「オヴィは、……まあいいや、とにかく準備してて! 周辺は巻き込まないように。攻撃は続けて!」
「了解です」
「マキナさんは回避に専念……でも、出来るときにはアレを!」
「りょ~かいっ」
指示のもと、動き出す二人。オヴィが直接混の剣で叩き壊し、その様を眺めつつ、マキナは残念そうに構え。攻撃をいなすぐらいは、マキナの戦闘力でも可能だ。
そんな中、少し遠くから駆けだしてくる、一体。
「マキナさん行ける?」
「もちろんだよぉ!」
その目をキラキラさせたまま構えたマキナの武器、眼の子剣と合わせて装備する……『診の剣』だ。
飛び掛かってくる勢いをそのまま利用して、小さな刺突剣であるそいつを突き刺し。マキナの脳内に、どわっと流入する情報たち。……たった今突き立てた機械の情報である。
「名前はぁ~、ああ、古代ガーデン語で読めないなあ! っははは、調べたいことが増えたねぇ!」
「どうすれば有利にいきそう?」
「ん……燃え、ああ、いや……そうだねえ、低温に弱そうだね。駆動部以外が冷やされるのに弱いみたい」
「……。そっか、オヴィ、低温は用意できる? ……いや、さすがに難しいか」
「ふふん! それがねぇ~、できるんだあ! この子たち、
「なるほど、それを取り込めばいいわけですね」
オヴィが、落ちていた機械に剣を突き立てる。その柄の一部が水色に灯ると、続いて爆薬を取り込む。……彼なりに、迷いながらも。
とりあえず、『実験』をしたくなった。……言い訳付きの反抗心なのかは、分からないままだが。
「っは!!」
「オヴィの事だからヤバめのことしてくると思う! マキナさん離れて」
「なんだか僕の扱い、雑じゃありませんかねえ……!」
ともあれ、予定通り低温、爆散。
一瞬で霜が広がりつつ、騎士たちもその肌の霜を払い。……機械たちは、動きを止めた。
___作戦終了
「……上手く行きましたね」
「あっはっは! やっぱりねぇ。ふふふ、優秀だなあキミは……」
マキナ、優しく診の剣にほおずり。呆れて見ていたオヴィの方へ、ゆっくり向き直る。
リンが少し遠くで他の騎士と話しているのを見ると、無邪気に笑んで。
「この子たちが冷気に弱いのは本当なんだけど、ふふ、本当はねぇ、炎の方がよく効くんだぁ」
「……そうですか」
「でもね、私はそれは提案しなかった! なんでかって言うと……エッヘヘ、貴重な研究物が壊れたらイヤだから」
愛おしそうに小型機械を持ち上げ、マキナは尚も笑う。
「つ~ま~り~、相手のやりたいこと……今回ならぁ、「君にあんまり暴れてほしくない」っていうのとぉ、「ここを壊してくほしくない」、っていうのかな! それに添わせちゃえば、偉い人なんてお話聞いてくれちゃうんだから!」
「勉強に、なります」
いや、違う。
そんなことは、知っている。……オヴィは、後先考えないとか、自分の行動がどう思われるか気にしないとか、自分ならやれると無謀に思っているとか。そういう、まあ例えばソウジのような……そういうタイプのアホでは、ないのだ。
なら、なぜマキナのような立場になろうとしない?
どうして、ヘレニウムという場所で、身動きを固められるのを良しとする?
