ペリーヌというウィッチ、ゼニスというウィザードのお話「練習中」 作:手紙もっちり
ペリーヌとゼニスのデートシーンのつもりです!
いくつかのことに注意しながら書きました
・文章を短くしながら書くこと
・さりげなくイチャイチャやラブラブという感じを目指しました
少し風の冷たかった日のことだ
ちらほらと雨が降っていて
いま歩いている町並みには傘をさしている人々と
この雨天の中でも屋台などの仕事をして汗を流している人たちの
二つの光景が見ることができる
ちなみに俺は傘をさしているほうの一人かな
「この後は予定が入っているというのに、雨は中々降りやみませんわね」
「そうだなぁ、ペリーヌは雨の日の仕事とか、遊びとかは得意なのか?」
「まあ、ゼニスと同じくらいには得意だと言っておきますわ」
同じように傘をさしている彼女は優雅にたたずんでいるように見えるし
実際のところとても余裕があるのだろう
そんな時に不意に思ったことがあった
彼女の持っているドリンクのボトルがいつもと違うものだったのだ
今日は紅茶のボトルじゃないものを持っているようで
その手にはコーヒー牛乳と書かれたボトルがあった
それが気になった俺は、あのペリーヌがおそらくは美味しいと思っているのだろう。
このコーヒー牛乳味というドリンクのことが気になってしまった
だからつい聞いてみたくなったのだ
「そのドリンクさ、コーヒー牛乳だっけ?うまいのか…?」
「おいしいですわ。この手のものはあまり口にしていませんでしたが、味がわかると結構いいものね」
ぴちゃりと雨が音を立てながら降り続いている
隣でドリンクの香りを楽しみつつ飲んでいるようで
少しうれしそうにしている姿につられて
俺もなんだかうれしい気持ちになるのを感じ始めていた
俺もドリンクを飲むかと屋台の店主にドリンクの金額分のコインを渡すと
テーブルに置かれているクーラーボックスに手を伸ばして
その中からひとつのボトルをつかむと、そのボトルにはこう書かれていた
温泉自慢!雪国風味のコーヒー牛乳!!
今まさにペリーヌの飲んでいるドリンクと味違いのものがはいっていたみたいだった
ちょうどのども乾いていたし、それを飲んでみようかなと一口飲んでみる
爽やかなコーヒーの風味と、甘い牛乳の味に思わずおいしいと言葉が漏れた
少しづつ飲みながら周りを見ているとこちらを見ている隣りの視線に気づいた
「ゼニスの持っているドリンクの味…気になりますわね…」
すこしちょうだいとジェスチャーをしてくる
お互いに半分くらいボトルの中身が残っていたしちょうどいいからこう提案してみた
「俺もそっちのドリンクの味が気になるから交換しようぜ!」
「!?…それはあなたのボトルと交換っていうことかしら?」
なんだか彼女の様子に一瞬だけ感情のたかぶりのようなものを感じたが
いったい何を気にしているのだろうか…
間接キスになる事を気にしているとかかな?
まさかな、ペリーヌのことだし気にしないだろうな
でも、気にしてくれていたら嬉しいかもしれない
「俺もそっちのボトルの味が気になるからトレードしようぜ!」
「……いい提案ね!私もそう思っていたところですわ!!」
お互いにボトルを交換してから閉じているキャップを開けると
コーヒーの爽やかなにおいと牛乳の甘さを含んだにおいが合わさって
とてもおいしそうに見えた
ドリンクをのどに流し込んでいくと清涼感のある爽やかさと
甘いと感じる豪快さが口の中に広がっていく
それとなのだが、俺としてはとてもいいことなのだけど
ペリーヌが意識するものだから
俺もなんだか気になってしまっていることがある
まあ、なんていうのだろうか
間接キスというものを意識してしまうと照れてしまうのだ
やわらかな笑顔を見せてくれる姿はとても癒されるし
パートナーとしての役得というものを感じた
「ゼニス…?急になのですが手を握ってもいいかしら」
「?…まあ、手を握るくらいならいくらでも握っていいぞ」
「ありがとう。あなたが近くにいるというのはいいものですわね」
雨はやはりぴちゃりと音を立てている
カフェというよりは屋台というべき場所の片隅に俺たちはいた
クーラーボックスに雨粒が風に運ばれてくるのが見えた
ペリーヌと手をつないでいると何だか時間が穏やかではあるけれど
楽しいことのように早く過ぎて行ってしまうのだ
「このコーヒー牛乳、何だかいつもより甘く感じていますの」
「俺も久しぶりに飲んだけど、すごく甘く感じるかな」
「あなたと一緒だからかしら?」
「そうかもな!そうだといいな…」
たまには屋台で仕入れたコーヒー牛乳というのも悪くない気がした
紅茶もいいが、こうした甘さを今は味わっていたいから
「ずっと一緒にいてくださいね。約束ですわよ?」
しっかりと聞こえるように言われたその言葉に、俺はしっかりとした口調で答えた
「もちろん、ずっと一緒にいるつもりだよ」
そのあとは二人で声を合わせて言うことにした。続けて言う言葉はお互いにわかっていたような気がする
「約束しましたものね」
「約束したもんな」
こうして今日はペリーヌと一緒に一日を過ごしたのだが、
俺と彼女の二人で手をつなぎながら、コーヒー牛乳を今日という一日をかけて存分に堪能した。
また、思い出が増えたような気がする。次もきっとだけれど、こういう休みを取りたいと思った。
よんでくれたことにありがとうです!