BLUE ARCHIVE 自衛隊 キヴォトスの地にて、斯く戦えり   作:大艦巨砲主義者

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はい、約一か月振りの投稿な作者です。
色々あってモチベが湧きませんでした。色々な小説のアイデアが生まれてそっちを書いていました。そのうち投稿します。


前日譚 鹵獲装備解析と日本の決断

自衛隊特地派遣前 防衛装備庁

 

 

「なんだこいつは……」

 

 

銀座事件後、カイザーPMCの装備を鹵獲した自衛隊は防衛装備庁に引き渡し、解析が行われていた

 

 

「クルセイダーに……なんだコイツ?連装砲の戦車?」

 

 

「はい、重量66トン、44口径90ミリライフル砲二門、確認された最高速度36キロ、装甲は最大100ミリの浸炭装甲です」

 

 

「100ミリの浸炭装甲?現代じゃ小銃やちょっとした機関砲徹甲弾くらいしか耐えられないじゃないか」

 

 

「はい、主砲も実際に10式戦車の正面に成形炸薬弾が直撃しましたが、正面の塗装を少々はがしただけで装甲自体はほとんど無傷でした。徹甲弾もありましたが同様に10式の正面に着弾したところでほとんど無傷との予測が出ています」

 

 

「ということは……」

 

 

「はい、装填も手動でしたし、エンジンやその他の技術も第二次世界大戦中に開発できたものです。まあ、二次大戦中にこいつがあったらかなり脅威にはなったと思いますが……」

 

 

「解析したところでさほど技術的有利は得られない、ということか」

 

 

「でも、脅威になる技術はあったみたいですよ」

 

 

「ああ、あれか」

 

 

「はい、例のロボットとドローンの一部技術で我々と比べて優位性が明らかになりました」

 

 

「ですが、レーダー等の電子機器は1990年代相当、対地ミサイルは一部こちらで使用しているものと同じものがありました。まあ、対空ミサイルのスペックは……1960年代後半レベルの物でしたが」

 

 

「戦車技術は約80年の開きがあり、ロボットとドローンは一部相手有利、対地ミサイルは極超音速ミサイル以外はほぼ同等、対空ミサイルは……まあ、極超音速ミサイルは迎撃できないとはいえ、数があったら危ないか」

 

 

「なんか凄い技術発展にムラがありますね」

 

 

「まったく、何なんだ本当に……」

 

 

「そういえば特地の偵察結果が来ましたよ」

 

 

「ああ、偵察部隊が行ったんだったか」

 

 

「まあ、ほぼ奇襲みたいなものでしたが」

 

 

「で、これが偵察結果です」

 

 

「お、来た来た」

 

 

「特地は……砂漠?この空に浮かぶ円のようなものはなんだ?」

 

 

「さあ……そういえば、ゲートが開く前の魔法陣の様なものに酷似していますね」

 

 

「確かにそうだな……魔法陣との関連性も探査しなくてはな」

 

 

「あと、そういえば、政府が特地に自衛隊を派遣することを検討しているそうです」

 

 

「ん?ああ、あのロボット達の捜査をする気か。野党が強く反発しそうだが」

 

 

「流石に首都のど真ん中に敵基地が在るようなものですしね。ほとんど確定事項みたいです」

 

 

「それだけじゃないだろうな」

 

 

「と、言うと?」

 

 

「銀座事件での死者642名もの一般人が殺された。男女の大人はもちろん、子供も160名以上だ。逃げるの力すらない老人も無差別に殺された。考えるだけで脳の血管がはち切れる思いだ」

 

 

「ええ……それに行方不明者5名の行方がいまだに分かっていません。おそらく奴らに誘拐されたのでしょう」

 

 

「ああ……その為には鹵獲品の解析と自衛隊の装備の特地仕様への改修が必要だな」

 

 

「それに、EMPの研究も早急に進めるそうです」

 

 

「対ロボット用か、もう特地派遣はほぼ確定事項だな」

 

 

=============================================

霞が関 首相官邸

 

 

「総理、例の自衛隊の特地派遣についてですが……」

 

 

「ああ、どうした」

 

 

「予想通り野党の反発が激しい模様です」

 

 

「そうか……アメリカや中国、ロシアの反応は?」

 

 

「アメリカは日本との合同調査の提案を。中国、ロシアは国際的な調査をするように提案しています。それに、最近は中国、ロシアの領海、領空侵犯が今までの比で10分の1以下に減っています」

 

 

「侵犯が今までの10分の1以下か……中露も特地の情報を得るために我々のご機嫌取りに来たか」

 

 

「はい、これは数年前に自衛隊に核弾頭ミサイル部隊を配置した以来の水準です」

 

 

「アメリカも特地のためにこれまで以上に圧力をかけてくるだろうな」

 

 

「どうしましょう?中露は厳しいですが、アメリカとなら……」

 

 

「いや、駄目だ」

 

 

「は?」

 

 

「ゲートは抑止力だ。それも核兵器以上のだ。それを安々と他国に渡すわけにはいかない」

 

 

「ゲートの先は見えない。だから抑止力なのだ。広大な土地と大量の資源の可能性を秘めている。それに特地に工場を建設すれば国際法に触れずに大量破壊兵器も大量に製造できる。アメリカも中国もロシアもそれが怖いのだ」

 

 

「しかし……アメリカが……」

 

 

「我々は……あの大戦以降アメリカの犬と言われ続けてきた。アメリカの作った憲法といった首輪によって縛られ、政治もアメリカの思うままにされ、敵に囲まれているのに軍隊という牙を奪われ、最終的にお情けで与えられた牙は警察予備隊と言う柔らかく、相手に傷一つつけられないゴム製の牙だった」

 

 

「もう我々はアメリカの飼いならされた犬ではない、狼に戻る。ゲートはそのための思いがけないチャンスだ。それが我々を護る考えうる限り最高の手段だ」

 

 

「……わかりました。特地の調査は我々日本だけで行う、と言うことでよろしいですか?」

 

 

「ああ、アメリカにお情けの牙でも肉を食いちぎれる。ということを見せつけてやる」

 

 

日本はその後、特地の調査を単独で行うことを発表し、特地へ大規模な自衛隊の派遣を決定した。

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