ディスポの敗北は他の選手達にも聞こえた。ジレンは動揺していないがトッポはほんの少し動揺した。
「まさかあのディスポが負けるとは。孫悟空ではない。私が少しの間だけ闘ったあの若者か。納得だな」
「龍技君がやったんですね!」
「ふ、当然だろ。龍技は強いからな。叔父として誇らしいぜ」
「彼は地球人としては最高クラスの実力者ですからね。我々も負けてられません」
「なら、こっちも仕掛けるか!」
ドウッドウッドウッ!!!
「ぬっ!!」
「はああっ!!」
ガンッッ!!!
「ぐおっ!」
「だりゃあああっ!!!」
バキイイッ!!!
「ぐおおおっ!!ふんっ!!ナメるな!!うおおおおおっ!!!」
グゴゴゴゴゴ!!!
「すごい気だ!」
「大技を放つ気だ!」
「はああああっ!!!」
ズオオオオッ!!!!
「押し返しましょう!!」
「いいだろう!」
「「「はあああああっ!!!」」」
ズドオオオオッ!!!!ズゴゴゴゴゴゴ!!!
「ぬぐぐぐぐ!!!」
「くくくっ!!な、なんてパワーだ!三人相手してるのに!互角だなんて!」
「泣き言なんか言うなよ孫悟飯。もっとパワーを上げろ!」
「くくくくっ!!!」
悟飯達は一応の連携でトッポにダメージを与えていく。17号が気弾でトッポの足を止めて悟飯のパンチとブラックのキックで攻撃する。
少しずつ連携が良くなっていきトッポを追い詰める。トッポは強大な気を放出して両手からエネルギー砲を放つ。悟飯達も集まって一斉にエネルギー砲を放つ。
悟飯とブラックはかめはめ波、17号はトッポと同じ両手からのエネルギー砲。3対1だというのにトッポの方が強く互角。このままでは逆に押し返されてしまい負けてしまう。
トッポの勝ちだと第11宇宙の人達はそう思った。
ポシューッ!!ボッ!!
「くっ!」
ポシューッポシューッ!!ボボボッ!!
「ぬおおっ!!」
「今だ!!」
「「「はああああああっっ!!!!」」」
「し、しまっ!ぬおあああっ!!」
ズオオオオッ!!!
「トッポーッ!!!」
トッポの左右から気弾が飛んできてトッポの注意を逸らされる。トッポの左右に気弾を放ったのはディスポを脱落させて援護に来た龍技だった。
逸らされ緩んだ隙に三人のエネルギー砲に押し込まれトッポは直撃を食らってしまう。
「なんて卑怯な!横やりをいれるとは戦士として恥ずかしくないのか!」
「いや、あれが正しい選択だ。敵の方が数は有利なんだ。それを利用しない手はない。この大会はサバイバルだ。気を抜き油断したトッポが悪い」
「はぁ……はぁ……!」
「龍技君!」
「悪いな。助かったぞ」
「横やりを入れさせてもらった。これでアイツも終わりだな」
「ああ。あとはあのジレンってやつを全員で」
「ん?」
カイは龍技の不意打ちに正義として許せないがベルモッドは力の大会の本質を見抜いているので許容している。寧ろそこをしっかりと狙った第7宇宙を称賛。
トッポは膝をつきかなりのダメージを負っている。龍技は悟飯達の横に着地する。悟飯は勝利ムードだが他は油断はしていない。
トッポはゆっくりと立ち上がり服を破き上半身裸になる。纏う雰囲気が変わった。
「…なるほど。さすがにこれは勝てんか。いいだろう。今、正義を捨てよう!プライド・トルーパーズのプライドも!今は貴様達に勝つために捨てよう!」
「何かをしてくるつもりだぞ…!」
「ぬぅううううう!!!」
グゴゴゴゴゴ!!!
「な、なんだこの気は!?」
「膨れ上がっている…!?いや、違う!」
「気の性質が変わっている…!」
「ぬおおおおおおおおっっっ!!!」
ギュアアアアアッッッ!!!
