある。アビスはフロフキを睨みつけながら去り、フロフキもフロフキでけらけら笑って、糸ノコを回収。その場をあとに。

残されたそこで、カルサはため息をついた。

 

「困った方たちでしょう?」

 

「ええ、本当に」

 

「アビスさんも、幼少期に兄……まあ、アドーネ氏に助けられたことが多かったようで。……特に隠しているわけでもない、なんなら喧伝して回っている過去話なので……私の口からも話してしまうのですが」

 

「長くなる話かい」

 

「失礼ですよサクヤさん」

 

「俺がそういうことを覚えられないのは知ってるだろう」

 

「ふふ、まあ、かいつまんで話しますよ。お二人は、孤児だったようで」

 

それ自体はリンも知っている。サクヤはさすがに覚えてはいないようで、なるほどと他人事らしく頷く。

 

「そこで、気弱なアビスさんがひどい扱いを……子供のいじめ、という程度ですが。そういう目に遭うことも多く。アビスさんを庇ったのが、アドーネ氏だったと」

 

「そのせいで歪んだ兄像を作り上げそれに傷ひとつ付けた者は排斥する、か」

 

物覚えが良くないわりに、洞察力自体はホンモノである。ロジカルに他者を認識できているわけではない、ブラックボックスを通した経験値による出力だが。

ともあれカルサは、困り気味に頷いた。

 

「……。」

 

リンは、身辺調査をする立場を担ってもいる。勝手に調べまわるという意味では、あまり褒められた立場ではないが……しかし、そういうヨゴレを背負う役割でもある。

 

アビス・アドニスは、兄に守ってもらえる立場を自分で作っていた。

 

……と、他の人に言うようなマネはしない。それは、敵としても、そして味方だったころはなおさら、関係のない糾弾だから。

とにかく、彼は自作自演で、己の兄像をアドーネ・アドニスに押し付け続けていた。騎士団に入ってからは、まあ鳴りを潜めていただが。

 

「……それが彼らしさなのかな」

 

「まあ、アルテルナさんは、そのままでいて良いとしているわけですし」

 

「随分懐の広い奴だね」

 

サクヤはあまり興味がない……正確には覚えられないからか、あまり真剣に聞きこむ様子はない。彼の物覚えの悪さは、不真面目だとかではなく、生まれつきのもの。

そもそも物覚えとかではなく、根本の理由としては人間の認識があやふやなことだが。

 

「サクヤさんについても聞かせてくれますか、何か……影を感じます。こう言っては失礼かもしれませんが」

 

「さあね……」

 

そもそも、聞かれたところではぐらかす。だから、彼の物覚えとか、人間の認識だとか。そういうことをしっかりと知る人はあまりいない。隠しているわけでもないようだが。

困ったようなカルサだが、切り替えて施設の案内を始める。中央拠点は地下の設備が多く、なかなか広い。遺跡を利用していることで、移動はなかなか便利な車両などがあるようだが。

 

「大丈夫ですか、サクヤさん覚えられてます?」

 

「問題ないよ、オレが覚えられないのは人だから」

 

そうつぶやく彼にはあまり悲観の様子はなかった。

 

「そして、この先は幹部の方しか開けられなくなっていまして……」

 

そんな兵器の保管庫の案内中、騎士が駆け寄る。

 

「カルサさん、そろそろ……」

 

「おや、もうですか。分かりました……では、お二人も。外で任務中の方が居るのが惜しまれますが……」

 

カルサ曰く、アルテルナが登壇する、との事。概ね、やることは独立に向けた演説であろう。ボスは良い顔はしていませんが、と語る彼。イマイチ、ボスの人柄がつかめないが。

 

さて、移動中。車両が停止し、先ほど案内された部屋のあたり。置かれているプレートには、ホールの方向が書き示されている。

 

「……虹彩だ」

 

「え?」

 

「指紋と、虹彩で開く倉庫だった。ガーデンの技術だ」

 

