それと今回7000文字超えて驚き。
自分が一話でこれ程まで長く書けるとは……!
※少し描写を追加しました
──その男は
数え切れない傷跡が刻まれた青白い皮膚の下には圧縮された膨大な筋肉がこれでもかと詰まっており、『筋骨隆々』という言葉が似合う大男であった。
森の中を背中をビシッと立てた綺麗なフォームで進撃し、目の前に大木があったとしても真正面から激突し、へし折りながら気持ちの良い笑顔で進んで行く。
彼の真名はスパルタクス。
古代のローマ帝国にて剣闘士達を率いて反乱を起こした英雄であり、後の時代において虐げられし人々の希望となった希代の叛逆者である。
彼の醸し出す覇気と狂気は、映像越しで見ていた黒の陣営のマスターとサーヴァント達であっても十分な程に伝わっていた。
一筋縄どころではない、紛れもない強敵ということを。
彼の急襲により急遽召集された黒のマスターとサーヴァント達は、ダーニックが示した『スパルタクスを手駒にする計画』を聞き、それぞれ割り当てられた役割に殉じて行動していた。
明雲凪斗。彼を除いて。
「……斗さん、凪斗さん!」
「ッ! ……あぁ、悪い」
立ち尽くし、スパルタクスの映像を見て耽っていた彼をフィオレは呼び覚ます。
彼の目には心配そうに凪斗の手を取るフィオレの姿。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、問題ない。少し、思い出してただけだから……」
彼の脳裏に浮かぶのは、幼少期の夜のフランスの路地裏。
『大丈夫かい? 少年よ、圧政者の手先に屈さずによく頑張った。後は私に任せなさい』
『今はただ、私の槍の道標を信じて欲しい』
『御守りにこれをあげよう。怖い時はこれを握っていなさい。これは君に勇気を与えてくれるものだ。恐怖に叛逆し、勇気を武器に進みなさい』
『さぁ圧政者よ! 圧政者の手先よ! このスパルタクス、臓腑を、脳髄を潰されたとしても立ち上がろう! 未来ある命を奪わせはせん!』
(知ってはいた、知ってはいたけど……辛いな……)
手を握り締め、顔を顰める。
彼のお陰で凪斗は命を拾い、後に同盟者となる聖騎士とそのマスターである女性と出会い、不死隊を束ねる王を召喚したのだ。
返しきれない、そもそも返す機会のない恩を持つ相手。それが今存在している。
故に彼は迷ってしまっていたのだ。
そんな状態の彼を見兼ねたヴラド三世が声をかける。
「……凪斗よ。数多の亜種聖杯戦争を生き抜いた貴様ならば分かる筈だ。これは聖杯を巡る情なき戦争──」
「たとえ命の恩人であっても殺さねばならない。えぇ、分かってますよ。ただ、気持ちの整理をしていただけです」
切り替わる。
先程とは別物、獅子劫界離と交戦した時と同じような気配を匂わせる。
「しっかりと、やりますよ」
「……ならば良い。余の貴様に対する信頼が潰えることはそうないが、失望させてくれるな。それで悲嘆するのは何よりも余であることを覚えておけ」
「了解しました。すまんなフィオレ、心配させて」
「いえ、大丈夫です。何事もなければ、それで良いのですから」
フィオレに対して礼を言った後、皆がそれぞれ動く中、凪斗は自室へと歩みを進めた。
◾️◾️◾️
自室へ行った凪斗はその手に円柱型のケースを持ち、周囲を浮遊する大きめの白い匣を伴い場へと戻る。
既に戦の火蓋は切られており、サーヴァント達は既に出陣し敵サーヴァントと交戦。マスター達は映像にてその様子を見物していた。
いつの間にか姿を消していた凪斗が戻ったことを確認したダーニックは、眉を顰め凪斗を咎める。
「何処に行っていた?」
「自室ですよ。念の為にとある準備をしていただけです。処罰なら後で幾らでも受けますから」
「準備……?」
「それで、スパルタクスの援護に来たというサーヴァントはいましたか?」
こちらの質問を無視し、あまつさえ要求する凪斗に青筋を立てるも、そのような不躾さを補う程に凪斗の存在は大きい。
我慢して、スパルタクスの援護に来た赤のサーヴァントを映す。