トッポの気が高まるだけでなく性質まで変化し始めた。完全に解放され気の突風が渦巻き龍技達は目を覆うほど。突風が弱まり目を向けるとトッポの姿が。
身体付きは変化し腹が少しでっぷりしていた上半身が筋肉質に変化。何よりも纏うオーラが紫色になっている。龍技達はこの紫色のオーラが何なのか、何より気の性質が理解できた。
17号だけはわからなかった。
「こ、この気は…!ビルス様と同じ…!」
「?どういうことだ?お前達は何かを知ってるのか?」
「この気、あの紫色のオーラ、間違いない。これは破壊神としての力」
「ど、どういうことなのですか?なぜ、破壊神の」
「なるほどな、どうやら奴は破壊神候補なのだろう。つまりこの破壊神としての気が、奴の奥の手、切り札というやつだな」
「な、なんじゃあアレは!?」
「これがトッポの切り札!悟空も何かを隠しているとは思っていたがこれか!」
「まさか、ここまでの奴だとは」
「ふふふふっ…!驚いているようだなビルス。トッポは我々第11宇宙の破壊神候補だ。こうなったらお前達第7宇宙に勝ち目はない。だが、褒めてやろう。よくぞトッポをここまで追い詰めたとな」
トッポは破壊神の気を持っていた。トッポはベルモッドが選んだ破壊神候補である。その気の力はビルスを知ってる龍技達は理解している。
「ここからは一方的な蹂躙だ…!」
ダンッッ!!!
「速い!」
ズゴオオオオオッッ!!!
「「「「ぐっ!!」」」」
「何というパワーだ!」
「あんなの食らったらひとたまりもないな!」
「どうする?」
「とりあえず先ほどと同じ戦術で!」
「そうだな!」
トッポのスピードが上がった。先程までの鈍重さよりも速くはなった。だがそれでも龍技達にはまだ避けれるほど。龍技達は散り散りに避けて同じ戦術をすることに。
四人になったので気弾で牽制する者と主軸に攻撃する者とで分けて攻めることに。
「行くぞ!」
ドウッドウッ!!
「ハッ!!」
ボボボッ!!パシュンッパシュンッ!!
「何?」
「気弾がかき消された!?」
ゴウッ!!
「はあっ!!」
ガッ!!ジュウッ!!
「うわっ!くっ!!」
「これは、まさか…!」
「ほお…一人は攻撃しなかったか。賢明な判断だな」
龍技と17号が気弾で牽制しようとする。所が気弾はトッポに当たった瞬間消滅してしまった。二人は困惑してしまう。その隙に悟飯がトッポの左頬にパンチを繰り出す。
当たったが悟飯の手がまるで焼けたような痛みを感じ即座に引いて下がる。ブラックも悟飯の手を見て同様に引き下がる。
「これは、どういうことだ?エネルギー弾が奴に当たる前にかき消されたぞ」
「間違いなく奴の体に纏ってる破壊のオーラのせいだ。そのオーラを垂れ流しにしてる状態だから奴には気弾は消滅させられた」
「そしてそれは肉弾戦にも対応している…!さっき攻撃したら手に火傷のような痛みを感じた」
「これは普通の攻撃ではだめだな」
「無駄だ。今の私は破壊神だ。私に傷をつけることなど不可能だ!」
ポゥッ!パシュッ!!
「ッ!」
シュウーンッ!!
「なっ!?消滅した!?爆破したじゃない!」
「どうやら本当に破壊神の力そのもののようだな。どうする?」
「俺にはさっぱりだ。どうすればいい?」
「…多分だけど破壊神に近しい力なら対抗できると思う。そうなるとブラックが中心になると思う」
「確かにそうですね。どうやら私しか対抗できないようですね。しかし、いい機会です。破壊神候補とはいえ挑めるということをね」
「いえブラックさん。ここは僕に任せてください」
破壊神のオーラを纏ったトッポに普通の攻撃は通らない。おまけにトッポは破壊の気弾を避けれるように撃った。避けた先の岩肌が消滅した。
龍技達は破壊神と化したトッポへの対処法を考える。龍技はブラックを中心に攻めることを考える。ブラックも同じでブラックは破壊神候補のトッポに挑めることにワクワクしている。
ブラックにとってトッポは自身の強さを高める為の存在でしかない。しかしそれを悟飯が止めた。
「なに?」
「ブラックさんはまだ温存していてください。アイツは、僕がやります…!」
「…何かあるのか?」
「はい」
「…どうする?判断は任せる」
「なら任せよう」
「そうですね。彼がこれほど自信満々に言うのであれば。ですが、簡単に負けないでくださいよ」
「はい!」
どうやら悟飯に秘策アリのようだ。龍技達は悟飯に託すことにした。悟飯は前に出てトッポと対峙する。
「何か策がありか。だが!そんなもの破壊の前では無力であると教えてやる!」
「それはどうか…!やってみないとわからないでしょ!はあああああっっっ!!!」
ドウッ!!ズズズズズッッ!!!
