手向けにカトレアを   作:さわたり

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第四話「戦士の在り方」(2)

「ソルツとの会談が近い。準備は……。」

 

緑の髪を揺らし、ナナカマドが隊長トキワは呟く。

応えて、ジーリオは「問題ありません。」と返し。……トキワは居心地が悪そうである。

 

「慣れなさい。秘書になれとは言いませんが、トキワにも多少事務が得意になって頂かないと。」

 

珍しく、いたずらっぽくジーリオは笑んで。

 

「しかし……そうですね。今回の機械に関する研究を進めた上で、共有していく姿勢を見せねばなりません。……研究者の面々にはいささか苦労をかけてしまいます。暇を出さなくてはなりませんね……。」

 

「だが、ここの研究者は放っておいてもやるのでは?」

 

「それをソルツに環境がどうこう、圧力による支配がどうこう言われるんですよ……。とにかく、騎士団は全ての国々をつなぐ組織であり国家になる気はないと……しつこくアピールせねばなりません。」

 

「難儀だな」

 

「流石にトキワにこれを覚えてもらうつもりはありませんよ」

 

「……ありがたい。しかし、今後はどうする? 団長は若いが、今後も考える必要があるだろう」

 

「一応、遺書に書いてはあるんですが……まあ、先代も50歳過ぎてやってたんです。私もしがみついてやりますよ。」

 

「……そうか」

 

トキワはどこか嬉しそうにジーリオを見ると、彼女の髪をくしゃくしゃ触れる。

……かわいいものを無意識に撫でる悪癖は、どうも団長にも向くらしい。

 

「あの……私がおばさんになってもやる気です?それ。……いやすでにおばさんと言っても差し支えは……。」

 

「うん、訓練に行ってくる」

 

「え? ああ、はい……。」

 

満足したらしい。

有能な懐刀だが、あまりにもつかみどころがない。胃痛というほどではないが、ジーリオの心配の種の一つではあるといえよう。

 

だが、直近の心配の種はそれではない。

 

彼女が取り出した、調査報告。そこには少女の全身のスケッチと堅苦しい報告文が書き連ねられている。前置くが、いずれの絵も艶かしさひとつない、無味乾燥なもの。

記述が多かったのは、特に虹彩について。

 

そして、剣について。

 

「プラニス……。」

 

書かれている、『星の剣』についての記述は……どれも分からないずくめ。

 

「これ絶対ソルツに突かれますよねぇ……。」

 

頭を抱えつつ、ジーリオはペンをくるくる。

 

「……リンの人事管理能力と……はァ、ソウジの剣に関しての分析能力。いずれも信用は置けます。…………やはり、彼女に、」

 

ファイルをしまい、彼女は席を立つ。

 

「リワに期待を置く他ない…………ですね。」

 

 

 

「ゴールドバーグぅ? ゴールドバァ〜〜グ?」

 

森の中のテント、女は騎士団の戦いを観察し終え、双眼鏡を片手に戻ってきていた。

ガーデン中央部、騎士団でも捜査の進んでいない領域。そこに構える彼女が袖を通しているのは騎士団の制服そのものだった。

いささか大きなアウターから覗くリボンは、黒。

 

「ちぇ、アイツってば勝手なんですか……ら?」

 

咄嗟に、動きを止め。

その手の呪の剣を抜刀。迫る気配へと向き直り。

 

ぐしゃり、地面に機械の破片が投げ捨てられる。

 

焼けこげた、機械の破片が。足音の主は、豊かな金髪をくねらせた巨漢。精悍な顔つきとたくましい背中、そして……綺麗に塗られた、黒い口紅。

彼は、同じく黒いリボンを弄りながら語る。

 

「このロボットォ、レレルちゃんの差し金ねェ? びっくりしちゃうじゃないのよぉ」

 

「アルテルナさん……これh」

 

「いーいーの! 理由はいいの。下剋上? 力を試したい? ……それとも、ボスと意見の食い違うアタシを消したかった? ふふ、全部かもね?」

 

妖しく微笑む男、アルテルナ。

彼は、女ことレレルに向かってウィンクをすると踵を返し……。

 

「次はもうちょっと強い子よこしてェん? 楽しくないもの」

 

「は、は……。」

 

「っていうか、あの男前はどこかしら? ……ゴールドバーグちゃん、だったわね」

 

ふと、少し振り向いて視線をレレルに向けると、彼はそう呟く。

レレルはその声を聞いて、笑む。不敵に笑む。

 

「あいつは付き合いが悪いので……そうですね、アルテルナさんの寛大な心を読みきれずに斬りかかっちゃうかもですねェ」

 

「あらま! 野蛮だわぁ」

 

「そしたら……アルテルナさん、真っ二つになっちゃうんでェ……」

 