自問自答は、最終的に心のハッキリしない部分をぐにぐにと押すだけであった。
「ねえー? ねえ、君ってば!」
「……はい?」
ボーっとしていると、声を聞き逃す。彼の前で、マキナはおーいと手を振っていた。
「ふふん、君……なかなか好奇心旺盛じゃない? 私も同じなんだよね! どうかな?君の面倒ごとを遠ざけてあげられそうだけど……ふふ。私の剣になる気はないかなぁ!」
「剣、に?」
「出た、マキナさんの勧誘文句。優秀な騎士を見ると、自分の護衛につけられないかって口説き始めるんだよね、このひと」
「そりゃあ、私は戦いの担当じゃないからね」
リンの話す様子と、にこにこしたマキナをオヴィは交互に見る。
……そう、ちょうど転がってきた。自分の居場所を、より都合よくできてしまう提案が。
『ご不満があれば、再配属も可能ですよ。……騎士をやめるよう、ご両親に取り合うこともできます。』
ジーリオが語った言葉が、突然蘇る。
かつて……荒れていた時、声をかけてくれたのは、アドーネ隊長だ。いろいろ庇ってくれたりもしている。……彼の言う事なら、まあ、聞いてやって良いという気もする。
その感情がそもそも、反抗のゴマカシなのではという自問に、明確な自答はできないが。
「僕、は…………」
思案。
……マキナの手を取る自分の姿が、少し見えて。
その一瞬を、振動が弾き飛ばした。
はっと顔を上げたオヴィの目線が、他の面々と重なる。頷いたのちに駆け出し、遺跡から出たその瞬間。
「うわぁ!」
土煙。
振動。
衝撃。
そして一瞬の、静止。
騎士たちが見たのは……いや見上げたのは、巨影。
あまりにも巨大な、木造機械であった。あゆみ進む四角い巨躯が、見下ろした。
光る一つ目が、さらにギラリ。
「危ないッ!!」
オヴィが咄嗟に取ったのは、木とバネを使った混の剣によるカタパルト。リンとマキナを弾き飛ばしたそこに、鋭い閃光。
「光線と来たか……」
「うっひょ〜〜!!! これは調べがいのある子だねえ!」
「何を喜んでるんですか」
距離を取って構え、一行は戦闘体勢へ。
さて、時を同じく。
ジーリオは北拠点の屋上から、前線拠点を見守っていた。
「……どうする? 団長」
そばに立つ緑髪の女は、鋭く険しく、……しかしどこか掴みづらい視線を同じ場所に向けていた。
ここからでも見える、数十メートルを容易に数えるであろう巨大機械。
「解体部隊には要請がすでに回っています。……ああ、そうですね、一応なのですが。」
「ああ」
「大事を取り、対象『第陸八足巨級防衛機械』沈黙までの間ナナカマドの出動判断の決定権を隊長であるあなた……トキワ・カシに移譲します。」
「了解」
「まあ……彼らが、」
ジーリオは、少し揺れる風を前にしながらも眉を動かす様子はない。
「クリサンセマム解体部隊が出れば、あなたや我々の出る幕はなく終わるでしょうけれど。」
一撃目が、機械にぶち当たる。
組みついての
「……来たっぽいッ! 解体部隊!」
「僕たちはどうしますか?」
「周辺がかなり大変なことになるし動物たちも気が立つだろうから、各々で前線拠点に戻っておこう。だから僕の指揮する作戦は終了!」
頷いて去るオヴィと、解体部隊に協力する気満々のマキナ。……まあ、実際解体部隊の作戦に連れ出されることも多い身だ。
リンも、オヴィともども拠点に戻って俯瞰しようと。そんなタイミングで、すれ違うのはコルニカ。深緑の長髪を揺らしながら、彼女はリンの方を向いた。
「……リン。…………あなたが、指揮をすることもできるけれど」
「いえ、コルニカ隊長にお任せします。……さすがに、経験値が違うので」
「……うん。わかった。もう、いいわ。チフキ」
「了解ッ!」
敵の表面をいくらかボロくし終えたチフキが、卸の剣を担いで着地、コルニカの隣で次の指示を仰いだ。
「私がやるから、別の箇所……特に、関節付近を中心に……時間稼ぎも」
「行ってきま~すッ! すりおろすぜ〜!!」