映像に映ったのは、フランケンシュタインと交戦している、獅子の耳と尻尾を生やした女狩人──"赤"のアーチャーと、ジークフリート、ケイローンと交戦している銀の軽鎧を纏った『英雄』の気配をどのサーヴァントよりも醸し出している戦士──"赤"のライダーだ。
「真名は分かるか?」
「……アーチャーの方はアタランテ、ライダーの方はアキレウスですね……いや本当に本気出し過ぎだろ……」
二騎の真名に激震が走る。
亜種聖杯戦争が蔓延しているこの世界にて、大英雄の触媒は貴重も貴重。中には億すら容易く超える触媒すらも存在する。
その中で、数多の英雄が揃うギリシャ神話において、ペルセウス・テセウスと並びヘラクレスに次ぐ大英雄と呼ばれるアキレウスと、アルゴノーツの一員であり、カリュドーンの猪狩りなどで有名な麗しの狩人アタランテ。
どちらも普通の亜種聖杯戦争であれば優勝を、アキレウスに至っては凪斗が経験した、所謂魔境と呼ばれるものであっても優勝することが十分可能な程の実力を持っている。
こちらの予想を遥かに上回る魔術協会の用意周到さに戦慄しながらも、ダーニックは指示を出す。
「ゴルド」
「分かっている! 『セイバー! ライダーの真名はアキレウス、ギリシャ神話、俊足のアキレウスだ! 踵を狙え!』」
指示を出されたゴルドはアキレウスと交戦しているジークフリートに情報を伝達し、指示を出す。
アキレウスの無敵のカラクリを破るために攻めていたジークフリートは行動を変え、堅実なものへと変わる。好機の時まで、それまでに負う傷を少しでも減らすためだ。
ジークフリートの動きが明らかに変わったことを確認したゴルドはほっと息を吐いた。
「……それにしても、アーチャーか。好都合だな」
「……凪斗さん?」
凪斗の雰囲気が変わったことにいち早く気づいたフィオレが声をかける。
そんな彼女の声を無視して、凪斗はダーニックに声をかける。
「なぁ、ダーニックさん。藪から棒で失礼だが、聖杯戦争で一番警戒すべきなのはどのクラスだと思う?」
「……最優のセイバーか、マスター殺しのアサシン。私ならば、この二騎を警戒するな。だが、唐突に何を……」
ダーニックは唐突に聞いてきた凪斗の質問に動揺しながらも、冷静に答える。それは正に模範解答と言える答えだ。
全体的に優秀なステータスを持ち、剣士や騎士ということから真名推測も容易ではないセイバー。気配遮断で姿・気配をサーヴァントにすらも感知されない程に隠蔽し、マスターに致命の一撃を与え殺すアサシン。
どちらも厄介と言えよう。
だが──
「確かにそれが一般的でしょう。だが俺は違う。俺が最も警戒しているのはアーチャーだ」
アーチャーのクラスは撃つという概念に由来するため、生前弓や銃火器を扱った者は勿論、ダビデ王のようにスリングなどを扱った者でも該当する幅広いクラスだ。
アーチャーで特筆すべきは、他のサーヴァントにはない遠距離攻撃だろう。
英霊となった者はキロ単位での狙撃であっても容易に行い、更にはその速度・正確さも脅威的。
サーヴァントですら反応が遅れてマスターの脳がいつの間にか貫かれていることなど、世界中で行われている亜種聖杯戦争でざらにある。時計塔で密かに行われたマスターの死因ランキングでアサシンとNo.1を争う程だ。
威力も現代の魔術師が代々引き継いだ工房で何十何百層と結界を展開しても和紙のように貫かれ、キャスタークラスのサーヴァントが陣地作成スキルで作った工房でようやく防御できる段階。つまり、現代の魔術師がアーチャーのサーヴァントの狙撃を防ぐことは不可能だ。
何よりも、凪斗は知っている。
東京全土を更地に出来る弓を。
五体を引き換えにしたものの、大地を割り国境を作りし弓を。
金剛石の身体を持つ聖騎士をたった二射で仰け反らせた弓を。
大怨霊の大呪を裂き、その米神を貫いた弓を。
竜殺しの身体を吹き飛ばした弓を。
そして、亜種聖杯を弾頭とし、令呪でのブーストありきと言えども──鬼の王の上半身を消し飛ばした剛弓を知っている。