「これは…!」
「悟飯のヤツ…!アレになる気か!」
「ぉおああああああっっっ!!!!」
パキィンッ!ズオゴアアアーーーッッッ!!!!
「なんだ…?あれは…?」
「なるほど…あれが一年くらい前に孫悟飯が身につけた新しい形態ですか」
「なんつうか、悟飯らしい変化だな。怒りで変身とか」
悟飯は気を溜めている。武舞台が揺れるほどの膨大な気でピッコロは悟飯が何をするのか気づく。悟飯は自らプッツンするくらいキレた。
貯めてた気は爆発し天にまで伸びるほど。悟飯は新たな形態、ビーストへと変身した。ビーストは髪が銀髪になり量も増えさらに逆立つ。
瞳の色も赤くなりまさにキレて凶暴化しましたと見て取れる。悟飯のビーストの姿をピッコロ以外が初めて見る。
「なんだ…!?あの姿は!」
「なるほど。あれが孫悟飯さんの新たな形態というわけですか。ピッコロさんと同じように」
「言っておきますが自分は神龍によるオマケです。悟飯のは純粋に自身の内に隠れていた力です」
「これほどの潜在能力をまだ隠し持ってたとはの」
「しかも怒りで真価を発揮する形態。サイヤ人、いえ孫悟飯はまだまだ可能性を秘めてますね」
「おいカカロット!この気は…!?」
「ああ、悟飯だ。悟飯のヤツ、これほどの力をまだ持ってたんだな。すげえな悟飯、破壊神としてのトッポに負けねえくれえの気だ」
「悟飯め、これほどではな」
「…随分と変わったな。先程までとはまるで別人だな」
「ここからですよ。悪いですけど、手加減はできません!」
「こい!」
グッ!!ダンッッッ!!!
「はああああっっ!!!」
「臆さないか!よかろう!」
「でりゃあああっ!!」
グオッ!!バチイイイッッ!!!ズゴオオーーンッ!!!
「ぬうっ!私の破壊と互角とは…!中々の力だな。破壊の力に対抗できるとは!」
「俺は負けない!大切な人達を守るために!うおおおっ!!」
ズガガガガガッッ!!!
悟飯とトッポの拳がぶつかり周りに衝撃波ができ武舞台に亀裂が入り小さな陥没ができてしまう。トッポは驚いた。まだ完全に制御できていないとはいえ破壊の力に対抗できることができることに。
悟飯は負けられない理由がある。悟飯はトッポとラッシュのぶつかり合いをする。龍技達は二人の激突をただ見守ることしかできない。
「信じられない…!まさかあの破壊神となったトッポとまともにぶつかり合えるのがいるとは!」
「第7宇宙は相当の粒揃いのようだな。ビルスがサボってた割には人間達が自力でレベルアップしていたようだ。だが、それを差し引いてもトッポには勝てん」
ドゴオオッ!!!
「ぐあっ!!」
「悟飯!」
「確かに素晴らしいパワーだ。だが、それでもこの私には勝てん!」
「ぐっ!はああああっ!!!!」
バキイイイッッ!!!
「ぬうっ!うおおおっっ!!!」
ドガガガガガッ!!!
「マズイですね。孫悟飯の方が負けています」
「ああ。そのようだな。これは援護が必要だよな!」
「全く、仕方ない」
ズガガガガガッッ!!!
「ふはははははは!!!確かに貴様のパワーは素晴らしい!だがこの私に!破壊神となった私に勝てるはずもない!」
ガンッッ!!!
「ぐっ!!くううっ!!」
トッポの拳が当たれば悟飯も反撃で蹴りを繰り出す。互いにダメージを与えるがトッポの方が余裕がある。これに危機感を覚えた龍技達は援護に回ることに。悟飯は段々劣勢になっていく。
「終わりだ!」
ドウッドウッドウッ!!
「む?」
「やっぱ無理か」
「無駄なことを。ん?」
シュンッ!!
「はああっっ!!!」
ガンッッ!!
「ぬっ!!」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!」
「何をしている。あんなに自信満々だったくせに」
「す、すみません…!」
「ほぉ…この破壊神の力に抵抗できる者がまだ居たか。だが、それだけで」
ドドドドドドドッッ!!