「……おや、御詳しいのですね。私には、」

 

言い切る前に、カルサへと斬撃が放たれた。とっさに防いだのは……砂。驚きながら眉をヒクつかせる彼だが、奇襲がしくじったらなら、用はない。

サクヤは己の剣……『魚の剣』を腰に下げ直しつつ、飛び退いた。

 

「待ちなさい!!!」

 

「悪いな」

 

駆け抜け始める彼を追い、リンも逃走。カルサが砂をうねらせながら追跡してくるのを横目に、サクヤは語る。

 

「さっきの……奴はたしか幹部だ。今演説をしている奴だろ? だったら、そいつから目と手を刈り取ればいい」

 

「任務は……」

 

「そういえばええと……人事官、あんたにも言ってなかったな。黒百合が姿を現したなら、相応の準備があるはずだ、巨大兵器とかね。調査内容はそれだ」

 

「団長ってばあんまり何回も使えない『裏切り者』の手札を大胆に使うなぁ……。えーっと、さっきの場所ですか? ただの剣の保管庫に見えましたけど」

 

「いや……あそこだ、あそこに鍵があった、今まで見て来た遺跡……そういうとこの起動装置と同じものがいくつかあった」

 

「なるほ……いやこれマズくないですか!」

 

眼前にあるのは、トロッコ。どうやらホールに向かう途中にはレールの敷かれた道が挟まるらしい。蹴っ飛ばして無理矢理起動し、リンを担ぎジャンプ!

飛び乗った彼らを追い、カルサももう一台トロッコを用意。一定距離でにらみ合う中、まずカルサが動いた。

 

「あの剣と、あいつに関する情報はあるか?」

 

「……特徴は、サリスから聞いた男と似てます。ガルザルクだったかな」

 

「そうか」

 

「どっちかが偽名……サクヤさんと同じですよ」

 

「俺のことはいいだろう」

 

「戦闘能力については、情報がないです。性格についてもあまり役には立たないでしょうし」

 

カルサが『砂の剣』を振るえば、どこからともなく漏れ出た砂たちが、棘のようになりリンたちへ飛んで来る。迎撃しつつ、サクヤは、ゆっくりと剣へ顔を寄せ。

 

「……君たち、お願いできるかい? ご覧の通り、俺は逃げ切って、別の奴を斬らなきゃいけない」

 

迫る砂を前に、して、魚の剣を向ける。……そして、ジワリと染み出るように、赤と青の色彩が飛び出る。それは魚のベタのような形の三匹。

カルサへと、風を切る速度で飛んでいく。

 

「……っづぁ!!」

 

狙う先は、腕。剣を持つ腕を狙ったヒレの斬りつけが入り、カルサは防戦一方へ。

 

「あまり強くはないな、あいつ」

 

「砂のある場所で奇襲されたらマズいです。覚えておきましょう」

 

「……砂の、黒百合。分かった」

 

「カルサ」

 

「……カルサ」

 

「ガルザルク」

 

「……ガルザルク」

 

「相手の名前は?」

 

「クル……なあ、覚えられないのは何度も言ってる気がするんだが」

 

「ラヴィニアさんのことは覚えてるじゃないですか」

 

珍しく、明確に眉間にしわを寄せる。

 

「あいつは腐れ縁だからな。不本意だ。おなじノボゲバ出身のお嬢さんの方が覚えておきたいんだが」

 

「ああ、パトリシア……スピード落ちてませんか?」

 

「降り口だからな」

 

急いで降りて駆け出す二人と、それを追うカルサ。面倒な追いかけっこにヒビを入れたのは、駆け付けたふたり。

 

「サクヤさん!!」「隊長殿!」

 

「えっと……」

 

「ワカバとユウロンです!」「待ってくれ、小生も名乗りたかった。覚えてもらえる確率が上がるだろう」

 

言いながらも視線は外さず。カルサの砂の連撃をかわしつつ、ワカバとユウロンは少しずつ相手を押しのけていく。

 