また木を伝って駆け出すチフキを見送ると、コルニカは懐からナイフを取り出す。
木と金属部品と、ワイヤーの塊のようなナイフこと、『機の剣』。それをその腕の小手に沿わせれば、仕込まれた遺物から小さな光と信号が放たれる。
「……」
頭に装備した木製のカチューシャのようなものに触れれば、口と鼻、顎を覆うマスクが出現。
そしてほぼ同時に、人の身長を優に越した、機械の箱が現れる。
機の剣は、鍵。……その機械へ突き立てて捻ってやれば、みるみるうちにその機械の形状が変わっていく。……人間の乗り込む、パワードスーツに。
「ありがとうチフキ」
コルニカの乗り込んだそれは、巨大な拳と刃を装備した機械。
機械vs機械、開始。敵の巨大機械に比べればネズミほどの小さなものだが、それでもその一撃は、巨大。薙がれた剣の一撃で、少しだけその姿勢が歪む。
「マキナ。……何処が……弱点か、見れる?」
「え? それはもちろん見れますよぉ」
「じゃあ、いいかしら?」
「え? ……あ、あれですかぁ?」
「……」
「……仕方ありませんねえ、私が、」
全てを言い切る前に、事は起こった。
コルニカがマキナを掴みぶん投げたのである。情けない声を上げつつ、マキナ、必死に機械の頭上に着地。
眼の剣を突き刺して、必死に耐えている。
「わわわっ、私こういうのは苦手だからあ!! 長くは持ちませんからね!!」
「うん。頑張って」
「はいはい頑張りますよぉ!!」
コルニカの装備には通信機能がある。
機器は発掘量も多くないし、開発も楽ではない。マキナが小さな通信機を耳に取り付けたのも、解体部隊との作戦が多いことの証左と言える。
診の剣は、刺す時間に応じて出てくる情報量も変わってくる。時間を稼ぐのは結局必須である。
「……!」
時を同じくして、オヴィ。
彼とリンも、気の立った怪物や機械に包囲される事態に。……オヴィの剣はそう簡単に同じ攻撃を連発はできない。疲弊が見える中段々と二人は追い込まれていく。
しかし、それで終わるわけがない。
リボンのような、薄い銀色が這うと、一瞬で機械たちが拘束。
簡単に組み伏せられ、同時に動物たちがぽんぽんと彼方に吹っ飛び始める。
「……来たみたいだね」
事態を理解したリンが下がり、録の剣を握る。
しかし、一瞬の思案ののち笑んで脱力。そんな必要はないだろうと、気づくのであった。
「アドーネ隊長、任せても?」
「当然さ……この俺ちゃんにお任せあれってワケ」
相変わらず、小型の敵の群れなら慣れたものである。リンも状況の観察と伝達を任され、腕の装置を展開。
「リン君、あとはどれくらいかな……!」
「向かってきてるのは12体ほどです!」
「オーケー、必要なのは撃破じゃなくて撃退だから、深追いはしないことね。じゃあ、みんな奇々怪々追い払いハッピー作戦、開始……! サリスくんは潜り抜けたうえで、
「はいっす!」
「オヴィ君はビックリさせて。君の好きなように」
「了解しました」
「アドーネ隊長の7時方向、ダングルスクワールの大型来ます!」
振り返ることなく、目の前の数体を一気に拘の剣で流すのみ。
そう、彼は分かっている。自らがここまで育て上げた部下が、どういう行動をとるのか。どの位置で構えているときどう出るのか。
「邪魔です」
混の剣、本日二度目の爆薬と落ち葉の欠片の要素を使い、かるい破裂を巻き起こす。音に驚き硬直するダングルスクワール。
駆け抜けるサリスを一瞥すると、オヴィはまた別の敵の方へ。
彼も、仲間たる者の動きは知っている。サリスに吹っ飛ばされたスクワールを一瞬だけ見ると、オヴィは目の前の機械をアドーネの方へ蹴り飛ばした。
「頼みますね」
「俺ちゃん、頼まれました✨」
「うりゃ~~~~!!」
回し蹴りで吹っ飛んだ機械を、片手間にリンが踏みつける。
オヴィの適当に吹き飛ばした先で、アドーネは既に構え、敵の逃げる先を作っている。
サリスの懸命な振り回しには、横やりが入らないようにアドーネが敵の動きを制している。