故に凪斗はアーチャーを最も恐れる。
「そう言えば、どんな準備をしてたか言ってませんでしたね」
故に凪斗は──アーチャーを最優先で排除する。
「サーヴァントを殺す準備ですよ。アーチャー・アタランテは此処で殺します」
一見サーヴァントを舐めたような発言。
それは普通の魔術師ならば一笑に付し、嘲り笑う発言だ。
サーヴァントにはサーヴァントでしか対抗できないというものは、亜種聖杯戦争が蔓延したこの世界においては常識中の常識。魔術を使うためには魔術回路が必要というぐらいの常識だ。
しかし、その発言に最も反応しそうなゴルドでさえも沈黙を続けていた。
(奴の覇気は一体……何だ!?)
形容し難い説得力。
ただの魔術師が言うのならばそんなもの気にも留めない。
だが、明雲凪斗が言うのならば別だ。
幾多の亜種聖杯戦争。
それをサーヴァントのみの力で生きてきたのか?
否。
サーヴァントのみで生きていけるのならば今頃魔術協会は今よりは人手不足に悩んでいない。
明雲凪斗ならば、サーヴァントに対抗する魔術礼装を開発していても可笑しくない。
彼の人柄などではなく、彼が今まで培ってきた功績が、彼らにそう思わせた。
凪斗の口角が吊り上がり、声を出す。
切り札を発動するための第一声を。
「亜種聖杯炉起動」
凪斗の周囲を浮遊する白い匣がその機能を解放する。
白い匣、その正体は亜種聖杯と様々な魔術礼装を組み合わされて作られた魔力炉、その名を亜種聖杯炉。
亜種聖杯炉は機能を解放し、膨大な魔力を秒単位で生成し始め、亜種聖杯炉と共鳴するかの如く、凪斗の魔術回路が亜種聖杯と融合したことであらゆる性能が一流の魔術師を容易く凌駕する、質・量ともにランクにして
亜種聖杯炉が無事に起動したことを確認すると、凪斗は円柱型のケースを開く。
ケースの中央部に安置されていたのは、額縁に謎の木片が嵌め込まれた鏡。
鏡は魔術によって浮遊し、凪斗の周囲を衛星のように旋回すると、彼の真正面にてその動きを止め──凪斗が目を閉じると同時、鏡を起点として周囲に多重の層となった魔術陣が展開された。
光り輝く鏡。吹き荒れる魔力の暴威。
陣の中央、紅の杯の上部に凪斗の左手の甲に刻まれた──蝶の羽のようなデザインの令呪が浮かび、その周りを七つ──剣、弓矢、槍、馬と車輪、魔杖、髑髏の仮面、野獣を現した紋様が囲んでいた。
そして、その七つの紋様に対応するように、外縁部にて出現した七つの像も紅く細い線で象られていた。
──西洋剣を構える鎧騎士。
──弓を張り矢を番える弓兵。
──長槍を持つ旅人。
──戦車に騎乗する将軍。
──外套を身に纏う魔術師。
──髑髏面の暗殺者。
──大鉈を持ち、吼える怪物。
其れらが現すは、サーヴァントに当て嵌められる七つの
「さて、始めるとしようか」
その言葉と共に、鏡──霊基鏡ヴァルクルムはその機能を目覚めさせる。
明雲凪斗の人生の軌跡と言っても過言ではない、その機能を──
礼装起動/告げる
聖杯回路最大励起、亜種聖杯炉との接続を開始
魔力充填完了
術式工程開始/我が命運、再び汝の剣に
霊基選択:◾️◾️◾️◾️/◾️◾️◾️◾️/◾️◾️◾️/◾️◾️◾️◾️◾️/◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️/◾️◾️◾️◾️/◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
霊基よりの承諾を確認/我が身、再び汝の下へ/かつての友の下へ
擬似霊核形成
魔力実体構成
霊基外殻再現
霊基情報転写及び反映
令呪接続──完了
「鏡よ映せ、伝説を証明せよ。我らが英雄の再臨を」
「鏡よ示せ、希望を謳え。
「決戦術式起動/
今ここに、明雲凪斗の持つ切り札、その一つが開帳される。
この切り札にて、彼らは知ることとなるだろう。
彼の切り札を知る一部の者達に畏敬の念を込められ名付けられた、Mr.
