ブラフオブガール・短編集   作:蹴翠 雛兎

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書きたくて書きました!
原作作者の方にも了承得てますわ!
因みに10話程度を予定しておりますわ!
その後はいろんな纏姫の1〜2話形式のストーリーを考えておりますわ!



【サブストーリー】生まれたばかりの八咫烏
No.0:Anker


___もしも、あの時、あの人を助けることができたのなら。

 

そう思ってしまうことが俺にはある。

 

だが、どちらにせよ…きっとあの場所に行ってしまった時点で、無理だったし。

そもそも、あの時は子供であり、その上『戦う力』などありやしなかった。

 

だからこれは、たらればがなかった話で。

そして、そのたらればを…子供の時の自分と同じ状況となった誰かに差し出す、そんな俺たちの物語だ。

 


 

「___あちぃ…」

 

現在7月。

真夏の太陽真っ盛り。

どんな熱さよりも暑いのでは?と思うこの時期に俺は、とある場所に来ていた。

 

「___ここが、中央特殊纏姫隊派遣基地、通称『八咫烏』かぁ」

 

___中央特殊纏姫隊派遣基地。

それは全国各地にいる、『幻想』や『虚勢』を纏い、虚構の侵食(フィクション・インバーター)と呼ばれる人類敵対存在と戦う少女達、纏姫(ブラッファー)という存在が危機的状況、または状況維持が極めて厳しい…それこそ、民間人を含めた大勢が死にかけるなどがあった場合、それを対処する為に作られた、少数精鋭ばかりが集まった後方基地であり。

ここ数年の纏姫(ブラッファー)の被害数を顧みた結果、早急に対策をという声でほんの2〜3年前作られたばかりの新しい基地でもある。

 

そんな基地だが、目の前にある光景は至って普通の学校…敷いてあげるなら少し広いことが挙げられるが、それでもこんな風になったのは色々な要素を考えていった結果なのだという。

…まぁ、ただ、それは表向きの話。実際はというた、一部の基地開発者が変態だったが故にこんな形になったらしく…。

 

『やっぱ『少女』といや、学校だろが!?それ風に作るぞ!!』

『いやいや、お前の趣味でそれを決めるのはおかしいし…第一、それだと機能はどうなr…ん?よくよく考えてみたら…機能性抜群じゃん!?嘘だろ…いけんのかよ…』

『…確かに、学校という場所自体が堅牢に作られてるし、その内容としても、グラウンドは運動や練習試合、避難場所に最適だし、プールは何か合った時の貯水池や魚などの養殖場として使える。体育館は武器庫としてや戦闘施設に使えるし、緊急時には民間人の避難生活に使える。校舎も様々な機能が揃ってるし、足りない所は地下に作ったり、色々改造すれば…』

『考えれば考えるほど合理的でしかねぇ!うし!作るぞ!』

『『おー!』』

 

というやり取りがあったらしい。

この話を聞いた時、いくつか突っ込みたいことがあるうえに、(いや、確かに合理的なのかもしれないが、そんなノリでこれから重要になりそうな基地を作るなよ…)と思った俺は頭を抱えてしまったのは、いい思い出である。

 

話がズレた。

 

それでなぜこんな場所に俺がいるのか?というと…。

 

「___やっと来たか、シマの忘れ形見」

「遅くなりました、亜鷹ねぇ…いや…稲月さん」

「いや、気にするな。…あぁ、お前と共に戦う日を待ち侘びていたよ。ようこそ、『八咫烏』へ。私たちは君を歓迎する」

 

今日、俺はここに配属されるからである___。

 

 


【topics〔A〕:八咫烏について】

最近できたばかりの基地。

正式名称、中央特殊纏姫隊派遣基地。

メンバーは全員が隊長を張れる者ばかりの精鋭。

基地は少人数で回しており、司令部6名、技術部6名、調理部4名、情報部10名、医療部4名、経営部3名、補給部隊5名、支援部隊6名、防衛部隊2名、工作部隊5名、主力部隊3名の計55名となっている。