一瞬、アルテルナが目を見開き、そしてまた笑う。

柔和な笑みではない。獣が、うぬが獲物を見定めた時のそれと相違ない牙を見せ。

 

「うっふ、あは……あはははははは!!! そうねえ……」

 

そして、その手の剣に、

 

焔の剣に触れる。

 

ぶわりと、金色の髪にオレンジと赤で炎が灯り……。

 

「あっちが黒焦げるのが先じゃなァい?」

 

そして、ふっと炎は消え。

 

「じゃあね、レレルちゃん?」

 

アルテルナの姿が消え、そうして初めてレレルの全身から汗が吹き出る。

 

「こりゃあボスも手を焼くぞぉ……。まあ、いいや。よくねえですけど。……今は、騎士団ですね」

 

ともあれ彼女はその手の呪の剣を握り。

 

 

 

ことは一瞬。

 

機械の猛攻の跡が残る前線拠点に、それは現れた。

 

「対巨大戦ということで解体部隊は戦闘準備を! 捕獲部隊は他の動物たちの誘導に当たるように!」

 

ジーリオの指令が飛ぶ中で、リンは解体部隊に追従。

もともと状況把握は得意なコルニカだが、場所が場所だし、敵も機械ではない。

 

関わる大勢へ指示と状況報告を行うのはリンとなった。

 

「特徴の当てはまる生物が少ないため、命名は新規にトライホーンとします!」

 

苔むした、三つのツノの巨獣。今までの生物とは比にならない巨大な敵がそこにいた。

 

「イリシウム巨獣殺傷部隊は出れませんか!?」

 

「南拠点なので時間はかかりますが召集はかけます!」

 

慌ただしくも、剣士たちは一瞬で準備を終え。

迫るトライホーンの迎撃と、混乱を起こした動物たちの撃退が始まった。

 

「……だめね。弱点の検討が、つかない」

 

「えっマジかよ!」

 

「でも、やるほか……ないわ。チフキ……ガッて、削って。あっち」

 

「おう!」

 

巨獣戦に慣れている訳ではないが、そこらの騎士よりかは勝手がわかる。

しかし、それでも、コルニカの目をもってしても、的確なタイミングが分からずにいた。シザーリィも、暴れる巨獣のどこを狙えばいいかわからない。

 

「……まずい、わね」

 

「コルニカ隊長……。クロエ、気を引けるかな!?」

 

「ああ、わかったっ!」

 

新メンバーの扱いはコルニカもまだうまくわかっていないようだ。その点で、リンは新人含め色んな人を観察し分析してきた。

適材適所である。

 

さて、攻め手に事欠き、敵の進行を許すこの状況。リンとシザーリィが同時にその影を見る。

 

『……あの、背丈や走り方は、彼女かと。』

 

「でも、いや、検査中じゃないの!? 終わったって話もないし……」

 

『性格を思えば、飛び出してくることもあり得ます。』

 

……本来ならば、北拠点に退避していろと言われるような状況だが。ともあれ、コルニカはぼそりと、「あとで、怒っておくわ」と呟き。

コルニカに怒られる……字面だけでもなかなか嫌だが、ともかく。

 

彼女は止める騎士たちを振り払い、駆け抜け、

 

その、重く、ひどく重く、そして巨大な剣を振り上げた。

 

「よいしょー!」

 

剛の剣、大人ですら振ることが難しいその重厚な剣を……。

 

いともたやすくと言えばウソだ。筋繊維をブチブチ言わせながら、振りぬく!

 

「ぐぅおお……」

 

驚き、すこし後ずさるトライホーン。剣を持った手が、力なくだらんと垂れた……少女。

シザーリィとさほど変わらない……というほどではないか。とはいえ多少高いが、それでもやはり子供の身長。

 

剣と共に、少女テトラ・ユーカリタプスが大地に立つ。

 

「助けに来たよー!」

 

「え、よく分かんねェけど……あんまりよくねえよなコレ!?」

 

『あんまりよくありませんね』

 

「……めっちゃ、よ。…………めっちゃ、よくない」

 

「え……いや、でも、ほら、……ね?」

 

傍若無人……というほどでもないようで、意外と歓迎ムードじゃないことに、テトラは落ち込みつつあった。

しかし、相手はそれを待ってはくれない。

トライホーンの一撃を、剛の剣とコルニカのスーツが止める。

 

「……まあ、来たなら、しょうがない。」

 

「うん!頑張る!」

 

「はぁー……。」

 

「分かるけどクロエ、ため息抑えて」

 

「しかしだな!」

 

「ほら、来る!」

 

「……仕方のない!」

 

改めて、構えなおす騎士たち。チフキの摩耗で気を引き、コルニカとテトラが殴って少しひるませる。

が、良かった反撃で押される! 二歩進んで二歩下がる、スタミナはあちらが上……ジリ貧の見える状況で、打開の一手たるシザーリィは好機を見いだせずにいる。

 