北欧神話の大神オーディン、騎士王アルトリア・ペンドラゴン、太陽を落とした女フランシス・ドレイク……大いなる神や英雄、偉人達が統率者として名を連ねる
その名を付けられた彼の力の一端を。
◾️◾️◾️
違和感。
戦いを繰り広げる中、サーヴァント達はソレに気付いた。
空気が変わったことに気付いた黒のセイバー・ジークフリートと赤のライダー・アキレウスは一旦戦闘を中断し、お互い距離を取り、違和感の元──不明な気配の主を探る。
「こいつは……」
「…………」
(この気配……いや、間違いない。俺は似たようなモノを知っている……?)
サーヴァントの気配ではなし。勿論、生身の人間ではなく、獣のものでもない。では、一体この気配は何なのか?
魔獣蔓延るギリシャの地にて生きたアキレウスは知っている。
悪しき竜を打倒したジークフリートは知っている。
この気配、決して英雄には非ず。英雄とは遠く、しかし堕ちる可能性も十分にあり、そして、英雄が打倒すべき存在。
──即ち、魔性怪物の気配だ。
同じく違和感に気づいたサーヴァント達は空を見上げる。
ジークフリートが、ケイローンが、ヴラド三世が、アストルフォが、アヴィケブロンが、フランケンシュタインが。
アタランテが、アキレウスが、スパルタクスが。
人類史に名を残した英雄達が一同揃って。
その顔を、『驚き』に染めた。
ただ一騎、呪腕のハサンは空を見上げず好機の時まで影に潜る。それらは、己の味方であることを知っているから。
そこにあったのは、暗闇の帳の中であっても光り輝く月ではなく──
──暗闇の空を埋め尽くす、怪鳥魔蟲亡霊妖怪──魑魅魍魎の群れであった。
◾️◾️◾️
「コレは……!?」
使い魔の鳩を介し戦闘を観察していた天草四郎、シェイクスピアと共にセミラミスが声を上げる。
彼女の目に映るのは一面の森や神話の戦いを繰り広げるサーヴァント達ではなく、悍ましき怪物の群れ、蝗害や嵐を思わせる程の怪異の大群。
セミラミスの驚きの瞬間、鳩に気づいた空を泳ぐ一匹の怪魚によって、鳩はその矮小な身体を噛みちぎられ、視界とのリンクが切れる。
鳩とのリンクが切れる前に、とある者の姿を見た天草は戦慄する。
「……まさかこのような序盤で解放するとは……いや、彼だからこそ、ですか」
「マスター! これは一体……!?」
「落ち着いてください、他の鳩はどうですか?」
「……駄目だな。一匹残らず駆逐されておるわ」
セミラミスが探るも、ミレニア城塞へと飛ばした使い魔の鳩達数十匹は怪鳥に啄まれ、蟲達に集られ、鬼火で焼き殺されるなどの攻撃を受け全滅。
三人が見ていた映像は鳩の視界を映していたものであったため、映像が途切れ、彼らはミレニア城塞の様子を確認できなくなった。
「やられましたね。私達に情報を渡さないためでしょう。サーヴァントの真名などは把握できたものの、これでは彼の切り札をこれ以上観察できない……」
「おぉ、何ということか! これでは英雄達の闘争は見れず、見ることができるのはただの怪物の群れ! 戦いに比べれば絵面は変わらずただただ流し見るだけの糞にも劣る光景! 戦術的に言えばまぁ間違っておりませんが? 我輩あえて言いましょう! F◯ckと!」
シェイクスピアが捲し立てる。
やっと英霊達の本格的な戦闘が見れると思った矢先に怪物達により視界を遮られ、自分の執筆作業に支障が出てしまった。