「アコナイトの人たちも後から来ます!たぶん!」

 

「面倒な方々だ……!」

 

イライラと髪をかき上げるカルサの攻撃が、リンの脚をぶち抜く。振り返るサクヤに「行って」と吐き出すと、身をよじりつつ、カルサへと向き直る。

 

「ワカバは剣を分離させておいて!砂にピン止めは効かないから散らしつつ拘束を狙う! ユウロンは可能な限り距離を詰めておいて!」

 

「分かりました!」「了解した!」

 

サクヤに指揮されたいという本音はさておき、リンが足をかばいながら録の剣を構えたのを見て、指揮下の姿勢。

 

___メンバー、

 

___ワカバ・ガルヴァニー

___ヤン・ユウロン

 

___作戦開始

 

 

 

 

「諸君! アタシたちは、裏切り者だ! 国家を裏切り、騎士たちを裏切った、恥知らずと言われるでしょう! 事実、信頼に背く真似をしてきた。」

 

「でも、それだけの理由があった……こういうと傲慢ね。でもさァ! もっと傲慢だと思わなァい!?」

 

「ガーデナーを……先住民を差し置いて、造園(ランドスケープ)だなんてさァ!!」

 

「この大地は、あるべき姿へと変わる! 花畑を踏みにじる者たちの信頼なんて要らない! この美しき地の守護者になるのはアタシ達……アタシたちは、花畑の領主なんかじゃない、不在を守る、本当の忠義の騎士になるの!」

 

 

 

 

「この先か……!」

 

光が差し込むホールは、大きな窓が見える。遠くにアルテルナが見え、なかなか小さなシルエット。まだまだ走らなければならないようである。

 

駆け寄ってくる警護を切り伏せ、そして。

 

「待ってよ」

 

異様な気迫の男が、その行き先を阻んだ。

 

「……妙に手が薄いと思ったが、あんたが居るからか」

 

「ふふ、買いかぶってくれるじゃないか」

 

男の手を這う、緑のツタたち。寄り集まり、鍔のあたりを色彩豊かな花たちが彩る。

 

「あんたが、ボスか」

 

「そう、私がここのボス」

 

「じゃあ、通せ。あいつのことが嫌いなんだろ。そう聞いたぞ」

 

くすくすと、笑う。中性的で、年齢感もイマイチわからない。

 

「私は彼を気に入ってるよ。考え方は違うし、正に騎士団にぶつけて勢力の力を削いでいるけど。さすがに捕まるのは困るな」

 

「そうか」

 

なら、やることは単純。サクヤは、戦いを眼前に口角が上がっていた。……戦闘狂の節がある、とか。数少ない名前を覚えた相手のトキワが言っていた。

理由は、トキワが自分よりも強くて、傷をつけてきた相手だから。

 

 

 

 

「不満? そうでしょうね、技術が己のものにならないのだから」

 

「でも未来を見て! 彼らが……ガーデナーが蘇った時、目の前にいるのが花畑を踏み荒らす荒くれだったら? 逆に、花畑を守り抜いた騎士だったら?」

 

「この際はっきり言わせてもらうわ。ガーデナーは蘇る。『彼女』と共に、その身を、この森と一つにしている」

 

 

 

 

相手の剣術は、ごく普通だ。

 

「私の事、覚えてないのかい?」

 

「見た事があるような、気がしないでもない」

 

「そんなことだろうと思ったよ。ジーリオも大変だな」

 

「……ジーリオ? 聞き覚えが……ああ、そうか、団長殿の名前か。彼女と親交があったのか」

 

微笑みが肯定。突きを繰り出すがかわされ、しかしサクヤの反撃もかわし。埒が明かない状況なら、やることは先ほどと同じ。

『魚』の機嫌を取らなければならないのが難点で、今回も頼らせてもらうよと声かけをして、初めて姿を現す。

 