さらに。

 

「コルニカ隊長、西側から動物来てます!」

 

「他の部隊は。」

 

「捕獲部隊が構えてて……突破されてます、数が多すぎる!」

 

コルニカが今できるのは、クロエともども巨獣の気を引くこと。

いや、どうにか角をぶっ叩いて怯ませているあたり、巨大戦慣れは随所に見えるが……。

 

「まずい、来る! クロエ!!」

 

「だが……!」

 

トライホーンの歩みを、コルニカとクロエが塞ぐ。その脚を思いっきり押さえ、チフキも剣をしまって加勢する。

テトラもぶっ飛ばされつつ、自慢の再生力と共に駆け出し、脚を抑え込む。

 

「来るっ……!」

 

背中でトライホーンの脚を押さえるクロエ、その眼前に、苔むしたサイが我を失い駆け寄る。混戦の中……突き刺され、連れ去られたら?

 

カトレアが切れて、しまったら?

 

だが、獲物から……敵からは目を逸らさない。クロエは恐怖の中、それでも敵を見据え。

 

……果たして、ツノがクロエに突き刺さることはなかった。

 

「……な、」

 

「マジかよ大丈夫か!?」

 

サイを抑えているのは、その足に絡みついた……()()()()()()()()である。

 

「アドーネ隊長!? お、おい、なんか、え、倒れてねえ!?」

 

「っふ、俺ちゃんなら大丈夫……。イケメンは死なない、レディも死なない、つまりみんな死なない……!」

 

もう一方の手に持った剣を、地面に叩きつける。

 

ぼふん、と土と草が轟音と共に舞い、獣たちを驚かせ退ける。

ついでにサイことモスライノも驚き暴れるが、そこに……一閃。

 

凍りついてくず折れる、その身から剣を引き抜いてオヴィはトライホーンへと向き直る。

 

「あー、これは強敵ですね」

 

「あ、たいちょー居たっす! 剣役に立ったっすか?」

 

「ばっちりさ……✨」

 

オヴィと、サリスにずるずる起こされ、血をどくどく流しながら、それでもアドーネ・アドニスは笑っている。

 

「オヴィとサリスは、ともかく……先陣切ってたアドーネさんは、あの群れをどう潜り抜けて……」

 

「関節を外したまでだよ……」

 

「な、」

 

ごきごきと音を立てて、骨をはめ込み。よく見れば、胸や骨盤もペシャンコである。

 

「まさか、踏まれることも織り込み済みで……」

 

「おかげで動きやすくなったさ……!」

 

その血すらもルビーの輝きに変え、彼は立つ。リンに軽く治療をされつつも、向き合い。

気のたったトライホーンを前に、捕獲部隊と解体部隊が並び立つ。

 

「……各部隊間の連携及び、位置関係や周辺情報の共有を中心に、僕が指揮を取ります。両隊長は直属のメンバーを指揮してください」

 

「任せたよ」「任せたわ」

 

「また、クロエ・エレムルスは双方の作戦に関わった経験から、自由な行動をとりやすい。僕の命令下で行動をしてください」

 

「分かりま、分かった」

 

___メンバー、

 

___アドーネ・アドニス

___コルニカ・ナイトロナ

___クロエ・エレムルス

 

___作戦開始

 

 

駆け出す、まず向かったのは捕獲部隊である。

 

「よッ!」

 

気を引き、苛立たせる方法ならわかり切っている。動物の相手など何回したか数えてもいない。

アドーネがその剣で土をうねらせ巻き上げ、それは蛇をかたどる土煙。四足歩行の動物にとっては常に、大敵たり得るその影を、「気のせいだ」と切り捨てることは簡単ではない。

 

「そこっすよ!」

 

さらに土を巻き上げ、その中から飛び出るサリス。ぶちかました突き、離の剣の「押しのける」力を集約した一撃。一瞬気が立って、サリスの方を気にすれば、それでいい。

 

剣の一撃が折れてしまったなら、これしかない!