これではネタが足りなくなってしまう。ネタ切れというのは作家の天敵の一つだ。そんな糞みたいなことを齎したどこぞの馬の骨に対して現代の下劣なスラングが出る程に怒る。
「さて、どう動く、マスターよ? 新しい鳩でも寄こすか?」
「……いえ、これからも鳩は必要です。先日も戦闘の余波で数匹が死にましたし、ここで無駄に散らす訳にはいきません。」
「相わかった。しかし、撤退の時はどうする?」
「そこは抜かりなく。バーサーカーの消滅を感知したタイミングで出しましょう」
セミラミスに冷静に指示を出すも、天草は内心冷静ではなかった。
(不味いですね……
このような序盤でバーサーカーに加えてアーチャーかライダーを失っては不味い。
アーチャーは宝具の
ライダーに関しては言わずもがなだ。
「……至急、ランサーを向かわせます。敏捷Aの彼ならば間に合うかもしれません」
そのような希望的観測の元、天草は指示を出した。
◾️◾️◾️
(魔性の群れ!? 一体、何時……いや、何処から現れた!?)
空を見上げたアタランテは驚愕の表情を浮かべる。
彼女を追うフランケンシュタインすらも追うことをやめ、空を占領する魑魅魍魎共に対して唸り声を上げる。
(バーサーカーの味方ではないのか?)
その様子を見たアタランテが疑問に思った刹那。
「ッ!?」
危険を感知し乗っていた木の枝から跳び、他の木の枝へと移る。
空から襲ってきた襲撃者はアタランテが乗っていた木の枝を砕き、そのまま地面へと着地する。
「新手か!」
流れるような動作で弓を構え矢を番え、弦を引き絞り、振り返ると同時に感じる気配を頼りに十数本の矢を放つ。
波を思わせる矢の雨を、襲撃者は全てとは言わないが致命傷に至る可能性がある矢は確実に弾いており、アタランテという神域の弓術の持ち主が放った矢を弾いたことからその技量が高いことが伺える。
襲撃者の姿を確認した瞬間──金髪と大剣、そして
「……私達が確認している黒のサーヴァントは六騎。セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー。唯一アサシンだけ姿を見せていない……だが、アサシンの攻撃方法は短刀の投擲ということはマスターから伝えられている。ならば、汝がいる筈がない。しかし、今ここに汝は私の前に立っている。何故だ?」
アタランテはその顔を驚きと戸惑いに染めながらも冷静に、冷徹に襲撃者に対して問いかける。
しかし襲撃者は何も答えない。
「答えよ──テセウス」
エジプトの地にてクランの猛犬を破りし大英雄はかつての仲間の質問に声すら発さず、ただただ無表情で大剣を向けた。
これより外典の物語は少しずつ変わる。
参戦するは情婦と悪霊ではなく、英霊率いて英霊を狩る
その結末は、如何様となるのか。
それを知るのは──凪斗の未来の雇用主か、外より凪斗の人生を見物している超次元の存在か?
どちらにせよ、そのことを知る者は、この場にはいない。
はい、という訳で凪斗の切り札は影鯖召喚です。感想で何回か言及されててビビりました。
詳しい説明は次回にて。
それと皆さんが気になってたエジプトで召喚されたセイバーの真名はテセウスです。
どうやって勝ったのかだって?
詠唱と必殺技とか難しい……センスが欲しい……自分で発音しても分からん……後感想ください!