「……さすが」
思わずリンは息をのむ。俯瞰することで分かる、アドーネの強さ。
直接戦闘であれば、おそらく彼より強い面々は居るだろう。撃破をこなす意味でも、プロフェッショナルは多い。
……だが、複数の敵を複数の人員で捌く処理能力においては、彼は右に誰かを立たせることはそうないだろう。
ヘレニウムの戦いは、すぐに済んでしまった。
「……あとは解体部隊の仕事かな」
「僕、解体部隊の戦いをみれる場所探してくるので!」
そそくさと立ち去るリンを一瞥して、いつも通り気取ったお別れを告げて。
ひとまず、やるべきことが終わり。……そうして、彼はオヴィの方を向いた。
「これ、親御さんから手紙だって」
いつになく真剣な彼から、オヴィはゆっくりと、その手紙を取る。彼は、どこか遠い目で笑い。
また時を同じく、解体部隊。
弱点の探索を終えたマキナを、よじ登ったコルニカが手早く回収。素早く安全な場所に逃がしつつ、マキナは観察をやめない。……ついでに、そのまま研究したい機械が今"解体"されている事実に唇をかむわけでもあるのだが。
「隊長、そろそろどうかな!?」
「……位置が微妙ね。周辺の装甲は削れる?……位置は、……なんか、あの辺よ」
「おっけ~!」
ヘレニウムの無言の信頼ともまた違う雑な指揮だが、チフキの野生の勘と、そう遠くないチャンネルらしい。
チフキが飛び降りながら削った位置で、コルニカは問題なしと告げた。
「……邪魔は、させないわよ」
後ろから飛び掛かる小型機械を握りつぶしつつ、コルニカ、機械へと飛び掛かり、蹴り。
少しだけ揺れたのを確認し、質量の蹴りを回避。光線も全て剣で弾きつつ、また近くの遺跡の上に着地。
放たれた足をむしろ踏み台に飛び上がると、チフキの削った部位へ刃を叩き込む。……まあ、弱点である演算部には遠く届かない。
だが、それでいい。
コルニカがそのまま関節……これもまたチフキがすでに削った箇所に飛び掛かりつつ斬りつけ、大きく動きを制限。次飛び掛かった関節……ああそうだ、これもチフキに削ってもらった位置。
すべて、予定通りである。
「……おとなしく、しなさい」
そのまま、刃をねじ込み、大きく姿勢を崩した機械。
だがそれで終わる敵でもない。今度は、露出したパーツに、光が収束し始めた。……目線の先は、前線拠点。
それでも、コルニカは冷静。ひたすら冷静に。その耳の通信機に向け。
「今よ。シザーリィ」
瞬間。
ひとつ、線が走り。
まっすぐ駆け抜けて。
……それが、放たれた一本の銃撃であることに気づくのは、そうかからないことだろう。
同時に、内部の油圧装備が過熱。引火は防がれながらも、気化の膨張により、機械はべこべこと音を立てながら壊れていくのであった。
「作戦終了。……お疲れ様」
機械を脱ぎながら、コルニカはチフキとマキナへと頷き。……最後に、仲間、シザーリィの待機する狙撃位置へ向かうのであった。
……前線拠点の屋上で、二人の男が、それを眺めていた。
「……おれたち、……その、出番、…………なかった、ですね」
「まあ、少なくとも、僕らが複数人で出る事はなかっただろうからね」
「……結局……どっちかは、出番なくなってた、って、話ですか……?」
「そうだね。遺跡には機械だけじゃなくておそらく巨大生物もいるし……こっちは騎士団もなおさら対処に慣れてないわけだろ。となると」
「……おれたちが、呼ばれる。」
「あくまで、可能性だけどな」
双眼鏡を片方に渡すと、男は……制服に褐色のリボンを通している方の、男は、踵を返し階段へ向かっていく。
「……ぇ……っと、もう、戻ります?」
「うん。アレの撃破が目的だから、多分隊長から待機終了が出される」
君も来ないのかという視線を受けて、もう一方……赤紫のリボンを通した彼も、駆け寄る。
「じゃ、じゃあ……終わったらやっぱり、飲む、感じですか?」
「僕がそうじゃなかったことあるかな」
「へ、っへへ……確かに…………」