 

「クロエその位置から1時間分右!」

 

「でやァァァ!!!!」

 

「うごご……」

 

まあ、前置くと、テトラやコルニカが傷をつけて、弱らせていたからなわけだが……。

とにかく、トライホーンのツノを一本、ブチ折った。クロエの拳が、である。

 

「……行って来て」

 

「そいやー!」

 

そして、コルニカの投擲、もちろん、投げられたのは騎士で、そして誰かと言えば、今その場で一番の質量兵器を持った少女である。

 

テトラが振り下ろした剛の剣が、トライホーンの頭部、襟巻のような部分に叩きつけられる。

 

「今の移動でメンバー固まった! クロエは股下くぐってまっすぐ、コルニカ隊長は左側に寄れますか? アドーネ隊長はたぶんアドーネ隊長の判断が最良です!」

 

「これは嬉しいね……!」

 

「複数戦での位置関係の把握と移動は慣れていると思いますので!」

 

「ご明察、そこは自負があってね……!」

 

彼が地面を叩き、戦場が小さな土埃で分断される。テトラ、コルニカ、そしてクロエ……気を引くポジションが綺麗に散り……。

 

「ごぐぐ……」

 

「よし、こういうことだね」

 

「さっすが……!」

 

狙いを分散させたら、次はアタッカー。オヴィは炎と火薬で爆破という、シンプルな混成を選んだらしい。

 

「響いてませんね……。」

 

「内側にぶち込むならいい役割がいるよ! チフキ!」

 

「おっけ~、じゃりっじゃりにすりおろすかァ!!」

 

駆け出しながら、引っかけ、蹴り込んでがりッ、とえぐりこみ! そこに、改めてオヴィが突き立てる。

風とガラス……とにかく切り刻み傷つける、不愉快で、そして痛みが気を引くチョイス。

 

怒りに暴れ狂うトライホーンに、今一度テトラが振り下ろし、隙はできた。

 

「行くよ……!」

 

「……!」

 

アドーネの拘の剣が走り、コルニカがつかみかかり。

 

表皮はチフキに削られて、その動きは止まり、

 

そうだ、今である。

 

「……今よ、し」

「今だよシザーリィくん!」

「…………私のセリフ……。」

 

ともかく、光、一閃。

 

綺麗に脳髄をぶち抜いて、そして、

 

「ご、が……。」

 

 

 

___作戦終了

 

 

 

倒れ込む、巨獣。

 

 

戦いが終わった。

 

一息、どころではなく……疲弊しきった騎士たちが次々に座り込む。

 

「アドーネさん大活躍だったね~……」

 

「当然でしょう。あの、アドーネ・アドニスですわ」

 

何かあった時のために、対人戦闘部隊も準備していたわけだが。……まあ、今回は出動無しで終わった。

サクラは、今到着したばかりのイリシウム巨獣殺傷部隊の面々に「すみませんが……」と説明中である。

 

「お疲れ様です。」

 

さて、帰還した面々はやはり疲労困憊のまま。その中で、リンは、クロエのもとへ。

 

「……すごいでしょ、騎士の皆」

 

「ああ、本当に。…………身を賭してでも、守る覚悟は高潔だ。……騎士の、勇士のそれであったと、思う」

 

当然、脳裏に居るのは、アドーネ。

 

……オヴィも、いつになく、真剣な顔で。判断もみな的確だった。独断専行の手綱を握るものが居て、それが居場所で……甘えが無いヤツと言えばウソだと感じたが、それでも、彼はやはり、騎士。

 

頼りなさそうな印象のニトパールも、そうだ。今も、疲れたコルニカに水を渡してへにゃへにゃしているが……その戦う姿は、美しく、しなやかで、少しだけ、怖い。

 

「私は、形ばかりにこだわってしまったのかもしれない」

 

「……そっか。」

 

「だが、安心しているんだ。今も、胸を張って、騎士で居たいと……彼らのように、強く、高潔に、己を賭して戦いたいと思えた」

 

「騎士になりたいは、嘘にならなかったね」

 

「そうだな……。」

 

まあ、でも、と前置いて……。

 

そろりそろりと忍び足のテトラの肩を、クロエは引き留めた。

 

「えっと~、初めまして!」

 

「はじめまして。……そうだな、リン殿。同時に思えたよ。…………それはそうと、ふるまいのたるんだ騎士には、然るべき風紀を身につけてもらいたいとな。」

 

「あ~、あはははは……」

 

クロエが呼べば、ゆっくり立ち上がったコルニカはニトパールに一言礼を言い、テトラに近づいて。

 

「来て。」

 

「えっと」

 

「来て。」

 

「は、はいー……。」

 

「そもそも、命令を聴かないという事は……信頼の、問題になる。…………メンツという、問題上、」

 

ゆっくり語りながら歩いていく、背中。

流石に手はあげないだろうが、いつ沸騰するか分かったものではない。ニトパールはその背を追って、駆け出した。

 

 

 

「え~っとォ? あー……やっぱりぃ?」

 

レレルは、またも木の上で観察中。

 

対象は、アドーネとローゼの会話。……『人為的なものを感じる』というのが、二人の隊長の間での共通認識のようだ。

バレている、呪の剣の干渉が。

 

「さァ~て、そろそろ動かないといけないかもですねぇ。アルテルナにはスッゲ~泡吹かされましたし……」

 

振り返る影の先に、男が、座っている。

 

「行きますよ、ゴールドバーグ」

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