「はあああっ!!」
「チャンスだ。いくぞ孫悟飯!」
「はい!」
ダンッ!!バンッ!!
「おおおおっ!!!」
ズンッッ!!!ドガガガガガッッ!!!
「はああああっっ!!!」
「うおおおおっっ!!!」
バババババッッ!!!
「ぬぅおおおおっっ!!!」
17号の連続エネルギー弾と龍技の顔面狙いの気弾でトッポの気を逸らす。気弾は全て破壊の力で掻き消えてしまう。その隙にブラックの蹴りがトッポを蹴っ飛ばす。
ブラックは悟飯の側に立ち発破をかける。悟飯は立ち上がり一緒に構える。トッポは破壊の力に抵抗できる存在が一人増えたところで動揺はない。
絶対の自信があるからだ。悟飯とブラックは同時に仕掛けた。2対1にも関わらずトッポは互角だった。やはり破壊の力は強大である。
ガガガガガガッッ
「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!」
「はああああああっ!!!」
「ぬううっ!!ぬおおおおおっ!!!」
「全く…援護してる意味がないな」
「どうしたものか」
ズガアアーーンッッ!!!
「ぐぎぎぎぎっ!!」
「ぬううううっ!!」
「おおおおおっ!!」
ババッ!!スタッ!!
悟飯とブラックは二人がかりでもトッポを追い詰めない。互角のまま拮抗状態になっている。そのおかげで龍技と17号は援護できない状態に。
ぶつかり合い衝撃波を生み出すほどの拮抗。ぶつかり合いののち三人は距離取る。悟飯とブラックは共に近い位置に。トッポは距離を取ったのち岩肌の上に跳び乗る。
何かを仕掛ける気である。
「くっ!僕達二人を相手に全く引かないなんて!」
「破壊の力か。チッ、厄介だな」(それよりも気になることが。孫悟飯のこの力…本当にこれが真の力なのか?)
「ここまでとはな。正直に驚いた。だが!コレはどうする!?」
ズズッ!!ズゴゴゴゴゴッッ!!!
「なっ!?」
「これほどの破壊のエネルギー!どうする!?受け止めるか!?逃げるか!?好きな方を選ぶがよい!」
「マズイぞ…!これほどの膨大なエネルギー!受け止めるのは無理だ!かといって逃げれば間違いなく武舞台が壊れる。運良くて半壊だ!」
「クッ…!僕は、僕はアレを何とかして受け止めてみます!」
「正気か!?」
「このままでは僕達の負けになってしまう!負けられません!」
「…そうか。わかった。ならばこの私も」
「いえ。ブラックさんはやはり温存を。ここは僕一人で!」
「何を馬鹿な」
「決めたか?ならば食らうがいい!!ぬぅおおおおっっ!!!」
グオッ!!ズゥオオオーーーッッ!!!
「くっ!!」
バッ!!ドウッッ!!!
「か…め…は…め…波あああーーーッッッ!!!!」
ズオオオオーーーーッッッ!!!ドッッ!!ドゴゴゴゴゴゴッッ!!!
「ほおっ…!たった一人で私の破壊を受け止めるか!」
「ぐぎぎぎぎっ!!!」
「ム、ムチャだ!いくら孫悟空の息子が破壊神のパワーに匹敵するといっても…!アレは止められん!」
「そうですね。何より、孫悟飯さんはあの力を完全に引き出してはいないようですしね」
「そ、それはどういうことなのですじゃ!?」
ドドドドドドドッ!!!
「ぐっ!!ぐううううっ!!」
「よく頑張ったな。あの第7宇宙の戦士は。だが、破壊神の力を出したトッポには敵わなかったようだ」
「はあああっ!!!」
「ぐっ!!ぐううっ!!ぅうわあああああっ!!!」
ゴゴゴゴゴゴッ!!カッ!!ドオオオオーーーーンッッ!!!!