いずれの部門にも、元纏姫(ブラッファー)か、現役纏姫(ブラッファー)が最低一人はいる状況である。


 

「___それで調子の方はどうだ。まぁ、あいつの弟であるお前のことだ。そこまで堕ちきったような生活はしてないと思うが…」

「…まぁ、ぼちぼち…ですかね?最近は周りの力と自分の力もあって、毎日普通に過ごせてはいます」

 

そんなことを話しながら、彼女と廊下を歩いていく。

___稲月 亜鷹。

この『八咫烏』を率いる最高責任者であり、元纏姫(ブラッファー)であり…その当時現役最強と呼ばれた部隊、トリニティの一人『攻討 亜鷹』本人。

俺にとっては姉の友人兼追いつくべき背中の一つ。

それが目の前の人物であった。

 

「そうか…なら良かった。帆立の奴もお前のことを心配してたからな。…っとそういえば、あいつ…《IDOL》…いや葛葉はどうしたんだ?いつもお前にべったりだったじゃないか」

「あー…葛葉かぁ…それならどっかにいるとは思うけど…呼ぶ?」

「いや、あの女狐のことだ。どうせ、どっかで蕩けたやばい顔でお前を観s「キュー!」ぐはぁああ!?…ッ!何をしてくれてる、玉藻!」

 

そう言って、襲撃者の方に視線を向けると、そこにはこちら…正確には亜鷹ねぇを睨みつける、九本の尾を持った白い小狐がいた。

玉藻。それがこの子に付けられた名前。

…どう言うわけか、とある事件の後、すっかり自分に着いてくるようになってしまったのだ。

今ではすっかりこうして、俺のストーk…もとい、護衛と化している。

 

「キュキュー!キュッ!」

「えっと、『あら?なんか蹴飛ばしたかしら?と思ったらメスゴリラじゃない?ごめん遊ばせ?』…だそうだ」

「……ほう?この腹黒毛玉が何を言うかと思えば…ずいぶんとした物いいじゃないか?やはりその毛皮を着てるからか、夏の暑さで頭がパーになったらしい。私が涼しくなるように全身丸裸にして刈ってやろうか?」

「キュ!キュキュ!キュー?」

「…いやそれ絶対争うから、伝えたくないんだけど「キュッ」…ったく、はいはい…『あら、そう言う貴方こそむさ苦しい筋肉をつけてるじゃない?私が太らしてあげましょうか?』…とさ」

「『………』」

「………その喧嘩買ってやる!!」「……キュッ!」特別意訳:その喧嘩買ってやるわ!!

 

「はぁ…こうなるから、伝えたくなかったんだよ」

 

この一人と一匹だが、見ての通り大変仲がよろしくない。

しかも、両方が大変力を持っている為尚更タチが悪いのだ。下手すると周りを巻き込んでの怪獣戦争しかねない。

なので…。

 

「はいはい、そこまでだよ。これ以上は周りに迷惑だからねー

「『!?!?』くっ!縄がいつの間に…!あ、引っ張るな!?締め付けないでくれ!?食い込むからあっ、あ、や、やめろー!!?」「コーン!!!?」

 

こうしていつも俺が縄で縛り、止めに入る。

もう、ね?慣れましたよ。

毎度毎度のことだもの。

そのおかげで縄の使い方ばかりが上手くなってしまうしね…。

 

「さてと、行くか」

 

締まりのない踏み出しにはなってしまったけれども。

こうして、俺のアンカーとしての生活の幕が上がったのだった。

 




なお、余談ですが、この後、縛られた一人と一匹はしっかり主人公によって引きずられて連行されていきました。
その間もワーワー言い争ってた模様。お前らェ…。



「助けは求めてない」

「あんたは私達の部隊にはいらないわ」


「どうにかしたいなら話し合うしかないだろう?」


「キュー?」


「___決めた、俺があいつらの嘘を本当にしてやる」


次回:No.1:Beginner
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