「そうだ、答えを聞かせてもらえるかな!」
「……ああ、マキナさん」
作戦が終わり、平穏の戻る拠点。
マキナは、襲撃でうやむやになった『自分の剣になる』という誘いの答えを求めていた。
「そう、ですね。あなたとは気が合いそうですし……いえ、少し奇特な方ですが」
「えーそれ本人に言っちゃうかな~」
「まあ、ともあれ、……この前の一件で僕は研究という物が楽しく、まあ、言えばワクワクする物だと確かめることが出来ました。考える機会をあなたがくれたと言ってもいいでしょう。ありがとうございます」
「え、それじゃあ!」
眼を輝かせる相手を見て、オヴィも笑んで。
笑みながらも。
「すみません」
そう、笑んでいる。彼は、はっきり、次の言葉を告げる理由があったから。
「僕には、僕にふさわしい居場所があるようですので」
「まあ、そうだよね~……。でもいいの? 君の感じだと、また怒られちゃうんじゃないかい?」
「……少し認めたくないのですが、…………まあ、それが楽しい側面もあったんだと、思ってるんです」
「なるほどねえ」
ちぇ、と悔し気に言いながらも、軽い「それじゃあまた」と一緒に、相変わらず楽しそうにマキナは去っていく。
オヴィはその様子を眺めつつ、向かうべき先……と言っても寮なのだが。
ともあれ、歩み始めて。
そこで、ジーリオに声をかけられた。
「……団長?」
「お急ぎでないならでいいんですが……。」
「ええ、大丈夫ですよ」
「その、手紙とか……前お話したようなことについて、なのですが。」
「……両親からのものですか」
「ええ。……必要でしたら、気の利いた罵倒を考えることもできますよ。……例えば、えーっと、すみません品がないのですが……『自己嫌悪で自分に対して
「……。団長、意外とそういうこと言うタイプなんですね」
「多少無理して言ってるんです。」
冗談を挟みながらも、すこし恐る恐るという様相の団長。しかしそれとは対照的に、オヴィはカラッとした様子で、淡々と告げる。
……何処か、嬉しそうな声色で。
「この手紙、燃やしてしまってください」
「……なるほど。」
「これを読んで、少し考えたんですが。」
くつくつと、らしくない笑い声をあげて、そしてオヴィは続ける。
「両親の事、想像以上にクソどうでもよかったので」
これまた、らしくもない物言いなんかをしてみて。
「……ご自身で燃やされないのですか?」
気にした様子のジーリオに、彼は応える。
「まあ、悪くない提案ですが……僕が燃やすと凝ってるうちに違反行為に触れてしまうと思うので」
「なるほど。私としては困りますね。」
「僕としても。……そう、ですね。ええ、まあ、僕の
「……ふふ。」
「…………。何が面白いんです」
「いえ、素直になられたなあ、と。」
「気のせいですよ」
さて、別れを告げると、二人は元のやるべきことに帰って行った。
たまたま……と言っても、団長への報告があった以上、偶然というほどでもないが。とにかく、その場でひっそりと聞いていたリンは、ジーリオを追いながら、オヴィを一瞥。
「そっか、君に詰まってるキラキラは……気づいてないだけで、すでにいっぱいだったんだね。ふふ、大事な仲間と一緒に居たいなんて素敵じゃないか」
空虚などと、的外れを言ったことに改めて心で、詫びつつ。
やりたい放題の末アドーネと出会った身で、それで彼が見捨てることはない、なんて信頼。……彼なりのコミュニケーションでもあったのだろうと、納得もある。
そんなリンの清々しい気持ちをよそに、オヴィは翌日作戦中の大爆発を、咎められることになるのだが。
それでも、リンも、アドーネも、オヴィ自身も。本気で興味本位だったんだろうと、そういう認識で、事は終わった。
まあ、おかげさまでマキナのような言い訳力を身につけてしまった、なんてオチはあるが……。
コルニカのロボットはツイッターにありますが、とりあえずエイリアンのパワーローダー想像すれば合ってます