「ご、ごはああああんっ!!!!」
トッポは巨大な破壊のエネルギーの玉を両手で上に掲げる。ブラックは悟飯と一緒に押し返そうと考えたが、悟飯はたった一人で押し返すと宣言。
ブラックは悟飯に任せることに。悟飯はかめはめ波で迎え撃とうとする。トッポは破壊のエネルギー玉を悟飯に目掛けて投げる。
かめはめ波と破壊のエネルギー玉がぶつかる。凄まじい衝撃波が襲いかかりその破壊力を物語る。悟飯は必死になっているが全く押し返せていない。
それどころか寧ろ押されている。それでも悟飯は何とか耐えている。しかし破壊のエネルギー玉は耐えきれなかった。悟飯の方に押し気味ながら大爆発を起こす。
その余波で武舞台はさらに削られ割れていく。半壊とまでいかなくともかなりの破壊を示した。悟飯以外は離れていた為、爆発の余波の攻撃に当たらなくて済んだ。
だが悟飯はほぼモロに食らってしまっている。爆発した閃光と煙が消え武舞台が露となる。さすがは全宇宙で一番堅い石を使ってるだけあってひび割れた部分や割れた部分がほんの少しある程度で済んだ。
だが悟飯はそうはいかなかった。破壊のエネルギーをモロに食らったせいでボロボロに倒れ伏せてしまっている。ビースト化も解けてしまっている。
「悟、悟飯!!」
「うっ…!!ぐっ…!!」
ザッザッ…
「大したものだ。あの破壊をほぼモロに食らったのにその程度で済むとは。第7宇宙は誠に粒揃いの強者揃いだな」
「はぁ…はぁ…はぁ…!」
「ふん…まだ立ち上がり向かう覚悟か。キサマにも自身の宇宙に対する正義があるというわけか」
「ぼ、僕には…そんな、大それた正義なんかありません…!だけど、僕には家族が…!仲間が…!大切な人達が…!いるんです…!だから…!負けるわけには、いかないんです!」
「なるほど。愛か。素晴らしいな。孫悟飯、だったな。名前からして孫悟空の息子か。その名、決して忘れん!」
ドゴオッ!!
「うごおおっ!!」
ガシッ!
「この破壊神の力をつかった私に挑んだ勇敢な戦士として、刻みつけておこう。これ以上の攻撃は侮辱に値するからな。さらばだ。ぬぅおおおおおおっ!!!!」
グンッッ!!ブオオーーーンッ!!!
「うわあああああっっっ!!!」
ヒュウゥーーーンッッ!!シュンッ!
「第7宇宙、孫悟飯選手、脱落です」
「はーい!サッサッと!」
「す、すみません…!」
「悟飯…!」
「ホッホホホ…!ビルス様、新たな破壊神候補ができましたね」
「いやだめだね。コイツに破壊神は向かない。今ので確認した。確かに力はある。だが」
「どちらかといえば界王神側ですからね」
「んな呑気な話をしてる場合ではないぞ!コヤツがやられたことでこっちは大ピンチじゃ!」
「大丈夫ですよご先祖様。まだ我々の方が有利かと」
「随分と言ってくれますねザマス殿。確かに数では我々第11宇宙の方が不利ですがジレンとトッポは別格です。覆しますよ」
「いやどうかな。第7宇宙を甘く見ないほうがいい。だが、それでもジレンには敵わんがな」
悟飯は最後の抵抗をしようとするがトッポは腹パンをして頭を掴む。トッポは追い打ちなどせずに思いっきり場外へと投げ飛ばす。
豪快な投げにより悟飯は抵抗などできずに落ちて脱落となる。悟飯が脱落したことにより形勢は傾いてしまう。
「おいおい、マジか。かなりヤバいな」
ボッボッボッ!!
「無駄だ。私の破壊の力の前にエネルギー弾など無力だ」
「チッ…!今度はブラック主体か。俺と龍技で援護しながらやるしかないか。ブラックにかなりの負担を強いるな」
「いや、もしかしたら俺もやれるかもしれない」
「龍技?」
「何か考えがあるようですね」
「ああ。一か八かの賭けに近いけどな。援護、頼めるか?17号さん」
「…しょうがない。わかったよ。甥の頼みとあらば仕方ないか」
「悪い。はあっ!!」
ドゥッ!!
「貴様は確か、龍技だったな。無駄だ。貴様の力では我が破壊の力に対抗できん」
「どうかな?やってみないとわかんないってやつだ!」
「ハッ!!」
ドドドドドッ!!!
龍技に何か策があるようだ。二人は龍技が何をするのか見極める為に援護に回る。主に17号がエネルギー弾での援護をする。
17号のエネルギー弾ではトッポの破壊の力を突破することはできず消滅してしまう。その隙にブラックが得意の気の刃でトッポに斬りつけようとする。
ブゥーンッ!!
「はああっ!!」
ガキィンッ!!