「おっと、マズいかも」

 

魚をかわしつつ、飛び退き……すでに、サクヤの突きが、眼前にあった。だが、彼は笑って、己の腕に剣を突き立てた。

 

『花の剣』の力で、その上半身は、ツタと枝と花に変化し、バラバラに。しゅるしゅると戻って行きながら、足をツタに変えて一気に姿勢を変え。そのままぐわっと振りかぶる斬撃。

 

「ッ、」

 

「おっと」

 

一気にトリッキーに変じた剣術に対応しつつ、魚を向かわせ、全て体をばらけさせて回避され。手元から放ったツタが、サクヤの首元を縛る。

 

「……!」

 

「あはは、斬られちゃった」

 

ツタを切りはなし、飛び退いて、しかし隙間なく相手は攻めてくる。

 

 

 

 

「一時的な独占では終わらない。最後にガーデナーの技術を得るのはアタシたち……なんてちょっと現金な話もしちゃいましょ。偽善もやらないよりはマシだわ」

 

「とにかく……不届き者を狩る使命を背負ったの、アタシたちはね」

 

「でも、王が要る。アタシたちの王が。我々は騎士だけど、ガーデナーが蘇るまで、守り続けられる、賢く、謙虚で、清廉な王が」

 

「腑抜けと笑う気ならそれもいい、きっと目撃する! 王たる者の器を!」

 

「アタシ? っは! アタシはよくて道化師よ」

 

 

 

 

サクヤは迫る斬撃をはじき返すも、その勢いで一回転の斬撃が放たれる。かわしつつも、相手は腕の真ん中をツタに変え、鞭のようにリーチを伸ばす一撃。

回避では間に合わずガードをすれば、その隙に蹴り、貰って怯みつつ、そのままバク転で回避。

 

「これならどうかな?」

 

「……!」

 

地面を張ったツタがサクヤの脚を狙い、切り裂きつつ迫る花の剣は魚が対処。状況は好転しないどころか、男へと一撃も入れられていない。

まるで……トキワと戦っているときと同じ、緊張感。

 

「っは、はは……」

 

「意外と戦闘狂だよな、君。……私はこれだけ君のこと覚えてるんだよ?」

 

「もしかしたら、覚えるかもな、今日」

 

強敵はツタの塊となって地面と天井を這いまわり始めた。

 

 

 

 

「彼があまり乗り気じゃない、それを言わないのは公平ではないわね」

 

「でも……彼は己の器に気づいていないだけ。花の剣が彼を選んだことがその証左。このガーデンに根を張る『彼女』が、彼を選んだという事だもの」

 

「気づかせてあげましょう? 王の在り方に。ガーデナーも、彼を認めるわ」

 

「声高に呼ぶの、王の名を。」

 

 

 

 

張ったツタは、ダクトに潜んでいた。一撃目の斬撃をかわし、そして二発目の拳はくらい。次ははじき返し。

 

「っぐ、が……」

 

ぐしゃり。

 

最後の突きが、サクヤの心臓を捉えた。

 

「これは痛いね、ふふ」

 

「あ、っぐ……」

 

ゆらゆらと怯み、下がっていく。胸をかばって屈みながら、サクヤは黒髪の男を見上げた。真っ黒な目に、吸い込まれるように。

 

「名前、聞いてなかったな……」

 

「おや、覚える気になった?」

 

「……このレベルの傷は久しぶりだよ。本気を出さなきゃ、いけないかもな」

 

ぐにゃぐにゃと、魚が姿を変える。

 

 

 

 

「我らが王、」

 

 

 

 

「私の名前は……」

 

 

 

 

「「イチム・リリィズ」」

 

 

 

 

「王の名のもとに、傲慢なる造園騎士団を叩き潰す、それが今の目標。」

 

「彼らの蹂躙の象徴……カトレア、っふふ、そうね」

 

「奴らの()()()()()()()()()くれてやろうじゃないの」

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