「ほぉ…そちらの宇宙にも気の刃を扱える者がいたとはな。しかも威力もそちらの方が上か。だが!私の破壊の力を超えることはできん!」
「チッ!そう簡単にはいかんか…!」
ガキンッガキンッガキンッ!!
ブラックの気の刃をトッポは太い腕で防御する。破壊の力を纏いながらの腕なので斬れることなく受け止められる。ブラックもこれは想定内。
わかっていてなお攻勢に出る。その隙にアクトはブラックと入れ替わるようにトッポの懐に入り込む。
「なるほど。それが狙いか。だが貴様程度では我が破壊の力を破るのは、不可能だ!」
グッ!!ブゥーンッ!!
「おぉりゃああああっ!!!!」
バキイッ!!!
「な、なに!?」
「通った!?」
「ば、ばかな!?あんな、何の変哲もない拳がトッポの顔に!」
「いや、そうでもないようだ」
「え?」
「全く、龍技君の才能には呆れ果てますね。ザマスさん、しっかりと焼き付けておきなさい。あれが気を最大限に使った闘い方ですよ」
「はい。拳を振るう直前に気で一点集中して殴りましたね。一瞬でそういう芸当ができる。さすがだ」
龍技の拳がトッポを頬を殴った。破壊のオーラを纏っているのに通過して殴りつけた。その解答は実にシンプル。殴る一瞬でオーラを纏わせて殴った。
言うのは簡単だが実際にやるとなると話は別。龍技は破壊のオーラを通過できるほどの気を一点集中で溜めた。それだけだが途方もないほど難しい。
まず気を一点集中は熟練者レベル。それを一瞬となると熟練者でも相当難しい。龍技は気の一点集中を自然にできる程。
なぜ龍技はそれができるのか?それは龍技の弛まぬ努力あっての成果。改めて言うが龍技は転生者だが種族は地球人。サイヤ人や他の異星人達に比べて基礎身体に差がある。
いくら修行し強くなろうとも種族としての性能で差ができる。限界まで鍛えようとか必ず頭打ちになる。その壁はあまりにも痛すぎる。
ならばどうすればいいか?地球人をやめる?バケモノになる?否だ。龍技は答えを出していた。技術で埋める。それが解答だった。
龍技は悟空達とは違う鍛え方をした。前世の記憶と今世のを織り交ぜて龍技は自らの強さの限界を超えた。ある漫画やアニメなどで行われた修行法を自ら実践した。
そのおかげで龍技は悟空達とは違うベクトルの強さを獲得。だが何よりも龍技が重要視したのは基礎の極み。ボクシングのような鏡を見ながらの修正や空手、中国拳法の型。
それらを毎日熟してきた。気の一点集中も毎日岩などを壊す時にストップウォッチなどを使い極めた。
その成果が今、トッポの破壊のオーラを破ったことで証明された。
「これほどの技量を持つ戦士がいたとは。ジレンに迫る程とは」
「やるじゃないか龍技。叔父として誇らしげだ」
「さすがだな」
「ぐっ…!なるほど。龍技だったな。失礼した。どうやらお前達を甘く見ていた。だが、私は決して負けん!」
「こっからだな」
悟飯が脱落して不利になったかと思われたが龍技のおかげでまだ優勢は不明に。果たしてどうなるのか?龍技達は破壊神となったトッポに勝てるのか?
トッポの破壊神と悟飯のビースト。夢の対決の結果はトッポの勝利。悟飯のビーストが負けるはずないと思われてる人達もいると思いますがしっかりと理由があります。これから説明しますので。
悟飯のビースト化
ドラゴンボール超劇場版スーパーヒーローにて獲得した悟飯の新たな変身。アルティメットのまま血管がキレるほどの怒りで可能となる変身。その強さは完成超サイヤ人ブルーを超えるほど。アルティメットでも引き出せなかった隠された潜在能力を解放する。怒りによりサイヤ人としての本能もあらわとなる。
何故トッポに負けたのか?それは悟飯が完全にビーストを引き出せていないから。そもそもビーストは悟飯がブチ切れ怒りで変身する姿。理性でキレて怒りで変身しても潜在能力の全てを引き出せていなかった。本気でブチ切れていたらトッポに勝っていたがワザと切れただけなのでしっかりと引き出せずに敗北した。やはり悟飯はブチ切れで理性がなくなりサイヤ人としての本能を出した方が真価を発揮するので理性を持った状態では弱いとして。